2021/12/08 のログ
アルア > 他愛のない話をしながら、次の試験の情報交換をしたりしていく少女たち。
 日常的な会話は、そのまま続いていくのだろう。
 どれだけの間の会話なのか、小さな井戸端会議は続いていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 平民地区、商店街
屋台の立ち並ぶ区画だ。新鮮な野菜から肉、キノコ、魚の干物
もちろんその場で食べられる調理屋台もある。
小さな紙袋を右手に持った子供が、その路地裏を歩いてる。
日差しも入りにくい、人気のまったくない路地裏の奥だ。
木箱がいくつか積まれてる。そして、その上には野良猫が一匹、丸まっていた。

「にゃんにゃん!」

まだ、幼い顔立ちの少年は元気よく大声で野良猫を呼ぶ。 野良猫の方は大声にも驚くこともなく、チラリと少年をみると、丸まった身体を持ち上げ……あくびをしながら身体をぐいーっと伸ばして
――にゃぁ
と、挨拶をするように鳴いた。まるでいつもの挨拶のよう。
少年はそれを聞くと、紙袋からあめだまのようにまるめられたチーズを、猫の前に一個、置く。 野良猫はぱくん、とかじって、ご機嫌そうに咀嚼。
急ぐ様子もなく、のんびりと噛んでいるあたりお互いにもう知り合いのようだ。

猫は1個目のチーズを飲み込むと、もう一度、少年に顔を上げて、『にゃあ』と鳴く。少年は、また一つ、チーズを置く。隣に、紙でできた小さなお皿を置いて、牛のミルクをすこし注いであげる。
のんびりと食事をし、のどが渇いたらミルクを舐める。
そして、またチーズをねだり、少年はにこにこと、チーズを置く。
撫で回すでもなく、ただ、食べてるのを見てるだけで満足そうににこにこしてるだけだ。猫の方も邪魔をされないからこそ、食べるのをいそがないのかもしれない。まあ、元々おっとりした猫なのかもしれないが

シャルティア > 置かれたチーズをすべて食べ終える。
満足そうに毛繕いをする猫の頭を優しく撫でてから

「ばいばいっ!」

と、少年は路地裏を去っていく。
野良猫は少年が見えなくなるまで見送ってから――またいつもどおり丸まって眠るのだ

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロイスさんが現れました。
ロイス > 「ああ、それじゃあ。頑張ってきなよ」

そんな事を言って、目の前の席から立つ女性冒険者を、男は見送る。
とある薬草の採取依頼を受けた彼女に、薬草の探し方を教えていたのだ。
流石に、細かい生息地までは教えなかったが、それでも努力次第では多めに拾えるぐらいのサポートはしたつもりだ。

「(毎度ながら、この辺の匙加減は気を使うな……)」

彼女が教えを請うた薬草は、大体の分布図は既に頭に入っているので、そのまま教えても全く問題はなかったが。
しかし、そこまで手取り足取り教えるのは、相手の為にならないというのも現実だ。
だからといってあまりに教えなさ過ぎれば、それはそれで成長のチャンスを失う――と。

「ま、後は彼女の頑張りに期待するとして……これからどうするかな」

話し込んでるうちに、もう日が暮れかかっている。
話し相手も居なくなったことだし、依頼が張り出されている掲示板でも見に行くか、それとも何か食べるか……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイスさんが去りました。