2020/11/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフォンさんが現れました。
フォン > (王都の大通りが交わる所…大きな広場になっている場所へとやって来た黒髪の異邦人。
広場の外縁部分に食べ物や飲み物の屋台が出ていて、その屋台で豚肉をタレで漬け込み、炭火で焼いた串モノを買い、
冬が近いこの時期は水の噴射を止めている噴水の縁に腰掛ければ、串に噛み付いていって)

「うん……うん、うん。 味を染み込ませて焼き上げた物は元になる味付けが故郷(くに)のモノとは違うが、
どっか似たような…懐かしいような感じの味に感じられるな」

(豚の串焼きを頬張りつつ、うんうんと頷く動作をしながらちょっと日が射して暖かい感じの広場でのんびりしていく男)

フォン > (齧り付いていた豚串もすっかり食べきり、その串をゴミ箱へと放り込めば、男は軽く背伸びをするように両手を上に上げて)

「んっ……んん~~~っ!! さて、ちょっと濃い味の肉を食べた舌の上には酒が欲しくなるよな。
さすがにこの広場に出している店で酒を出している所は無そうだから、ちょっと酒場がある方へと脚を向けてみるかな」

(背伸びをした男が上に上げた両手を下ろしていけば、すっかり舌が酒を求めていると独り言を呟いていけば
広場から酒場が集まっているエリアへと繫がっている通りへと向かい、良さそうな酒場探しへと目的をシフトさせていった)

フォン > (酒場目指して歩いていた男だったが、通りに接した路地の前を通りかかった時に、ふと足を止めて路地の方を見て)

「ん? 何やら澱んだ気配がいくつもうろついているようだな…
これから酒を楽しもうっていうのに変に気にかかっちまうな……お片付けをしてから飲みに行くとするか……」

(路地の前で立ち止まっていた男は歩みの方向を路地の方に変えれば、そのまま路地の奥へと消えていく。
男がどのようなお片付けをしていたかは謎に包まれる事になるだろうか………) 

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフォンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェリアさんが現れました。
ジェリア > 平民地区にある酒場の一角。
丸形テーブルを占領し、一人でゆったりと食事を楽しむ姿がひとつ。
つい先日請け負った依頼を熟して王都に戻って来たばかりの体は、兎に角まともな食事を欲していた。

「おっちゃーん! ソーセージとポトフおかわりー!」

すっかり空になった皿を給仕の娘に渡しつつ、酔い客の増えてきた店の中、馬鹿デカイ声で追加の注文。
うるせえ!と周囲から笑い混じりに怒鳴られるが、気にはすまい。コミュニケーションだ。
水で薄めた果実酒を煽りつつ、おかわりが運ばれてくるまでの間繋ぎに。

ジェリア > 「おっ、あんがとー!」

暫くの間、ちびちびと果実酒を飲んでいれば運ばれてきたソーセージとポトフ。
湯気がもくもくと上がって大変食欲をそそる仕上がりだ。
給仕の娘に最大限愛想の良い笑顔でお礼を告げつつ、ほんのり焦げがついたソーセージへとかぶりつく。

「んんー…うま。」

歯を立てた瞬間、溢れ出る肉汁。程良い塩っ気と肉の甘味が得も言われぬハーモニーを醸し出している。
それから、塊肉がぶつ切りになって煮込まれたポトフへと手を伸ばし、まずはじゃがいも。
ほくほくのほろほろ。美味しい。

ジェリア > その後はもくもくと食べ進めて美味しい食事で満たされよう。
果実酒を飲んでほろ酔い気分、良い気分でお代を払って塒へと帰って行く――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソーニャさんが現れました。
ソーニャ > 日暮れを迎えたばかりの頃は、未だ露店も彼方此方に店を開いており、
老若男女、様々な人々が憩う広場で、寒さを感じることもなかった。

数刻が過ぎ、既に夜も更けて、広場には噴水の涼やかな水音ばかりがやけに響き、
そのほとりに腰掛けた己の背筋は、夜風に粟立ち始めている。
うんざりするほど溢れ返っていた人影も、いつの間にか消え失せて―――
真面目に働く人々は、そろそろ家で眠りに就く頃か。

いっそ身なりの粗末な子供であれば、こんな場所での野宿も悪くない。
なまじ小綺麗な格好をしているからこそ、これからの時間帯、
こんな所でぼんやりしていては悪目立ちしそうだが―――

「……帰ったらまた、変な話を持ち出されるわよね。
 今回は絶対折れないって、父様にも認めさせなきゃ」

家出娘の密かな決意がどうであれ、頬杖ついて顰め面をした、
身綺麗な少女の姿は人目を引くかも知れない。
純粋に少女の境遇を案じる善良な人物か、あるいはその真逆、
都合の良い獲物か金蔓と見なす人物か。
どちらにも見つからず、一人夜を明かす可能性も、ない、とは言えなかったが―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にライヨウさんが現れました。
ライヨウ > 仕事を終え、仕事の道具等の買い出し後に軽い食事を取った帰り道…
そろそろ人通りも絶えようかと言う時刻に買い物袋を抱えて通りを歩く一人の男。

急ぐ理由も無い男はいつも違う道を選んで宿へと向かっており、今日は平民地区にある広場を帰宅の道として選んでいた…
普段は賑やかな広場も流石にこの時間となると静かなもので、
一人その静寂を楽しみながら歩いていたのだが…

「…こんな時間に一人とは、どうした?」
噴水の畔に設置された腰掛けに座る一人の少女、こんな時間に似つかわしくないその存在に気が付けば気になって声を掛けようと近づいて行く。

ソーニャ > 足音ひとつ、人影もひとつ。
通り過ぎて行くのならば、特に注視することもなく遣り過ごしただろう。

しかし、こちらへ近づいて来るのなら。
そして明らかに、こちらへ向けて声を投げて来るのなら、
頬杖をついた姿勢のままに、片眉を跳ね上げてそちらを見遣り。
不機嫌そうに尖らせていた唇を、さも億劫そうに開いて、

「…あたしが何してようと、あんたに関係ないでしょ?」

ずいぶん体格の良い男だ、とは思うけれども、そんなことで怯えるタイプではない。
返す言葉はにべもなく、細めた金色の瞳には剣呑な光が煌めいていた。

ライヨウ > 少女から飛んできたのは拒絶の言葉、しかしこんな時間に
男から声を掛けられればそれも当然だろうと気にした様子も無く。

「まあそうだろうが気になってしまってな?」
細められた瞳から放たれるあからさまな警戒の視線、
そんな視線を気にもかけずに更に彼女へと近寄れば
勝手に隣に腰を下ろす。

「見ればここらの地区の者ではなさそうな娘をこんな時間に放って

置いては何が起きるか判らんからな」
明らかに造りの良さそうなドレスを身に着けた少女、座ってもなお高い位置にある男の視線が少女へと向けられる。

ソーニャ > 真っ当な成人男性なら、気になって当然、なのだろうが、
小娘の眉間にはますます、深く険しい皺が寄る。
鬱陶しい、という感情を隠す気もなく、表情にも声にも露わにして、

「あらそう、ずいぶんお節介なのね、―――…ちょっと、勝手に座らないでよ。
 隣に座って良い、なんて言ってないわよ?」

隣へ腰かけた相手を睨み、いったん頬杖を解いて腰を浮かせると、
こぶしひとつ分ほど、余分に距離を空けて座り直す。
それでも充分に至近から、こちらを見る眼差しを真っ向から見返して、

「余計なお世話、……それに、あたしから見たらあんただって、
 何をするか分からない相手には変わりないわよ?」

見ず知らずの他人に気遣われても、簡単に信用なんか出来やしない。
頬杖はもう止めたが、代わりに胸元で腕を組んで。
上体を相手の方へ捻ったのも、話を聞く姿勢、というより、
純粋な警戒心の産物だった。

ライヨウ > 勝手に隣に座った抗議の言葉…そして態々感覚を開けて座りなおす姿に
苦笑が零れる。

「なに、座っていけないとも言われていないのでな?」
悪びれる事も無くそう答えれば、怯える様子も無く
此方の視線を見返してくる娘に感心した様で。

「どこぞの貴族の娘が家出でもして困っているのかとでも思ったが、その威勢の良さならば確かに余計なお世話だったかもな?」
事情はどうあれ簡単に助けを求める様な娘で無いのは確かな様で、
腕組みしつつ此方を睨む様な視線の強さは中々の物だった。

「確かにその通りだな、こんな時間に声を掛けてくる相手何て
怪しいに違いない」
彼女の言葉に堪らず笑いが零れる、見れば腕組みをして此方を此方を睨む彼女の姿勢は衣装の所為も有ってか胸を強調する様にさえ見える、その肢体は男の興味を引くには十分すぎる線をドレスに浮かべているのだから、こんな時間に一人となれば警戒されるのが当然であろう。