2020/02/20 のログ
■レミィ > 「わかってるわよ」
クソとの評が愛のある弄えでなく心底からの全体的な評価なら奔放そうなこの少女は、最早仕えていないだろう。
お金のことは不自由も後腐れもなく綺麗に済ませるつもり。
それだけの手持ちは常にある。
そうして、相手の言葉には
「どうかなぁ、男なら可愛さの欠片もないような相手は御免だけれど──まぁ、肥え太った貴族のオッサンにはもろもろの瑕疵を補って余りある”コレ”があるかしら」
左手の親指と人差し指でちょいと丸を作って『お金』のジェスチャー。
日々エレガントを心がけど、実態は健康な長身の男ゆえにそれなりの基礎代謝に裏付けられた食いっぷりを見せる。
上手なフォーク遣いでプレートの上のものを食べつくしてジョッキの麦酒を飲み干せば「御馳走様でした」と手を合わせる。
「ふーん、アタシはスケベ魔術とかエロ忍術とか知らないから普通にしかできないけど。
まぁ、それでもよければ楽しもうじゃないの」
テーブルの片付けが済んだら席を立つ。
「上の部屋、使えるんでしょう?」
少女と並べば、掌で一度メイド服越しにその尻を撫でる。
それから少女の隻腕をぎゅっと後ろへ回させて自由を奪うとエプロンの後ろ紐の結び目辺りに一絡げで握る。
「さあ、キリキリ歩きなさい?
案内して?」
耳元で囁くとさながら、咎人を連行するかのように腕を抑制したまま階段へ。
■ネコ > 【継続予定です】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からネコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレミィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ふぃー……今夜は冷えますなぁ」
夜。
両手をポケットに突っ込み、軽く肩をすくめるようにしながら大通りを闊歩する金髪の男が一人。
体質上寒さには強いので、言う程に寒そうでもないのだが。それでも気温の低さは感じるし、
気分的なものというか、習性的に身を縮こまらせたくなってしまうものだったりもして。
それはともかく、男はそのまま中央広場に足を踏み入れ。手近のベンチにゆっくりと腰を下ろせば、
背もたれに身を預けて腕組みしながらふぅむ、と小さく唸り。
「すぁーて……今日の宿どうすっかなあ」
──と、目下の悩みを口にした。
普段よく利用している宿が今日は満室ということで、男は現在宿無しの状態であった。