2020/10/31 のログ
■イディオ > (しばしの間、他の冒険者の中でくんず解れず、依頼の奪い合いの中に身を投じていたのだが―――不意に外れることにした。理由は簡単だ。)
「ないな。」
(パーティを組んでいないソロの冒険者で受けられるような依頼は、今回はなかった。そもそも、難易度的に低くなりがちなので直ぐになくなるとも言える。
どんな依頼も、絶対にパーティが必要、という訳ではないが、殆どが討伐依頼になってしまう故に、男は依頼の方から身を引くことにした。
結局の話、薬草採取依頼などの恒常的な依頼は残るのだから、と。)
「……後はあれか。」
(依頼とは別口での話だ、冒険者だし、遺跡群に行って、遺跡の宝を探索したり、他の国へ移動するという手段もある。
他にも、別の冒険者のギルドに移動して依頼を確認するという方法もある。
依頼の受注方法というのは一つではないのだ。
どうしたもんかね、と軽く息を吐き出して、少し離れて、ベンチに腰を下ろす。)
■イディオ > (少しすれば、依頼の争奪戦も終わるだろう。それならば、その後に恒常の―――薬草採取依頼を受ける事にしよう。後、現地に近い低レベルのモンスター討伐か、動物肉などの狩猟依頼でも受けて、それをこなせば良い。
そう考えて、男は視線を掲示板から外して周囲の確認にする、最近は色々な冒険者が来る、増えているとも言える。
見知らぬ冒険者でもいれば、軽く声を掛けてみるのも良いだろうか、と。)
「とはいえなぁ……。」
(冒険者の出入りが多いという事自体、依頼が多く、其れだけ、色々と危険な状態ではないか、と思うのだ。
嫌な世の中になったもんだ、と軽く息を吐き出して、そして、もう少ししたら酒場にでも行くか、と考えそうになって。
まだ依頼受けてねぇや、と考え直す。
危ない危ない、と後頭部を軽く掻いて、大きく一度伸びをする。)
■イディオ > (完全に、冒険者の波も収まったようだ。依頼を受けて去っていく冒険者たち、あっという間にギルドの受付の密度が減っていく。
ある程度減った所を見計らい、男も立ち上がる。
そして、薬草採取依頼と、その依頼の近くでの狩猟依頼を受けることにする。)
「薬草を三種と、肉が……鹿化、猪か。一頭以上、と。」
(受付の説明を聞いて、了解、と頷く、何時も受けている依頼ゆえに勝手は良く判る。
薬草の三種、何処にどれだけ生息しているかも十分理解しているので、直ぐに終わらせられる、問題は狩猟の方だ。
流石に、一匹以上となると鮮度もあるから出来るだけいっぺんに刈り取りたい所。
罠でも作るかね、と、そんな風に呟いて、男は、ギルドから出ていくのだった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 蚤の市」にロイスさんが現れました。
■ロイス > 茣蓙を拡げて、その上に冒険者道具を並べている男。
剣や盾といった武器類から、火口箱や鈎縄といった小物、バックパックまである。
マジックアイテムの様な派手なものはないが、その分実用性の高いものばかりだ。
「昔使ってた奴とか適当に並べてるだけなんだけど、良いのかなあこれ」
昔使っていたと言っても、別に古くなったので不要になった訳ではなく、単により品質の高い物を買ったので、不要になったものばかりである。
相場の四割引ぐらいで売っているので、それなりに買い手はつくと思うが……今の所、閑古鳥が鳴いている。
「誰か来ないかなあ……」
ご案内:「王都マグメール 蚤の市」にミヤビさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 蚤の市」からミヤビさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 蚤の市」にアリエルさんが現れました。
■アリエル > ふらりと立ち寄る蚤の市。
そんな中、道具を売っている場所を偶然見つける。
値段は安いが物は良い冒険者向けの道具たち。
気になって声をかける。
「すいません、あなた冒険者ですか?」
自分も冒険者として一通り持っているのであまり必要ではないが……
いい男だったので声をかけてしまった。
■ロイス > 俯いて、道具を点検していた男は、声をかけられて顔を上げる。
すると、そこには顔見知りがいた。
顔見知りといっても、前に一度会ったという程度でしかないが。
「ああ、アリエルさん。
冒険者ギルドで串肉食べたっきりだね。覚えてるかい?」
と、知り合いに会えて嬉しそうに笑いかける。
尤も、彼女の方は案外、忘れているかも知れないが――それでも、来てくれたというだけでも純粋に嬉しかった。
■アリエル > 「あら、ロイスさんでしたか。調子はいかがですか?」
顔をよく見ていなかったが知り合いの冒険者だ。
そのままするり、と売っている側に回って膝の上へと座る。
「売れますか? 物は良さそうですが」
自分でほしいのはあるだろうか、かばんはあってもいいかなーと思ったり。
■ロイス > 「調子は上々。ま、店の方は閑古鳥だけど……ってうわっ!?」
椅子に座っていた男に、自然に座る少女。
鍛えているので、脚は割と硬いが、その分座りやすくはあるだろう。
「(いい匂いする……とか考えてどうするロイス!っていうか、何でいきなり座ってくるの!?)」
混乱しつつも、男は取り敢えず平生を保ちつつ。
「それなりに需要はあると思うんだけどね……。
このロープも、ちゃんと職人さんとこで作ってもらった本格的な奴だし……やっぱ、蚤の市って冒険者来ないのかなあ……」
と、ぼやく男。
多少意識はしているものの、それでも道具を見ている彼女に邪心を抱くのも失礼だと思い、努めて会話に集中する。
■アリエル > 「このレベルのものを買う冒険者はこの辺来ないんじゃない?」
そのまま首に手を回して態勢を安定させる。
さすがに鎧を着ているから、直接当たりはしないが。
このあたりに来る冒険者は駆け出しばかりだろう。
そういったメンバーにこれは安売りしているとはいえちょっと高すぎるのだろう。
「あ、触ってもいいのよ♡ 誘ってるから♡」
そんなことを言いながら、物品を眺めるのを続ける。