2020/07/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にボブさんが現れました。
■ボブ > (酒場でほどほど酒を楽しんだ男は酒場を出た後、軽い酔い覚ましとして散歩をしていたが、夜の公園の前を通りかかれば)
「ふむ……、ここだったら座る所もあるし、時間も時間だし静かかな」
(木々が多く生い茂る広めの公園の入り口の前に立ち、そんな独り言を漏らしていけば、
男は公園の中へと脚を踏み入れ、沿道に沿って結構薄暗い道を道なりに歩いていく)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 夜の公園、沿道を歩いていく男がたどり着いたのは、静かに水の音を奏でる噴水。
そして人の気配の無いはずの噴水の縁にゆらりと…浮かぶ人影。
月明かりにゆるりと照らされるのは…絶世、といってもまあ、遜色はない美女めいた風貌。
目を閉じて死んだようにじっとしていたそれが…ゆるりと目を開けて。
「……おや、ボブくん。こんな時間にどうしたんだい?」
さして驚いた風もなく…そして顔なんてろくに見えない夜闇すらも気にせず…彼を見分けて、声を投げてくるそれがいた。
■ボブ > (沿道をまったりと散歩していた男の前に噴水が現れ、そこの傍にいた知人の姿…
そして声を掛けられれば男は気安く右手をあげ、挨拶めいた事をしつつ)
「うっす! なぁ~に酒を飲んだ後の軽い散歩と言ったところだ。
そっちの方はどうなのよ……何か用事でもあってこっちに来たんか?」
(本来なら男の生来持つ警戒心にビリビリと感じあげるほどの強大な力を持つ相手に対しても
出会った当初に施された魔法によって、目の前の相手の強大さをまったく感じられなくなっていた男は
そんな相手に対しても気安く声を掛け、その人物へと近付いていく)
■ハーティリア > 「ごきげんよう。 ははっ、なるほど……いやいや、オレの方はそれこそ、ただの散歩さね。」
ひらりと手を振り返し、互いに挨拶を交わしながら近づいてくる彼。
己が施した恐怖心を惑わせる魔法は、しっかりと彼に根づいているようでなによりだ。
クスクスと笑いながらも彼の問いかけに首を振ってこちらもただの散歩だと返せば、思いついたように目を細める。
「そうだボブ君、オレと一緒に散歩でも如何?」
そう言いながら、どこからかくるりと…銀色の箒を取り出して、笑みを浮かべる。
■ボブ > 「そっちの方もお気楽なもんだな」
(ただの散歩と聞き、男の顔はやれやれっといった感じの表情を浮かべながらも相手に近づいていけば
唐突に箒を出した相手の事を目を丸くさせるような驚きの表情へと表情を変えていって)
「は?………散歩って……箒を取り出したんだったら一緒に掃除…という誘いの間違いじゃないのか?」
(手に持つ代物と掛けられた誘いの言葉の相違に目を丸くさせたまま、相手に問い返していくちょっと間抜けな感じを出している男)
■ハーティリア > 「そりゃあ、夜に出歩いてこそ、だろ?オレみたいなのは。」
クスクスと彼に笑みを零しながらも、箒を取り出した自分の驚き、どこか間の抜けた問いかけをする彼にニヤリと笑えば。
「なぁに言ってんだよ…ここで掃除なんて、面白くもなんともねぇだろ?…ほら。」
そういって、地面と水平に持って箒から手を離せば…ふわりと、そこに浮く箒にゆるりと腰掛け…彼に手を伸ばす。
「ほれ、美女から空の散歩のお誘いだ…断らねぇだろ?」
なぞと言いながら…ニヤニヤと、それこそ反応を面白がるようにイタズラめいた笑みを浮かべたままで。
■ボブ > (取り出した箒を見て、何とも間抜けな問い掛けをした男を見て、意味深な笑みを浮かべた相手が箒を宙に浮かせ、
その箒に腰掛けるようにしていけば、そこでやっと魔法の存在を改めて気付いて)
「ああ、そういう事な、確かに魅力的なお誘いだな。
後の問題は俺の体重が掛かって、その華奢な箒が折れないかどうか…って所だろうな」
(身体を鍛え上げている男の目方に箒が耐えられるか……そんな軽口を叩きつつ、
男は箒の後ろの方へと行き、浮いている箒の柄に尻を乗せて、地面に付いていた足の裏を浮かせていけば)
「おおっ……浮いてる浮いてる」
(魔法と言えば、戦場で見る派手な攻撃魔法くらいしか知らない男は
このような平和的な使い方の魔法と出会い、はしゃぐような感じで声を出していった)
■ハーティリア > 「そういう事……あん?この箒、ミスリル製だぞ。オーガが踏んでも折れねぇよ。」
それこそ、柄が全て銀色…つまり金属で出来た、箒に腰掛けて彼の軽口に肩を竦めながら、彼を箒の上に座らせ…自分の捕まらせてふいっと空に浮かぶ。
「ほら、空にご招待だ!」
そのまますいぃっ、と滑るように空へ浮かび上がる箒は二人を乗せ…木の、屋根の…城の高さを超えてどんどん空へ空へ…月が近づくような、そんな錯覚と、涼しささえ覚えるほどに、高く空に浮かべば…マグメールの都市が一望できる上空へと。
そして、ニヤリと笑いながら囁やこう。
「ほら…良い景色だろ?」
■ボブ > 「箒がミスリル製……どこぞの名誉心ばっかの貴族や騎士たちがそれを聞いたら怒り出しそうな話だな」
(ミスリルといったら貴族ならば宝飾品、騎士ならば武器・防具にしたがる希少鉱物。
男自身はそこらへんの関心は薄いが、そういう物に執着する俗物とはなんやかんや係わりがあるせいの独り言を洩らして)
「おっ!? お……おおおぉぉぉぉ~~~~っ!!」
(地面と平行に浮かび上がっていた箒が高く浮かび上がり、普段は見上げている王城の塔よりも高い所まで
行き着くまでの間、男の口から出たのは驚きの声ただそれのみで)
「こいつは………こういったモノを見慣れている者がかなり高飛車な態度をとっても致し方ないわな。
魔力って本当に凄いもんだな……ハーティリアとこうして知り合いになれて俺は生きている中で一つ知らない事が減ったな。
あんがとな、俺に俺の知らない世界を見せてくれてよ」
(男の両手は箒の柄をぎゅっと握りつつ、ここまで導いてくれた知人に礼の言葉を掛けていく)
■ハーティリア > 「は…文句があるなら自分で手に入れりゃあ良いんだよ。」
見つからない金属じゃあるまいし、と肩をすくめて苦笑いしながら、空に上がり…彼の驚く声に心地よさげに目を細めながら…それはもう機嫌良く笑みを浮かべ…。
箒の柄を握る彼の気を引くために、ひゅぅんっ!と箒は空中に柄を書くように飛び回る。
「ふふっ…良いってことよ。なんてったって、俺はこれでも魔王のはしくれだからなぁ。」
クスクスとそんな事を言いながら…さぁ、もう暫く空を旅して…今宵は二人、眠れれば良いのだけど……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセリアさんが現れました。
■セリア > なぜかはわからないが、非番の日が集中してしまった。
というわけで今日も仕事のない女騎士は一人、カフェテラスでのんびり寛いでいる。
道ゆく人々を何となく眺めながら頬杖をついてぼんやり。
「こうして見ると、平和なんだけどねぇ…」
裏では色々な思惑が、悪が蔓延っている。
普段から深く触れないようにしてきたが、それにも限界があるのかと、一人ため息をついた。
「いい加減、腹を決めた方が良いかもしれないわね」
ポツリとひとりごち、目の前のグラスをゆっくりと口に運ぶ。
■セリア > それから暫く一人で考え込んだ後、席を立ってお店を後にした。
帰り道もゆっくりと歩きながら、物思いに耽っているようであったという。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセリアさんが去りました。