2021/01/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 「……暇だなー」
ぶらぶらと、大通りを歩く男。
今日は、冒険者としてこの通りの警備を担当している。
警備の仕事と言っても、そこまで大きな責任を期待されているわけではなく、適当に街道を歩いて大っぴらな犯罪が起きた時だけ対応するような、そんな形式的なものだ。
「(別に見張りがいる訳じゃないしなー)」
いっそ、サボって娼館にでも行こうか、ぐらいの気持ちで街を歩く。
契約通りの仕事はするが、契約文が穴だらけなのでこの場合罪悪感はない。
そもそも、依頼料も子供のおつかい以上最低限未満。
ただ暇だから請けたにすぎないのだから。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都に幾つか存在する冒険者ギルドの支部の一つ。
とは言うものの、その実態は冒険者が客として集まる酒場兼宿屋であり、
申し訳ない程度に店内の掲示板に日銭を稼ぐための依頼文が貼られているに過ぎない。
それでも、1階の酒場では冒険者を始めとした荒くれ者や、彼らを相手に春を鬻ぐ娼婦、
その他にも飲食の為に訪れた一般客達にて相応の賑わいを見せていた。
その賑わいの中心、客達がそれぞれの卓にて同席の身内や仲間と思い思いの
時間や食事を愉しんでいる中で、独り、周囲の卓の客にちょっかいを掛ける中年男の影が一つ。
本来であれば、嫌われそうな行為であるが、誰も文句を言わず、また、店主も黙認する理由は至極単純で。
「いやぁ、ホント運が良かったぜぇ。ゴブリンの巣穴に連中が溜め込んだ希少な薬草があってよぉ。
ギルドが高値で買い取ってくれてガッポガッポよ。
お、グラスが空じゃないか? お姉ちゃん、こっちの人に俺の奢りで同じのもう一杯。ほら、乾~杯~♪」
等と、傍迷惑ながらも、明快にて、周囲の客達に見境なくも奢りを振る舞う故。
奢られた方は多少困惑するも、ただで酒が飲めるとあって強く文句を口にする事もできず、
店主も彼のお陰で儲かる上に支払い許容額も抑えている為に、この行為を見て見ぬ振りをする始末。
■トーラス > 賑やかな酒場の夜は更けていき――――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。