2020/03/09 のログ
■アエロリット > 「ふむ、貴様がそう言うならそうなんだろう。
わらわもよくよく気をつけねばならんな。」
恨みを重ねてなお五体満足に生きていられ、
その上欲望の限りを尽くしているこの男は、
やはり「雄」として上物なのだろう。
……一度身体を許した経験からも、それは良く分かる。
「ほぅ、まだまだ上があると言うのか。
ますます賊に貶めるには惜しいな。
……貴様の様な部下が入れば、わらわの命運も違っただろうに。」
越せないならば、従える事を考えるのが王族の血。
……この男を飼いならす事は、この男を殺すよりも難しいだろうが。
「ふぅむ。
正直情けない話じゃが、、もう一本腕を持っていかれるかもしれぬと思うと、
貴様とはそうそう戦う気にはなれぬ。
……襲ってくるというなら、身を守らねばならんがのぅ。」
■ダグラス > 「ははは、俺がお前の部下に?
そりゃ難しい話だな。まぁ傭兵として雇うってんなら考えてやらんでもないが」
今までも自分のような暴虐性を知りつつ雇いたいといって来た相手はいたがそのすべてを今のところ断っている。
もし自分が従えることがあるとするならばそれは金銭と性欲以上の何かを相手に見出したときだろう。
「お前の身体であれば今すぐにでも襲い掛かりたいところではあるが……」
そこまで言ってちらりと周りに視線を走らせる。
場所は平民地区の酒場、人目も多く自分のような人間とは一生関わらずに死んでいくものも多い地域。
ここで暴れればまた海賊活動に支障をきたすことになるだろうと首を軽く振り。
「ま、今日のところは久しぶりの再会と食事ということにしておいてやろう。
次にやりあうまで、残った身体は大事にしておけ。
それは俺がいただくものだからな」
そういって立ち上がり、相手の料金も合わせて支払えば言葉を残して酒場から立ち去って行った。
■アエロリット > 「なるほど、傭兵か。」
この男に見合う報酬……
金も必要だが、それだけでは動かないだろう。
もし、手を借りる時が訪れるとするなら、
相応の何かを差し出す事も考える必要がありそうだ。
(………。)
襲い掛かりたい、との言葉に少し身構える。
さっきは大言を吐いたものの、
まだ片腕に慣れないこの体ではまず確実に敗北する。
犯されるくらいは別にいい(むしろ和姦であるなら少女も興味が無い訳でも無い)
が、これ以上腕や脚を失うのは御免だ。
「……ふむ、そうしておけ。」
今日は事を起こさず引くと言う。
それもそうだ、
いくら強者と言えどこんな街中で事を起こせば少なからず面倒事がついて回る。
だからこそ、アエロリットも呑気にこの男と会話を弾ませていたのだ。
「ふふ、別に貴様のためという訳では無いがな、身体は大事にするさ。
貴様も、せいぜい無事でいるが良い。」
去っていく男を見送り、少女も酒を飲み干す。
「……わらわも、もっと力があればな……。」
その背中に、羨望の様な眼差しを向けて、一人呟くのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアエロリットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からダグラスさんが去りました。