2021/11/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃倉庫」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > とある廃倉庫の中に、男が一人立っている。
倉庫の中は、既に棚すら取り払われていて、ただただ埃臭いがらんとした空間になっている。
窓もあまりないので、昼だと言うのに薄暗く、何処か淀んた雰囲気が満ちている。
平民地区の中でも、特に入り組んだ場所にある場所。
この倉庫の前の通りを通りかかる者すら少ないし、増して、最早使われていない倉庫の中に入る者など皆無と言っていい。
だが、その太ったローブの男は知っている。
この倉庫の中を訪ねるものが、きっと現れる事を。
「(それが誰かは、わからんがな)」
男は、噂を流している。
この時間、この倉庫には、『あらゆる願いを叶える悪魔』が出没することを。
悪魔は対価次第でどんな願いをも叶えてくれる――それがたとえ、死者の蘇生や若返りといった、本来不可能な事ですら。
来訪者は、悪魔を利用しようとする欲深いものか。
或いは、悪魔に縋るしか無い弱きものか。
或いは、悪魔に手を組んででも己が信念を通そうとする魂の持ち主か。
或いは――
「(この私を討滅せんとする、勇者か――)」
それならば、それでいいと。
男は笑って、その時を待つのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃倉庫」からロブームさんが去りました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にイーヴィアさんが現れました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にグレアスさんが現れました。
■イーヴィア > (定刻通りに閉めた店。 店員たちは既に帰り支度を始めて居るが
何処か全体的に疲れた感が漂って居るのは、先刻まで居座って居た客のせいだろう
まぁ。良く有る事だ。 所謂"話の通じない類の客"である
自分の要望が其の儘通ると信じて疑わない、質の悪い輩だが
うっかりそう言う輩に限って、権力を持っていたりするから面倒臭い
もし定刻までに帰りそうになかったら、実力行使で出て行って貰おうと本気で誰もが考えていたから
ギリギリで、渋々では在りながらもお帰り頂けたのは、幸いだった。)
「――――――……もう一寸、言いくるめの上手い奴が居ればなぁ…。」
(その場にいた全員が、溜息と同意。 全体的に口が其れほど上手い面子では無い。
だが、何はともあれ今宵は終わりだ。 ――この後の、約一件の約束を除けば。
まぁ、其れは別に大したことじゃない、別段仕事と言う訳でも無い。
支度が終われば、其の儘上がって貰って構わないと周囲に一言告げてから
自らもカウンターから立ち上がって、裏口の方へと向かった
閉店の札を掛けてある表入口は閉ざされて居るが、裏口は空いたまま
知って居る者なら、其処から入って来るだろう)。
■グレアス >
不機嫌そうな、そんな表情で歩いて向かうのは知り合いの店だ
不躾に見てくる輩を一睨みし退散させるなどかなり荒んでいる
「ちっ、面白くもねぇ」
今日は最悪だった、上司からのパワハラにセクハラ
未だ顎でこき使われる立場のこっちとしてはたまったものではないのだ
だから今日、あることを言われて上司を殴ったわけだが
首を振って、そんな不景気な話は忘れることにして
目的の店へとたどり着いたら表入り口は閉ざされていた
ならば、と裏口に回って、勝手知ったるとばかりに裏入り口を開けよう
「おーっす。甘やかせおんどれー」
そんな言葉を吐きながら、ずかずかと
■イーヴィア > (従業員達がまだ支度をしている中で、早々に相手が来る。
聞き慣れた、大分ぶっきらぼうな声に、迎えるは掲げられた右腕
よう、と一声響いた声が、出迎える形で相手を手招き。)
「おう、予想通りっちゃあ予想通りだが、すっかりささくれてんな。
ほら、上だ上。 俺の部屋まで上がっとけ。」
(何処か不機嫌そうな相手の雰囲気は、生憎ながら想定済みだ。
だから、何かあったか、なんて当たり前の問いは投げない
此方も此方で来客扱いでは無く、砕けた調子で階段の一番上
店主である、己が部屋まで進むよう伝えるか
裏口の扉を閉め、錠をかけて、直ぐに其の後を追いかけるだろう
一番上に部屋は一つしか無く、階上の扉を開ければ、中には相手も勝手知ったる私室だ
テーブルの上にはどっさり酒と、つまみと、グラス。 ――宴会の準備は、万端で。)
「荷物は端に置いとけ。 御前の事だし、全部見てたら時間食って仕方ないからな。
明日、きっちり見て置いてやる。」
■グレアス >
「よう、愚痴吐きに来たぞ」
手招きで出迎えられたら、荒んだ表情のまま返すように片手を上げる
「あったりまえだコラ― 昼まではいい気分だったのに
午後に顔だしたら……おう、上がっとくぞー」
ぶつぶつ、何事かをつぶやきながらイーヴィアから伝えられた
階段を登ってこの店の主である男の部屋へと無遠慮に入り込む
そうして、中で見たのはテーブルの上にどっさりとある酒
そしてつまみ、にグラスだ。こっちのことを考えてくれている行動に
嬉しさがこみ上げてきて「うぇひひ」と嬉しそうな笑みが浮かぶが
すぐに荒んだ表情に戻って椅子に座ってイーヴィアを待とう。
「うーい、頼んだぜー?」
椅子に座ったけれど、上がってきたイーヴィアの言葉で荷物のことを思い出して
忘れていた、と立ち上がって腰のショートソードと鞘までぼろぼろな
ロングソードを部屋の端に投げるようにして置いた。
そうして、イーヴィアが椅子に座ったのなら、椅子を持ってイーヴィアの隣にぺッたりと座ろうとするはずで。