2020/08/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にポチさんが現れました。
■ポチ > 平民地区の通りの端っこに作られている日陰をとことこと歩く少年。
本格的な夏が始まり、熱く、若干の湿度の上昇に自然と額に玉のような汗がぽつぽつと浮かび。
小さくため息一つ。
「んぅーやっぱり日が沈んでから出て来ればよかった…かなぁ」
ぽつりとため息一つ。
身に纏う襤褸は風通しも良く日陰に積まれた木造りの大きめの箱の上にお尻を乗せ涼みながら視線を通りを歩く人たちにぼんやりと眺めながら大地から離れた足をぶらぶらとさせている。
■ポチ > 目に入る人の流れの中で視線がついつい折ってしまうのは愉しそうに過ごす家族連れや恋人たち。
ちょっとうらやまし気に思いながらも、一人である自分に小さくため息一つ。
まぁそれはそれとして、お腹が空いた。
九頭龍の水浴び場での稼ぎのお陰でごみ箱漁りをしなくてすんでいるのは幸いだが…。
裕福とは言えず、お腹いっぱいにご飯が食べたい等と思えば瞼を閉じれば浮かぶのは色々な料理。
少しだらしない顔をする。
■ポチ > くぅ、と小さく鳴く少年のお腹。
今日は九頭龍の水浴び場のシフトが入っておらず、日銭も無い。
眉根を寄せ眉尻が下がれば困った表情。
小さな手で自身のお腹を襤褸の上からする、と撫でてため息一つ。
屋台での買い食いをしている人たちを少し羨ましそうに眺めてしまう。
「お腹すいたなぁ…」
■ポチ > そんな風にポヤポヤしていると物乞いにでも思われたのか、老婆がおやつをくれたりする。
笑顔でお礼を言ったりしながら貰った飴玉。
その丸められた包み紙、両側を摘み外へ向かって引けばくるんっと回る鮮やかな包み紙。
中から出てくるのは半透明の飴。
指で摘み口の中へ。
口の中で溶ける飴玉は酸味の強いフルーツの味。
幸せの味が広がっていけば、自然と笑みが浮かぶ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からポチさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 仕事の都合で王都まで出ていた男。
幸い、仕事は思ったより早く終わり、予備日含めて明後日の夜まで、王都での自由時間が取れた。
そんな訳で、平民地区の大通りを、ぶらぶら歩いている。
今は一番人通りが多い時間だ。仕事帰りの労働者や冒険者が出歩いている。
「ホテルに戻る前に、ちょっと何処かで遊んでいこうか」
友人の家を尋ねるのも良いし、酒でも引っ掛けるのもいいだろう。
取り敢えず、思いつくまでは適当に歩くかと思い、男は通りを歩いていく。