2020/11/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──~♪」
雨がしとしとと降り注ぎ、普段に輪をかけて人気のない住宅街の路地を、
下手くそな口笛を奏でながら、傘布の部分に赤いラインが入っている以外は全てが銀色の蛇の目傘という
奇妙な物体を担いでのんびり歩く、金髪の男が一人。
そんな奇っ怪な傘を差している代わり、普段羽織っているジャケットの姿はなく。
食事を終えた後、暇つぶしを求めてブラブラと大通り、路地裏と歩いてきたが、特に何か特筆するものと遭遇するでもなく、
気がつけばこの場所まで辿り着いていた。
先の二箇所に比べると、余計に事件性の少なさそうなロケーションではあるが──
「……まああ人生ドコでナニが起こるか判らんもんだからな」
なんて、眉下げて笑いながら独りごち。
適当に視線を彷徨わせて住宅街の景色を眺めがてら、なにか面白いモノでも発見できないか、などと
雑な期待をしながら、ぱしゃ、ぱしゃとマイペースに歩を進め続け。
■エレイ > やがて男の姿は、そのまま遠ざかり──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグレン=ギムレットさんが現れました。
■グレン=ギムレット > 「う~~~ん。今日も上々の稼ぎだな」
平民地区の大通り。金貨が入った袋をぽんぽんとお手玉しながら。
体格の良い男は、にんまりと笑みを浮かべていた。
足取りは軽く、上機嫌という様子は遠くからでも分かるだろう。
「こうなってくると、ちぃとばかり。
贅沢もしたくなる、ってもんだな」
勝負に勝ち、懐が暖かいときは。
少しだけの贅沢をすべし。
男は、それを日々生きる旨としていた。
つまり、今日は勝った日なので。
ちょっと贅沢の日。
男は、通りの酒場を眺め、どこに入ろうか考え始める。
「肉? いや、海産物……。
いやいや、酒に重きを置くもいいかもしれないな」
う~ん、と腕組みしながら思案する男。
まさに、嬉しい悩み、というヤツか。
■グレン=ギムレット > 「さてさて、どうするかな」
男は自分の腹部をなでながら考える。
腹具合としては、なかなかの減り具合。
今なら、何を食べても美味いだろうな、と考える男。
「あ~……でもなぁ」
そこで男は別方向の思考を始める。
たとえば、贅沢の定義。
なにも食だけに限定しなくてもいいのだよな、という考え。
「買い物を楽しむのだっていいし。
女を買ってもいいかもしれないなぁ」
男が自分自身の生活を思い返せば。
最近は、買い物は必要最低限。
女も、特にこれといって抱きまくっているわけでもなかった。
ならば、と。男は通りで腕組みしたまま、うむむ、と唸り。
「あ~、選択肢が多いっていうのも悩みもんだぜ」
やれやれ、と言いつつ。
男は通りを眺める。
平民地区大通り。店には困らない場所である。
■グレン=ギムレット > 結局のところ、男がどうしたか、というと。
「……よし。
まずメシ、そしてから何か考えればいいか」
ということで。
まず近くの酒場に入る男。
その後は、気分良く酔い、家に帰ったそうな。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグレン=ギムレットさんが去りました。