2022/06/23 のログ
■マツリカ > 学院の中と王都の路地でどちらが安全か、と問われたならば、迷わず学院と答える。
だが、どちらが心安まるかと問われたならばどうだろう。安らぎを得られる場所はあるだろうか。
仲の良い友人と過ごす時間、或いは孤独の内に時が進む間は比較的楽ではあるのだが。
主人の奴隷、或いは学院の備品――その様な立場で振る舞う時は、その限りではない。
そう考えてしまうと、どうして急くのかという疑問すら浮かびそうで、考えを止める。
眼前、男との距離が近づく。その微笑に、上手く微笑みを返せたかはわからない。
なにせ、あの様な苛烈な交わりを経た後だ。全く気にしない、等と器用には振る舞えない。
実際、腹の奥は野暮ったく火照っている。雄を誘えと――そんな気分でもないというのに。
「いつも通りです。むしろ、主人の傍に居ない分だけ楽ですけれども。
……そうですね、傍に頼れる方が居てくれたほうが、安心でしょうから」
お願いします、と頭を下げる。拒否する理由は思い当たらず、寧ろ本能は欲している。
とは言え、過日の背徳を坩堝で煮溶かした様な、魂すら削っただろう逢瀬までではない。
じくり。疼くものを噛み潰し、隣を歩く。空気に残る昼間の熱の残滓を火照りの言い訳にしよう。
「……もしかしたら不躾かもしれませんが、ルヴィエラ様は何故この様な場所に?」
彼のような高貴な立場の者ならば、態々市井に出なくとも御用商人が居るだろう。
まさか自分を迎えに、等という訳でもないだろうからと、雑談の種を蒔く。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にマツリカさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にマツリカさんが現れました。
■ルヴィエラ > (――正直な言葉が娘の唇から零れれば
可笑しそうに小さく笑った後、口元に人差し指を立てて見せよう
他言無用の無礼講、勿論それは、言うな、と言う意味では無く
何を言っても口外はせぬよと言う、意志表示、だ。)
「相変わらず、正直で気持ちが良い事だ。
――なに、此処最近は、学院との交流が多くてね。
如何しても、其ればかりは他の代理を立てる訳にも行かない、だろう?」
(――何せ、学院が欲して居るのは、己との人脈と言うだけではない。
「魔術師」としての己が力こそを求めて居るのは、何の学院かを鑑みれば当然の事だろう
当然ながら、御用商人ではそんな話は出来ぬし、今は己自らが出向いた方が都合が良い
――互いに互い、目論見を以て相手を転がそうとして居る。 そんな、日常茶飯事。)
「――其れに、余り籠ってばかり居るのもつまらぬ物だよ。
でなければ、こうした出会いも無いだろう? ……この偶然で、君の調子も伺える。
あれから、身体は如何かな?」
(今宵は運に恵まれた、と。 台詞めいた声音でそう告げれば。
再び、娘の横顔を見下ろしながら、問いかけるのだ。
其の身に刻んだモノ。 娘の枠を融かしたモノ。 新たに刻まれた印を得てから
さて、何か想定もして居ない問題なぞは、表れていないか、と)。
■マツリカ > 少女が吐露する言葉は、正しく本音と言えるもの。偽りのない本心だ。
対する男は、わかっていると言わんばかりに口元へと一つ指を立てる。
内緒話。そう言うことだろう。少女としても有り難い。無用な不興は買いたくないのだ。
「仮に見張りが居たとして、落ち度がなくても何かしら作るでしょうから。
進む先が一緒であるなら、より自分らしい道を選ぶのが良いと思ったまでです。
……そう、ですねぇ。あれ程の施術を行える方は、この国では引く手数多でしょうし」
学院だけでなく、この国の後ろ暗い部分も主人を通して目の当たりにしている。
なにせ、少女自身が権力者に取り入る為の土産として、用いられたこともあるのだ。
主人とはまた異なる、どろりとした粘性の悪辣な卑猥さ。あまり良い思い出ではない。
とは言え、それがこの国の実像。であるなら、性魔術の達人はどれほど価値が高いだろうか。
そこまで理解していながらも、男への信頼が揺らがないのは最初の出会いの感触故か。
或いは、性行為を解さない出会いの際にも丁寧に扱ってくれるからなのかもしれない。
「そう言うものですか。確かに、籠の鳥程飽きるものはありませんからね。
……あの、ですねぇ。色々足されてしまったので、その、支障も色々出てきたんですよね。
同性の着替えにときめいてしまったり、女の子の玩具として扱われることも出てきたり……」
男に植え付けられた男性器は、少女を女性でありながらも男性たらしめている。
具体的に言えば、これまでは無感情で眺めていられた同性の裸体に対する欲求だ。
仲の良い友人の少しだけ行き過ぎたボディタッチですら、秘めた精巣が反応してしまう。
お陰で日々禁欲生活。夜毎にひっそり寝所を抜け出して、無人のトイレで性処理せねばならない。
もう一つ支障があるとすれば、主人の取り巻きに半陰陽化がバレてしまったことか。
或いは彼彼女らのオーダーだったのかもしれないが、お陰で女生徒達の肉バイブ役も増えてしまった。
学生に在るまじき淫蕩な日々。真っ当な学院生活は諦めていたが、爛れ過ぎではないだろうか。
とは言え、男にこれを治してもらうのも、迷惑だろう。せめて欲求をコントロールできれば、とは思うが。
■ルヴィエラ > 「そう開き直れる強さが在るのは、君の美しい所だ。
まぁ、恐らく其の心配は無いから、安心してくれ給えよ。
もしも居れば、言う前に留めただろうからね。」
(最後まで、止めずに言わせたと言う事は、詰りそう言う事だ。
一寸した発言の上げ足取りで、娘が面倒を押し付けられるのは流石に不憫でも或る
無論、其れを断れる立場でも無く、無から有を生み出すが如くに
何らかの因縁をでっちあげられる事だって在るとしても、だ。
夜道を歩みながらの、他愛ない会話。
その内容が、先日の事に傾くのは寧ろ、当然であろう
娘の変化に伴う、実害めいた"支障"の数々を、例に出されるなら
成程、と静かに聞き入り、頷きながらも、何処か愉快そうに
娘にとっては非常に深刻な問題であろうが、其れを足したのは他でも無い己
そう言った弊害が発生する事は、決して想定外ではない。)
「……まぁ、そうなるだろうね。 何せ君の其れは、人並み以上だ。
衝動も、欲情も強ければ、愛でられ切った君自身の身体で、抑えられる物でもあるまい。
もし、真っ当な生活も危うい、と言うのであれば、調整はするがね。」
(但し――無くす事は出来ない、と、其れだけは伝えよう。
出来ない筈は無い。 だが、其れをしないと言う事はつまり
其れもまた、何者かの要望と言う、遠回しな暴露。
娘の場合、雄と異なり見目を隠す必要に迫られる事は無いだろうが
腹の中で雄の欲が膨れ上がり続けるのは、何よりも理性を試されそうな
――そう、と、最中、片掌が娘の腰に添う。
何の事は無い、唯見目には触れただけの其れだ、が。
娘に、腹の奥を意識させるには十分過ぎるだろうか。)
「―――……それならば、今夜の手伝いは…必要かな?」
■マツリカ > 「そもそも、私のことなど見張った所で、得るものもないと思うのですけどね。
首輪を付けられた牝猫みたいなものですし、学院も容易く手放さないでしょう」
最早不憫は理不尽にも慣れた。処世術というよりは諦観に似た感覚だ。
彼が側にいるならば、見張りも無粋なことはするまい。詮索は時に藪蛇になる。
だから、男の前では歯に衣着せず、日頃の不平をこれでもかと吐き出すのだ。
どうにもならない事柄だとしても、うっぷんを晴らせるかどうか、その違いは大きい。
男の問いに答えを投げれば、彼は得心したかのような雰囲気だった。
実際、この体に受けた彼の施術を、最も理解しているのは彼自身だろう。
それはつまり、効果が正しく出ている、という事を証明したことになるのだろうか。
「……その、性処理、女の子用のトイレでするんですが、こう、なんというか、ですね。
異常だって理解るからこその、興奮といいますか……まぁ、その、お陰で大変なんです。
真っ当な生活は、こうなる前から危うかったので一緒な気もしますが……うぅ」
少女の場合、何よりも仲の良い友人に劣情を抱くようになってしまったのが辛い。
抱きしめられたり、触れられたり、些細な接触ですら、玩具たる体は反応してしまう。
それこそ、禁欲の後に起きれば、構わず押し倒してしまいそうな、そんな危うさすら感じる。
だからこそ、人に迷惑をかけない、という当たり前を守るために、自慰が習慣化しつつあった。
夜な夜な自室を抜け出して、共有のトイレに篭り、逸物を生やして扱き、欲望の成れの果てを吐き出す。
人気のないトイレでなければまず行えない。誰かが来たら、臭いで直ぐ様バレてしまうだろうから。
存外に切実な少女の秘事は、今のところはバレずに済んでいる。このままバレずに済んで欲しい。
今宵も恐らくは夜更けに、そう思っていた少女の腰に、男の手が触れる。
僅かな衝撃は、しかし巧みな手付きで中を揺らして。ゾワゾワと背筋が震えて。
「――ふ、ぁっ……その、孕むのは、だめ、ですが……お手伝いは、欲しい、です」
顔を真っ赤に染め上げながら、蚊の鳴くような声で返す。
その股座では、スカートを内から持ち上げる用に、肉棒が顕現していた。
溜まっていた欲求が抑えられなくなったが故の、強制的な陰茎の励起。
この場で、或いはどこかで、いずれにせよ、少女の帰りは遅くなるはずで。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からマツリカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からルヴィエラさんが去りました。