2021/07/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジャックさんが現れました。
ジャック >  
「おや、珍しい」

声と共にかつんかつんとヒールの音を鳴らし、煙草を咥えたギザ歯の口の端をにんまりと吊り上げながら路地裏の奥から彼に近付く。
じろじろと、自分と同程度の身長の彼の頭からつま先まで、品定めするように観察。

「ふむ、なるほど、なるほど」

大きな胸が触れるほどの至近距離。
興味深そうに眺めてみたり、鼻を近付けて匂いを嗅いでみたり。
彼の持つ布袋には興味を示さず、むしろ彼自身に興味津々の様で。

ライツ > 対面から歩いて来る人物が、何か呟いた。
少年は目を瞬き、足を止める。
足を止めたのは、相手の方が先だったかも知れない。
短い間に記憶の引き出しを漁ってみるが、初めてみる顔だという判断は変わらなかった。

「……へ?」

酔っ払いが、少年には理解出来ない理由で、理解出来ない言葉を漏らした、という雰囲気ではなかった。
かなりの至近距離で、相手の様子をうかがうが、アルコールの匂いはしない。
何か興味深いものを見付けた、とでも言わんばかりの反応にきょとんとして、首を傾ける。

「何がなるほど、なんすか?」

ジャック >  
「いやなに、あまり見ないな、と思ってね」

彼の周りをゆっくりと回る。
腕、背中、腰、脚。
ぐるぅりと回りながら、じろじろと。

「失礼」

そして腕を取る。
二の腕を擦り、前腕を揉んでみたり。
掌を合わせ、指を絡ませて、いわゆる恋人繋ぎと言われるつなぎ方でにぎにぎ。
手を離し、指を摘んでぱくりと咥えてみた。
長い舌で舐めまわす。

ライツ > 「ん、ん……?」

脈絡の無い言葉に、少年の頭上に疑問符が浮かんだ。
相手はと言えばかなりマイペースな模様で、自分の言葉の影響など気にした素振りも無く、周囲をぐるぐるしている。
少年は呆気にとられたまま、その動きを、瞳を左右に動かして見遣っていたが、

「わっ、何してるんすか!?」

腕をとられ、繋がった手と手が離されるまでは首を傾げて見守っていたが、指を口に含まれたところで、流石に眼を見開いて。
舐められた手を引き寄せ、反対の手で手首を掴むようにしつつ、思わず数歩後ずさる。

ジャック >  
ちゅぽん、と音を立てて指が引き抜かれる。
唾液が口と指の間に橋を作り、途切れる。

「なにって、味見だが?」

挑発するようににんまりと笑いながら、自身の親指を舐める。
長い舌を親指に這わせ、れるれるれる、と指先を小刻みに。

「君、人間とは違うだろう? 恐らく君のような種族の生きた精液はまだ味わったことがなくてねぇ」

反対側の手でネクタイを緩め、胸元のボタンを外す。
支えるモノの無い大きな胸がたぷんと揺れ、今にも零れそうだ。

ライツ > 突然のことに当惑する少年は、思わず味見? とおうむ返しに呟いていた。
笑いながら自分の指を舐める様子に、何か得体の知れないものを感じる。
少年は敵意を嗅覚で感じ取ることができるのだが、それが逆に危険を招くこともある──
敵意も悪意も無く、自分にとって害をなすものも、この世にはいるからだ。
悪意を感じはしないが、何か理解の範疇ではない行動理念…としか言いようのない何かを感じる。
完全に人間の姿をしている自分の種族を看破されたのも、得体の知れなさに拍車をかけている。
例えば吸血鬼などであれば人狼であることを見抜くことも容易いため、看破自体は不可能でもなんでもないが。

「ちょ、ちょ、何なんすか、破廉恥っすよ……!」

その言葉と、いきなり胸もとをくつろげる相手を見て、手の平で目元を隠すようにしながら、じりじり後じさり。

ジャック >  
「破廉恥、ははは。まぁ、そうだね。破廉恥だ」

ゆさりと今にも零れそうな胸を揺らしながら、彼が下がった分こちらが詰める。
一歩歩を進めるごとに、柔らかそうに揺れる。

「お誘い、と言うやつだよ。気持ちよーくしてあげるからさ」

大きく一歩踏み込み、彼が隠すようにかざす手を掴む。
ぐい、と引っ張り、彼の顔をあらわになった胸に埋めるように引き込んで。

ライツ > 【部屋移動】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からライツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジャックさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 燦々と日光降り注ぐ夏の広場。
その中で、男が一人、噴水の縁に座っている。
その前には立て看板が立っている。

『一対一の武術勝負受け〼。挑戦費は50ゴルド。勝った場合は50ゴルド返還の上で100ゴルド払い〼』

「別に、こんな事しなくても試合で稼げるけど、まあたまにはこういう遊びもありでしょ」

一応、広場の管理者には許可が取れている――現役剣闘士の立場はこういう時使いやすい。
後は、試合相手だが、まあそんな相手が直ぐに見つかるわけもない。
暫くはこうして、釣り糸を垂らす必要があろう。

「にしても、あっついなあ……一応夏用の闘牛士服なんだけど、長袖だしなあ……」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクレス・ローベルクさんが去りました。