2020/07/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリリウムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──くぁーわわわ……」
大欠伸を漏らしながらふらりと冒険者ギルドに足を踏み入れる、金髪の男が一人。
目元に滲んだ涙を指で軽く拭いつつ、ふらりと首を動かして周囲を軽く見渡してみるが、人影はまばら。
現れた男に幾つか視線が向くも、特にこちらに用向きがある者もいないのか、
程なく各々の用事に戻ってゆく。
そんな光景にフンス、と小さく鼻を鳴らしながら、とりあえず依頼や募集の張り出されている掲示板の方へと足を向けた。
「さーてと……なんかおもろそうな依頼とかはありますかいのぅ……時間的に、時既にめぼしいところは持ってかれてそうだが……」
顎に手を当てて独りごちながら、何人かいる同業者たちと並んで掲示板の前に立ち、並べられた
張り紙を暇そうな顔をして眺めてゆく。
■エレイ > 「……一週間放置か。初心者はこういう依頼をキチンとこなしていくべきなんだが……
まあいい今回は俺が片付けておいてやろう俺は優しいからな」
掲示板の隅の方に追いやられた依頼書を手に取りつぶやく。
内容は地下水路の魔物化した大型ネズミの退治。
難易度的には初級冒険者向けなのだが、地味だったり不衛生だったりなどの理由で不人気である。
男はもう一度鼻を鳴らして掲示板を離れ、依頼を受けるべくカウンターの方へと向かっていって──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にファイネアさんが現れました。
■ファイネア > からん。ドアベルを小さく鳴らし入店。
中はいつもの通り静かなものだ。
バカ騒ぎするような雰囲気とは遠いからか、嗜む程度の女性が多いからか。
宿を利用することはあまりないが、ぶらりと立ち寄り静かに飲むのは悪くないと偶にやってきている。
「今日はー…どうしようかな。白にしようかな?」
カウンター席に馴染みのように着くと、きぃ、と椅子を鳴らしながら給仕に声をかける。
あとてきとーにつまみと注文すると、頬杖ついて店内を何気なく見る。
静かねぇと内心思うが、その雰囲気が目当てなのだから不満に思う事もなく。
誰か声をかけれそうならかけてもいいんだけどなぁ、という風情。
一人酒か、ペア飲みか、そんな気分ではあった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に1162さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から1162さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイザベラさんが現れました。
■イザベラ > 「葡萄酒もいいが、この店は黒麦酒を頼むのが一番いい。」
貴女の声を拾ってか、近くから返事が返ってきた。そちらを見やれば旅人だろうか?旅行者風のフード付き外套に身を包んだ女があなたに微笑みを向けていた。どうやら、相手も一人酒を飲んでいたという風なのであなた同様酒の相手をするものがいてもいい、とでも考えたのか。
「おせっかいかもしれないが、せっかく声をかけたのだから一杯、黒を試してみないか?」
そういって、金貨を一枚取り出してあなたに親指ではじいて渡す。
■ファイネア > 視線を店内に向けていたら、声が聞こえてきた。
ふぅん?と言いながらそちらを振り返れば、旅装束の女性が一人。
弾かれたコインを咄嗟にキャッチ…ではなく、余裕のある反応で人差し指と中指で挟み込んで受け取る。
「おごりかぁ。じゃあ、そうしようかな。」
バーテンに伝え、酒を変更してもらう。
準備中だったチーズとナッツは悪いのでそのまま受け取る事に。
「ありがと。同業者?どういう風の吹きまわしかしら。」
特徴的な桃色の瞳を面白そうに細めながら、差し出されるジョッキを受け取る。
くんと嗅げば、香ばしい匂いが実にそそる。
あまり縁のなかった酒類ではあるが…ぐい、とさして迷わず一口。
ふぅん?と一度酒に視線を落とした。表情は満足そうだ。
■イザベラ > 「変に気をもませてしまったかな。いや、ただの気まぐれでね。酔客の戯れだと思ってくれればいい。」
女の衣服や立ち振る舞いを探れば、旅行用外套の下は平民では手の届かない、上等な絹でできた衣服であること、そしてこまごました所作なども、その辺の少しきどった女ができるようなものではない貴族のふるまい方であることは、上流階級とコネを持つあなたなら見抜くことは簡単なはずだ。
もしあなたが抜け目なさを発揮したならば、彼女が漁色家の女色伯として少しばかり名を知られる人物――イザベラ・フォン・ラーンヴァルト辺境伯であることに気づけるかもしれない。
「……一人飲み、というのはどうにも寂しい心地がしてね。先ほどの様子から君もそうだろうか、とアタリをつけたのだが……あたっているかな。」
■ファイネア > 「んーん。別にそんなんじゃなくてね。ただ気になっただけ。
お酒の席でそーいう気の揉み方、しないでしょ? 男なら別だけど。」
酒にかこつけて口説いてくる奴はいる。ので、男性相手なら多少気を使う。
が、相手は女性である。そこまで気にする事もない、と思っていたのだが…。
んー?とジョッキを傾けながら横目でちらり。
何やら見覚えがあるような女性である。例えば肖像画とかで。
確かに服や振る舞いは同業というにはちょっと…?な感はあるが、と思った辺りで、あぁ、と微かに思い出す。
とすると、女性同士とは言えこれは口説きにかかっているのかもしれないなぁ、と内心で思うが…。
逃げるどころか面白がるのがファイネアという女であった。
「ふぅーん。お姉さん寂しいんだ。
私はー、んー…当たらずとも遠からず、って感じ? 別に寂しくはないんだけどね。」
じゃ、傍にいこうかなー、と遠慮する事なく隣の席へ移動する。
席に着けばゆったりと足を組み、ジョッキを傾ける。
ローブの裾からは黒いインナーに包まれたしなやかな脚線美がちらりと覗く。
その気はないように見せつつ、反応を伺ってみるが…?
■イザベラ > 「おや、これは少し見くびってしまっていたかな。なかなか身持ちの固い娘だ。ふふ、降参、降参だよ。」
女は、少し芝居めかしたように笑って見せた。
あなたの察しは少なからずあたっていたようでイザベラは熱っぽい視線をあなたに向け。
「ここは王都の女性が静かに飲める、数少ない珍しい店だからね。私も雰囲気が気に入って『おしのび』でたまに来るのだけれど。貴女の言う通り、寂しい時にはぬくもりを求める時もある。」
冗談めかして笑みを浮かべた女は平民向けの黒麦酒の入ったジョッキを酔いの勢いを借りるように、少しだけ傾けてから。どうやら、面白がっているさまを感じて、こまごまと外堀を埋めるよりは単刀直入に切り込んでいくことを試してみたようだ。
「おっと、はしたない女などとは言ってくれるなよ。きみも私を試そうとしたからおあいこ、ということで。」
そういって、あなたの瞳を見据えて……。
■ファイネア > 「一人で飲みたい時もあるし、誰かとお喋りしながらでもいいかな?とか思う時、あるでしょ? そんな感じ。」
向けられる少し濡れた視線にくすっと笑う。
少し大仰な様子ではあるが、それが相手の振舞の一部なのだろう。
「ふふ。おしのびで来て相手を見つけて…ってこともありそう。
ま、別にそれをどうって思う事はないけれど。
お眼鏡に叶ったならそれは誇っていい事なのしら。」
じっと見つめてくる女性の眼。ファイネアは面白そうに笑みを浮かべている。
見つめ返す桃色の瞳にはわずかに魅了の魔力が籠り…。
じんわりと相手の思考と理性を溶かす方向へと誘ってみようか。
「ふふ。はしたない、だなんて。ちなみに上、空き部屋あるって。」
どうする?と蠱惑的に微笑んで見せるが…?
■イザベラ > あなたの瞳に魅了の魔力が宿ったとき、イザベラはほんの少しだけ熱い吐息を漏らし、それから唇を湿らせるように小さく舌なめずりをした。きっと、目の前の女はあなたの狙い通り少しづつ理性を溶かされている。
いや、きっと彼女は何をされているかに気づいてはいないが、じんわりと溶けるそれすらも一種のスパイスとして楽しんでいる様子で。
「その空き部屋は私が頼んで開けておいたものでね。今宵は……あなたの言う通り寂しい気分だったから。」
テーブルクロスに隠れた貴女の脚先に、イザベラの足指がそっと重なってほんの少しだけ戯れると。ふいにイザベラは席を立ち。
「来てくれるね?」
そういって、テーブルに部屋の鍵を置き、一人先に二階へとあがっていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイザベラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からファイネアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリリウムさんが現れました。
■リリウム > 今日の仕事は、密通者を摘発する任務。
とある店に店員として潜入し、
オーナーであるとある貴族が魔族と通じている証拠を抑えろ、との事。
こういう任務も経験の内、と承諾し、
依頼者の手引きで件の店に紹介されしばらく働く事となった。
「……なんの店か……確認しておくべきだった……。」
その店とは、娼館なのであった。
王都でもそれなりに名の知れた店で、
普通ならば依頼の時点で誰もが気づくはずなのだが……
そう言った世界とはあまり縁のない少女は、
詳細も知らずに仕事を引き受けてしまったのだった。
「………こ、これも……経験の、内……?」
別に今ならまだ仕事から降りる事もできよう。
しかし、頑固でクソがつくほど真面目な少女は、
一度受けた依頼はやりきるのが筋、と、そうはしなかった。
着慣れぬ、ヒラヒラしたドレスに着替えて、客の相手をする部屋へと通される。
仕事の隙を縫って情報収集するにも、
せねて営業時間中は仕事はして見せねば怪しまれるだろう。
……別に経験が無い訳でも無いし、今更……
と、変な覚悟を固めて、客が案内されるのを待つのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にスミデーさんが現れました。
■スミデー > 「あんまり来ないとこだけど、貴族が経営してる娼館って言うのもあるんだな」
平民地区にある娼館、貴族の経営しているというそこなら上等な娼婦もいるだろうと、たまの贅沢のつもりでそこを訪れて。
入口の受付で手続きを済ませ、今現在、客を取っておらず、空いていると言う娼婦のいる部屋へと案内をされる。
「ここにその娼婦がいる、と。
普通は最初に面通しをしてから選ぶもんだと思ったんだけどな……ああ、空いてる子がこの部屋の子しかいないって言うんだろう?
別に文句を言ってる訳じゃなくて、システムの確認をしてるだけで……また来たときに確かめるのもややこしいだろ。
さて、どんな子がいるのやら……」
だから気にしなくていいと首を振って、そして案内された部屋の扉の前に立てば軽く数回ほどノックをする。
別にそのまま入っても構わないと言われているものの、その辺りはマナーだろうということで中からの返事を待つことにする。
■リリウム > 「は、はわっ!!?」
気の抜けた悲鳴が聞こえた様な気がすると、
部屋の扉が開いて中へと招き入れられる。
部屋の中には、容姿はそこそこな銀髪の少女。
顔立ちは良いものの、体つきは若干貧相。
初めての客に慌てた表情、明らかに素人臭い。
もちろん、部屋に通される前に、今日入りたての新人だとは聞かされているだろう。
そういう娼婦もまた、一定の層に需要はあるのだが、
果たしてスミデーの趣味に合うモノだろうか……。
「え、えと………。
リリウムと申します。
旦那様、本日はお越しいただいてありがとうございます。」
慣れない所作で三つ指を立てて頭を下げて、
……まさか初めての客がいきなり魔族だとも思わずに。
■スミデー > 「ん?何か今、変な声が聞こえたような……?
おっと、こんばんは、それじゃあ中に入らせて貰うよ。
ふふ、随分と緊張してるみたいだけど、新人さんなら仕方ないか。
まぁ、新人さんなら優しくするし、無茶もしないから安心してくれよ」
奇妙な悲鳴が聞こえたような気がして首を傾げていると、扉が開いて中から銀髪の可愛らしい少女が現れるのに嬉しげに笑う。
新人と聞いている為、客を取るのも初めてなのだろうと思えば安心させるように笑みを浮かべ、少女の頭を優しく撫で撫でとしようと。
「リリウムって言うのか、可愛くていい名前だな。
俺の名前はスミデーだよ、こちらこそ今宵一晩、宜しくな。
それじゃあ、まずは……ベッドに行って、座って話をしようか」
三つ指を立てて頭を下げる少女に、貴族が経営している娼館だけあって、新人でもこういう躾はきちんとしているんだなと感心する。
それから少女をベッドに誘っては豪華なそれに腰掛けて、少女に隣へと腰掛けるように勧める。
■リリウム > 「は、はいっ!
スミデー様、よろしくお願いします……!」
優しくする、との言葉に幾分安心するが、
まだ声色には緊張が色濃い。
初めての客は、見た目は普通の青年の様だ。
……それは何処か不自然な程、平凡な人、という印象。
最初の相手はどんな人だろう、と不安に思っていたが、
この人が相手なら多分大丈夫そう……などと、思いながら、二人ベッドへと向かう。
柔らかく大きなベッドに腰かける。
スミデーの隣、可憐な少女が間近に迫り、
若い女性特有の良い匂いが仄かに立ち込める。
「え、えーっと……
スミデー様、何か呑みますか……?」
事前に少しだけ接客マニュアルに目を通したがまるで記憶に残っていない。
ひとまず、酒でもどうかとスミデーに訊く。
■スミデー > 「本当に可愛いな……今日は大当たりだよ。
リリウムみたいにいい子に相手をして貰えるって。
緊張するなって言う方が無理だろうけど、あんまり気を張らなくていいからな?
こういうところで働いてる以上、そうもいかないのかも知れないけど」
貴族が経営しているだけに、娼婦が粗相をして評判を下げるようなことをすればどんな罰が与えられるか分からない。
目の前の可愛らしい少女が自分のせいでそんな目にあうのも嫌なため、緊張しすぎないようにと再度言って。
「ん、良い匂いがするな……リリウム、香水か何か付けてるのか?
っと、そうだな、この後リリウムを抱くのに酔っ払った状態で抱きたくないし、弱めのを貰おうかな。
リリウムはお酒は強いのか?良かったら一緒に飲みたいし、リリウムの飲めるくらいの酒を貰うとしようかな。
……緊張しすぎて、ここに持ってくるまでこけたりグラスを落としたりとかしないようにしろよ?
リリウム、なんかそそっかしそうに見えるからな」
酒、と言われれば軽めのものを頼むことにして、少女も飲めそうなものをとリクエストする。
そして少女が緊張の余りどじをしないように気を付けろよと、悪戯っぽく笑いながら言ってぽんぽんと少女の頭をあやすように撫でる。
■リリウム > 「そ、そうでしょうか……?
ありがとうございます、スミデー様。」
可愛い、などと言われると、悪い気はしない。
こんな素人臭い娘は要らない、と言われるかと思っていただけに、なんだか安心してしまう。
……元々は、どちらかと言えば性行為に嫌悪を抱いている様なタイプだったのに。
「あ、はい……。
普段は、こういうのはつけないのですが……。」
店で働く際に、慣れぬ香水なども準備した。
……依頼主に指示された、という事もあるが。
「そそっかしい……
気を付けます、確かに最近の私は何処か迂闊です……。」
自省するかの様に、小さく呟く娘。
弱めの酒をグラスに2つ注いで、1つをスミデーに渡す。
■スミデー > 「そうだぜ?可愛くて初々しくて、素直で真面目そうで。
初めてきた娼館でこんなにいい子に会えるなんて、大当たりだ。
ふふ、どういたしましてだよ。
へぇ、普段は付けてないのか……そういう香水の匂いもいいけど、香水を付けてない自然なリリウムの香りもいい匂いそうだし、そっちも楽しんでみたいもんだな」
香水をつけていると聞いてなるほど、と頷いて。
香水抜きの少女の香りも楽しんでみたいと、楽しそうに笑いながら囁いて。
そそかしそうと言えば気を付けます、という真面目な少女がグラスを持ってくるのを見守り、一つを受け取る。
「それじゃあ、今日の良き出会いに感謝をして……乾杯。
ん……なるほど、リリウムはこれくらいの強さなら大丈夫ってことかな?
遠慮とかしないで、リリウムも飲んでくれよ?」
軽く少女のグラスにチン、と小さく音がするくらいに当てて一口ほど飲み、そのアルコールの度数を覚えておこうともう一口、口に含んで味わってから飲み干す。
少女も飲んでくれているか時々確認しつつ、グラスのお酒をゆっくりと飲みすすめる。
■リリウム > 「あ、いや、その……
……そんなに褒められると……こそばゆい……」
スミデーの言葉に、みるみる赤面して顔を背ける。
そんなに褒められた事も無く、慣れない感情の処理に困っているのだ。
「は、はい。乾杯。」
グラスを合わせると、くいっと酒を一口。
「えぇ、これくらいなら私でも。
……ん……結構美味しいですね。」
口当たりが爽やかで呑みやすく、確かにアルコールは控えめ。
それでも、酒があまり強いと言えない少女をほろ酔いにさせるのには充分だが。
(それで……ここからは……
……えっと、ご奉仕……?)
あくまで仕事には真面目な娘。
客への奉仕へ移ろうと……するが、
どういう流れでそういう行為に入ればいいのか分からず、どぎまぎしている。