2021/04/19 のログ
■ティアフェル > 救助はノープランで来てはいけませんという好例。
例え相手が仔猫でも。
行き当たりばったりでうかうかこんな所まで登ってきてしまった考えなし。
「アウトだわ~……」
一体全体どうしたものかと途方に暮れてはるか遠い場所に見える地上をいつまでもいつまでも見下ろしておりました、という。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/ 緑地帯公園」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
■イディオ > 「ただいま戻りました、よ、とぉ。」
(冒険者ギルドに戻って来たのは、ゾンビのような眼をした冒険者、唯々それだけの、冒険者なのだが、魚が死んだような眼をしているその一点で、なんかいろいろと台無しになって居る。
他の冒険者が気味悪がってパーティを組んでくれない程度には、不気味なのだ、それを気にしている様子もなく、ヘラりと笑って見せながら、男はギルドの中へと入る。
常連の冒険者たちは、ああ此奴かと、視線を向けてすぐに外す。この時期だからだろう、新しい冒険者が多く出てくる。
冒険者という肩書にあこがれを持って、成人したばかりの若い世代が入ってくるのだ。
だから、例年通りに、冒険者ギルドは其れなり以上に活気づいているのが見える。
ピカピカな装備に身を包み、俺こそ英雄になるんだと息を巻くタイプの戦士。
私は優秀ですよ、とばかりに、眼鏡をきらーんとさせている魔法使いの少年。
冒険者ギルドになんできた、とか思われるが、何気に引く手あまたなのは、回復魔法の使える僧侶タイプ。
先輩を舐め腐っている様子の、盗賊タイプ。
細かく分ければもっと色々いるが、まあそんな感じの新しい冒険者たちがわんさかといるのが判る。)
「もう、そんな時期かぁ……。」
(こんな風に呟けばおっさんと言われてしまいそうな言葉ではあるが、それがすべてを物語っていると言える。彼らの一体どれだけが、夢を掴み。
逆にどれだけが、夢破れるのだろうか、おっさんとしてはその辺りが気になるところだ。
そして、男の居るあたりだけが、ぽっかりと空間が空くのである。
一番最初の理由としては、上の方で語っている。ゾンビの様な眼をした冒険者が怖いから、だ。
まあ、中には無謀と蛮勇を身に着けて突っかかってくるものも居るかもしれないが、さてどうなのだろう。
こんな時は得したなとか思う系の冒険者は、そのまま受付へと歩く。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にソラムさんが現れました。
■イディオ > 「依頼、終わりました。確認お願いします。」
(受付の女性、結構長く続けてくれている彼女だが、やはり冒険者の―――ゾンビのような視線は怖いのだろう、ビクンと震える。
愛想笑いをしてはくれるものの、あからさまに無理をしているのが見て取れる、それでも無碍にしないのは、単に男は、其れなり有能だから。
人気のない依頼だとしても大事な事であれば率先して行うし、救助系の依頼であれば、真っ先に駆けつける。
眼が、ゾンビで怖いだで、その他は普通の冒険者なのである。酒に酔って乱闘なども起こしたことはない。
とは言え、慣れてないと怖いものは怖いし、慣れるものではないのかもしれない。
其処に関しては、男は突っ込んだりはせずに、唯々、その係員の対応に対して、どうも、と感謝を伝える。
そして、依頼の書面、完了を記したそれと、証拠である、ゴブリンの素材を提出した。
それを受け取り、精査しますね、と引っ込んでいくギルドの女性。
男は受付嬢を見送ってから、時間を潰すために、さて、何かしようか、と。
報酬を貰って酒でも飲もうか、と、酒場の混雑状況に視線を向けて確認をすることにした。
空いていればいいな、と。
併設されているから特に、込みやすいのだ、今は新人たちが多いのも相まっていて。)
■ソラム > 「.......はぁ」
どうしてこうなった______。
ざわめくギルト内でガタン!と派手に椅子を吹き飛ばして仰向けにひっくり返り、目を回している男性を一瞥しそうため息を吐くのは、14歳程の小柄な体格の少女。フードの着いた群青色のロングコートを羽織り、中にはコンバットスーツという変わった服装。そこまでならただの変わった女の子で済んだのだが、身の丈ほどあり、黒い刃が禍々しいバスタードソードを背中に吊るその姿は、異色そのものだった。
男性はピカピカの鎧をまとっていところを見れば、新人の冒険者なのだろう。
『なんでガキがここに居るんだ?ガキは家に帰りな!』
騒動のキッカケは男性のその一言だった。
いつものように黒いファイルを引っ張り出し読んでいた彼女だったが、男がその前に立ちそう言ったのだった。
最初は無視しようとしたのだが、男が彼女の首根っこを掴もうとした右手を手首から握り、そのまま片手で男を天井近くまで放り投げ、今に至るのだった。
「....喧嘩なら、外でやろう?迷惑だから」
彼女はフードの中から覗く赤い瞳で男を見つめながら首を傾げながらそう告げると、男はチッと舌打ちし、彼女から離れていく。
ギルド内に再び喧騒が戻ると、彼女はフードの中から出ていた黒ずんだ毛先を軽く弄って整え、再びファイルのページを捲り読み始めるだろうか。
■イディオ > 「おんや……?」
(何やら、酒場の方が騒がしく見える、どうやら、喧嘩があるようだ。酒に酔った冒険者が喧嘩をすると言うのはままある事だから、気にするほどの事でもない。
受付嬢の方を見ても、もう少し性差に時間が掛かるのか戻ってくるような気配もない。
普通に放置して居ても、そのうち何がしかの形で決着がつくものだ、例えば、何方かがどちらかを熨すとか、そういうありふれた形で。
それならそれで、と男は思うのだがまあ、好奇心という物は冒険者はとりわけ強い生き物である。
介入する、しないは兎も角として、物見遊山はしてみたいと言うのが男の考え。)
「さぁて。何事かな、と。」
(流石に、他の冒険者たちの視線も喧嘩の方に視線を向けて居るからだろう、イディオの方に気を向けている存在はあまりいない。
イディオ自身は特段、オーラを放っているとかではないので、実際に目をみなければ問題はないのである。
そして、目撃者その一は語る。)
「おー。人が飛ぶぅ。」
(少女冒険者に突っかかっていく、新人君、恐らく相手との差を見ることも出来ないぐらいの子か、慢心しきっているのか、酒に酔っているのか。
どんな理由かはわからないが、先輩冒険者に突っかかっているのが見えた。
少女の冒険者は、それを無視していたが、手を伸ばしていたところで、少女はその手を掴む。
人を片手で放り投げると言うのは、それなりの膂力と技術が必要だ、それを何気なくする彼女は、無論熟達しているのだろう。
装備を見るなり、格闘とかではないが、その上で、というのだから、技量の高さが伺える。
技量差を感じたわけでは無かろうが、目に見えた強者ムーブ、それらに新人君たちは敵わないと悟ったのか、賢明な判断を下した模様。
そして、投げ飛ばすのが真上となると、堕ちてくるのは――――。
彼女が使っているテーブルで、彼女の書類なども置いてあれば下敷きになるのは見えていた。
その頃には、イディオは、終わっている事態に興味を亡くし、受付Hに戻り、賞金を受け取っていた。)
「さて、と。」
(賞金を受け取り、最初の喧嘩で、少し人の減った酒場、空いている席は、と視線を巡らせれば、先程の少女冒険者の隣ぐらい。
先程のあれを見せて近づかないのが多いのだろう。」
「となり、良いかな?」
(酒が飲みたい系冒険者は、のんびりとした様子で、何かを読んでいる彼女に、声を掛けた。)
■ソラム > 「...?」
声をかけられ、フードの中から声の方に視線を向ける。
そこには、死んだ魚のような目をした男性。冒険者だろうか。
「誰も座らないし、いいよ」
自身の隣にある椅子を指差し、了承するだろうか。
男が座ったのを見ると視線を戻し、ファイルの中に目を通し始めるだろうか。
そのファイルにはいろいろな地方の情報や、魔物に関しての分析メモなど、彼女なりに書き込んでいるモノだった。
______尤も、その言葉は古代に使われていた文字で書かれているため、読める者は殆ど居ないだろうが。
■イディオ > (こちらを見るのは―――年端も行かぬ様子の少女、冒険者は年齢でなるものではなく、能力がすべてであるので、彼女のように年若い冒険者も、能力があればいるのだろう。
若しくは、見た目通りの年齢ではないという可能性も有るがそれを視ってどうなると言うのがあるし、冒険者の不文律として、首を突っ込み過ぎないと言うのがある。
基本行きずりの関係となるところが多く、為ればこそ、深く干渉するのは、本当に関わり合いになろうとする相手のみだ。)
「んじゃ、失礼しますよ。」
(許可を得られれば、男はどっかりと腰を下ろして、大盾を邪魔にならぬように足元に置いておく。そして、酒場のマスターにエール酒と、摘まみを幾つか、軽食も併せて注文する。
元気な返事が返ってきたので注文が通ったのだろう、可愛いメイド姿の給仕は、今日はいない模様。)
「で。さっきのは何人目?」
(書物を読んでいるらしい彼女、先程のあれを見るなり、装備を見るなりに戦士なのかと思うが、もしかしたら魔法戦士とかそっちの方だろうか。
そんな事を志向の傍らで考えながらも。
モット興味があったのは―――先程のやり取りは何回目なのだろう。
頭の悪い新人があれ一人とは考えられないので、純粋に興味本位で問いかけてみた。)
■ソラム > 「.....?確か、5、6人だった、かな」
何人目と男から聞かれれば、首を傾げながらそう答えるだろうか。
彼女は何度か見た目で判断されて突っかかられた事があり、その度、悉く認識を叩き直すような行為をしていた。
「.....変わった盾、だね」
ページをめくりながら、ノールックで男に問い返すだろうか。
フードの中で今は男からは見えて居ないが、右側の額に生える3本の漆黒のツノは、男の持つ大盾の異質さを敏感に感じ取り、本能で彼女に教えていた。
■イディオ > 「はは、大人気だ。何も知らない、可愛そうな新人君の教育は任せた。」
(経験というのはとても大事なものだ、それで得た教訓は身を助けることが多い。彼女と対峙したことで、一方的に熨されたことで。人は見かけによらない、冒険者は特に、という事を学べただろう。
それを学べずにまた突っかかるような阿呆は早晩いなくなるだろうという事も、男は考える。
なので、吹っ飛ばすだけにとどめる優しい先輩に、どうぞよろしく等と言って見せる。
そんな時に酒が届き、摘まみが届き、焼き色香ばしいソーセージを、パきり、と一口噛んでから、酒を一口。)
「ん、くぅ……っ。……?」
(唐突な質問、酒を飲んでいた男、周囲の喧騒から、一瞬何の事やら、とかんがえて、あー。と理解を示した。
足元にある盾の事を言っていた、のか、と。ぐびり、と一つ煽り、飲み込んでから。)
「ああ、無名遺跡群の奥に有った、一点物の古代の盾でさ、頑丈で壊れない、良い盾だ、やらんよ?」
(盾は、男の言う通りに、古代遺跡群の奥の奥に有った逸品だ冒険者としてやっていけるのはこの盾のおかげとも言える。
魔法は通さない、物理は通さない、ドラゴンのブレスだって正面からなら受け止めきれる代物だ
目端の利く冒険者であれば、大体気にするだろう、異質な盾。
酒を飲み、楽し気に。
どろりと濁った視線を向けながら、にちゃぁ、と笑うのだ。盾が褒められて嬉しい。)
■ソラム > 「いらないよ。盾は...苦手」
何かを思い出したかのように苦い顔を浮かべると、酒場のマスターに水を注文する。
届いたコップに注がれた水の喉に流し込み潤すと、軽く息を吐く。
脳裏に、いつの日か自身の放った雷撃を正面から受け止められた事が掠り、ハァとため息を吐くだろうか。
「...私はコレで殴った方が、楽」
彼女は背中に背負うバスタードソードの柄に右手を触れ、男にそういうだろうか。
このバスタードの銘は______アビルディザスター。彼女の巣に現れた一人の冒険者から貰い受けた代物で、腕を見込まれ受け取った経緯があった。
「無名遺跡....?ぁ、あのおんぼろ屋敷のこと?」
遺跡を屋敷と呼ぶのは可笑しい筈だが、当の彼女は何も問題もなく男にそういうだろうか。
■イディオ > 「そうか。」
(人にはスタイルという物があるし、彼女の装備を見ると、両手剣だ。それを片手で使える膂力は在りそうだが、両手で持って戦うならな、その剣の大きさ自体が盾になる。だから使わないという選択肢もまた、在りだと思うのだ。
水を頼んで飲む姿は、何かを忘れたいという雰囲気にも見えなくはない、酒であれば確実だと思うが、水なので。
さてどうなんだろうなと思う次第の男、ただ、溜息があるので、善くない思い出自体は有るのだろう。)
「殴……?」
(剣というのは基本的には切る為の武器で、大剣はその重量を使って、叩き切るという武器だ。確かに、殴るという表現も出来なくはないが。
剣という形を見るとやはり違和感を覚えてしまう物である、文字通りの意味で殴りたいならば、棍棒で十分ではないか、と。
それに、彼女の持っている大剣は業物という雰囲気があるのだけれどもどうなのだろう。
剣の柄だけでは何とも言えないか。
酒を飲みながら、彼女が自慢げにしている剣を、眺めて。)
「うーむ、さあ?あそこ、無名遺跡群は、沢山の遺跡があるから。
もしかしたら、家のような遺跡もあるかもしれないけども。
俺の見つけたのは、地下深くあるダンジョン、だったな。」
(彼女は、とても不思議な感性をしている、が―――屋敷という表現、間違いではない気もする。
過去は誰かの屋敷だった、というのがあるのだろう、考えてみれば、生活用品などもあるのだから。
ただ、彼女の表現の場所とは違う気がしたので、自分が見つけた―――手に入れた場所のダンジョンの様子を伝えておく。)