2020/02/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミューラさんが現れました。
■ミューラ > くい、くい、と…大男の服の裾を引っ張る力。
「―――――――……」
振り返るなら、金髪が少し覗くローブ姿があり。
いつもの彼女なら口うるさく何か言ってくるだろうに、無言で裾を引っ張り続けて。
こっち、と…裏路地にある、ある酒場に誘導しようと、小さな力で引っ張り。
「―――…」
話しかけても、びく、と震えるだけで…言葉は返さずに。
■イグナス > 「…あ、ン?」
感触にじ、と視線を落とす。
…知っている顔だ、小さな力、非力で――弱弱しい。
いつかのあの女とも思えない姿だった。
ク、と一度喉を鳴らす。
「なんだ、おい。どうした。…そっちにいけ、ってか。」
首を傾けて、裏路地の方面へと視線を向ける。
何があるのだろうか、意味なんてないのか、たくらみか。
どちらにしても彼女からのこの反応は珍しくて、面白い。
問いかけに答えが返らずともまず足を踏み出して、そちらへと進み始めるのだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミューラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
■ピング > 相も変わらず客入りの少ない、平民地区にある雑貨店。
一人暇そうに店番をしているのが常ではあるのだが、本日ばかりは少しばかり様相が違っていた。
夢幻窟、というとある貴族が経営する施設がある。
好きな夢をまるで現実の様に体験できると評判の施設だ。
そこで使用されている魔導機械の一つを最近、レンタルすることが出来た。
そう、レンタルだ。
流石に買う事は叶わずに、あれやこれやと取引をしてどうにか借り受ける事が出来た品。
それを時折、店の客――勿論女性に限る――に格安で使用を許可し色々、諸々と、楽しんでいる。
頭部に装着するリングの形をした見目には大したことの無さそうに見えるその品。
それを大事そうに手に抱え、カウンターに座って念入りに手入れをしている姿が、店に入って先ず目に留まる事だろう。
■ピング > これを使って相手の夢を盗み見たり、夢の内容を弄って淫夢に悶える姿を楽しんだり。
そして夢に夢中になっている隙にその体に悪戯を施したりと、やれることは非常に多岐に渡るし実に楽しめる。
見た目からは想像もできないような性癖が夢を介して知れた時等、最高だ。
夢と現に惚けた相手にすけべぇな事をしている時など、特に。
こうして金儲けをするでもなく、全力でスケベに行動と考えを傾ける辺り、相も変わらずな店主なのであった。
さて、食指に触れる様な客や知り合いが、今日は訪れてくれれば良いのだけれど。
少しばかり変化球な企みと共に、店番は続く。
■ピング > こうして今日も、雑貨店の一日が過ぎていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 「♪~」
平民地区の一角を、調子はずれの鼻歌を歌いながら悠々と歩く、小さな人影。
その手には色とりどりのキノコや果実、木の実などが詰まったバスケットを下げていて、
どれもこれも、困難な冒険や、難病との戦いや、激しい夜の営み…
調合や処方しだいで、さまざまな効果をもたらすことが出来る、珍品名品ばかり。
それらを今日は、コネを駆使して格安で手に入れることができ、
お宝満載の戦利品を軽やかに振り回しながらご機嫌の家路である。
「っふふー!これで、もーっとイイお薬、つくるぞっ!
…えっと、ココ通れば、近道だっけ?」
通りがかったのは、人気のない夜の自然公園。
ともすると林とも思える暗い木々の合間を縫っていけば、自宅兼店舗のテントへは近道なのだが…
単刀直入に、こわい、という思いから少し躊躇する。