2020/03/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 春めいた陽気が続くようになったかと思っていたけれど、今日は冬の終わりのような寒さが戻ってきた。日が落ちてからは風の冷たさも増してきたから、外出するなら、もうすこし厚着をしてきたらよかったかと後悔する。
それでも今は、一人の家に帰るのが心細く思えて、なんの目的もなく大通りをのろのろと歩き続けていた。誰かと会話をするわけではないけれど、賑やかな場所にいると、すこしだけ気持ちも紛らわす事ができた。
なんとなく、遊べそうな施設を眺めてみたり、自分くらいの年頃の同性が足を運びそうなお店に入ってみようか悩んでは結局諦めたり、最近は散歩の時間があまり取れていなかった事もあって、そんな過ごし方でも時間を潰す事はできた。
とはいえ、そろそろ帰らないと、家につくころには夜も更けてしまうだろう。どうしようかと考えながら、財布の中にいくら入っているかを確認し。

「…ごはんだけ、食べて帰ろう……かな」

ミンティ > 手持ちの金額は十分。どこのお店に入ろうかと顔をあげて、また大通りを歩きはじめた矢先、漂ってくるおいしそうな匂い。そちらに目を向けて、野菜を中心にしたスープが人気商品だという看板の宣伝文句に、こくりと喉を鳴らした。
家に帰る前に、スープで身体を温めるのもよさそうなんて考えて、そのお店へと踏み入っていき…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にネメシスさんが現れました。
ネメシス > その日、ネメシスは珍しく静かな時を過ごしていた。

目に見える位置では護衛を連れておらず、一人でカフェのテラスでお茶を飲んでいる。

テラスに居るのは何かあったときに直ぐに店から飛び出せるようにする為。
実の所、はっきりとは見えにくい位置で親衛隊の誰かがひっそりと警護をしている。

ネメシスは実際の所、敵が多い。
それは街に居ようと、街の外だろうと関係がないだろう。

そして、ネメシスが非番の時でも騎士団は活動をしている。

今もカフェから数十メートル先では騎士団による”取り調べ”が行われており、
時折、甲高い悲鳴や、下卑た笑いがここまで届くのであった。

「はぁ、煩いわね。」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にスバルさんが現れました。
スバル > 平民地区は、少年の家がある区域であり、其処に少年が居るのはおかしい事ではない。なんだか急に騎士団が犯罪者取り調べをする、という事で検問らしいことを始めていたようだ。
少年は、ちらりと見られるだけで直ぐに通された、何の検問をしているのかとは思ったが、彼らが怖いので何も言わずにとことこと歩いていくのだ。

そして、少年は見た。そして、その瞬間にビクンと、大きく震える。

「ぇ……ぁ……?」

父親の方なのか、それとも母親の方なのか、それは解らないけれど、彼女を見て判るのは、本能なのだろうか。
とは言え、間違いかもしれないし、少年は意を決して近づくことにした。
その動きは恐る恐る、という様子は間違いなく、彼女から見ても不振だという事は解るだろう。
とは言え、彼女の実力から見ても、取るに足らない、それこそ、部下に一言いえば、あっさり殺すことさえできるほどの弱者。
ただの、子供でしかない。
その腕の籠手も、刀も、本物ではあるが脅威に感じる事は無いはずだ。
おどおどした動き、髪の毛で、顔を半分隠した少年が、その女性に―――ネメシスに近づいていく。

「ぁ、ぅ……ぅ。」

とは言っても、近づいて何を言おうか、迷っている、というのが正しくもあった。

ネメシス > カフェのテラスでのんびり余暇を楽しんでいるネメシス。
出されたお茶が好みのハーブティーだったりと、今日はいつもよりご機嫌。

そして、命を狙われている自覚があるだけに周囲へのアンテナも一般人よりは張っているだろうか。
こちらを眺めている不審?な少年の存在に気が付くと、首を傾げていた。

なんだろう…流石に子供には恨まれる覚えないんだけど。

そんなことを最初に思ったが、ひょっとしたら親が何かされたか、
姉が犯されたたか。

思い当たる節はいくらでもあるだけになんとも言えない。

「どうしたの? こっちに来てお茶でも飲む?」

とりあえず、少年を手招きするネメシス。
座っている席は4つ椅子が空いており、少年が座ってお茶を飲むくらいは十分できる。

どこかで護衛らしき存在が目を光らせているだろうが、彼らもまた、少年を脅威とは思っておらず。
命令が出ていないこともあり、様子を見ているようだ。

ちなみに、この時点では少年と血縁があるとは予想すらしていない。

スバル > 「ぁ………はい……。」

彼女は此方に気が付いたようだ、そしてその視線がこちらに向いたからか。ビクン、と大きく震えるものの、手招きする彼女。
少年は己の好奇心に勝つことが出来ず、近づく事にする。
びくびくおどおど、そんな雰囲気がびったりな少年、手招きされるがままに、彼女の向かいに腰を掛ける。
そして、礼儀だとばかりに、右手に装備した籠手も、腰にある刀も、地面に置くのだ。
敵意は無いし、よしんばあっても彼女には届かない事は確実である、おそらく、彼女が護衛に一言いえば、少年の攻撃が届く前に制圧できよう。

「あの……その。

  ……サヤという名前に、心当たりは、有りませんか?


僕の、お母さんなんですけど。」

少年は彼女の顔を見る事もできないのか、少し俯き加減に下を向いて、ぽそぼそ、と言葉を紡ぐのだ。
迂遠な言い方など知らない、そんなに学があるわけでは無い、だからこそ、少年は直球の質問をぶつけたのだった。
別に、彼女が何者だろうと感情は沸かない。
理由は、直ぐにわかるだろうけれど。

ネメシス > 「ほら座りなよ。
何か飲む?
それとも何か食べるかしら。」

少年が荷物を足元に置いている間にメニューを開き、近くに載せる。

ちなみにネメシスは本日、全くの丸腰であった。
それでも護衛がいるし、炎を使えるので戦えなくはない。

弱気が全身から滲み出ている少年がわざわざ近づいてくる理由が気になり、
目をくりくりと丸くして。

「心当たりあるわよ、私のお母さんの名前ね。
会ったことはないんだけど。

…って、あなたのお母さんなの!?」

思わず、人目を集めてしまうほどの声をあげてしまい、
慌てて口元を手でふさぐ。

なるほど、だから声を掛けてきたのかと納得。

「と言うことは、私の兄になるのかな?
あ~、でも父親は違うはずよね。
とりあえず座ったら? お兄ちゃん。」

自分がまさかの妹であることに驚きを隠せないが、
ネメシスは実際の所、生まれてから1年も生きていない。
こういうこともあるよね、と楽観的であった。

スバル > 「ぁ、はい……。」

何か飲む、と差し出されたメニュー、取りあえずはさしあたりの無い物、果実のジュースを選ぶことにする、之ならば、少年のお小遣いでも出せる金額だったのが大きい。
そして、彼女がやはりという返答をするのと同時にあったことが無いというのも納得が出来るのだ。

「そっか、とは言え……お母さんが生み捨てたという形では、なさそうだね……。
ボクは、スバル……サヤお母さんの子供だよ、同じ父親の子供に、サーシャというお姉ちゃんが居るよ。」

驚く彼女に対して、少年に驚きはない。サヤは……母親はそういう趣味を持つ、様々な男性女性と関係を持ち、子を孕み産み捨てる。
基本的にはどこかの教会らしいけれど、少年は知らない、興味が無い。
でも、彼女はそんな風な様子ではなく、誰かの子供として、育てられているのが見て取れる、護衛もいるので、良い所のお嬢様では無いかとかも考えたのだ。
貴族だったらどうしよう、打ち首なのかなとか、そんな思考もしてるのが、この気弱な少年だった。

「僕の父親は、王国軍第七師団のゼロ……一般兵士だけどね。
そして、サヤとは婚姻を結んでいるよ、と言っても、お母さんの行動を止める気はなくて容認してるけれど。」

彼女の様な兄妹は、多く居るのだ、自分だって下から数えたほうが早いかもしれない。
でも、妹かとおもうのだけれど。


「……おおきい。」

そう、姉は8歳くらい、少年は今の見た目の年齢、一番下のはずの彼女が、一番年上に見える不思議な関係。
だからこそ、サヤの子供だと信じられるのだけれど。

ネメシス > 「お腹すいてない?」

果実のジュースを指させば、店員を呼んで早速注文する。
今度は食べ物のページを開いて見せて。
彼が何者であろうと、ここまでやってきたことだし飲み食いくらいは
面倒見ようと思って居たり。

「産み捨てたんじゃなくて、うちの父親が無理やり産ませたのよ。
今はどうなったか知らないけど、表で捕まえて連れてきたみたい。
スバルお兄ちゃんね。 で、サーシャお姉ちゃんと。」

一瞬、狼狽えて見せたが。
状況を考えればそういうこともあるのだろうと納得する。

「私の父は…う~ん、止めておくわ。
まあ、お互いの父親の話は止めましょう。
あまり聞きたくない話の気がするし。」

ハーブティーの入ったグラスを揺らしながら、ため息をつく。
これ以上突くと、ドロドロした話になりそうだ。

「まあ、私の自己紹介から始めるわね。
私は名前はネメシス、こうみえて生後1年未満よ。
特殊な術式を使って生まれてるから人間だけど色々と異なるのよ。
で、今は聖バルバロ騎士団って組織の副団長をしているわ。

お兄ちゃんは?」

スバル > 「……ん、少しだけ、でも家にご飯は作ってあるから、大丈夫だよ。」

彼女の厚意には、あまり甘えすぎないように、ジュースだけでも十分だと少年は首を横に振るのだ。
先程迄の気弱さが無いのは、家族だからという、其の一点なのかもしれない。とは言え、妹に強く出る事は出来そうにない雰囲気の子ではある。

「そっか。でも、妹が幸せに暮らしてくれているなら、それで良いと思うよ。
お母さんは冒険者の傍ら、何時も誰かとセックスしてると思う、激しく犯されたり、打ち捨てられたり、そういうの大好き見たいだし。
サーシャおねえちゃんも、お母さんと一緒に、色んな所に行っては犯されて喜んでる。」

狼狽える彼女に、それが僕らの母親のデフォルトだから別にいいんじゃないかな、と。奴隷扱いも、やり捨ても、むしろ興奮して大好きだと言って居た彼女を思い出す。
だからこそ、父親違いの妹だろうが兄だろうがいても、別にと思うのだ。
しかして、それが彼女に対する優越とかそう言った物には繋がりはしない。それが当然と考えている歪な家族なのだ。

「うん、あまり、言いたくない。」

父親は好きかどうかで言えば、嫌いである。彼女もまた、そうなのかもしれない、が―――聞く事は無いだろう。

「ネメシス、うん、覚えたよ。ぼくも生まれて一年ちょっとくらい、然程変わりはないよ。
僕の方は術式とかではなくて、サヤお母さんの能力のままだから……。

後、僕は特に何もないよ。
ボクは、唯の子供……というか、多分同年代の同じ子よりも小さいんだ。
この武器だって、護身用に買ってもらってるけれど、使いこなせないし。」

そう、彼女と違い、少年には、驚くほど何もない。
市井の子供でしかないのだ、頑張って訓練しても筋肉は付かないし。技量もない。
只々、普通の子供でしかない、と少年は苦く笑うのだ。髪の毛で、半分隠れた顔、その口元は、自嘲に歪む。

ネメシス > 「そう? 別に食べて帰ってもいいんだけど。」

要らないとのことなので、ぱたんと閉じられるメニュー。
まあ、初対面だとこんなものかと自分で納得させて。

「まあ、幸せには暮らしているわよ。
そんなに不自由はしていないし。
好きなのかしら? 一人で産んだりと大変だったみたいだけど。
う~ん、お姉ちゃんもそんな感じなのね。」

なかなかにぶっ飛んだ一族であることを教えられ、
頭が重たくなった気がする。

「お兄ちゃんはどうか知らないけど、うちは家族関係は悪くはないのよ?
でも、親のそういう話ってあまり聞きたくないって言うか…。」

力なく笑うネメシス。 こういうところは子供なのであった。

「よ~く覚えてね。 今後うちの騎士団に出会ったら
ネメシスの兄って言えば協力してくれるはずだから。

…使いこなせないなら槍に変えたら?
短めの槍なら街でも使えるし、剣や刀よりも有利よ。」

話している間に、早くも店員がジュースを持ってきて、
スバルの席に置いていく。
更に、頼んでもいないのに何故かクッキーが二人分用意される。

「あら、気を遣わせたわね。」

ネメシスは懐からゴルドを取り出し、店員に握らせる。
どうやら、騎士団の息が掛かった店のようだ。

「食べましょ、お兄ちゃん。」

スバル > 「基本は、誰かと交わって孕んで産み捨てる……。そういう意味では、僕と、お姉ちゃん、そして、ネメシスが特別なんだ。
ネメシスは、君のお父さんが引き受けたのだろうけれど、それと、家のお父さんはそのことに関して何の感情もないよ。
元々、それを容認しての、婚姻だと聞いてるから……婚姻と言ってもそもそも、式を挙げて誓ったわけでは無い、お互いに夫婦と考えて、守るべきものという……一種の契約みたいなもの、だから。」

結婚というシステムに当てはめたとしても異質すぎると、少年は思う。自分の父親と母親。それに、母親が別に男を作り、愛し合ってもそれはそれでかまわないというのだから。
ぶっ飛んでいるのは間違いはないので、彼女にこくんと頷いて見せる。

「うん、じゃあ、この話は、もうこの辺りに。ネメシスが嫌なら、止めて行こう。」

別に妹……見た目的には大きく自分と比べて姉にも見えるけれど、妹にいやな思いをさせたくはないし、と少年は笑って見せて。

「判ったよ…。でも、僕は街から出る事は無いと思うし、きっと君の元に行くときは、何か大変な事があったか。
サヤと……お母さん間違われて、連れてこられるぐらい、じゃないかな。

この刀は……うん、絆でもあるんだ、僕と、『彼女』の。」

行動範囲は正直に言えば、その位だろう。
基本はこの町で訓練をしているか、家の為に家事をしているか、その位しかなく、外に出ようなんて考えない子供だ。
なので、彼女の元に行くには、きっと何らかの理由があると思われる。

『彼女』と言うのは、母親ではなくて、剣の師匠でもあり特別な彼女、最近は見ないけれど、妹の勧めに従って持ち替えるわけにはいかない。


「……ありがとう、ネメシス。」

彼女の威光なのだろう、出てきたクッキーに少年は、素直にお礼を言って。
そして、一つ摘まんでポリ、と齧るのだ。

ネメシス > 「随分とぶっとんでいるのね~。」

聞けば聞くほど、顎が外れるというか。
驚くというか。
そういう価値観もあるのだろうと理解はしても、上手く呑み込めなかった。

「ただまあ、私も人のことは言えないんだけど。
お兄ちゃんには言っておくけど、既に
甥と銘が合わせて数十人いるからね。」

親の話は切り上げ、自分たちの話を。
とくにネメシスの方は親同様のぶっ飛び具合である。
細かくは言わないが、当然ながら産んでいる相手も異なっていて。

「そうなの?
でも私、富裕地区の屋敷に居たり、街中うろついてる時もあるから
気軽に声掛けに来ていいわよ。 私も見かけたら声かけるし。

まあ、絆まで言われるなら何も言わないけど。
ただ、個人的には一つの武器に拘らるのはあんまりお勧めしないわね。」

絆ならば、それ以上は口に出さない。
そして、身内には甘いのがネメシスである。

共にクッキーを口にして。

「それじゃ、うちの団員相手に剣の練習でもしに来る?
うちは達人からそうでもないのまで居るから、練習相手には不自由しないわよ。」

初めて出会った身内に、おせっかいをしたくなってきた。
もっと言うなら、騎士団に入れたいくらいである。
性格的に会わないだろうと言う気もするが。

スバル > 「うん、多分普通じゃないって、思う。」

そうなのだ、普通という言葉から離れている家族、そういう意味ではこの少年が一番普通になってしまうのだろう。
あの家族で言えば、奇跡というべきか、凶器と言うべきか、そんな少年がここに居るのだった。

「あはは、そういう意味ではやっぱり、家族、だね、ネメシス。」

彼女の多淫さは、母親を、姉を連想させるような物であり、甥や姪が居るんだ、と軽く笑うのだった。あまり大した叔父ではないけれども。
それは其れでも良いんじゃないだろうか、少年はそう思うのだ、頑張って、産ませてね、と。
少年は口にはしなくても妹が、弟が生み捨てられているというのは―――悲しく思って居るのだ。
口にしても仕方がないし、止める権利も力もないし、で。

「うん、わかったよ。見かけたら声をかけることにするよ。
もし、良かったら……ネメシスと一人くらいなら、お家でご飯を作る事ぐらいはできるから、その時は何時でも来てよ。

僕は、良いんだ。ただ、家を、家族を守りたいだけ、だから。
その為の強さが欲しいだけ……自己満足でしか、無いんだけれど。」

そういいながら、自分の家―――平民地区にある、サヤとゼロの家の場所を地図で渡すことにする。
彼女の正しい戦闘に関する指摘に、お礼を言うけれど、それでも、と首を横に振る、普通の人並みの力が有れば良い、と。

「……怖いんだ、ネメシスの部下。」

気弱な少年、先ほど見たのバルバロ騎士団のヒャッハーさんたち、見ただけで泣きそうになっていた。
彼女の厚意は嬉しいけれど、きっと難しい。
とは言えども、少年を巻き込むなら、きっとうまくは使えるだろう。
ヒャッハーさんたちよりも、普通なので、何処にでも溶け込めるというのは、きっと、利点だと思われる。

ネメシス > 「普通じゃないって言うか、この国で派手に動いてるのって大抵どっか
普通じゃない人しかいなくない?

…まあ、そういうわけでお兄ちゃんの甥姪がこれからもたくさん生まれるわよ。
そのうち、子供たちが私の騎士団を更に強くしてくれるでしょうね。」

子供は全て引き取り、育てている。
笑われながらも子供たちのことを簡単に話した。
大事な子供たちであり、将来の中核戦力。
但し、そうなるのに何年かかるか。気の遠くなる話でもある。

「と言うか、お兄ちゃんは誰かと同居してるの?
してないならうちにくる? 煩いけど部屋は空いてるし、温泉もあるわよ。
女の子も抱きたいなら用意してあげるわ。」

今度は兄のことを聞いてみる。
母親は実質居ないことだし、一人暮らしなのだろうか?

「強くなりたいのなら、その辺から直していかないと駄目よ?
腕だけ強くなってもうちの団員を見ただけでびびってたら誰にも勝てないわよ?
最初は私が訓練相手をしてもいいから、うちに出入りしてみたら?
そうね、女の子の団員も居るから彼女たちから教わる?」

口ぶりから予想できそうだが、当然ながらネメシスのお手付き達である。
とはいえ、ネメシスは貞操を求めるタイプでもなく。
兄と団員たちが関係を持っても咎めすらしないだろう。

そして、兄の特性に利用価値を見出すまでもなく。
放って置けない感じが強かった。