2022/05/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクロナさんが現れました。
クロナ > それは丁度妹と一緒に朝ご飯を食べている時に起こった。

「――――……っく、あ……うああああ……っ。や、闇が……闇が、あふれる……!」

カリカリベーコンとスクランブルエッグを食べ終えて、果実水までしっかり飲んだ直後、びくりと身体を震わせたチビが棒読みセリフで寸劇を開始したのだ。
右目を抑えてひとしきりぷるぷるし、妹から見られないように顔を背けてごそごそする。
クロナの背後で待機していた竜メイドはばっちり見ていた。
ちびっ子が懐から取り出した"からこん"なる玩具を不器用な手つきでその右目にハメているところを。そうして準備が整えば、小声でぶつぶつ呟いたのちに

「くあああああーーーーー!」

棒読みの叫びをあげて、どぅーん!と。
黒キャミの股間にそれはそれは見事に勃起した長竿を怒らせたチビが

「はあ、はあ……こうなってしまってはもう、手おくれ。クロナはちょっと、えっちして……あ、違う。闇をじょーかしてくる。お昼ごはんは外で食べてくるから言っといて」

右目を"からこん"で金色に変え、ふたなりペニスを顕現させたちびっ子は妹にそう言付けすると、そのままとことこ街に繰り出したのだ。



―――――そんな訳で場所は変わって連休日中の大通り。
物凄く見られている。
捻じれ角とエナメル質の矢尻尻尾の大悪魔めいたロリ(本人はもうロリではないと主張するが)美少女が、純白肌とのコントラストもはっきりとした黒キャミドレス一枚で歩く姿はただでさえ目立つ。
その上今は、黒キャミの短裾を勃起した長竿のシルエットでいやらしく膨らませて歩いているのだから、二度見三度見は当たり前だった。
しかし、クロナがおちんぽ突っ込みたくなるような――――じゃなかった、闇を浄化するに相応しい相手は中々見つからない。
根性なしは早くも疲れはじめている。
こんな事ならいつも通りシロナまんこにザーメンびゅっびゅしとけばよかった……という後悔が浮かぶももう遅い。

クロナ > 「………………帰ろ」

あふれる闇が、忍耐力の無さと疲れにあっさり負けた。
闇の処理はいつもの様に妹にしてもらうつもりなのだが、彼女は彼女でアクティブに動き回っているため、クロナはいきり立ったふたなり男根を抱えたまま夜までもんもんと過ごす事になるかも知れない。

「――――これも、闇を抱えた者のしゅくめー」

きりりとした無表情で呟いて、ちびっ子淫魔は家路につく。
帰り道でも無数の好奇の目を惹きつけながら―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクロナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジールさんが現れました。
ジール > 「食料はこないだ買ったから、今日は装備とか服とかーかなあ。」

昼間の平民地区、商店が立ち並ぶ一画を新米冒険者は歩いていた。
ここ数週間、冒険者ギルドの依頼とは別に王都の住人の手伝いやら自警団の真似事やらして来たため、
冒険者になりたての頃、王都に来たばかりの頃よりはいくらか資金も貯まって来て、もう食うに困るという事は無くなりつつある。
とはいえ貧乏には変わりないので、買い物は計画的に出来ればより良いものをより安く買えるようにと商店をはしごしては価格を比べて回っていた。

「んー、前の店は上着が安かったけどこっちの店はズボンが安いな……」

通りの隅っこでぶつぶつとこれまで行った店を振り返りながら買い物ルートを構築していく。
地味ながらも故郷の山村では出来なかった事なので、彼的には結構楽しいらしく。緩やかに笑みを浮かべていた。