2020/07/20 のログ
■エレイ > そして、男の姿は遠ざかり──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 平民地区の公園
そのベンチに、ごろんと横になっってる少年
固そうな軍服を身にまといった少年は非常に悪い目つきで、まるで睨みあげるように空を見つめてる
思うとこがない――わけではないが大したことではない
それよりも
「退屈だ…戦闘のねえ戦天使なんぞやることなにもねえぞ」
ため息を一つつく
■グラスシエル > 任務に忠実だったわけではない
天界に忠実な犬だったわけでもない
ただ、少年はちょっとだけお世話焼きだっただけだ
面倒くさいと言いながらも、戦闘行為――殺し合いという命をベットする行為を他人にやってほしくない。同じ天使にやってほしくない
だから、自分がやっていただけ
その為に鍛錬ばかりやっていたし、肉を食うぐらいしか楽しみはない。遊びや娯楽というのを楽しいと思えないのは自分がいびつに造られたせいか、鍛錬ばかりで他のことを知らなすぎたせいか、まあどうでもいい
問題は、そういう任務がなく、魔族を下手に殺して天界と軋轢を生むわけにもいかない今の退屈さである
「やることがないと、本当にくさっちまうなぁ」
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 【クラ落ち】
■グラスシエル > 少年には殺し合いの趣味はない。闘争心が抑えられないタイプではないし、命を失えば二度と戦う事もできない。それは自分の他の天使が代わりに傷つくことになる。
殺し合いなんかむしろ少年にとっては最も忌み嫌うものの一つだ。だからこそ、自分がやるという矛盾でもあるが
「ふぅむ…腹も空いてないし、鍛錬はしちまったし、うーむ、うーむ…」
自分の無趣味さに呆れる
まあ、それ意外を不要と切り捨てた者の末路である。コレも自分が選んだ末路なのだろう。
■グラスシエル > クソ天使共が、とは何度も思った
勝手に自分のような人造天使を造っておいて、それがバレそうになったら廃棄するように外界に落とす
外界はいつから天使のダストボックスになったんだか
まあ――それでも、自分は天界そのものは嫌いではない
自分を創り出したようなマッドな研究者は天界でも稀だし、上層部の一部にもハーレムのように天使を侍らす上級天使や権力争い――おやおや?結構ロクでもないですよ、カミサマどうしましょうか?
「つっても、なぁ」
殆どは関係なく、純真な天使たちなのだ
天界のために、神の為に、あるいは憧れる大天使のために一生懸命な身内を、護るのに理由なんか必要だろうか
■グラスシエル > ――とは言え、もう、天使達を護る事も、彼らのために戦う事もできない。自分は使い捨てだったとはいえ、こうして現実を突きつけられると虚無感が広がる。自分が無力だった事ではなく、自分がもう何もしてやれないのが、悔やまれる
そんな想いを噛み潰しながら星を見上げる。ここは空気が澄んでいるし無駄な明かりもない。綺麗な星を睨む。まあ実際は見つめてるだけなのだろうが
■グラスシエル > ベンチから、ゆっくりと起き上がる
んぅ、と伸びをしてから、公園を後にする
先の話を考えるなんてらしくないな、と頭を掻きながら
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグラスシエルさんが去りました。