2020/06/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にトリーシアさんが現れました。
トリーシア > 【一切の書き込みが出来なくなりましたので再起動入り直します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からトリーシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトリーシアさんが現れました。
トリーシア > 日の高い時間帯の冒険者ギルド。
その受付で仕事の張り出しを頼めばその足で仕事が並ぶ掲示板の前に向かう。

ある意味本業の錬金で使う薬草は採取依頼を出し、その依頼料を払うために仕事を探して。

「ん~……今あるのは遠出のばかりですか」

出来れば近場の仕事が良いだけにそれを選ぶことはせず。
近くでそこそこの仕事がないかなと背伸びをして掲示板を眺める。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイディオさんが現れました。
イディオ > (昼日中、日も高く上がっている状態、冒険者ギルドの二階の宿舎から降りてくるのは一人の冒険者。その冒険者は、格好としては、普通の冒険者。動きやすさと防御力のバランスの良いコンポジットアーマー、沢山の荷物の入るバックパック。額には金属を取り付けた鉢巻。腰にあるロングソードも、バックパックに取り付けられているクレインクインクロスボウも又、店で売っているレベルの通常の品物
ただ、その左手に持つ盾は、普通というには大きくて分厚い上に、魔法が掛かっている品物で、バックパックの支えになっているように見える円筒の筒もマジックアイテムである。
そんな冒険者は、ギルドでは中堅辺りに位置するベテランであり、変人カテゴリに入る男でもあった。
理由はパーティを組むことがあまりなく、受ける依頼は基本的には薬草採取というもので、安全に安全を重ねた、冒険しない冒険者だからである。
それでベテランの域まで行っている男。
それともう一つ、目に光がなく、何時も絶望に苛まれているようにも見えるくせに、へらりと笑うので、不気味と、言われるのもある。
そんな男が、降りてきて。冒険者の日課よろしく依頼受付の掲示板の方に進んでいく。)

「お、と。すみませんね、俺も、依頼を見せて貰っても?」

(先に来て、依頼を物色しているらしい同業者の少女に、男は声を掛ける。理由としては、依頼とは早い者勝ちなので、先に取った方に優先権があるから。
こういう所で喧嘩とかはよくある話しだし、男は別に喧嘩がしたいわけではない、話して何とかなるならそれに越したことはないと思う。
朝の血の気だった冒険者だったらとりあえず殴り合いが始まってるだろうし。
だから、男は時間をずらしてくるというのもあった。
とりあえず、彼女の返答を待つように、ハイライトの無い青い目は、凝と、彼女の顔を覗き見る。)

トリーシア > 「これは近いですけど……苦手ですよね」

そもそもに薬草採取依頼の報酬額さえ稼げればいいので金額も気にしない。
なので近い、そこそこと見ていくと中々にない物で……。
そんなこんなで探していれば人の声にびくりと驚き。

「は、はい。どうぞ、見てください」

振り返ると重装備の男性、ギルドにいるのだから同業者の筈。
ハイライトのない瞳に驚きながらも頭を下げて掲示板の前を譲る。

イディオ > 「――あぁ。驚かせてすまなかったね。」

(こちらの声に驚きを隠せない様子の彼女、唐突に頭上から声を掛けられば、驚きもするだろう、申し訳ないね、と軽い謝罪をかけてから、依頼を眺める。
様々な依頼が張り出されているが、めぼしい依頼はやはり先に取られてしまっているようだ、とは言っても男はそこまでそれを悲観しない。
ざっと、依頼書を見回し、ふむ、とうなる。)

「ゾス村は、やっぱり不穏だな……何時ものゴブリン退治などの依頼に加えて村の護衛とかあるのか。
あそこ、そんなに裕福でもないのに……な。とはいえ、拘束時間は長いし今の情勢を考えると割に合わないよなぁ。」

(他にも、アスピダと言う九頭龍山脈の方面の依頼はあるが、正直男は目を細めてしまうだけだ。なにせ、戦場だ、危険しかない。安全第一の男からして言えば、厄ネタとしか言いようがない。
猫の捜索とか、ペットの保護、とか、そういうのも多いけれど。)

「やっぱり、薬草採取かね……。今は薬草足りてないし、何時もより高額だしな。」

(依頼を眺めながら、他の依頼を眺めまわしていてふと、視線を下ろす。)

「と、君はもう、決めてるのかな?決めてるのあるなら、先を譲るから、とるといいよ。
手が届かないとかなら、とってあげるけど。」

(快く、場所を譲ってくれた少女、お礼変わり、と言うのは変だが、彼女の身長は自分から見れば低いし、手の届かない所であればと、進言してみた。)

トリーシア > 「いえいえ、そんな事はまったくありませんよ」

大丈夫と笑顔をみけて男性に告げ、脇に寄っては依頼を探す。

聞こえる男性の言葉に何処は面倒、どういう仕事があるか、自分が出す薬草採取は報酬が少ないかなと考えながらぼーっと掲示板を眺め。

「その…まだ決まっていませんのでお気使いありがとうございます。
私は近場で探しているのでどうぞお先に」

近場、それほど難しくないというある意味難しい条件で探しているので見付からず。
どうぞお先にと譲っていく。

イディオ > 「そうか、ありがとうね。」

(笑顔を見せてくれる彼女に、安心したので笑って見せる、目の光がないので少し怖いものになるかもしれないが、これは治らないのでご無礼ご容赦という所。
まだ決まっていない、との言葉にふむ?と視線を掲示板に向けて、彼女に視線を戻す。
冒険者としてはあまり深入りなどはしない方がいいのだろうけれど。)

「お邪魔、ではないなら、お手伝いをしようか?基本一人で動くことは多いのだけど、別の人間と組むのも、新しい視点があると思う。
それに、チームなら、君の選択肢も、広がるんじゃ、無いかな?」

(近場で探していると今聞いたが、近場とは、何処までを近場と考えてるのだろうか。町の中の事だろうか。町の外になるなら、先ほどのゾス村までの荷馬車の護衛とかも近場と言えば近場であろうし、他の近くの村への護衛とかもある。
そういうのは基本一人きりでは受けられないことも多いが、今はそういう依頼も値段は上がっている。山分けしてもそれなりの金額が手に入ると思った。
見た所、冒険者になったばかりという訳ではなさそうなので、要らぬおせっかいではないか、と思いつつ。
一枚の薬草採取の依頼書を手にする。
期限がそれなりに先であり、別の依頼も受けることの出来そうな薬草採取の依頼。)

「依頼人は、トリーシア、か。後で依頼の確認とかもしないと、な。」

(ふむ、と手にした依頼書の内容を眺めて、あそこのあたりなら多いか、とあたりをつけてみた。)

トリーシア > 「私はまだ決まっていませんから。こういう時は譲り合いですよ」

最初こそ怖かったが少し見慣れると光のない瞳もあまり気にならず、少なくと悪い人ではないと。
そしてどれが良いかなぁと……悩んで悩んで。

「え、ええ?!そのー、迷惑になりませんか?私としては助かりますけど……その……」

突然の申し出に一瞬意味が分からず、そしれて判れば大きな声を上げて慌ててしまう。
チームは募集に時々に参加する以外は縁がなく、誘われた事も今回が初めて。
ただチームなら普段は受けない近場の仕事も受けれるかもと悩んでしまい。

「あ、その仕事。依頼人は私です」

そうしている間に男性がとった仕事は自分が出したもの。
依頼人は私ですよ、恥ずかしそうに小さく手を上げて…。

イディオ > 「君の様な冒険者が多くなると、もっと安心して朝の争奪戦に参加できるんだけどなぁ。」

(彼女の人の好さ、冒険者全体から見ればきっと珍しいといって良い部類。中には甘いと評価するものも居るぐらいだ、それでも、それは彼女の良い点として、男は笑った。
冗談交えて言うのは、それだけ朝の争奪戦は大変なものなのである、彼女であれば判るだろうから、の冒険者的ジョーク。の積り。)

「迷惑に思うなら最初から提案はしないよ?それに、依頼書を見てるってことは、お金が必要なんだろう?
譲り合いがあるなら、助け合いの精神もあるだろう?
ほらそれに、さっきも言ったけど、俺にとっても得があるんだ、普段受けない依頼というものを知れるし、間口が広がるというのはね。
それに、パーティ組んで上手く行くなら、今後の選択肢にもなる。」

(彼女のような性格なら、安心ができると思う、故の無い裏切りとか、お金の喧嘩とか、お互い話し合って決められるだろうという打算も確かにあるのだ。
だから、男の方からも声を掛けてみたのだ。)

「おや?では、あちらの方で詳しいお話でも。
それなら、このクエストも一緒に終わらせれば、一人分のお金で、二人分の薬草取れるね?」

(依頼人が目の前にいたらしい、珍しいというか、冒険者が依頼を出すのはない事でもない。それなら渡りに船と。軽く笑って見せた。)

トリーシア > 「私は本業が錬金術師ですから。冒険者の仕事もやっていますけどそんなに急がないですから」

本当は錬金術師と冒険者が半々という割合で仕事をしている。
なので朝一の争奪戦が始まる時間は眠っているとも言い……参加は出来ず。
男性の言葉には困った笑みを見せるだけで。

「お金は少々必要なんです。それで受けようと思ってたわけですけど中々に良いのがなくて。
それでしたら……お願いします」

その言葉に渡りに船とばかりに頭を下げ、仕事が受けれれば大助かり。

「それほど大した話にならないと思いますがいいですよ。
依頼主が受けてもいいんでしょうか…?」

その事に首を傾げ…先に依頼の話かなと移動をする事に。

イディオ > 「あぁ、錬金術師……。ああ、こっちが副業、なのか。」

(彼女の言葉に通りで、と思った、実力は有るのは判るが冒険者としては軽装だなとか、武器も馴染み切っているようなイメージもなかった、が彼女の言葉に納得が行ったのだ。確かに基本的に錬金術師として薬を作っているなら、武器の熟練もそこそこなのは仕方があるまい
と言って、彼女が弱いという事ではないのだ。)

「成程、それなら良いな、じゃあ、俺と一緒に頼む。
俺の名前は、イディオっていうんだ、よろしく頼むよ、相棒。」

(今回のパートナーは決まったのだ、後は仕事を選ぶことになるが、彼女が望む仕事を優先するべきだと男は思った。だからメインは彼女、自分はサポートに徹しようと。
近場で二人組以上なら、護衛なども選択肢に入るのだ。さて、どうしようか。と)

「ああ、依頼を受けても大丈夫だよ。基本的に自分ができないことを代行するのが冒険者に対する依頼。
依頼人が一緒に行ってはいけないという決まりは、そもそもないさ。
死んでしまうと依頼料が払えなくなるから、付いてこられると困るというのが一般的、でも、自衛が出来るなら、戦力になるなら大歓迎。
それだけの事さ。

それに、自分に自分でお金を払うなんてしないだろうし。」

(依頼人が依頼を受けてはいけないと言う決まりはない、基本は自分で行けよ、という事になるが、依頼として受け取ったなら遂行されるべきものだ。
それに、意図したものでもないんだし、良いんじゃないか、と。男は笑うのだ。)

トリーシア > 「一応はそうなります。ポーションとかを良く作ってますから」

遠出や討伐をしなければ重装は必要なく軽装メイン、武器も扱いやすい刺突系と冒険者が必要とするものは一歩及んでいない持ちモノ。
あくまでそれなりに戦えるという装備で。

「はい、こちらこそよろしくお願いします。
私の名前はもうお分かりですが、トリーシアです。よろしくお願いします」

笑顔を浮かべて頭を下げ、偶然ではあるがパートナーが出来て嬉しく。
しかし仕事で選ぶのは無理がない物。手にするのは依頼主から馬車を預かって目的の村に運ぶというもの。
それを手に取り、これで良いですかと見上げ。

「私は依頼は出して後はギルドにお願いしていますから。
でもそうなんですね……知りませんでした。それでしたらお願いします。

ふ、二人分なんて出せませんから!」

自分に払う必要はないがなぜか慌ててしまい。
それは別として驚きな事に良い事が続いたことにほっと息を吐いて。

イディオ > 「おお。おお。それは、すごいな……!いい知り合いが増えた。」

(薬師の知り合い、自分にはすでに一人いる、でも、さらに増えたのはうれしい限りだ。一人一人できることが違うはずだ、だから、この出会いは喜ばしい。
それに、錬金術師と言うならば、薬だけじゃない所で依頼ができるかもしれない、期待がむくむくと膨れ上がった。
彼女の武器は、スタイルは理解した、それなら戦闘時は後衛で援護してもらう方がいいだろうかと。)

「ああ、よろしくな。一応スタイル的には前衛だ、防御を主体としてる……とは言っても剣も、遠距離もそこそこできるから。戦闘が起こった場合は、前に出るからその時はよろしく。

その依頼で良いと思う、その村の近くの森に、薬草あるから。」

(頭を下げる相手に男もつられて頭を下げることにする、自分にできることを伝えておく、パーティを組むなら手の内は明かしておいた方がいいだろう。
彼女の目的の依頼を眺めれば、うん、と頷いた。)

「了解、じゃあ、改めてトリーシアの依頼を受諾伝えてくるさ。
はは、まあ暗黙の了解的なところがあるからさ、そのあたりは、後は常識的なところ?普通、付いてくるものじゃないからね。珍しいことになるから、誰も言わないし、誰も知らない。

二人分出されたら戸惑うよ、でもお金欲しいから貰っちゃうけどね。」

(慌てた様子の彼女に、笑って、返答、貰わないよ、と、後から付け足しておこう。
そして男も、依頼の受注に歩くことにした。)

トリーシア > 「でも本当に大したものは作れませんよ?」

性格には作れるが材料を集めるのが手間で作らないだけ。
それ以外も一通りは出来るので男性の期待には恐らくは応えれる筈・

「私も前衛ですけどどっちかというと支援が得意です。この剣と魔法が少し、後は自作の薬があります。戦闘になったらお願いします。
あ、それだと丁度いいですね」

チームならばと出来る事は忘れずに伝えて置き、仕事先で薬草も採取できるなら大助かりと手を軽く打ってみせ。

「はい、わかりました。
私達は護衛仕事で出かけるチームですから。
そ、そんなに本当に出せませんから」

貰わないという男性の言葉に安堵の息を吐く。
何度か結果的に一緒に仕事に行く事となり請求され、別の事で払わされた事があるだけに本当によかったと。
そんな顔で男性の後ろを歩いて。

イディオ > 「謙遜しなさんな、とはいえ、作品を見てないしな。でも、縁はうれしいものさ。」

(確かに、彼女がどんなものを作れるのかは知らない、だが、錬金術師と冒険者の二足の草鞋と言うのはうれしいものだ、冒険者の目線での注文も、ちゃんと理解してくれると思うのだ。
それで技術があれば最高!という考えがあるから、男は彼女との縁を素直に喜んだ。)

「支援が得意なのか、それはうれしい、魔法や魔法の道具は、魔法の使えない俺にとっては、とても助けになるし。それに、俺が前衛で敵を止めて、仕留めてもらうという戦い方もできるしね。
此方も、よろしく頼む、本当に。」

(男の盾は敵を止めるにはとても便利にできる。だから、男が前衛に出て彼女の補助を受けて戦闘するのもあるし、彼女を全力で守り、彼女に攻撃してもらうという方法もある。
一人増えるだけで戦闘の幅がいろいろ増えるのと、採取に関しても二人分になるのは大きいだろうなぁ、と笑って見せる)


「いや、報酬はこれで十分だよ、だから受けたんだしさ。じゃあ、依頼の間だけでもよろしくな。
まあ、個人的には、錬金術師だし、今後とも、と言いたいところだけど。」

(彼女の錬金術師という肩書は十分よろしくしたいのだ、かわいいので猶更。
しかし、まだちゃんと組んで動いてないし、それが終わってから話し合うのが良いだろうなぁ、と思うのだった。
そして、慣れた様子で男は受付カウンターで依頼を受ける。)

トリーシア > 「謙遜出来ないですよー。ぅぅ……プレッシャーが……」

二足わらじにそこまで期待をされても困ると恥ずかしそうにしてしまい。
その分冒険者に必要な物は作成できるので困りはしないのだが…。

「でしたら私が出来る事で支援しますね。前衛をやっていただけるだけでも助かりますから」

もうこれでもかと言うほどに頭を何度も下げ。もしそうなれば出来るだけ男性を支援しようと誓う。
少々採算が取れなくなってもそれはそれと仕事は真面目。

「そう言って頂けたら助かります。はい、その間よろしくお願いします。
お客さんで是非来てください、お仕事の後に見せの場所を教えますね」

そう言って貰えると嬉しくて微笑みをうかべ。
今回は助けて貰え、お得意さんになって貰えるかもしれない。
それだけで仕事以上に得るものが多くて。

イディオ > 「そんなもんかなぁ……?」

(彼女の性格的なものかもしれない、だから男はふむ、と軽くうなずくことにするのだ、プレッシャーを与えてもいいことはなさそうだ、彼女はなんかそういうの凄く気にして実力が発揮できないように見える
本業と、副業の比率的が、本業によっているのなら十分だと思うのだけれどもどうなのだろう。)

「おっけ。じゃあ、前衛は任された。……クロスボウとか使えるなら、貸して置く?射撃道具持っていれば、後衛にいてもだし。
魔法も、無限ではないんだろう?」

(支援はうれしい、そして、彼女の魔法での支援だと、魔力の管理も必要となってくるだろうし、射撃武器があるから、それを貸してしまえば、と思うのだ。
射撃武器、慣れてないなら、それは諦めてもいいかもだが、魔法を放てるなら、射撃もできるだろうという考えだった。)

「店……!お店持ってるって十分じゃないか、行く、絶対。」

(お店を持つことができる錬金術師なんて、基本的に一流である。少なくとも一通りのことはできなければ店が持てないし、経営などだってできるのだ、お店は有能のしるしだ。
これは絶対に行かねばなるまい、男は、ぐ、とガッツポーズ。)

「じゃあ、とりあえずあっちの共有スペースで、細かな相談するかね。相棒」

(依頼を受けてから、冒険者が相談するためのテーブル席がいくつかある、其処を指さして、細かな役割の相談、後、必要な薬草の数や種類などもあるし、護衛の依頼人への交渉などはどちらが受け持つか、とか。
そんな相談をして、依頼をこなすのだろう―――)

トリーシア > 「そういうものですよ。過度な期待は駄目ですから」

自分的には錬金術も冒険者の腕も自信が出来るほどではない。なので期待をされると緊張してしまい。
結局のところ自信がないというのが大きく。

「クロスボウは一応扱えますけど……巻き上げるのが少し苦手です。でもお借りしますね。
本業には及びませんけどそこそこは……でも無限は無理ですよ」

そんなに使うと倒れますと先に伝えておく。なので射撃武器は借りておく事にし。
扱えるが巻き上げが、見ての通りの細腕なので遅い事を告げて置き。

「本当に小さい店ですよ。借りた家の改装ですから」

お陰で私室がないという事になってはいるがそれはそれ。材料から制作まで自前なので辛うじて持てている範囲。
でもお客と来てくれるなら嬉しいと。

「はい、そうしましょう。よろしくお願いします、相棒さん」

指されたテーブルを見ると笑顔で頷き、きっちりと役割を決め、そして欲しい薬草の種類も話しておく方がいいと考えて。
交渉事は少々得意なので任せてと引き受けたりとし、そんな相談をして依頼へと…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトリーシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 【待ち合わせ中】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヴェルソートさんが現れました。
ヴェルソート > お昼の大通り、まさか自分が奴隷を…しかもか細い少年を買うハメになるとは思わなかったなぁなぞと、考えながら店の立ち並ぶ大通りを歩く。

「とりあえずは…当面の服と…あと、護身で何か持たせたほうが良いよな、どっちにしろミレーは肩身狭いし。」
面倒が多いが、仕方ない。買ってやるといった以上、面倒は見てやらねば。
目についた、男性用の衣服が立ち並ぶ店に、当の奴隷の彼を引き連れ、足を踏み入れた。
いらっしゃいませ、と笑顔で出迎えた店員が、一瞬ミレーの彼を見て顔をひきつらせるも、すぐに取り繕う辺りは、店員としては正解だろう。

ジーゴ > 昼間の平民街は視線がやや痛い。それでも後ろから着いて歩いた先は、どうやら服屋のようだ。

「ちょっと待っ…」
入店さえ躊躇うのに、相手は先に行ってしまうから追いかけるしかなかった。
奴隷商から与えられている服はボロボロだから、服を買いに行く服が無い状態だからしかたないけれど、店員の視線も痛かった。

入店しても、服屋なんて行ったことないから、ヴェルソートの後ろに隠れたまま。こっそりと店内の様子を伺うばかり。物珍しそうに周囲を眺めている。

「ね、たかくない?」
服の価格なんて見当も付かないし、値札も自分が読める桁数を超えているから、小さな声で尋ねた。

ヴェルソート > 「いいから、とっとと行くぞー。」
すたこらと、別に高級店ではないが、丈夫な代わりに少し割高といったものが基本的に揃えられている店へと足を踏み入れて。

「コイツに合うサイズのって、どの辺?」
しれっと視線も無視して話しかける、よく通るどこか官能的な声に、店員の表情が緩み、こちらですと受け答えも若干浮ついているが軽くなった。

「あ?別に普通だよ、富裕地区の店なんか、ここより二つは桁がでかいぞ。」
そう言いながら、目当てのサイズがある服のところへと進んでいく。
多分すぐ大きくなるだろうから、大きめのサイズを買ってしまおう、なんて魂胆で。

「で、ジーゴ。どんなの着たい? 動きやすい奴か?」

ジーゴ > 「オレ、別に服これでいいから…」
ボロボロとはいえ、一応着ることはできる今の服でいい、と主張した。

「まって…」
店内に入ってすぐに立ち尽くしているわけにもいかない。
おずおずと案内についていくと服がやたらといっぱいあって、目が回りそうになる。

「服がおおすぎる…」
たくさんある服はどれも同じに見えて、絶句する。
服を選ぶ基準が全くわからない。
いつも奴隷商に与えられた服を着ていただけの彼に好みなんて概念は存在しない。

「変じゃないやつ」
しばらく悩んだあげくに何も答えていないも同然の返事をした。居心地悪そうにまたヴェルソートの後ろに隠れてしまう。

ヴェルソート > 「俺が良くねぇよ。」
そんなボロいの着せたままだと俺が鬼畜みたいじゃねぇか、とオオカミ少年の頭をワシワシなでつけて。

「あー……そうだよな、普通わかんねぇよな。
 んじゃあ…これと、これとこれ…あとこれと…。」
後ろに隠れる彼に、自分が全部決めても良いという意思表示だと思った男は、適当に見繕うように…冒険や揉め事になってもある程度は使えそうな丈夫なものを中心に、肌着や寝間着などもジーゴに箱をもたせて、ぽいぽいと、割と次から次へ放り込んでいく。

「……ん、とりあえずはこれでいいか。試着は…良いよな、帰ってからで。」
これ、会計。と箱をジーゴに持たせ、金貨を出してとっとと支払いを済ませていこう。まだ行くところはあるのだから。

ジーゴ > 「だって、今のだって着られ…」
頭を撫でられると、言葉は止まる。どうやら、本当に買ってくれるようだ。

「こんなにたくさんいる?」
持たされた箱に入れられていくたくさんの服に、目をパチパチと瞬きをすることしかできない。
上下の服が一枚ずつあれば充分だろうと思っている彼には、それぞれいつ着るための服なのか見当も付かない。

「大きさは着られる大きさだとおもう…でもこんなにたくさんいらいないよ…」
相手の言葉に頷いたが、箱の中に入れられた幾つもの衣類。こんなに必要なのかはわからず、再度問いかけた。

さっそく会計を済ませると、どうやら次の店に向かうようだ。十分すぎる扱いに、逆に怯えるばかりの少年だが、とにかく相手が向かう方向についていこうとして。

ヴェルソート > 「洗ってる間素っ裸でいる気か? 普通は汚れたら着替えるんだよ、一着をずっと着てるのは不健康なんだよ、わかったか?」
まあ、別に10着20着買ったわけではない、洗い替えを含めて2~3着の服やズボンと、肌着、そして寝間着くらいだ。
とっとと店の外に出て、彼を引き連れてすたすたと向かっていく先は…やはり冒険者用の店だ。
既製品だがいろいろな武具を取り扱っている。まあ量産品だが、安くて質がそれなりに保証されてるという意味では、いいことだ。

「さて、と…んじゃあ…そういえばジーゴ…何か武器とか使えたりするか?」
なんかそういう心得なさそうだけど、と振り向けば首をかしげて。

ジーゴ > 「そっか!」
説明をしてもらうとようやく納得して、安心したように笑った。
『服を洗う』仕事をしたことはあっても、自分の服を洗ってもらうことはなかった。自分の服も洗っていいんだなぁ、と心の中で嬉しさが広がっていく。

次に訪れたのは、武器がたくさん並べてある店だった。壁に飾られたり、棚に置かれたり、所狭しと並べられている武器を眺めて、戯れにそのうちの一つ
軽そうなナイフに手をのばそうとしたとき
ヴェルソートがこちらを振り返ったから、ぱたりと動きを止めた。

「え、オレの買うの?」
てっきりついでに寄っただけだろうと思い込んでいたから、少し間抜けな返答をした。

「オレ、とくに何もできないよ」
残念ながら、しょっちゅう逃亡する素行の悪い奴隷に武術を教える奴隷商はいない。

「ん…でもなんか重くないやつがいいかなぁ」
自分が貧弱なことはわかっている。
重いものや長いものは取り回すことも難しいだろうと。

ヴェルソート > 「そうだよ、まだ着るつもりならそのボロも帰ったら洗えよ。」
捨てろ、とは言わない。自分もまぁ、その気持がわからなくもないのだ。
それこそ、着れなくなったら相談しにでもくるだろう。その時考えれば良い。

「そりゃそうだろ、俺はこれ持ったらもうおしまいだからな。」
と、腰から抜いた指揮棒をクルクルと彼に視線で追わせるように回して見せて。
ただ、何もできないという彼にはまあそうだろうなぁ、と彼をみやり。

「……じゃあ、手甲と脚甲でいいか、あとそのナイフと…護身用の体術なら俺が手解きしてやるから。」
まあ、嗜み程度だけどな、と捕捉してから、とりあえず、身を守るのに使えそうな防具も兼ねたなめし革の手甲と脚甲を一組ずつ勝手に購入し、あとはあって困らないだろうと、彼が手を伸ばしていた軽そうなナイフも…。
実はこれだけでさっきの服屋より高くつくから、武具ってのは面倒だなぁ、なぞと思いながらも、また腰のポーチから金貨を出して払い。ちなみにそれはもちろんジーゴが持つハメになるのだが。

「さて……とりあえずこんだけかな。あとは…飯でも食うか?」

ジーゴ > 「わかった。あらう」
うんうん、と頷いた。
言われることには基本的に素直に従う。とはいえ、もちろん今来ている服もまだ着るつもり満々だ。

「なにその、棒?」
失礼な言葉をつぶやいて首を傾げた。
音楽には完全に無知だ。指揮棒が何かもわからないし、音楽と魔術が結びついているだなんてますます思いも寄らない。

「ちょっと待って、やっぱ高いじゃん。
ぶきって高いもの?」
時間をかけて、自分の購入代金と諸々の費用は返していくつもりだが、金貨の登場には慌てる。
いつまで経っても返しきれなくなる危険性もある。

「ごはん!たべる!」
基本的にいつだって、ご飯は食べたい。
仮にお腹がいっぱいのときだって、ご飯は食べたい。歩く食欲のような少年は、ご飯の話をされてようやく、店を回る居心地の悪さを忘れて、にこにこと口角を上げた。

「なにたべる?なにたべる?」
胸のワクワクを隠しきれずに、そわそわし始めて。

ヴェルソート > 「そうしとけ、ちゃんとこれからも着たいならな。」
洗って干せば、まだ着れるようになるだろう、と…そういえば、靴も用意しねぇとなぁ…と、思い出したのは武器屋を出た後だ…まあ、靴屋には改めていけばいいか。

「ん~?魔法の棒。」
嘘ではない、軽くふると、どこからか笛の音が棒の動きに合わせて流れてくる、まあ基本的にそれだけの品だが、自分にとっては大事なものだ。

「ん?まあ、ものによってはな? それこそ、本当にいい武器なんて家が立つより高いのもあるし。まあ、ここのは量産品だから質も値段も一定だけど。
 最初から返すことばっかり考えてたら疲れるぞ、ほれ。」
終わったら出るぞ、と会計をすませて外に出れば、さて…何を食べようか。
今の格好の彼を入れてくれる店、というのは案外少ないなら、屋台でいいかなぞと。

「……んじゃ、あの屋台の串焼きと、向かいの屋台の果物のジュース買って、適当なとこでくうか。」
ほれ、ちゃんとついてこいよ、と言い置いて、すたすたと荷物は彼に任せてあるき出す。完全に荷物持ちである。

ジーゴ > 「え、すごい。音がしてる」
楽器は近くにないのに、なぜか音がしている。
周囲をきょろきょろと見渡して、周囲に楽器がないことを確かめると、目を輝かせて感嘆の声を漏らす。
彼にも魔力はあるけれど、幼い頃から封じられているから、自覚はない。魔法なんて、もう未知の世界だ。

「家がたつ武器ってってすごい強いの…?」
その値段に呆れるばかりだった。
質が良ければ高いのだろうか。であれば高い武器はどれくらい強いんだろうかと思考はやや脱線気味。
装飾部分の代金だとかにはまだ思い至らない。

「でも、節約しなきゃ、一生返せなかったらこまる」
できる肉体労働はそんなに高賃金なものはできないし、一夜を売ったところでたいした金額にはならない。あまりに借りているお金が高くなりすぎるのは大きな問題である。

「りんご!りんご!」
林檎ジュースをねだって。
今日の買い物はすべて自分の買い物だ。もちろん自分で荷物を持っているが、なにぶん多くの買い物を済ませた後。歩く荷物のようになりながらも、遅れないように追いかけた。

「お前、男娼なんでしょ?お金あるのに何で止めないの?イヤじゃないの?」
無事に串焼きとジュースを買って、道端の石段がちょうど座れそうな辺りを見繕って、腰を下ろすことが叶えば、串焼きを口にそそくさと入れて、飲み込んだ後に問いかける。遠回しな言葉や丁寧な言い回しに疎い少年は単刀直入に気になっていることを問うて。

ヴェルソート > 「ほーれほれ。」
ちょっと調子に乗ってくるくるとタクトを振ると、笛やヴァイオリン、ラッパからシンバルまで、最大7つの音が任意に鳴り響く魔法の指揮棒で遊んで見せて。

「ふふ、また後で歌でも聞かせてやるよ。
 ……ん~、まあものによるなぁ。街一つ吹き飛ばした武器もあるところにはあるらしいし?俺はしらねぇけど。」
まあ、ただ単に素材やら何やらで金がかかったとかもあるにはあるので、一概にはいえないが、そこはそれ……夢は見るものだよな、なぞと。

「最初の投資だっての、装備整えて、戦う術とか学んだら、ミレーなんだ、冒険者ででも稼げるだろう。」
危険はともなうが、そうなると実入りはグンと変わるのだ。まあ、別に自分の護衛させて給金はらったりとかしても、別に構わなくはあるのだが。

「あ?…りんごな、よし。」
彼にはりんごジュース、自分は…ぶどうのジュースにしようか、適当に屋台での買い物もすませ、適当に座れる所で、荷物の入った箱を置かせて一緒にもぐもぐと、串焼きとジュースを食べるとしよう。
タレのかかった串焼きがうまい。

「あー?…嫌じゃねぇからやってんだよ、稼ぐには割が良いしな。」
歌と閨は同じくらい好きだ。とは言わないけど、少なくともやめる気はねぇなぁ、なんて答えを返し。

ジーゴ > 「すごい、なんかいっぱい音する」
ひどく稚拙な感想だけれど、ちゃんとした音楽を聴くのは初めてだったし、それが魔法となると、惹きつけられて、タクトを振る様子をまじまじと眺めた。

「ぜったい、歌きかせてね」
相手の続く言葉に期待の眼差しで相手を見つめた。
ちゃんとした歌を聴いたことはないけれど、きっと心地よいものだろうと想像して。

「冒険者できるかな…」
市街地から出たことさえない自分に冒険者なんてできるだろうかと、既に自信が無かった。
とはいえ、何かの方法で稼いでいかないといけないし、選択肢の一つとしてはありだなと心にとめる。

そんなこんな話しながらも、串焼きを食べきってしまう。食べきってしまうと直ぐに違う屋台をちらちらと気にした。まだ、お腹いっぱいになっていない食欲旺盛さを発揮して。

「そっか、ヤじゃないんだ。確かにお前おいしそうな匂いするから、いっぱい売れそう」
失礼な感想を述べた。
相手から発せられる匂いは、少年の彼をも惹きつける。

ヴェルソート > 「俺の歌は高いぞー?…なんてな。」
クスクスと、一応自分は歌唄いで稼いでいるので、ちょっとした冗談交じりに。
でも聞かせる時は、歌姫(ディーヴァ)の称号にかけて、きっちり歌い上げてやろうとちょっとした決心。

「ん~?出来なきゃ出来ないでいいさね。別にやらなきゃいけないわけでもなし。でも、身を守れたほうが良いだろ?ミレーは特に、な。」
この国では、ミレーの社会的地位はどん底に近いのだ。自衛できないと、何をされるかわかったものではない。

「美味しそうって言われるとちょっと困るが…まあ、俺の開いてしたかったら、もっとデカくなってからにしてくれ。」
せめて健康的な体躯を取り戻してから出ないと、食指も伸びねぇ、と苦笑いして、頭をわしわし撫で。
なにやらまだ物欲しそうな顔をシている彼に、一口残っている自分の串焼きを差し出す。

「ほれ、それ食ったら、今日は帰るぞ、風呂入って、選択して試着して、飯食って寝る。」
俺も疲れた、と荷物持ちさせたくせにくぁ…と欠伸なぞ、してみせるのだ。