2021/10/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアネモネさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアネモネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアネモネさんが現れました。
■アネモネ > ここは冒険者達が集う酒場の1つ。
通りに面した酒場は昼時ということもあり、人々が集まり賑わいを見せている。
そんなお客たちの合間を縫うように、ウエイトレスがスカートの裾を翻して配膳に励んでいる。
「あら、あの子可愛い。後で声を掛けちゃおうかしら」
4人掛けのテーブルに一人で座り、舐める様にワインを飲むダークエルフの女は、
パタパタと走り回る店員に目をつけて怪しく笑う。
煽情的な露出の覆い服の裾をひらりと揺らして、露わとなっている足を組み替える。
幾人かの視線を感じるが遠巻きに眺めるだけで話しかける気概は無い様子。
「ふぅ……。少々手ひどく苛めすぎたかな?骨のある男の少ない事ね。
可愛らしい女子に話しかけに行くのもありかしら、さて……。」
少し前に馴れ馴れしく絡んできた不調者にお灸をすえたことを思い出す。
痕跡は魔術によって掃除し終わり店内の喧騒に埋もれてしまっているが、印象までは払しょくできないようで。
見所ある男がいれば揶揄うのもいい、容姿の整った好みの女性に手を出すのも妙案だ。
さて、どうしようかと口に含んだワインを舌で味わいながら今後の方針を考えて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグライドさんが現れました。
■グライド > (昨日夜更かしをしすぎたために、本日は午前様
少し前までが戦場に出ずっぱりだったことを考えれば
王都でのんびりして居る今は、いわば骨休めの様な物だが
宿から出て、偶には軽く外の飯でも、と、暫くほっつき歩いたうえで
偶々見かけた酒場の看板に、今日は此処で良いかと決めて、足を踏み入れる。
入るなり、鳴る鈴の音に店員の声が響くだろうか
席にもつかないうちに、早速とばかりに注文した酒
其の上で、適当な席を探しつつに、ふと、店内に少々違和感のある容姿を見つければ
一寸そこで視線を止めて、瞳を瞬かせる。
――場末の酒場、昼と言っても男連中の姿が多いこんな場所では
当然と言って良い程目立つ整った容姿は、目を引かぬ筈も無い
ほぅ、と少しばかり感心したように双眸細めてから、されど今は飯だ
気概の問題と言うよりも、純粋な食い気の勝利。
其の儘カウンターへと赴き、バーテンと何事か喋り始めるのが、女の側からも見て取れるだろう
――其の身体も、背中も。 他の優男達が一回り以上小さく見える程に
徹底して鍛え上げられている、そんな印象をも、同時に)。
■アネモネ > 店内を見回していればベルの音が鳴り、新たな来客を知らせる。
そちらに視線を向ければ、ほうと中々な偉丈夫姿に息を吐く。
こちらに向く視線にさてどうするのかと量るように流し目を向ける。
「……な! ……なるほど食い気ね。随分と低く見られたものだわ」
何事もなかったかのようにカウンターへと座る後ろ姿に唖然として、次いで憮然と眉を顰める。
気押されるならその程度、それはそれで自身に多少の優越感を生むのだから内心見下して見送ればいい。
しかし自分より食欲を優先する男の態度は、女の自尊心を傷つける対応に違いなく。
わざわざ構う必要などないはずだが、ちょっと揶揄ってやろうと生来の気質が鎌首を上げてしまう。
「こんにちは、隣に失礼するわ。 あなたも同業者かしら?
ずいぶんと鍛えているようだけど、見掛け倒しではないわよね?」
好戦的な瞳でもって男の元へと歩みより隣の席へと腰を掛け言葉を掛けて。
近くで見れば鍛え上げられたと見られる肉体を見やる。
どうやって恥をかかせてやろうかしら。
自慢の肉体を戦闘で打ち負かしてやるのもいい、適当に気があるように見せて振ってあげても面白い。
そんな思惑を胸に抱きつつ、ひとまず相手の反応を伺いながら微笑を浮かべて。
■グライド > 「肉あるかい? そしたらパンと適当に頼む。 焼き過ぎない程度でな。」
(酒の注文とは別に、新たにメニューを眺めてから、食べ物を
注文指示が厨房側へと伝えられ、カウンターへと腰掛ければ
先んじて運ばれてきた酒を受け取って、其のグラスを躊躇無く煽った
空きっ腹にかよ、と言う目で幾人かは見たかも知れないが、全く気にも留めず
ついでに其の瞬間には、先刻認めた女の事は、一時的に頭から抜けている
故に、隣へとその女が近付いて来た事は、少々意外だったか
一寸視線から隣へ向け、応えるよりも先に席へ座った其の姿を今一度眺めれば
――言葉を交わすにしては、少々挑発的な台詞に、一寸片眉を跳ね上げて。)
「――――……そうかも知れねぇな。 俺様は傭兵をやってる。
で…、……見ねぇ顔だが、行き成り随分じゃねぇか、嬢ちゃん?」
(ふ、と。 口元に弧を描きながら、相手の言葉に応えれば。
バーテンに向かって、ワインをグラスで嬢ちゃんに、と注文しよう
先刻、女が飲んで居たのを見ている。 恐らく好みは其方だろう。
挑発に対しては、激高する事も無く、かと言って無視する事も無く
構ってやろうとでも言うかの、堂々とした態度で向き合うか)。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアネモネさんが現れました。
■アネモネ > 「ふうん、傭兵か。それはすまない、人族の言葉は得意でなくてね
注文を見るに空腹だと思うけど、随分とお酒のペースが速いね。いける口なのかな?」
僅かに動く眉に気を良くしながら口元に笑みを浮かべ、簡単な謝罪を放る。
木椅子に腰を掛ければ足を組み、カウンターへ体を傾ける。、
片肘をテーブルに立てて、頬杖を突きながらお酒の注がれたグラスを一息に飲み干す姿を眺める。
だらしなく見える仕草も、自身が行えば典雅に見えると知り尽くしているために、気怠さよりも自信が現れているようで。
「あら、ありがとう"坊や"。
ふふ、エルフに対して嬢ちゃんとはそちらも礼儀がなっていないのではないかしら?」
ワインを注いだグラスが差し出されれば喜色を含んだ声でお礼を言う。
とはいえ、年下に見られたことが気に障ったのであろう、しっかり棘も含めて。
しかし堂々たる態度には感心したように貴方を見つめる。
これだけの相手を負かすことが出来るなら、その優越感は如何ほどだろうと内心舌なめずりをして。
■グライド > 「おっと、ソイツは失礼。 人間から言わせれば、若々しく見えるんでね。
とは言え、歳も知らんのに姉御やら、奥方と呼ぶのも違うだろうよ?」
(イケるクチか、については。
問われても尚、景気良く喉に流す酒精の勢いを見れば、答えになるだろう
此方を覗き込む様な視線に対して、気取った風でも無く、真正直に答えては
お嬢さん、の一言に、見下した意なぞ無かったと弁解をして置き
――程なくして届いたパンと肉に、早速とばかり食指を伸ばす。
食い気については未だ優勢らしい、隣で、他の男であれば大抵が悩殺されるやも知れぬ
自らの魅力を、容姿を、知り尽くした女の色仕掛けめいた姿が有るにも拘らず
けれど、一度だけ隣へと視線を向けたなら、手にしていた酒のグラスを掲げて。)
「俺様はグライドだ。 あんたは? 名前の方が呼ばれ易いだろうよ。」
(――乾杯でもするか、と、言いたげな。
勿論、相手が拒めば、気に留めずに又食べる事に集中するだろう。
とは言え、一口が大きい。 早々に皿は空になって行くだろうが)。
■アネモネ > 「ふふ、違いない。或いはお婆様などと言っていればその舌引き抜いていただろうね」
飾り気のない真正直な気質に溜飲も下がり笑みをこぼす。
大抵の定命種よりは年上であっても、老人扱いされるはもちろん嫌がる。
本人もその辺りは理解もあるため深くは追及せず、
相手に倣ってくいっと一息にワインを飲み干し、お代わりを注文する。
「アネモネだ、よろしくグライド。
豪快な食べっぷりだね、見ているだけで胃もたれしてしまいそうだよ」
名乗られれば自らも微笑んで名前を告げる。
そのまま新しくワインが注がれたグラスを手に持ち、乾杯するように貴方の元へ傾けて。
色気より食い気な姿に、自身の矜持を傷つけられた気がして微笑む瞳に冷たい色が混じる。
さて……どうしてあげようか。
それほどに食事が好きならそちらで痛い目に合わせてあげようか。
或いは細腕の女に戦いで負ける恥辱を与えるべきか。
「なるほど、お酒に強いなら1つ飲み比べなんていかがかな?
私もお酒は結構嗜む方でね。負けた方はここの飲食代を持つとかどうかな?」
もちろん酒精を嗜むが別段強いわけではない。
しかし魔術によって代謝を上げればただの男一人を酔い潰すくらいは容易い事だろうと考えて。
酔いつぶれたら裸で路上に放置でもしてしまおうか?
サディスティックな笑みを内心に浮かべ、そんな申し出を微笑みながら提案して。
■グライド > 「流石にそいつぁな。 俺様も藪で蛇は突かん性質だ。
幾ら戯言でも、言っちゃならん事くらいは分かるつもりだからよう。
それに、イイ女ならなおさら、そんな冗句は出てもこねぇさ。」
(食い気を優先して居るのは明白、だが。
されど、女を前にして、何も感じていない訳では無い、と言うのは、判るだろうか
――食い気を優先して居るのは、明白だが
早々に皿を空けて仕舞い、遅めの朝食にしては、結構な量を腹に収め
其の上で、飲み交わす酒も又、早々に一杯目が空と為る
当然のように次を頼んだ後で、隣から響くのは、勝負の誘い
飲み比べ、とは確かに、傭兵たちの間では、頻繁に行われる物では在るが
――後ろの方で、ほんの少し、他客の一部がざわついたのは。)
「へぇ、そりゃまた強気なこった。 俺様は一向に構わねぇが…。
そうだな、飯代なんざ、別に困っちゃいねぇんだ。 何なら好きに飲みゃあ良い。
その代わり、もしアンタが負けたら…、……この後、ちょいと付き合うかい?」
(――其の意味が、買い物、なぞと言う意味合いでは無い事は
少なくとも、其の瞬間。 女には、理解出来るだろう。
食い気が終わり、次に優先される物が何か。
さんざに己へちょっかいを掛けて来た女へと、向けた視線は間違いなく
―――雄、のモノ、であっただろうから。)
「聞いたかよ、そんな訳だから、一杯ずつ持って来てくれ。
酒? 折角だ、この姉ちゃんに合わせるさ。 ワインは別に嫌いじゃねぇからな。」
(いずれにしても、相手から持ち掛けた勝負だ。
始める事に意義は無い、と、店員に対して開始の合図を送るだろう
平等にするため、同じワインを頼みつつ。 ――一杯目が運ばれれば、其処から
勝負、が始まるだろうか。
相手が、魔術によって代謝を加速させられるなんて事は、当然知らぬが
だが、それは相手も同じ。 ――己が、"元から代謝が異常に良い"なんて事は
きっと、知らぬ事だろうから)。
■アネモネ > 「それはよかった、食にしか興味が無さそうに見えたからね。
ふうん?傭兵家業というのはなかなか稼ぎがいいのだね。
それともグライドだからこそ稼ぎがいいのかな?」
多少なりと自身に対して気を遣うそぶりに上機嫌でワインを傾ける。
相手が飲み比べに乗ってくれば、企みが成ったというように花開く様に笑みを浮かべる。
金銭に興味がないと言われれば意外そうに目を瞬かせる。
「ああ、なるほど……ふふ、できるのなら、だけどね。
もちろん、君が負けた時は相応の目に合ってもらうからね?
気付いたら無一文の上に裸で通りに転がされていた、なんてあっても恨まないでよ」
相手の求める者が自身の身体であればそれも当然というように頷く。
食の次というのは不愉快だが、この後の勝利を想えばそんな些末な感情も鳴りを潜めて。
それは負ける気が一切ないからで、代わりにこちらが勝った時のことを念を押して言い含める。
「ありがとう。ならマスター、一番酒精の強いワインをお願いするよ、樽ごとね
それじゃあ、乾杯して始めようか……かんぱいっ」
余裕の笑みを浮かべ、相手が会わせると言えば一番強いワインをたる事頼む。
獅子のように堂々とした男であるが、魔術を使う気配すらない男など女にとっては袋の鼠のように思えていて。
野次馬が周囲を囲み始める中、優雅にワイングラスを揺らして乾杯の為グラスを傾けて。
■グライド > 「旨いもんに興味があんのは確かだな。
一度戦場に出りゃあ、草の根でも食って生き延びにゃならん事も在る
勿論、其の分生きて帰りゃあ稼ぎは良いがよ。 平和な時くらいは還元しねぇとな。」
(其れが、刹那的に生きると言うことでも在る。
明日も知れぬ傭兵だからこその、簡単な理屈だ。
勝負事に、食事代以外の罰ゲームが付随するらしければ、けらりと笑い
特段嫌がる素振りも無く、構わないさと、相手の言葉に乗っかって。)
「短期決戦をお望みかい、其れも悪かないな。
遠慮せずに持って来な、久方ぶりに、たらふく飲ませてくれよ。」
(かちん、とグラス同士のぶつかる音が開始の合図。
一杯目を、それはそれは、美味そうに飲み干して、胃腑に染みる酒精を堪能する。
周囲のざわつきが少しだけ大きくなり、きっと、多少なりと好奇の視線を集めるだろうか
女が魔力を使いながら、片や此方は、何をするでもなく。
順調に飲み進めて行く、其の初めこそは、互いに、イケる口、と言う程度で済むくらいだったが。
――さて、魔力による分解は、果たしてどの程度継続出来るのか。
強い酒を頼んだ分、分解の速度がもしも間に合わねば、ゆっくりと酒精は廻るだろう
魔術を意識して使う分、酒精が回れば回る程、間に合わなくなればそれ程に
集中力も、魔力も散漫になって仕舞う事になるやも知れぬ
勿論、普通の男であれば、そんな事になる前に、早々に酔い潰されて仕舞うだろうが
――さて、酒精を流し込む勢いは、殆ど変わらない。
勿論、多少の変化はある。 多少体温が上がる、と言った程度の熱感を
隣に居れば、感じるかも知れないが)。
■アネモネ > 「戦場に立ったことはないけれど、やはり随分と過酷な環境みたいだね。
生きるか死ぬかなのだから当然だけど。
ええ、度の低いお酒だと朝になってしまうかもしれないでしょう?」
詩人の歌に聞く虚飾された華々しい戦場とはまた別の、生の声に耳を傾けながらグラスを煽る。
艶やかな喉が動きお酒を嚥下して、強気に微笑みながらそんなことを言う。
相手の強気な態度にも余裕綽々とした仕草で対応して。
―――数刻に及ぶ飲み比べ、すでに複数の樽を空けて日も傾いたころ合い。
僅かに倦怠感をにじませながら髪をかき上げて、一息にグラス内のワインを飲み干していく。
酔いが回り紅潮した顔で胡乱に相手を見つめるが、多少の変化しか見られない。
魔術によって強化した代謝でも分解できない程に酔いが回ってしまい、熱っぽい瞳は焦点が定まらなくて。
「強いなんてものではないね……ふぅ……。
君、本当に……人間なの?……ありえない、よ……んんぅ……」
魔術を使っている痕跡もなく、多量のお酒を飲み干す姿に信じられないというふうに呟き。
注がれた次の一杯を取ろうとしてそのままカウンターにへと突っ伏してしまう。
つまり、勝者が決まった瞬間で……。
その姿に周囲を囲んでいた野次馬たちが一喜一憂の声を上げる。
どうやら飲み勝負を勝手に賭け事にしていたようだ。
バーテンダーは肩をすくめ、貴方に上階の宿泊施設の鍵を投げ渡して代金の請求をして。
■グライド > 「ま、その辺が在るからこその稼ぎって奴だ。
賭けてるのは自分の命なんだからな。 逆に、其処を渋る様じゃ戦場になんかでねぇさ。」
(傭兵と言う事は、雇われと言う事だ。
雇い主が信頼できるか、報酬が十分か、其の辺りを鑑みて戦場に向かう
自らが命を懸けるに値しなければ、何の意味も無いと、其れは矜持でも在る
華々しい雄姿を歌う詩人の、その歌声の下に、いくつの屍が積み上げられて居るか
其れを忘れた奴から死んでいくのだと――酒の合間に、ふと、そう呟いて。
それから、暫く――結局、数刻に至った飲み比べは
ある意味で、この酒場の伝説として語り継がれることになるかも知れぬ
どちらも、酒に強いと言う一言では済まない量を飲み干して、中には唖然とした顔の客も
何本のワインを開ける事になったのか、店としては十分に潤ったから良しとするのだろうが
バーテンの、少々疲れたような表情は、此処から変に騒ぎにならずに済んだという安心感もあったのだろう
テーブルの上に放られる、鍵を一つ拾い上げれば、飲み干した最後のグラスを
勝者を誇示する様に一度掲げてから、テーブルに置く
流石に――流石に、酒精うんぬんよりも、腹の中がワインで一杯になった心地に、やれやれと一息零しては
ゆっくりと立ち、腰に下げた革袋から、さんざに飲んだワインの代金を、カジノのコインみたく積み上げて。)
「やぁれやれ…恐るべきうわばみって奴だぜ…
俺様と此処迄張り合った奴は久しぶりだがよ…、……あー、駄目だ、流石に直ぐには動けんぞ。
ったく、まぁ、勝ちは勝ちだ。 ……頂いてくぜ。」
(机に突っ伏した女を、ひょい、と抱え上げるよにして。
其の儘、"戦利品"として、限界迎えて倒れた其の身を、上の階へと連れて行く
宿代は、きっと、またあとで支払う事になるのだろうが、其れは其れだ
冷やかす様な酒場の客の、指笛やら歓声やらを背にして、階段を上って行き
――其の後の事は、きっと。 消えた二人しか、知らぬ事)。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアネモネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグライドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキルシュナさんが現れました。
■キルシュナ > 日の入りのすっかり早くなった秋の日の夕刻。
平民地区の大通りでは、露店を畳む商店主や仕事を終えて飲みに繰り出す男達が、斜めに傾いだ茜光の中、石畳の上を行きかっていた。
そんな男達の視線がふと、何かに吸い寄せられるかの様に通りの一角に集中する。
男達の目の動きを追いかけたなら、まずはふにゃん、ふにゃんと気ままなリズムで左右に揺れる猫の黒尾に目が留まろうか。
続いて、褐色肌の猫娘のむっちりと豊満な尻肉と、それにいやらしく食い込むホットパンツに視線は向かう事だろう。
Tバックの細紐を挟み込む柔肉の割れ目の上端や、歩みに合わせてむにっ、むにぃっと肉皴を刻み込む尻たぶの底部などを淫猥に見せつける鈍角のブーメラン型の扇情的なボトムスはぱっつんぱっつんで、多くの者がその柔肉に邪な考えを抱く事だろう。
しかし、当の黒猫はこれだけオス共の関心を引き寄せながら
「―――さぁて、今日もどこかに可愛い子ちゃん、い・な・い・か・にゃ~?♥」
狙う獲物は同性や男の娘という生粋のレズ娘。
別にノーマルな相手とのセックスに嫌悪を覚えているだとか、何らかのトラウマを抱えているだとかそういう訳ではなく、3桁を超すちんぽを咥え込んできた結果「男相手はもう飽きた! これからは女の子を食いまくるでぇ!♥」などという理由での事なのだから、この猫がどれほどのエロ娘なのかは語るまでもあるまい。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキルシュナさんが去りました。