2022/03/02 のログ
■ジーゴ > 「だから!たりねぇって!いってんだろ!!」
少年の苛立ちがピークを迎えた頃。
市場が小さくざわめく。
『こっちだ!いたぞ!』
大きな大人の足音が幾つかこちらに駆け寄ってくるのがわかる。
市場で騒いでいるミレーがいると通報を受けた警邏たちだ。
八百屋の店主の顔が意地悪そうに歪むのと同時にミレーの少年の顔は青ざめる。
やばい…やばいやばいやばい
警邏がこちらに来るまでに逃げないとひどい目にあう。
本能的に気が付いた少年は、すぐに走り始める。
それでも買い物をした食料をしっかりと握りしめているのはご主人様から預かったお金で買ったものだろうか。
少年のすばしっこさは、警邏の人の予想を超えていて、市場の人混みを抜けて無事に逃げ切ることができるだろう。
ご案内:「」からジーゴさんが去りました。