2021/08/14 のログ
ロイナ > 人影だと思ったものは、どうやら王都に住み着く動物の何かだった模様。

「なんだぁ……」

露骨にがっかりした声を上げながら、淫魔の少女はくるりと踵を返した。
そしてそのまま、夜の闇に消えていく。

結局いい獲物に出会えたかどうかは、彼女のみが知ることとして……

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にロイスさんが現れました。
ロイス > 「はいはい。大丈夫だよ。その依頼なら俺が何とかしとく。期日には余裕あるし」

頼みましたよ、と言って奥に去っていくギルドの職員を横目に、男はふう、と溜息をつく。
先程、ギルドの職員から依頼されたのは、とある薬草の採取だ。
採取依頼は基本的には割が良いものが多いが、時折そのセオリーが通じないものがある。
例えば、危険地にしか生息しない薬草などがそれに当たる。
中堅以上の冒険者を当てるには報酬が低すぎるし、かといって初級の冒険者では実力が不足する。
そういった、"隙間の依頼"が出た際に、真っ先に頼りにされるポジションに、ロイスがいた。

「(困ってる人を一人助ければ、十人はやってくるとは言うけど……シャレにならないなあ)」

などと考えつつ、安酒を頼み依頼書を読む。
今回の依頼は、シェンヤン方面の山岳に生息する薬草らしい。
どうやら、魔術師の研究材料らしいが、生態の情報と絵、そして『絶対に手で触れないこと』と書いてある以外は特に情報はない。

「(まあ、ギルドが目を通したんだったら信頼するけどさあ……一体何の薬草なんだこれは……)」

とはいえ、まだ期限には余裕があるのだ。
仕事に出るのは明日以降として、今日はギルドでのんびり酒でも飲もうと考える。
意外と、嫌なことは後に回す質であった

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からロイスさんが去りました。