2020/02/13 のログ
イディオ > (冒険者ギルドに、男はやって来る。今宵は依頼を受けに来た、何かいい依頼でもあるだろうか、と男は思うのだ。今日も冒険者ギルドはワイワイガヤガヤと沢山の冒険者が集まり、思い思いの行動をしている。
仲間を募る者がいて、依頼を受けるための相談するパーティが居て、冒険を終えて酒を飲む物が居て、依頼を報告する物もいて、依頼を探してうろうろとするものが居る。
冒険者イディオは―――一番最後の依頼を探してうろうろする物に分類されるのだ。
依頼の張り付けられている掲示板を前に、一人でも攻略できる依頼―――成るべく戦闘系ではない依頼を探すことにしよう。)

とはいえ、何事も例外、はあるのだけれどな。

(偶然でも良い仲間が集まったり、ギルドの方からの緊急依頼という事での招集が有るなら、それに従うのも吝かではないのだ。そういうのが無いのであれば、男は先ほどの優先順位で依頼を受けようと思うのである。
とは言え、装備的には、良くある前衛系の戦士の格好だ、お勧めの依頼と言う形で聞くとゴブリン退治を筆頭とした戦闘系が振られそうな気がしなくもない。
なので、出来るだけ掲示板で見繕おう、そう思って、男は掲示板を眺めるのである。)

イディオ > ―――少し、遠出をしてみるというのもアリだな……。

(掲示板を眺めながら、隣にある周囲の地図を見やる、依頼の場所を確認するための地図なのはわかる、それを眺めて男は考えてみる。
遺跡群に行くのは―――あまり気乗りはしないのだが、ゾス村の辺りや、九頭龍山脈の周囲にまで行ってみるのも良いだろうか。
遠くまで行くほど、難易度の高くなるほど、報酬は高くもなるだろうから。
とは言え、遂行できないような依頼を受けるのは下の下でもあるからして、その辺を含めて依頼を吟味しなければなるまい。)

仲間を募るか……?

(仲間を募る利点として言えば、安全になる、手分けできるので効率が増えるなど有る。難点と言えば当然報酬の割り方や連携などが出てくるだろう。
周囲の冒険者たちを眺める、彼らも十分玄人なのだろうが、だからこそ、自分のやり方というのがしっかりと出来上がっている。
連携をするには、それなりに一緒に居て訓練しなければなるまい。
そう考えると、難しいと言えば難しくなる、其れならば新人と共に行って、連携を組む方がまだ楽だと思える。)

そんなことを言っても、詮無い、か。

(ふぅ、と男は小さく苦い笑いを零して息を吐き、視線を動かしてみる。此処を気にしても仕方が有るまい、と掲示板を眺めて。
一つの依頼を見つける、これにするか、と、掲示板から依頼の紙をはがすのだ。)

イディオ > 良し。

(短く一言男は、気合を入れるように声を小さく放ち、受付の方に歩いていき、受付に依頼を受ける旨を告げる。少し遠いが、まあ何とかなるだろう。尻込みしても仕方がないし、冒険する為に有るのだからと。
色々と見て回らないといけないのだし、全てが必ず冒険成功するというものでもない、ある程度のリスクは飲み込まないといけないだろう。
故に、男はこの依頼を受けることにした。)

思ったよりも、依頼の期間が長いというのも気にはなるけれども―――

(そこは、遠距離と言う所もあるだろう、さて、依頼を受けて、承認を貰ったので、準備を始めることにしよう。
少し遠くの依頼でもあるから、乗合馬車なども使う事を考えなければなるまいし。
さて、男は小さく呟きながら、これからの準備を考えながら冒険者ギルドを後にするのだった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地/酒場」にフィーリウスさんが現れました。
フィーリウス > まだ日の高い時間帯の酒場の隅のテーブル。
賑わうにはまだ早い時間帯の店内は客の脚も疎らなもので。
そんな時間に酒場にいるのはどうかとは思うがギルドで受けた仕事、本当に不思議な仕事でとりあえずはこの席で居ればいいという不思議なもの。
普通ならば胡散臭すぎる仕事なだけに避けるのだが、何故か指名されてしまい仕方なく…。

「どうして私がこんな訳の分からない……」

全く意味の判らない仕事、ただ飲食代は雇い主持ちなので困りはせず。
それでも昼間から酒を飲むというのもアレなのでノンアルコールのドリンクとツマミを頼み。
それをチマチマと突き、依頼にあった時間までの退屈な時をぼーっとする。

フィーリウス > 「……え?私に?」

何杯目かのドリンクを飲み終え次を注文しようと店員を呼び。
その時に客が来ていると言われるが心当たりはなく。
それが仕事なのだろうか…そう思えば、今行く、と告げて案内されていく…。

ご案内:「王都マグメール 平民地/酒場」からフィーリウスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
ピング > 相も変わらず閑散とした雑貨屋。
店主たる己はカウンターに座し、本を広げてだらだらと店番中。
一つ特異な所と言えば、本日はお勧め商品なる物がカウンターの上に広げられている点だろう。

”アナル入門セット”等と、そのものズバリな看板を掲げ、広げられたるは各種道具。
試したい場合はお気軽にお声かけ下さい、という注釈までついていたがそれに反応する客がいるかは微妙な所。

・浣腸はちょっと難易度が高いという方に…特製ゼリー玉(腸内で排泄物を分解、無色透明のローションに)
・ワンランクアップで排泄の快楽を…普通の浣腸器
・初心者用バイブ…つぶつぶ細めのアナルバイブ
・動かせます、動きます…太目のアナルプラグ付き尻尾
・感じるポイントを是非探してみてください…マドラ―、耳かき、歯ブラシ形状玩具各種

等が一纏めにされている。
それがカウンターの上へと、会計時に邪魔になる範囲で広げられているのだからもう酷い。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にネコさんが現れました。
ピング > 客が来ないまま、店の一日が過ぎて行くのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。
ネコ > 『……うにゃん?』

とある雑貨屋。興味を惹かれて立ち止まるものの。
丁度、店は営業を終了する直前だったらしく。
少女は、う~ん、と首をかしげたまま。そこから立ち去るのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からネコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアエロリットさんが現れました。
アエロリット > 王都平民地区の酒場に、僅かな煎り豆を肴に一人酒を飲む旅人の姿。
褐色の肌に紫の瞳、長い銀髪をなびかせた少女だ。

長旅の後を匂わせる薄汚れたローブを纏い、その下には異国の蒼衣。
腰元には一振りのサーベルの他、異国の剣士が好んで用いる曲刀が提げられている。
曲刀の鞘には、一介の旅人には不釣り合いな美麗な装飾が。

(そろそろ路銀も心許ない……。
 ……しばらくこの地に根を降ろしてみるのも悪くないかのぅ。)
旅の果てに流れ着いたこの街は、ほど良く賑わっており景気も良さそうだ。
身を隠しつつ、力を蓄えるのには適しているかもしれない。
もっとも栄えているのは表向きだけで、
その裏ではどんな闇が渦巻いているかも分らない。
この国からは、そんな空気を感じる。

(……ま、わらわの国も似たようなモノか……)
遠く離れた祖国を思い出し、自嘲にも似た笑みを浮かべる。

……それにしても……

「……腹減ったのぅ……。」
僅かばかりの豆を一粒摘まんで、ひもじそうに呟く。
もう、路銀が本当に少ない。
まずはこの街でなんとか日銭を稼がなければ……
腹を鳴らしながら、少女は思案に暮れるのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「よぉ、マスター。久しぶり。
 とりあえずいつもの」

平民地区の酒場に久しぶりに足を運んだ男。
カウンターでマスターに挨拶しつつ、酒を注文する。

「ん、景気? いい感じよ。
 この間も結構稼いだしな……んん?」

マスターと他愛ない会話をしつつ。
出てきたモルトをぐい、と飲む男。
にこやかな談笑の間、視線を店内へと躍らせていれば。
……なんか。おなか空いてそうな子がいて。

「……よぉ、お嬢ちゃん。
 よかったら食うかい?」

その様子が気になった男は、マスターに注文をし。
その少女の前に料理を運んでみせる。
旬の野菜のサラダ。ドラゴンの肉のステーキ。具材たっぷりのスープ。
どれも食欲をそそるだろう色、匂いだ。

アエロリット > 「なんじゃ貴様。
 わらわに施しか……?」
話しかけてきたセインへと向き直り、応える。
小柄であどけなさを残しながらも、高貴さを備えた佇まいだ。


「………気が利くのう!
 遠慮なく頂くのじゃ。」
高貴さ、は一瞬で影を潜め、
本当に遠慮なく焼けた竜肉を自分の皿へと移し、
大口を開けて齧り付くのであった。

「うむ、うまし。
 ……肉を食ったのは何日ぶりじゃったかの。」
満足げな笑みを浮かべて、酒の入ったジョッキも空にする。

セイン=ディバン > 「施し、っていうか。ただの奢り?
 あと、幸せのお裾分け、かな?」

相手の声を聞けば、男は微かに驚くが。
表情は微笑みのまま。おや、身分の高い人だったかな? と思案。

「あいよ。どうぞどうぞ。
 じゃんじゃんやってくれ」

豪快にステーキを食う相手に苦笑しつつ。
男は、自然に相手の近くに相席する。
奢ったがゆえの、自然なアプローチであった。

「やっぱり腹ペコだったわけか。
 ……お嬢ちゃん、そのナリだと、旅人か?
 あるいは流れの冒険者?」

お、いい飲みっぷり、と思いつつ。
男もモルトを飲み干し、お代わりを要求する。もちろん相手の分の酒も、だ。
男は、相手に問いかけつつ、笑顔を向けていく。

アエロリット > 「貴公に奢られる云われは無いと思うたがの?
 ……まぁくれると言ったモノには文句は言わぬ。」
よほど腹が減っていたのだろう。
小柄な身体のどこに入るのだろうか、
という勢いで肉の一番うまそうな所を食い散らかしていく。


「うむ。
 剣の修行の旅、と言ったところじゃな。
 あいにく路銀が底をついたのでな、しばらくこの街に厄介になるとするかのぅ。」
新たに運ばれてきた酒を、何の疑いも無く口をつけぐいっと。

「貴公は何者じゃ、
 名と身分を名乗るが良い。」
自らは名乗らず、先に名乗らせる。
それにしても、ごく自然に偉そうな台詞が出てくる小娘だ。

セイン=ディバン > 「奢る云われが無い、ならともかく。奢られる云われは……。
 あ、いや。無いと警戒するよな。俺もついこの間そうだった。
 まぁ、そうだなぁ……キミが腹減ってそうで可哀想だったから、ってことで」

相手の言葉に、男は納得しつつ説明をする。
凄い食いっぷりに、苦笑しつつ。
あとは、キミが可愛らしいからかな、なんて軽口も織り交ぜ。

「なるほど、剣の修行か。そりゃあまた古風だな。
 ……ふむ。だったら、冒険者ギルドに所属するのをオススメするよ。
 修行と金稼ぎ、両方できるし。この街のギルドは基本、仕事には困らないからね」

男も、相手同様酒を呷る。この相手、可愛らしい見た目と裏腹に。
ずいぶんと健啖家のご様子だ。

「あぁ、そうだね。オレぁセイン=ディバン。
 一応、ベテラン……ってことになってる冒険者だ。
 ここで出会ったのも何かの縁、っちゅーことで。ヨロシクな、お嬢ちゃん」

相手に名乗れといわれれば、男は素直に自己紹介。
ついでに、冒険者免許を見せ、身分を明らかにする。

アエロリット > 「無礼者め。
 わらわは可哀想では無いぞ。
 腹は空かしても気位は失ってはおらぬ。」
威厳を孕む声でそう言った後に、
骨に張り付いたスジの旨味の強い所を可哀想な程必死に噛み切ろうと。

「冒険者ギルド……
 ……ふむ、小金を稼ぐには悪くないか……。」
飯の種になるのは剣の腕くらい。
なりふり構わなければ、他にも手はあるだろうが。
ひとまずは、そこで仕事をこなすのが良さそうだ。

「ほう、貴公も冒険者とやらか。
 てっきりわらわの様な旅人を騙して稼ぐ詐欺師かと思うたぞ。」
からからと陽気に笑う少女。
失礼な言動が多いが、恐らく……悪気は無いのだろう。

「わらわはアエロリットじゃ。
 覚えておくがいい、セインよ。」
そう言いながら、飲みかけのジョッキを差し向け、乾杯を。

セイン=ディバン > 「気位で腹は膨れない。だろ?」

相手の言葉に、男がからかうように言い返す。
もちろん、馬鹿にしているわけでもない。
だが、相手があまりにも肉を美味そうに食うから、ついつい言ってしまったのだ。

「つっても、ギルドも登録にもいろいろと手間はあるけどね……」

ギルドによっては、筆記試験、実技試験、面接などもある。
登録料が必要なギルドもあるし、日中しか受け付けてくれていないところもある。
などなど。相手に情報を提供していく男。

「詐欺師だったら、キミみたいにお金なさそうな子相手にしないでしょ。
 ……アエロリットちゃんね。あぁ、よろしく」

男は、苦笑しつつ相手と乾杯を交わすのだが。

「……でさ。アエロリットちゃん?
 キミ、路銀が心もとないっつってたけど。
 宿代くらいはあんの?」

まさか、王都の中の公園で野宿する気でもあるまい?
そう視線で問いかける男。

アエロリット > 「そうじゃのぅ……。
 ……それで餓えが凌げればわらわは一生食うに困らぬのじゃがな。」
それほどの気位を持ちながら、
肉を食い尽くしすっかり綺麗になった骨を、
恨めしそうに見つめながら皿へと置いた。

「むぅ、手続き……。」
露骨に面倒くさそうな表情を浮かべる。
しかしそれも無理は無い、
慣れない異国で複雑な手続きを通すのは骨が折れそうだ。

「『様』を……」
様をつけろ、無礼者……と言おうとして、
今は一介の旅人に身をやつしている事をようやく思い出す。
『ちゃん』で呼ばれるというのも、
下々の心が知れて愉快なものでは無いか。

「………こほん。
 宿代か?もちろん、無い!」
軽く咳払いして誤魔化すと、
今日の宿にも困っている事をやたらと得意げに認める。

セイン=ディバン > 「あはははは、そうかもな。
 逆にオレは飢えて死んじゃうかも」

面白い切り返しに、思わず爆笑する男。
とはいえ、とりあえずは相手の腹を満たせたようで。
そこはよかったよかった、と安堵する男。

「……良ければ、俺の紹介ってことにしようか?」

冒険者として、ある程度は名も売れている男。
男が紹介したのなら、ある程度手続きも省略されるかもしれない。

「ん? 様?
 ……もしかしなくても。やっぱりアエロリットちゃん。
 どっかのお貴族さまだったりする?」

ん~? と。にやにや笑いながら問い詰める男であったが。

「……気持ちいいくらいの断言だな。はぁ……。
 もしよかったら、宿代くらい出してやるけど?」

ま、無料とは言わんが、と。男は細巻を咥えつつ、提案する。
宿に泊まれぬとなると、夜明かしするのもかなりキビしいだろう。

アエロリット > 「む?
 それは良くないぞ、セイン。
 ……己の生き方には誇りを持つのじゃ。
 貴公とて、そうするに足る男じゃろう。」
などとセインを戒める。
誇り高く生きる事が、彼女の信条なのだろう。

「ほほう、そうであれば話も簡単そうじゃな。
 良かろう、ここは貴公の厚意に甘えておくとしようではないか。」
感謝の言葉もいちいち偉そうだが、
ギルドへの加入についてはセインに任せる事にした。

「ふむ、多少は高貴な血筋と言えなくもないじゃろうな。
 ……まぁ、そんなの特に珍しくもないじゃろうよ。」
詳細は語らぬが、高貴な血筋である事までは明かす娘。
しかし、娘の言う通り、そんな者が身を堕として旅に出る事などこのご時世そう珍しくも無い。

「え、そこまで出してくれるのかや?
 ……飯だけでも充分なのじゃがな……。」
この小娘にも遠慮する心というモノが少しはあった様だ。

セイン=ディバン > 「さぁて、どうだろうね。
 キミからどう見えてるのか知らないけど。
 オレぁ誇りだなんだとは無縁の男だから」

くつくつと肩を揺らしながら笑う男。
そもそも、寒村出身の貧民の出だ。
誇りなどとうに犬に食わせている身である。

「あいあい。そしたら……。ふむふむ。
 ……よし。まずはこれを持っておいてくれ」

男は、相手の反応を見てから、懐から紙を取り出すと、さらさらと何かを書きしるし、相手に渡す。
いわゆる、推薦状、であった。後は、ギルドに話を通しておけば、恐らくスムーズに冒険者としてのライセンスが発行されるはずだ。

「まぁ、そりゃあそうなのかもしれないんだけれども。
 この国、いろんなヤツがいるからなぁ」

相手の反応から、あまり掘り下げぬほうがいいか、と思い。
何かをぼかすように、もにょもにょと言う男。

「この街で野宿なんかしたら痛い目見るぞ?
 ……といっても。メシ代はともかく。宿代となるとちっと高くつくけどな?」

どうする? と男は首をかしげながら笑う。
もしも相手がこの男を疑わしいと思い、断るのなら。
そこは別に深追いするつもりもないのではあるが。

アエロリット > 「卑屈になるでない、セインよ。
 ……金の無い小娘に施しを与える程度には、
 貴公にも誇るべき心があるのだろう?」


「紹介状、という事か。
 ……ふむ、話が早いな。
 でかしたぞセインよ。」
恐らくこれで手続きはかなり簡略化されるだろう。
彼はベテランと言っていたし、
そんな彼からの紹介状ならともすると割のいい仕事を優先的に回して貰えるやもしれない。

「野宿くらい、大した事は無い。
 ……じゃが……この辺りの寒さは些か身体に堪えるのじゃ。」
ここまでの旅路、野宿も何度となくしてきた。
危険な目にも会っては来たが、逆に痛い目を見せてやってきた。
……単なる幸運に過ぎないかもしれないが。

それはそうとして、暑い気候の国からやってきたアエロリットは、
この国の冬はかなり辛く感じてはいた。
これでも、今年は暖冬だというのに。

「……言うた通り、金は無いぞ。
 そんなわらわに、貴公は対価に何を望むつもりじゃ?」