2020/03/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアエロリットさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアエロリットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアエロリットさんが現れました。
アエロリット > 冒険者ギルド近くの酒場にて。
酒を飲みながら今日の疲れを癒す褐色の肌の少女が。

マグメールに落ち延びて何日か。
冒険者としての仕事も慣れてきて、日銭に困る事はなくなった。
片腕、という代償は大きかったが、闘技場で稼いだ金はかなりの額だ。

「……そろそろ……これからの事を考えていかんとじゃの……。」
少し強めの蒸留酒に酔いながら、奪われた故郷に思いを馳せる。
祖国を取り戻すためには、もっと多くの金と人が欲しい。
……が、どうやって集めたものか。

「ま、焦ってもどうにもならんな。
 ……へい、おかわりじゃ……!」
ぐいぐいと酒を飲み干し、次の一杯へと。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」に魔王劉仙さんが現れました。
魔王劉仙 > 獣人のような見てくれで王都に堂々とやってきたとある童。
狐耳を揺らし尻尾もわさわさしながら酒場にとぉっと入り込んでみた。

マグメールに面白き者ども 面白き技術 まだ見ぬ美味しい食べ物を
求めて散歩と称してやってきたにしては身軽にして装備品があまりに少ない。

酒場のおっちゃんに 「酒とおつまみ適当に!」と頼んでから背負っていた巾着袋をテーブル席にぶっちゃけた。
よくわからない道具やらガラクタにしか見えないおもちゃ、ネジ、トンカチ等。

椅子によじ登ってからほどなくして運ばれてきたのは酒のはずが牛乳にすり替わっており、
おつまみはやはりから揚げみたいな大衆食べ物になっていた。

「おっちゃん これ 頼んだものと違う!」

ばんばんとテーブルをたたき抗議をする子供っぽくふるまう謎の子供一名。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から魔王劉仙さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に魔王劉仙さんが現れました。
アエロリット > 「なんじゃ貴公、騒がしいのぅ?」
隣の席で、いきなりガラクタをぶちまけたり、
運ばれてきたミルクと唐揚げに文句を言ったりと、騒がしい者が。
見目麗しい容姿に、獣の耳と尻尾。
狐系の獣人だろうか?
年の頃は、自分とそれほど変わらない様に見える。

「親父、こやつに酒じゃ、わらわと同じヤツな。」
見かねてひとまず酒の一杯を奢ってみる。

「肴が来るまで、わらわのをつまむがよい。」
ついでに気前よく、自分の分のつまみも差し出す。

魔王劉仙 > 「ぼられたあああああ……だれ?」

酒が牛乳というかミルク、おつまみが唐揚げというか姿焼き。
いろいろな意味で子供のようにふるまうケモミミ少女。
ひとしきり騒いだ後に 声のかかったほうへ耳がビンと向きぎゅるんと瞬時に向き誰と問う。

銀髪に褐色肌の見目麗しい好みとは違う優雅さを兼ね備えた令嬢と見受けられる!
ただ惜しむべきは振舞い方に難があり其れは程なくして腕が足りないことが分かった。

隻腕なのにそれをすぐに見破らせない高度な振舞い方に関心する。

狐耳がゆらゆら揺れ、少女がおっちゃんに酒を頼んでくれた事を聞くと奢られた酒を待つ。

「感謝する。名も知らぬ優雅さを持つ褐色の令嬢。」
子供っぽい仕草が四散した、座ったままぺこりと頭を下げてお礼を申し上げる。
差し出されたつまみをつまみ始めて テーブルに広がったものをさっと片付けてまとめて場所を開けておく。

アエロリット > 「……なに、礼には及ばぬ。
 貴公との出会いに乾杯じゃ。」
ほろ酔いのアエロリットは、機嫌が良さそうに笑みを浮かべる。
ほどなくして劉仙に酒が運ばれてくると、
自分のグラスを掲げて乾杯を。

「……くく、遠慮せずに食うがよい……
 あぁ、それはちょっと辛いから気を付けるのじゃぞ。」
アエロリットの肴は、全体的にスパイスの効いた味の濃いモノが多い。
きっと故郷は、そういう食べ物が多かったのだろう。

「ところで貴公、名をなんという?
 その耳と尻尾……ふさふさで羨ましいのぅ。」

魔王劉仙 > 「なんか 口調とか振舞い方が偉そう。
 が、あれ、私にはない優雅さが偉そうな振る舞いを消してる!なぁぜぇ…」

ほろ酔いとか酒に呑まれず酒に酔う令嬢アエロリットを見ていると
どこでも優雅さとか振舞い方はどこで身につくのかと聞いてみたい。
初対面でそこまで踏み込む勇気は微塵にもないので―酒が置かれるとグラスを掲げて 同じように乾杯を。

ぐびっと飲む。…うん旨い!

「…ぎゃあ!濃い 辛い つらい! 私は甘党!」
劉仙の好みは甘いもの、味の薄いもの つまり対極。
はむっと咥えて数秒で椅子から浮いてすぐに着座した。
辛さで口から火を噴かなかったが涙目にはちょっとなった。

「舌が痺れるかと…私の名はリュウセン。耳はだめだが尻尾は触ってもいい」
ふさりと尻尾がもふもふと揺れる

アエロリット > 「偉そうではないのじゃ、偉いのじゃ。
 そこを間違えるでないぞ、貴公。」
ふふん、とさらに偉そうな笑みを浮かべ、
辛めの味付けに悶絶する劉仙を得意げな顔つきで見下す。

「ほう、リュウセン。
 わらわはアエロリット、覚えておくのじゃ。
 ……それでは早速……ひゃっふぅぅ♪」
尻尾の許可が出るや否や、
左手でわさわさと触りにかかる。

「あぁ、素晴らしいのぅ。
 この手触り、この温かみ。
 わらわの襟巻にちょうどよさそうじゃ……。」
その手触りにうっとりとしながらぽろりと物騒な事を口にする。

魔王劉仙 > 「偉いってそれは本人が偉ぶって偉いのか民から讃えられて偉いのかは別だよ。
 前者は独裁者に見られがちで 後者は色々とあるけど英雄が該当するかな?
 偉そうに見えているだけまだ救いようはあるけど 偉いと方々に軽くっているだけじゃあ まだ小物だね」

やれやれ、この偉そうにふるまっている令嬢は小物にしか見えないわ、と
子供のようなそうでないように動くケモミミは思う。
辛いもので即やられた子供リュウセンは見下ろされてでも屈しなかった。

「忘れないようにしとく。…撫でられるのは嫌いでもないし。
 襟巻? 命が惜しくないの?私の尻尾を襟巻にしたいといった人は後で痛い目に合うよぉ? ふふふ」

徐々に子供っぽいのではない違う面が覗きつつある。
うっとりしながら物騒なことをいうアエロリットに対して過ぎた
ことを言いすぎないほうが身のためだよ、と口にする。
最後らへんはちょっと冷たい気配と冷酷な声で彼女に対して嗤いながら警告を発して伺う素振りを。

アエロリット > 「ふはは、違いないな。
 確かに今のわらわは、偉ぶっておっても従う民すらおらん。
 ……さて、どうしたものかのぅ。」
と、酒を一口飲んで遠くの方を見つめる。

「ふむぅ………
 ……手放しがたいのぅ、この手触り……。
 なかなかこれと似た襟巻なぞ見つからぬ……。」
痛い目を、と言われると案外素直に手を離す。
が、未練はたらたらであった。

「時にリュウセンよ。
 そなたも変わった名前じゃな、
 響きから察するに何処か東方の国からでも来たのかや?」

魔王劉仙 > 「民は救いを求めて来る。それを救わないでなんとする。
 力なき民を守ってこそ民はその上を支えるという相互理解があってこそ。
 上に立つものがそれを出来ないでは民は上を見捨てるしかない。」
子供の皮すっかりなくなった職業不詳のケモミミ少女。
酒の入ったグラスを傾け一気に飲み干すとグラスをことりと置き

「命が惜しくば私に挑むな、
 白花畑の向こう岸に行きたければ挑むがよろしかろう。
 襟巻は無理だが、ファーは私のところで作っている。」
椅子から降り立つと巾着袋を結びなおしがちゃりと背負ってしまう。

「…私は東方どころか違うところから来たよ、
 アスラ魔王城 魔王劉仙ここにあり、いずれ会い見えることを願おう さらばである」

去り際にこれは礼だ釣り不要、とばかりに置かれた銀貨。
改めて名乗ったときは彼女の耳元に魔王である、と告げすぐにさっと気配もろともいなくなっていた―

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から魔王劉仙さんが去りました。
アエロリット > 「??
 な、なんじゃ、急に雰囲気変わるのぅ貴公?」
突然の劉仙の豹変っぽりに、戸惑いを隠せないアエロリット。
目をぱちくりしながらあっけにとられ……

「魔王……?
 ふむ、魔の者の王……。
 貴公も王道を往く者であったか。」
去っていくその姿をぽかんと見送るのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアエロリットさんが去りました。