2022/01/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にスロヴンさんが現れました。
アーク > 今の時間人は少ないが、油断して真ん中なんて歩けばあっという間に人の波にさらわれてしまうが故、ミチの端っこを歩く癖が出来てしまった。
大きい人に憧れ見上げつつもちょっと…だいぶ羨ましい。
なんて考えつつもとりあえずどこに行こうか悩み始め、あてどもなく歩く大通り。

夜に少年一人では目立つが、それはそれである。

スロヴン > 「…………………」
勇気を出して都市へと出ると仕事は意外にも自分の普段やっている事だった。
都市で荷物運びや、体格を生かして立っているだけで用心棒として、傭兵に混じって仕事を探せば
砦でも防衛戦で割と雇い主の訳に立つことが出来た。女は通りより低い水路の脇で
初めて小遣いをもらった子供のように…というよりも実際初めて都市の仕事で貰った
数枚の銀貨を袋から広げ眺めていた。

大通りの端を歩いているのであれば、そのわきから見える路地の奥、低い所にいる女の
後頭部が遠くから見えるかもしれない。

アーク > 何気なく歩いていた時に視線をふと横に向けて見れば、通りの脇、低い水路があった辺りに浮かぶように見える頭に一瞬どきっとしてしまう。
暗闇で境界がはっきりしない為、一瞬生首が置いてあるのかと思ってしまった。

ドキドキ早鐘の様に小さな心臓が内側から胸を叩くような気になりつつ、自身の手胸に置いて一度深呼吸。

ただ、夜目が効く少年よく見て見れば、通りではなく、水路に立つ人の頭と気付いてほっとしながらも、好奇心に負けてとことこと近づいていく。

昼に通った時見たことあるが結構な深さがある水路だったような…。なんて思うのは大分近づいてから。
水路の脇にいる相手は何やら手元をのぞき込んでいるようでさらに好奇心が沸くと共に、自分の倍以上の身長の相手にさらに興味津々。
近づいて声をかけてみよう。
等と考えながら歩み寄り、相手がこちらに気づいても、気づかなくても相手に問いかける。

「ねぇ、そんなところで何してるの?」

気配か声に気づき相手が振り返れば、
そこには大きな翠の瞳を月の光に輝かせる少年一人。

スロヴン > 「ほぁ」
呼びかけられるとピョコっと肩を弾ませながら頭を上げた。振り返ると、目の前には少年がいて
何時からいたんだろうかと少年には見えない髪に隠れた目をしばたかせると
女はゆっくりと水路の階段を上り、少年と同じ高さの地面に足をつけて目の前に立つ。
背丈だけでない大きな身体の女は少年の倍以上もあるというのに、雰囲気は少年よりも何処か小さな
控えめな態度をしていた。

「お仕事で貰ったお金を見ていたんです。山を下りて初めて都市で貰ったお金なので」

女の頬は何かをぶつけたのか少し赤くなっていた

アーク > 声をかけると驚いたような声に少年は大きな瞳を更に大きく広げ少年もちょっと驚いている。
相手が階段を上がり同じ高さの地面に来れば、自分の倍ぐらい…倍ぐらいある相手に目をぱちぱちとさせながらもキラキラと輝かせる。

大きい綺麗かっこいい羨ましいが頭の中をグルグルしてるが、その長身な身長にしては控えめな、どこか少女のような雰囲気の相手のギャップと、返ってきた言葉に柔らかく笑う。

「そっかそっか♪ 初めての年でのお給料? おめでとう! 嬉しいよね、初給料♪」

相手の言葉に腕を組みうんうんと小さな頭を揺らし頷き吹かす先輩風。
「人いっぱいで大変だったよね。 凄いね♪偉い♪ 僕も初めて街に出た時びっくりしちゃったもの。
って、ほっぺた赤いけど大丈夫? 痛くない? 苛められたの?」

しかしながら吹いていた先輩風は直に止むも、ふと見えた頬の赤くなった場所に気づくと代わりに心配そうな表情で相手を見詰め小首をこてんと傾げながら問いかけた。

スロヴン > 自分と違い、とてもよく話しかけてくれる少年。恐らく少年は確実に気付く。
褒める言葉が進むにつれ女の返事の声が小さくなり、比例して徐々に顔が赤くなっているのを。
女は照れ臭いのか言葉が終わるまでにはちょっと肩を縮めて下を向いていた。
しかし、頬の赤みについて聞かれると、ぱっと我に返って自分の頬をポンポンと叩いた。

「あ、いえ…コレは、タナールの砦で防衛をさせてもらった時、シージビーストの岩石が
飛んできたのが当たっただけなので、大丈夫ですよっ」

大丈夫とさりげなく言っているが、シージビーストといえば攻城戦用の巨大な装備を身に着けた4mぐらいある
バケモノであって、その岩石を喰らうという事は普通上半身が消滅している攻撃である。

アーク > 大きい相手に絡む小さな相手。
少年はコロコロと表情を変えながら相手を褒めれば、どんどんと赤くなる相手。
その様子にくすくすと楽しそうに笑みを浮かべるも、返ってきた言葉にびっくりしてしまう。

「ふわぁ、本当に凄いねぇ。 頑張ったんだね。」

聞いたことがあるシージビースト。 それは4mぐらいの大きな化け物。それが投げつけた岩石に耐え、頬が赤くなるぐらいですむ相手。
その丈夫さに感動し目を輝かせる。

ふと思い出した自分の荷物の中の一つ。

「えっとね、僕傷薬つくって売ったりもしてるんだけど、よかったら使う? 女の子なのに顔に傷が残ったら大変だよ!僕が塗ってあげる!」

なんて言葉を向けながら持っている荷物の中ごそごそと漁り取り出す小さな器を相手に見せてにこにこきらきら。

スロヴン > 「が、頑張りました…傭兵の方のお役に立ててたら良かったです」
ちょっとたどたどしい、何だか可愛らしい感じで話す女。荷物から器を見せてくる少年に
何か物売りかとは思っていたが、薬売りだと分かると丁度良く、女も銀貨を一枚差し出す。
しかし、最後続く言葉に目を丸くした

「え?…塗ってくれるんですか?」
女はこの図体である。棒立ちでは塗れないだろうと膝を付いて屈む。
女の体は身長だけでなく、女性として張り出す部位は非常に大きく、着ている衣服はかなり大胆な
デザインをしているのが分かる。

アーク > たどたどしくどこか小動物めいた相手の様子に少年の警戒心などあっという間になくなっていて。
荷物から小さな器を取り出しみせれば、差し出される銀貨。
小さく笑うと首を振って。

「ふふ。一杯頑張ったんだ。 お疲れ様。 あと、お姉さんの初仕事のお祝いだから。 次は買ってもらうからね。」

とにこにこ。そして縫ってくれのかと問われればこくりとうなずき、相手が膝をつき屈んでくれれば、張り出す大きな部位に、かなり大胆な服。
それなのに、可愛らしい感じの相手になんだか不思議な感情が沸いてくる。

器の蓋を開け、指先に塗り薬を掬い、赤くなった頬にひたりと付ける。
火照った赤い痕にすっと染み込む清涼感。
其れを伸ばすように小さな掌を添え頬を包み込むと、早く良くなーれと呟きながら撫で伸ばしていく。

「もちろんだよ。」

自然と近づく視線と顔。
ついつい手を伸ばし、相手の頭に手を置き、相手が嫌がらなければそのまま撫でようとする。
撫でる事が出来れば、何と言っていいかわからなくなって、小首をかしげ、一瞬悩む様子を見せ。

「無事に戻ってきてくれてありがとう?」

と言葉を向けてにっこりと笑みを向けた。

スロヴン > 「ちょっとスースーします」
薬を塗ってもらうと、頬と鼻腔内に清涼感を感じ、大人しく塗られている。
少年はその手で女の頭に手を置くと女は少し不思議そうにしたが、その手が自分を撫でている
のを感じると、女の頭が下がり、その手に少しすり寄るようにゆっくりと頭を揺らし
身体を僅かによじる。体は柔らかに形を変えながら大きな肢体、太ももが揺れる

「…こちらこそ、新参者に良くしてくれてありがとうございます」

アーク > 「ん。 火照った時に気持ちいでしょ?」
と、小さく笑いながら大人しく塗られる相手。
手を拭ってから、ぽふと頭に手を置けば、不思議そうにする相手、少年もなんでそんな風にしたかよくわかっていない。
其れでも撫でるとすり寄る相手に柔らかな笑みを向け。

「ふふ。 僕も街場での先輩だからね。 こーはいには優しくするんだ。あ、僕はアーク 野鍛冶とか薬を作ったりしてうったりしてるんだ。 よろしくね?」

それでも揺れる大きな胸に太腿につい目が奪われる。

「お姉さんとっても綺麗で魅力的だから気を付けないと駄目だよ?悪い人に騙されないようにね?」

そう囁きながら、心配そうに見つめ、薬を塗り終えた頬を擽る様に撫で、相手の目が見てみたいと、目を隠す髪めくりながら小さな手で顔を撫でようとする。

スロヴン > 「分りました。また薬が必要になる時の為に、私も頑張ります」
塗ってもらった部分は少し撫でながら、大型犬のようにおとなしく撫でられ続けていた。
少年が髪を撫でていると、態度に見合う儚げな、整った顔立ちに潤った目はアメジスト色の瞳をしている。
しかし、それはちょっと困ったようで急いではいないものの少年の手を避けるように立ち上がる

「あ、すいません…目はちょっと」

もよもよと自分の乳房を撫でながら、何処かバツが悪そうに少年に謝る。
月明かりの影の向きを見ると、少年の間を縫って一歩歩き出し

「夜が深くなってきたので私は山に戻らないと。またお会いさせてもらってもいいですか?」

アーク > 「ふふ。一番は、ケガをしない事だよ?」

相手の言葉に小さく笑いながらも、優しく髪を梳く様に撫でながら。髪を捲れば、その手から逃げる様に立ち上がる相手に慌ててしまう。

「あ、ごめんね…? 嫌だった?」

起ちあがる相手、しゅんとしながらこちらも誤り、自分の横を通り過ぎようとする相手が呟く言葉にコクリと頷き。

「もちろんだよ。 なんだったら薬草取りに行くこともあるから逢いにいってもいい?」

イヤじゃなければと、呟きながら少し寂し気に相手を見上げる。

スロヴン > 「大丈夫ですよ、私は自然地帯の高山にいます。高山は私の物ではありませんから」
「またお逢いできると思います。」

女はたどたどしいが、不器用に笑って見せると。静かに頭を下げて人込みの中に入っていく
周りからは奇異の目で驚かれている中、そそくさと帰っていく後姿が見えるかもしれない

アーク > 自然地帯の高山と聞けば自分も良くいく場所なのでなんとなくわかる。

たどたどしくも不器用な笑みを見れば柔らかな微笑みを向け。
その後ろ姿が見えなくなるまでみおくるのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からスロヴンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にシアン・ファーガーソン さんが現れました。
シアン・ファーガーソン > 夕暮れ時の人で込み合う冒険者ギルドの待合。
そこで今回のPTを組んだメンバーと報酬を分け合い解散をして一人となる。
普通はそこで普通は引き上げるものだがその足で依頼掲示板に向かい鉱石採取の依頼を取れば真っ直ぐに受付に。

「この依頼受けますよ……それでこれが採取物」

受付に受ける事を告げ依頼書を渡し、了承をされれば即依頼に掛かれた鉱石、今回は鉄鉱石と銅なのだがそれを即必要分カウンターに置いてん報告。
受付嬢が目を丸くするのを気にせずに鉱石を押せば、直ぐに確認され報酬を受け取り。

「こういうのはPTの時に集めとけば楽……本当に」

丁度今の依頼の出先でついでと拾ったものが役に立った薄く笑みを浮かべ。
もう一度同じような依頼でもないかと掲示板の前に戻って仕事を探して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にクライシュさんが現れました。
クライシュ > 寒空も、今日は幾分とましだった。
いつもなら凍えるほどにきついと思われるそれも、軽装であるこの男を凍えさせるにはあまりにも物足りず。
額に少し汗をかくほどの依頼を終えた男は、ギルドへと報告にやって来るのだった。

「うぃよっと、終わらせてきたぜ。確認頼むわ。」

請け負った依頼は、ゴブリンの討伐依頼。
小鬼と評されるその魔物の集団が、外れの集落にほど近い場所に現れたらしく、その討伐。
普段ならば、若い冒険者(いや、この男もいうほど年は重ねていないが)に任せるのだが、
まあ、生活費のためだ。割のいい討伐となれば、受けない理由はない。

布野袋に包まれているのは、そのゴブリンたちの遺品。
証拠として、いくらかのそれを受付に提出し、確認へと向かってもらった。

「さて…と。」

その間に、男は別の依頼を見繕うべく掲示板のほうへと歩み寄っていく。
主に討伐系でもあればいいな、程度に考えてのことだった。
何せこの男、採取などと言うまどろっこしい依頼は最悪なほどに似合わない(本人談)。
なので悪くても護衛や警備の依頼でもないか、と。

シアン・ファーガーソン > 仕事を探せば色々とあるがあいにく今のように簡単に達成できるものはない。
ならば近くで出来る採取系でもないかと思って探すとこれも案外ないもの。

「良いの………案外ないかも」

あまり気の進まない討伐は先ほど組んだばかり。
なので出来れば避けたいと思い見ていれば後ろからやってくる人影。
その大きな人影を一目見ると邪魔にならないようにと脇に避けて。

クライシュ > 「…っと、済まねえな」

わきへ届いてくれた、おそらく同業者だろう。
そのものに一瞥をくれると、掲示板のほうに目を移す。

討伐系の依頼、随分と多いものだ。
しかし、どれを見ても「ソロでの危険度:☆☆☆☆★」などと書いており。
さすがに、自分の実力を過信しているものでもない限りそれを受けようとは思わないだろう。
こいつは困った、とばかりに男は頭をかいた。

基本的に、この男はバディを組むことはない。
一人のほうが気楽だから、という理由なのだが、必要とされることでもない限り、基本的にはソロだ。
それらが受けられる仕事、というものがない以上諦めるか、臨時でバディを組むか。
どちらにせよ、明日の酒と飯のためには金は欠かせない。
出来れば、長く使えるだけのたくわえが欲しいというところである。

そんな折であった、せっかくだ。
傍にいるこの女にでも、少し声をかけてみようかと考えた。
基本的に、この男は短絡的なのである。

「なあ、お前さん。もしかしてソロか?」

説明するまでもないだろうが、ソロとはバディを組まない人間のことである。

シアン・ファーガーソン > 「大丈夫です…お気になさらずに」

仕事を探してはいるが揉めたい訳でもなく場所を譲り。
多少見にくくはなるが問題はなく手間のかからない仕事を探す。

しかしどれもこれも一人で熟すには難しい物が多い。
最低でもペア、物によって数人がいるという物ばかり。
なので選ぶに選べずにどうしたものかと顎に指を当て首を傾げる。

必要ならPTも組むが出来るだけそれは避けたく。
最悪はバイトや治癒師として稼げばいいがバイトは嫌な思い出があるので今は避けたい。

気が進まないならしばらくは貯蓄を使うしかない。
そう考えた所で声を掛けられ。

「私ですか……?基本はそうですね」

急にどうしたのだろかとは思う。
しかし簡単に判る事なので誤魔化さずに頷いて。

クライシュ > 相手の返事を聞けば、これはしめたと顔をほころばせる。

「そうか、ソロか……。
実は俺もなんだけどな、見ての通りバディ優先の依頼ばっかりだろ?」

と、男は親指を立て、掲示板のほうを指さす。
困ったような笑みを浮かべ、頭を掻いて続けた。

「明日の金に困ってる、ってわけでもねえんだが、ちょいと蓄えのほうが心配でな。
臨時っつーことで、俺とバディを組んじゃくれねえか?」

容姿を見たところ、剣を持ち合わせているわけでもなさそうだし、もし見た目通りなら魔術関連。
だとしたら、魔法というものに疎いパワーファイターである自分にとってはありがたいことだ。
前衛としてならば、そこそこにやれる自信があるがゆえに。

「どうだ、報酬はもちろん達成金をきっちり半分だぜ?」

シアン・ファーガーソン > 「PTを組み続けるのも……面倒だし。
そうなんだ、それで……確かにそうね」

男の言葉に掲示板を見ればそういう物ばかり。
なので今回は諦めようかと思っていたところだが、男の困ったような笑みを見上げて次の言葉を待ち。

「蓄えは常にあった方がいいのは判る。
……私と?」

突然の言葉、知り合いでも何でもないのにその誘いに疑うように見る。
見た感じ完全に戦士と言える男、自分と組むメリットがあるのかと考え。
魔術による支援が欲しいのかと察し。

「本当に?それなら……良いけど」

半分なら依頼によっては悪くなく、少し考えて頷いて。

クライシュ > まあ、とどのつまりはナンパである。
一夜限りのという関係ではそうとも言えるが、メリットは確かにある。
お互い冒険者をしている以上、金に困るのは一条茶飯事。
しかも、割のいい仕事となればすぐさまどこぞのパーティの餌食になってしまう。

要は取り合いなのだが、これだけ残っているとなればより取り見取りだ。
勿論、報酬によっては危険度が釣り合っていない可能性もなくはない。

「気の合う仲間なら別にいいんだけどな。
ま、お互い基本は一人のが気楽ってわけだ。」

少し馴れ馴れしいかもしれないが、自分を隠すことは基本的に、この男はしない。
おおらかに笑いながら、右手を差し出した。

「サンキュな、助かったぜ。俺はクライシュ、お前さんは?」

シアン・ファーガーソン > いきなりの誘いは怪しく思うが男はどう考えているのかと観察するように見る。
変な考えはなさそうだが急変する可能性もなくはないので念入りに。
しかし他にも居る冒険者に比べればまともに見え、何より依頼を探しているという共通の目的がある以上受ければそれなりなメリット。
腕も立ちそうなのでよほどでなければ危険もないと考え。

「そう言う人、中中に居ないよ。
そう、それに冒険者以外もやってるから」

本業じゃない事を強調しておき。
そして差し出された右手と男の顔を交互にみて。

「私はシアン、シアン・ファーガーソン。
よろしく、クライシュ」

名乗りに名乗り返せば右手を取り握って

クライシュ > まあ、男である以上やはり異性と組みたくなってしまうのは、仕方がないといえば仕方がないのかもしれない。
しかもこの男、わりと女の胸に関しては目がないともなれば。

服装、そして体系からしても好みではある。
が、まさかいきなりそんな考えをおおっぴろげにして相手に近づくなんてことはしない。
ましてや金に困っているのは本当のことなのだ、女もいいが酒のほうがすぐに味わえる快楽として重宝できる。
そんな考え、さすがにこの男の笑顔から読み解けるか。

「冒険者以外もね…、まあその格好みりゃわかるさ。」

さすがに、胸を強調しているようなレオタードが見えるそんな服装。
正装としては正しいかもしれないが、冒険者という意味ではやはりどこか、色っぽい。
占い師か、それともマジックアイテム系かと男は予想するが、そんな考えすぐに捨て去った。

「ん、よろしくなシアン。
んで、だ。お前さんはどの依頼が気になったんだ?」

さて、バディも決まったところでどの依頼を受けようか。
せっかくだ、なかなか受けられないような高額報酬のものがいい。
多少日にちが嵩んだり、危険な遺跡に行くような依頼もあるが…こちらの基準でだけでは決めるわけにもいかないだろう。

シアン・ファーガーソン > PTを組むからには頼りになるという前提は必須。
しかし変な雰囲気を持つ相手ならば色々な危険もあるので却下。

それを考えれば男はどちらなのか判断が付きにくいという印象。
危ないようなそうではないような…判断に悩んでしまう。
なので警戒を解かずに付き合うという考えとして。

「恰好?判るもの?」

自分の恰好を見下ろし、これで治癒師やアルバイトをしているのが判るものなのかと考える。
判らないとは思いはしたが判るというのだからそれを信じる事として。

「よろしく。
私?私は……これ?」

男に尋ねられると指を指したのは鉱石を持ち帰る依頼。
報酬は良いのだが量が必要でしかもそれなりに遠いという物。
ただ自分的には楽な依頼なのでこれを受ける心算だったと説明をする。

クライシュ > 「そんな派手な格好して杖まで持ってりゃ、いやでも支援職ってわかるぜ。
本業ってのも、大方マジックアイテム系の販売とか、そんなんだろ?」

男は予想して、すぐに捨て去った考えを口から吐き出す。
さっさと捨ててしまいたい考えは、しゃべってしまうのもありだ。

そんな会話をしつつ、シアンが指さした依頼を男は見る。
鉱石の採取…だが、ここからはかなり離れている、馬車を使っても野宿は必須だ。
男はそれを眺めながら、他の依頼に目移りする。

勿論疲労の度合いや、その他もろもろの要因で負荷になってしまうことも考える。
しかし、簡単そうな討伐系であれば、もしかしたら行けるかもしれないと考えていた。
幸いなことに、大まかなものではあるが地図も用意されている。

男は、をれに指を這わせて採取依頼の途中にある、討伐依頼がないかピックアップしてみた。

「なら、この依頼もついでに受けちまわねえか?」

それは、ちょうど鉱石が取れる付近で目撃された、小人鬼(ホブゴブリン)の討伐依頼であった。

シアン・ファーガーソン > 男の言葉に支援職という事には頷く。
続いたマジックアイテム系の販売に関しては違うのだが特に訂正はしない。
そう言うバイトをする事もあるので間違いではないので。

少々遠い、少なくとも2,3日はかかる場所ではあるし下手をすると採掘をする必要はあるのだが報酬はいい。
なるべく戦いを避ける自分としてはいい依頼。

それを男に告げ男の反応を、他の依頼に目が映っている事を見る。
もし危険な依頼を率先するのであれば組む話はなしにしようと考えて。

「それ?……それならいいかな」

男が見つけた依頼は丁度鉱石を採取する近く目撃された小人鬼の討伐。
それならば危険なく熟せれると思い頷いて。

クライシュ > バディを組む以上、相手の依頼にもある程度は譲歩する。
ここでもし危険な依頼を受けて、相手の反感を買ってしまえばそれこそこの話はなかったことになる。
そうなると、明日の酒も不安になってしまうので、そっちのデメリットを考えるなら。
ある程度簡単にこなせて、割のいい仕事を探すのは当たり前だろう。

幸い、小人鬼ならば支援があれば、そう問題なくこなせるだろう。
男はその張り紙と、シアンの選んだ以来の二枚を取り、受付へと向かうだろう。

「決まりだな、よろしく頼むぜ、即席の相棒さん。
出発はいろいろと準備もあるだろうし、明後日ってことでどうだ?」

期限を見るに、そこまで急いでいかなければならないこともないだろう。
それに間に合えば報酬も出るし、遠い分しっかりと準備をしておきたい。
何しろこの季節だ、野宿をするならば寒さ対策は間違いなく必要になる。

シアン・ファーガーソン > 前衛職をする者は兎も角派手な物や戦う系の依頼を好む。
それゆえに自分と合わない者も多く、そう言う相手とは無理には組むことはぜず、むしろ多少の苦労の方を選ぶ。
それを思えば男は無理強いをしないという事で組んでもいいと思え。

小人鬼の討伐依頼ならば時折にPTで行うので問題はなく。
男が二枚の依頼書をもって受付に向かう後ろをついて歩き。

「こっちこそ……今回の相方さん。
それで大丈夫、集合は……ここ?」

直ぐではなく準備期間を設けてくれる事も助かり、
機嫌もそれほど迫っていないのなら余裕をもってこなせるのも助かるもの。
男の言葉にそれでいいと頷いて。

クライシュ > 相方、と言われると多少のむず痒さを感じてしまう。
普段バディを組まない以上、自分が言ったとはいえやはりそういわれるのには慣れていない。
軽く頬を掻きながら、今度からもうちょい言い方考えねえとな、などと考えていた。

ともかく、これでしばらくの酒代はどうにかなりそうだ。
折半したとしても、それなりの報酬が見込めるうえに、よく見たら鉱石採取。
洞窟内で見つけたものは好きにしてくれていいとまで書いてあり、量によって報酬も上乗せされるらしい。
いろいろと準備しなければならないこともたっぷりとあるがゆえに、準備はしっかりとしておきたかった。

「ああ、明後日の早朝に、組合の前でな。
準備する門はそっちに任せる、荷台は俺が引き受け梳くぜ。」

大がかりな採取ならば、大きな荷台がいるだろう。
そっちの準備は任せる故に、そっちは自分のことを優先してくれていい。

シアン・ファーガーソン > 頬を掻く男を見ればもしかすると照れていると思い。
もしそうなら可愛い所があるかもと見上げて。

この二つの依頼を熟せば方面は簡単なバイトで過ごせる。
それを思うと多少のやる気も出てくるもの。
ただ依頼書を詳しくは見ていなく、男が気が付いた細部までは把握していない。
なので往復の食料と大きなバック、そして防寒の用意を考える程度。

「組合の前?判ったよ。
任せて……きっちりと準備しておく」

荷台を準備してくれるのならその分食料などを多めに用意しよう。
仕事の間は物資の苦労はさせないと自信を見せて。

クライシュ > おそらく、それを指摘などすればそっぽを向いて、照れてねえしなどと言うだろう。

細部なんかを相談するのは後回しにして、男は2つの依頼を受け付けに提出する。
自身の名前でサインをして、シアンに羽ペンとインクを手渡した。

「いろいろと相談することがねえなら、今日はこれで解散ってところかね?
お前さん、飯とか食ってねえなら、一緒にどうよ?」

せっかくだ、少し長い付き合いになるのであれば少しくらい食事でもどうだろうか。
もちろん自分は酒を飲むし、割と大食いである。

ただ、自分自身が食べる分の金は、しっかりと用意している。
無理強いはしないが、これから親睦を深めるという意味で食事でもどうかと誘ってみた。

シアン・ファーガーソン > 男が依頼書を提出し先にサインをし、ペンとインクを渡されるとサインをして提出。

「特にはないと思う……そっちは?なければ解散でいい。
食事……折角だし行く?」

食事と言われれば少し考えこみ、そう言えば食べていなかったと思い出すとお腹は小さな音を立て。
その事に少しだけ頬を赤くすると頷き。

明後日から仕事を共にするのだから多少の交流はするべき。
それに食事代に困るほど貧窮をしている訳でもなく。
断れば失礼と思い誘いに乗って。

クライシュ > 「決まりだな、んじゃちょいと飯でも食いに行きますか。」

どこか、おすすめなどがなければ適当なところで済ませるとしようか。
明日から準備に忙しくなるだろうし、そこまで遅くまで飲み歩くわけにもいかないだろう。
ましてや、相手は即席とはいえバディを組み、しばらくはともに過ごすことになるのだから。

腹の虫の音は、聞かなかったことにしておこうか。
誘いに乗った相手を連れて、男は夜の街へと繰り出すことにしたのだった。