2022/06/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロイスさんが現れました。
■ロイス > 「っちゃあ、しまった。雨か……」
昼頃に怪しかった雲が、案の定雨となって落ちてきた。
本来なら傘の用意を忘れない男だったが、今日に限っては迂闊だった。
取り合えず、近くの店のひさしの中に駆け込んだが、生憎その店は今日はやってない。
「暫く待つしかないか」
雨はまるで灰色の幕の様に降り注いでいる。
落ちた雨粒は、地面を流れる浅い流水になり、その流水に更に雨が当たって小さな波紋となる。
そんな様を、何をするでもなしに、ただぼうっと眺めていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリレイさんが現れました。
■リレイ > 「うーーーん、やっぱりだめかあ」
今日の空き時間の男は、平民地区の他の宿屋や娼館等に行って
『お互いに宣伝し合いませんか?』というお願いをしているところ
ただ、真っ白な経営ですか?と聞くとどうしても渋い顔をされる
男としては、自分が抱えている夢…。働く人もお客さんもみんな心から笑顔で、という理想を一緒に追ってくれる人がいいのだが
…富裕地区の…自分の父親のような貴族の息がかかっているのか
あるいは、青臭い理想を唾棄されているのか
それはわからないけれど、成果は芳しくなかった
「…無駄足ばっかり踏んでる気がするなあ…。いや、でもまだまだ!」
それに並行して雇えそうな人が居ないかも同時に探している
平民地区では貧民地区よりも仕事を求める人の数は少ないだろうが、探さないわけにはいかない
少し後ろ向きになりかけた心を持ち直して、しっかりした足取りで通りを歩く
さて次は…ときょろきょろ辺りを見回し、気になることは見逃さないように。
■リレイ > 少し歩き続け、精神的にも少し疲れた頃
別のことをしようと他の店の客引きの邪魔にならないような通りに立つ
まだ、『貴婦人と一角獣』が本格的に忙しくなるにはもう少し時間がある
同盟を得られるお店が簡単に見つからないなら、もう1つの目的を達成する努力をしよう
「やぁ、そこ行く人!ぜひ私の店で働いてくれませんか?」
男女問わずできるだけ優しい笑顔を作って、道行く人に声掛け。
富裕地区だと不審者として衛兵を呼ばれるかもしれないが、平民地区ならまあ大丈夫だろう
周りから見れば十分不審者だが、視線は真剣に。
あまり急いでなさそうな人を見繕って笑顔で声をかけ続ける
■リレイ > ――結局、今日も変な目で見られていただけで何も得られず、男はまた気合を入れて自身の店へと戻っていった――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリレイさんが去りました。