2020/07/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアエロリットさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアエロリットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアエロリットさんが現れました。
アエロリット > 冒険者ギルドに程近い酒場。
美しい銀髪と褐色の肌が目を引く、隻腕の少女が一人酒を飲んでいる。
ギルドからの依頼書に目を通して、次の仕事を選んでいる最中の様だ。


「……ふむ、この辺りもそこそこ暑くなってきたのぅ。」
王都も夏を迎え、それなりに暑い夜が来るようになった。
砂漠の国出身の彼女にとっては、そこまで苦痛な気候という訳では無い。
むしろ、冷えた麦酒が身体にほど良く染みて、好ましいとすら思えるのであった。

(後はこう、男共を侍らせて文字通りの熱帯夜を……ふふふふ。)
緩んだ表情で視線を泳がせ、しばし好色な妄想に耽るが……

「……いかんいかん、先ずはなにより金を稼がねばじゃ。
 何か割のいい仕事はないかのぅ……。」
すぐに我に返り、再び仕事を物色し始めるのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > ジリジリと暑い日々が訪れるようになって
フードを被り続けれなければならない事情のある青年にとって
この暑さは大きな問題であった。
酒場にたどりついても外せないそれのせいで熱がこもって仕方ない。
ドアベルを鳴らしつつ店へとはいった少年は手近な…褐色の少女が座っているテーブルへ

「あぁっち……おぅ、ここ空いてるか?……ぉ?」

暑さでクタクタといった感じで声をかける。
偶然にも声をかけた少女は見知った顔。

「アエロリットじゃねぇか。まだ冒険者やってたのか
ってことは、片腕でもだいぶやれるようになったってことか?」

アエロリット > 「およ、ブレイドかや。
 久ぶりじゃのぅ……!」
声をかけられてそちらを見れば、見知った顔。
……見知った、というにはいろいろとよく知り過ぎた顔ではあるが。

笑顔で応え、隣の席に招く。

「ふふ、見くびるでない。
 わらわほどの天賦の才があれば、片腕でも全く問題にならんのじゃ。」
と、偉そうに宣う少女。
見れば、フォークを魔法で操り肉を突きさしては口元に運ぶなど、
片腕ながらも魔法のサポートでそれなりに不便を補っている様だ。

「そなたも元気じゃったか?
 ……何か変わった事なぞ無いかのぅ?」

ブレイド > 以前見たときよりは元気そうだ。
片腕であってもうまく冒険者としてやれているという証左だろう。
笑顔を向ける少女の隣に座れば。

「エール…いや、水、水だ…のどが渇いて仕方ねぇ」

ウェイトレスに水を注文しようやっと息をつく。
まだ店内であるがゆえ、フードは外せないが。

「そうみてーだな。
器用なもんだ。今日は…仕事探してんのか?
まったく、暑いってのに頑張るな」

少女の手にしたフォークと、テーブルの依頼書を交互に見れば
すでに以前と変わらぬ活力を取り戻したことがよく分かる。

「おう、それなりにな
かわりはまぁ…こっちはそんなに大きなことはねぇからなぁ…
腕もこのとおり、両方揃ってるしよ」

アエロリット > 「うむ、何か良い儲け話が無いものか、とな。」
そう言って依頼書をぺらぺらとめくる。
…その口調では、あまり良い仕事は無さそうな様子。

「ふむ、無事であるが一番じゃ。
 ……ひとまず乾杯といこうかの?」
ブレイドに酒が届くと、
グラスを片手で持って宙に掲げ、乾杯。

ブレイド > 「その様子じゃ芳しくねぇと言ったとこか?
まぁ、変な仕事やって潰れちまっちゃ元も子もねぇ」

テーブルに新たに置かれたピッチャーとグラス。
こちらの様子を察して多くもってきてくれたのだろう。

「そうだな。再会に乾杯…ってところでいいか?」

彼女と同じようにグラスを掲げる。
そして、そのまま半ばまで飲み干して

「あぁぁぁ…ったく…暑くてかなわねえ…」

アエロリット > 「むむ……そうじゃな、変な仕事には気を付ける……。」
以前、腕を失う事となった仕事を思い出し、苦々しい表情を浮かべ……

「ただな、このまま冒険者稼業をやっていても、
 祖国を取り戻すに足るほどの財は得られぬのじゃ。
 ……今まで稼いだ金を元手に、商売でも始めるかのぅ……」
などと、思案に暮れる。

「ふむ、この程度の暑さで音を上げるとは情けないのぅ。」
暑がるブレイドを見て、からかうにように笑う。
自分も麦酒を飲み干すと、二人分御代わりを注文

ブレイド > 彼女の言葉に耳を傾ける。
腕を失うことになり、それでも目的には届かない
アエロリットの言うことは最もだ。
商才諸々に関してはわからないが…

「それも良いかもしれねぇな。
そのほうがいくらか安全だし、収入だって安定してる。
そもそも、冒険者で一攫千金なんざ、選ばれたやつだけだ」

すぐに殻になったグラスに水を注いで

「この格好だとな。熱がこもるんだよ。
っと、奢りか?わりぃな。
まぁ…アエロリットがそうするってなら俺は良いと思うぜ?
できることがあったら言ってくれよ」

彼女の方針に賛同しつつ、新たにやってきた麦酒をうけとって

アエロリット > 「ふむ………。
 ……わらわは選ばれた存在のはずじゃがな……?」
冗談なのか本気なのか、良く分からない事を言い……

「ふふ、幸いにも元手はそれなりに稼げたからの。
 これでまずは行商でもやってみるかのぅ……?」
もちろん、行商も危険はつきものだし、
大金を稼ぐのも、それこそ選ばれた者でしか難しいだろう。

「む、奢れとな……?
 まぁよいじゃろう、わらわは器が大きいからな……!
 どんどん飲むがいいぞ。」
そう言って、機嫌よく酒を振る舞う。

ブレイド > 「腕なくしてそれだけやれてんだから、それは違いねぇけどな」

彼女の言葉に笑って見せて
受け取った麦酒に口をつける。

「行商か。んじゃ護衛が必要だな。
やる気になったらいつでも言ってくれよ?
格安で受けてやるぜ?」

口調はやや偉そうではあるが、口が回らないわけではない少女。
商才もなくはないようには思える。
彼女がその道を行くのであれば、自分としてやれることは冒険者としてのサポートくらいだが

「冗談だったが言ってみるもんだな。
んじゃ遠慮なく」

振る舞われた酒を次々に飲んでいく。
談笑しつつ。

アエロリット > 「……片腕も、慣れてしまえばどうと言う事はない。
 と、言うのは強がりかも知らんが……。」

「まだ、時々疼く様に痛むのは、少し堪えるのぅ。」
そう言って、醜く歪んだ肩の傷口を撫でる。


「うむ、そなたが護衛なら安心じゃな。
 気の許せる者となら、長旅も退屈せんで済む。」
ブレイドが護衛を申し出ると、少女は嬉しそうな顔つきに。

「それに、そなたとなら夜伽にも困らぬしな。」
などと言っては、悪戯っぽく笑う。

ブレイド > 「まぁ、なくしちまったんだから、完全とはいかねぇよ。
折り合いつけて付き合うしかねえさ」

彼女の背に手を回し、軽く叩く。
不便さに疼くような痛み、他者の視線など
なれたと言っても色々あるだろう。

こちらの申し出に少女が嬉しそうな表情をすれば
こちらも笑顔を返して。

「あー…そうだな。護衛も夜のお供も任せておけって。
試してみたいってならいつでも言ってくれよな」

可愛らしい笑みに少し照れてしまう。
だが、そんな少女に冗談めかした言葉を返して。

アエロリット > 「決まりじゃな。
 その時は、楽しい旅にしようではないか。
 報酬も弾むのじゃ、期待しておれ。」

「もちろん、夜の相手も楽しみにしておるぞよ?
 ……なにせ、そなたはわらわの初めての相手じゃしな。」
ブレイドとの初夜を思い出し、少し顔を赤らめ……

「いつでも、か。
 ふふ……ならば、今宵のわらわの相手なぞ、どうじゃな?」
ほろ酔いの瞳を向けて、ブレイドを誘う。
その言葉は半分冗談めいて……
しかし、半分は本気の様である。

ブレイド > 「最初は儲けもない状態だろうしな。
一回目はタダでいいぜ。アエロリットなら信頼できるしな」

仕事である以上タダ働きはありえないが
この少女であれば約束を違えることはない。
安心してついていけるというものだ。
このあたりが王族のカリスマというものだろうか。

「ぉ。おぅ…はは、意外と覚えてるもんだな」

彼女の初めてを奪った日
両腕が健在だった彼女を抱いたのは自分だけだったと聞く。
当時のことを思い出せば、こちらも気恥ずかしそうに。

「そうだな…未来の雇い主にいいところ見せとくってのは悪くねぇな」

少し赤く染まった頬、彼女を抱き寄せれば
軽く唇を重ねて、それを答えとする。

アエロリット > 「そりゃ、わらわの初めてじゃからのぅ。
 一生忘れ得ぬ思い出じゃぞ……?」
何が意外なものか、と呟き……

「あの時は、そなたに初めてを捧げて……
 ……とても、気持ちよかったのぅ……。」
その時の事を思い出し、夢見る様な表情を浮かべる。

「……んく……ちゅ……。」
不意に重ねられた唇を受け入れ、
そのまま、舌を絡める深い口づけを交わす。

「ん、ふぅ………。
 ……ちと待ってるのじゃ。
 部屋、借りてくるからのぅ。」
唇を離し、少し息を乱す少女。
会計を済ませつつ、酒場の上階にある部屋を借りに。

しばらくして、ブレイドの手を取り部屋へと向かう。

ブレイド > アエロリットのしおらしくも少女らしい仕草に胸が高鳴る。

「お、おう…わりぃ…」

初めてのこと。忘れるわけもないか。
彼女の言葉に素直に謝りつつも
求めるような深いキスをうけとめて。

「んく…ん、はぁ……」

唇を離し
部屋をとりにいくその背中を見送る。
戻ってきた彼女の片方しかない腕
預けられれば優しく手を取りともに部屋へと
部屋にたどり着けば、すぐさまフードをおろして

「…ふー……ようやくひと心地ってとこだ」