2021/05/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に朱音さんが現れました。
朱音 > 夜も深け、道は暗闇に囲まれながらも月明かりだけが照らしていた。
この時間、深夜は冥界と現世が曖昧になると言われるが、それはただの子供への言い聞かせだ。

「ケッケッケ…いい夜じゃのぉ…。」

そんな中を1人の少女が歩く。
街に響く足音、素足の皮膚でもなく、靴の心地よい音でもなく、ヒールのような貫く音でもない。
木材、下駄の音を鳴らす。

「さてさて…今夜は面白いことに会えるかのぉ…?」

月を見つめる瞳。
人の子に化けて、赤と青のオッドアイを持ち、綺麗な唇をして歩く少女。
そんな存在に声をかけるものは居るのか?

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から朱音さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレンさんが現れました。
レン > 革の小振りなトランクを片方の手に、ふらりと人の流れに沿って歩いてくる。
足を向けた先にはそこそこに人通りのある広場。
ぐるりと周囲を見渡し、雑貨屋や日用品を扱う店舗の類へとちらり、と視線を動かして。
手近にあった色鮮やかな生鮮品や食材が並ぶ屋台へと。
店番をしていた相手と軽く雑談を交わした後、ありがとう、とゆったりとした笑みを見せ。
赤く色づいた果物を片手に広場の片隅、陽当たりの良い場所に位置していたベンチへと腰を下ろす。

「んー……。」

片手に収まる大きさの果実は手遊びするには丁度良かった。
宙に放り投げては受け、お手玉しながら行き交う人々を眺めるとはなし眺め。
どう見ても暇を持て余した人物か、おのぼりさんにしか見えない様子で。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミルフィオリさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミルフィオリさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミルフィオリさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミルフィオリさんが現れました。
レン > 通り過ぎる人々の中にか、それとも別の所からか。
ふと視線を感じた気がして、首だけを動かしてみる。
が、然程変わった気配は感じず。気のせいだったのかと思い直して。

「何だったんだろう…今のは。」

人、或いは何かの気配。
それもすぐに消えてしまった為、はっきりとした事が分からずに首を傾げるのみ。
暫く探ってみるものの、同じ気配を感じる事は無かった。
宙で描いていた放物線を止めると、果実を齧る。
歯形のついたそれを、指先にのせるとくるくると器用に回転させ。