2022/05/14 のログ
ファイネア > そっと囁いた内容は彼女の興味を惹くには充分だった様子。
声が触れる度に身体を震わせ、反応を店…。
フードで顔を隠すのも忘れて凝視されれば、くすっ、と小悪魔のような微笑を見せる。

「興味湧いちゃった?」

と、それを自覚させるように小声で彼女には伝えるだろう。
二人の会話は…まぁ、恋人同士が仲良さそうに会話しているようにしか見えないだろう。
街娼達もそれをわかっているのか声をかけてきたりはしない。
なので―――。

「…服をね、ゆっくり脱いでみたりね?徐々に白い肌を見せていくの。
胸とか…お尻に視線を向けさせて、それからゆっくり流し目を送って…興奮する?」

悪戯心に火がついてしまったので…面白そうにファイネアは囁く。
少女が嫌がる事がないように。とびきり甘く。密やかな声で。

「相手をいやらしい気持ちにさせて。
頭の奥がじぃ…んって痺れてくるような。そんな雰囲気になるようにね?」

と、手を引きながら妄想を掻き立てていく。
まるでいやらしい、ピンククォーツの世界に手を引いていくように。
魔法を使ったわけでもない、娼婦のような手練手管に、少女をゆっくりと沈めていくように…。

イェン > (思わず頷きかけて、顔を伏せる動作に擬態してそれを隠した。美しくも可愛らしい少女、それも今現実に繊手の柔らかさと体温を感じられる相手の痴態。学院での出会いによって己の内に秘められていた同性愛者の性癖を自覚してしまっているイェンにとって、それは全身を耳にして聞きたくなるほどに興味が湧く代物だった。妄想を煽るかの言葉の続きに「はぁ…、はぁ…」と無自覚に乱れる呼気まで漏れてローブに浮き出た華奢な肩を上下させてしまっていた。『―――買ってしまいましょう。彼女が出演したという作品もこっそり探し、他の物に混ぜてこっそり購入してしまいましょう』問いかけには頑なに無言を貫く留学生は、心の中でそんな決意を固めていた。寮住まいのイェンなので、いつでも好きに見るということは出来ないけれど、同室の子のスケジュールをさり気なく聞き出して上手く時間を作ることが出来たなら、傍らを歩く彼女の痴態を穴が空くほど観察して、割れ目をくちゅくちゅと撫で擦るのだ。)

「はぁ……♡ はぁ……♡ は、ぁ……、ぅ……んっ♡」

(ローブ越しにもすっと通った背筋が分かる、淀みという物がまるで感じられなかった少女の歩調が、今では少々不安定に乱れていた。無意識にもじもじとすり合わせる内腿が細脚の歩みを乱していたのだ。それでも確かに積み重ねる距離がついに二人を目的の場所へと辿り着かせた。ピンクや紫のけばけばしい魔導光と、ガラスのショーウィンドウの向こう側に立つマネキンの纏う卑猥な衣装。その足元には雑多な淫具が散らばって、壁面には性器も露骨な絵画が貼られ、噂のマヤ嬢の新作を喧伝していた。)

「――――あ……。あった……、在った、在りましたっ! ありがとう、本当に在りました! うわぁ……ふわぁぁ………こ、これが、これがピンククォーツ……♡」

(ついついはしゃいだ声を上げ、繋いでいた彼女の手指を両手できゅっと握りしめ、感激を表現してしまっていた。そうしてくるりと小躯を翻し、ショーウィンドウに張り付く勢いで展示されるピンククォーツ―――撮影水晶を小型化した特定の映像だけを再生させる簡易魔道具に興奮の眼差しを向ける。ついつい男の子の擬態も忘れた素の声音が周囲の人目を引いていたが、イェンはそれにも気付いていない。)

ファイネア > 囁きによって欲情を導く手管。
未経験の男の子を『その気』にさせるのが児戯に等しいように。
簡単に興奮してしまった少女の様子を少し満足気に見つめる。

「ふふ。無事到着ね。」

はしゃぎようはちょっと周囲の目を引いてはいたのだが。
ファイネア自身は特にそれを問題だとは思っていない。
後でこの子がちょっと恥ずかしがったりするかもしれないが…。
それはその時だ。

「じゃあ、私の案内はここまでね。」

あとは一人でじっくり選んでもらう方がいいだろう。
スケベな映像を誰かと一緒に選ぶ、というのは有り体に言って苦痛か羞恥かの二択のように思うからだ。

が、まぁこのまま立ち去るのもそれはそれで面白みが少ない。
なので彼女には置き土産をしてあげよう…と考える。

「…そうそう。私はファイネア。」

貴女は?と続けて名前を交換する、という自然を装って自身の名前を相手に伝える。
これできっと彼女は自身の名前が刻まれたクォーツを頑張って探すのだろう。
そのついでに…とわずかに桃色の瞳に魔力を込める。
少女が名乗ろうと顔を上げ、その紫水晶の視線と交われば…すぅっと魅了の魔力が、残滓のように少女に残るかもしれない。
それはきっと自分のクォーツを観る時に、もっと深く夢中になって楽しむことができるだろうから。

そのわずかな事が終われば―――ファイネアは仕事は終わり、という風に少女に別れを告げて立ち去っていくのだろう。
再会があるとすれば…きっと少女の方にその欲求が大きくなっているかもしれないと思いつつ。

イェン > 「――――っは、はい、ありがとうございました。おかげで助かりました」

(夢中になってショーウィンドウに張り付いていたイェンだったが、斜め後ろからの声音に我を取り戻す。慌てて振り返り、伸びた背筋で頭を下げれば、戻る上体に投げかけられる彼女の名前。)

「あ……わ、私は…………イェン。イェン=リールゥと申します。此度の案内に感謝を」

(僅かな逡巡の後、イェンはフードを捲って素顔を晒す。黒髪をひっつめたポニーテールと目弾きも鮮やかな美貌の形作る仏頂面が真っ直ぐに彼女に向けられていた。そうしてしっかり礼儀を果たしたと見るや、物珍しげにこちらを伺う周囲の人目から美貌を隠すようにフードを被り直すも、その頃にはすっかり彼女の魔眼の影響下。最後にもう一度頭を下げて、立ち去る彼女とは反対側、イェンにとってはダンジョンにも等しい初めてのアダルトショップに足を踏み入れる。無論、身を竦ませる緊張感も、イケナイコトをしようとしているという罪悪感もある。しかし、ここまで来て後に引くなどという選択肢は取れるはずもない。仏頂面の口元を、いつも以上に断固たる決意の滲むヘの字に曲げて向かう先。先客たる男達の巨躯をすり抜ける様にして向かうのはピンククォーツコーナーである。そうしてイェンは、件のマヤ嬢の出演するアナルセックス物と、ファイネアと名乗った少女の出演する作品をきっちりと見つけ出して払いを済ませば、他にも色々と気になる物品の誘惑を断ち切って帰路へと付く。イェンがこの日入手した映像を目にするのは果たして何日後になるのか。そしてそれを見ながら一人遊びに浸る浅ましい姿を、同室の下級生に知られる事無くミッションを完遂することができるのか。それはまた後日に語られることとなるだろう。)

ご案内:「平民地区 娼館街」からイェンさんが去りました。
ご案内:「平民地区 娼館街」からファイネアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 夕暮れが近づく時間。今日の仕事を終えて買い物にでかけた帰り道。大通りから離れていく細道をのろのろ歩いていたのだけれど、そこでトラブルに見舞われた。
スカートの端を野良犬に噛まれ、ぐいぐいと引っ張られている。相手は中型犬くらいのサイズながら、踏ん張りが弱いせいか、ずりずりと後ろへ引きずられ。

「ち、違う…、今日は、食べるもの…持ってない、から…っ」

小さい声で懸命に訴えてみるけれど、言葉が通じないのだから聞き入れてもらえる様子もない。
近所でもよく見かける野良犬は、普段は人懐っこく大人しいのだけれど、おなかが空いている時だけは別だった。身体に噛みついてきたり、襲いかかってくるような事はないものの、とにかくしつこく餌の催促をしてくる。
胸に抱えている買い物袋を見て、なにか貰えそうだと判断されたのだろうけれど、残念ながら犬にあげられるようなものは一つもない。
普段の大人しさを知っているだけに強引に振り払うのもためらわれ、じりじりと地味な攻防を続けていた。けれど、さらに強くスカートを引っ張られると、身体のバランスを崩し、あわてて近くのなにかに掴まろうと。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にディストレイアさんが現れました。
ディストレイア >  今日も本人が必要と考えた小物や何やかやを買い出しに行って、
ほぼ希望したものが手に入ったので、ほくほく顔でバブ君・・・
棺桶改造した物入れ兼ペットの上に乗って帰宅中。
 聞こえてきた物音に聞き耳立てて、女性の声と確信すると
ぺしぺしと尻の下の棺桶叩いて。

「バーブ君、方向転換。目標、さっきのおとー」

 実にアバウトな指示出された棺桶は、一度ゆらりと揺れてから
ホバー移動の行き先を変えて、物音上がった方へと。
 今まさに危機真っ最中の女性に、それがどう映るかは・・・

ミンティ > 伸ばした手は近くの建物の外壁に届き、なんとか掴まれそうな凹凸を見つけると、そこに指をかけて、かろうじて尻餅をつく事からは逃れられた。
とはいえ野良犬の催促から逃れられたわけでもない。食べ物を入れたつもりもない買い物袋の中を見ても、当然、この状況を解決するようなものは見つからなかった。
これだけしっかり噛みつかれていたら、スカートの裾はもうだめになってしまっただろうかと下がり眉。
どうしようかと涙目になりかけたところ、物音に気がついたのだろうか。すぐそこの家の裏口から中年の男性が顔を出し。
野良犬に噛まれるこの光景も珍しいものではないのか、またかと笑いながら、ちぎったパンを遠くに放ってもらえた。とたん、それまで執拗にスカ―トを離さなかった野良犬も、ぱっとそちらへ駆けていき。

「す、すみませ…ん、助かりました……」

男性に一礼しつつ、パン切れを食べ終えた野良犬が戻ってくる前に、いそいそと帰り道を急ぐ。
途中、不思議な乗り物に腰かけた女性の姿を目にして、小首をかしげたりつつ、小さな姿は路地の向こうへ消えていき…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からディストレイアさんが去りました。