2021/08/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 魔法ギルド」にファロウズさんが現れました。
ファロウズ > 魔法を扱う者へ知識や一般的な魔法、魔法道具を売る事をしているギルド。
ごく一般的に、幾つもある公共的な施設とも言える。
冒険の成果としては乏しい物だが、魔法道具に利用出来そうな素材を売る傍らで集めているのは面白そうな噂。
或いは――自分の悪評を知らないような冒険者が仲間を探していないか、と言った情報。

「しけてんなぁ。もう少し前は2,3日豪遊出来る位で買ってくれてたのにさぁ。」

そのギルドの窓口の一つでぶつぶつと文句をつけるようにギルド員にケチをつけていた。
いかんせん自分の悪評がある以上、確かに自分が集めた者や持ち込んだものを買い取ってくれる店と言うのは少ない。
その分足元を見られている様な金額を突き付けられたのだ。

魔獣の骨、角。血液に髄。何れも一般的と言うよりはやや希少品。
それでもずいぶん安く買いたたかれ、壁に貼られている募集の張り紙などの情報収集を始めていた

ファロウズ > 薄い紙一枚に綴られたのは魔法研究の依頼。
薄い紙一枚に綴られたのは魔法使いとしての冒険同行の依頼。
良質な紙に綴られているのは魔力研究の開催
個人での依頼もある、団体での依頼もあれば貴族、王族の依頼もある。

金の匂いのする依頼の幾つかを見ているが、どうも気が乗らない。
ワンドの先端でその紙に触れて筆跡の強弱や、文字の癖から幾つかの情報を得ているが「嫌な予感のする」依頼もあれば「金の匂いがしない」依頼も多い。
書いてある依頼料が全額支払われないなら赤字になりそうな物も数多くあった。

ファロウズ > 「…帰るか。あんまり金の匂いもしねぇし。」

およそ正義感とは無縁の言葉。
実際には金と言う単語に隠しているが、自分の力になり得る存在や金になり得る女を示していた。
その匂いがこれらの依頼から嗅ぎ取れなかったのだ。
一般的な攻撃魔法くらいしか使えない腕前で冒険を続けるのは難しい。

と言って自分の適性に合った魔法を大っぴらに使うなら冒険よりは、護衛や対面して長時間魔法の行使に集中できる対談の方に旨味がある。
それら条件が整う可能性が低い、と感じたのも大きかった。
ギルドの扉は開かれ、外にまた不穏分子の人間が放たれていく。
恩寵の中であれば魔族より余程性質の悪い人間は今日も捕縛されず世間に溶け込んでいくのだった

ご案内:「王都マグメール 魔法ギルド」からファロウズさんが去りました。