2020/01/15 のログ
ミューラ > 「私が雑魚なわけないでしょ。雑魚はそっちよデカブツ。」

ふん、と顔を背けて。
相変わらずの罵詈雑言だ。

「はぁ?なんで私がそんなこと教えなきゃいけないのよ。
適当に灯りが点いている店でいいじゃない、そんなこともわからないの?」

視線を合わせようとしないまま、適当にくるくると視線を回して。
確かに近くには、灯りが点いた店屋がぽつり、ぽつりとある。
味までは保証できないが…

イグナス > 「おい。そういうのは目ェ合わせて言えってンだ、なあ?」

クククと喉を鳴らして笑う。
相手の様子を見透かすように言葉を落としつつ、視線を後ろに。
ああ、なるほど、適当に店屋がある。

「よ、し。ま、それでいいか。
 ……ほれ、行くぞ。」

有無を言わせるつもりはないらしい。
相手の肩にぽんと手を置いて命令する、従わなければどうなるかわかってるよなって、言わんばかり。
じ、とまた見降ろして笑みを向けつつ、歩き始めるのだった

ミューラ > 教えたから去ろうとしたのに。
肩に手を置かれればびく、として。

「着いていくわけ…わけ、ないでしょ。馬鹿じゃない、の」

そんな言葉とは別に。
天使の脚は勝手に、男に付き従って―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミューラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミューラさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミューラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジョージアさんが現れました。
ジョージア > 「――――だから、知らないって言ってるだろ!」

甲高い声を放ちながら大きく身を捩り、腕を捕えていた男の手を振り払った。
直ぐに別の男の手がマントの首元を掴みに来て、粗末な木の椅子に無理矢理座らされる。
正面に座った三人目の男が、年頃から言っても、服装から言っても、
恐らく一番上なのだろうと判断して、その男との間に置かれたテーブルに、
重い金属の枷を填められた両手をガツンと打ち付けた。

「だから、何も取ってやしないって、最初から言ってるじゃないか!
 あの剣は、おに……兄の、形見なんだ、大事なものなんだ、
 どこへ持ってったんだよ、返せよ!」

荒々しい語調で詰め寄ろうとするも、背後から大きな掌が肩を掴んでおり、
華奢な身体は椅子に縫い付けられたように動かない。

賑わう通りで不意に泥棒だと怒鳴られ、捕まえられ、
詰所の奥、窓の無いこの部屋へ連れ込まれるまでにも、何度と無く抗ったのだが、
部屋に居る衛兵と思しき男たちの誰一人として、己の言葉を信じる気は無いようで。
あるいは無実だと気付いていて、別の意図があって捕えているのかも知れないが、
己には知る由も無いことである。
背負っていた形見の大切な剣はとうに奪われて、果たして今はどこにあるのか。
最悪、それが掴めない限り、逃げる隙があっても逃げる訳にはいかない。
ぎりぎりと歯噛みしながら、己を取り囲む男たちの顔を、
それこそ噛み付きそうな顔をして睨みつけていた。

ジョージア > 睨み合いがいつまで続くのか、どんな結末を迎えるのか。
それを知るのはこの貧相な体格の小娘と、衛兵を名乗る男たちばかり、であり――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジョージアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 噴水広場」にスバルさんが現れました。
スバル > マグメールの噴水広場、大通りに有るその場所は、人々が行き交い愉し気にしているのが見える。
少年は大きなバックパックを背負い、その通りをとことこと、歩いている。理由は、背中一杯に詰まっている荷物と言う所。
中身は日用品に、食料―――つまるところ、買い出しの帰りなのである、何時も言っているお店が、特別安くしてくれたので、今がちょうどいいと少年は、買い置きしなければならないものを始めとして、いっぱい買ったのである。

「は……ふ、……は……ふ……。」

しかし、小さな体故に、大量の荷物は少年には負荷が多く、右にフラフラ、左にフラフラ、と揺れ動くのであった。
頑張って訓練をしている物の、然して、少年の才能の限界というか、チビであり、ひ弱な存在なのである。
帰り道と言う所も有るのだけれど、ちょっと休憩したくなったので、噴水に近いベンチにフラフラとちかより、荷物を置いて座ろうとするけれど、やはりというかなんというか、出来るだけ人の少ないベンチを探す引っ込み思案振りであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 噴水広場」にステラさんが現れました。
ステラ >  
(ベンチに座ってのんびりする。
 今日は仕事はおやすみ――と言っても冒険者なんて仕事は自分でスケジュールを決められるのだけれど。
 何度かハードな仕事が続いたので、今日は休養日にしている。
 そうしてぼうっと何となく通りを眺めていたら、大荷物の少年を見つけた。
 右に左にフラフラ揺れて危なっかしくてこちらがハラハラする。)

「ぁ――」

(声を掛けようと思ったけれどこちらもやはり引っ込み思案、中途半端に右腕を上げて呼ぼうか呼ぶまいか迷いながら心配そうな視線を送る事しか出来ない。
 胸の高さ辺りに右手が上がったり下がったり。)

スバル > 大量の荷物を持っているがままに、少年はふらりふらりと、右へ、左へ。
大通りに近いから、人の数も多くて、空いているベンチと言うのは存外ない物である、恋人同士で、家族で、仲間内で。
皆の憩いの場故に仕方のない所なのだろう、そんな場所故に、見つからないので体力の方が先に尽きてくる。

「は……ふ……っぁ。」

ふらふら、よろよろ、疲れた様子で少年は右へ左へ。
何処かで休みたいと、視線はきょろきょろ動いていて、故に、足元の石畳から出ている根っに気が付かなかったのだ。
そして、思いっきり足を引っかけてしまうのだ。

「あ……!ぁ……わ……!」

頑張ってこけないように足を踏ん張り、そうしたらバランスが崩れて、ふらふらりと、大きく揺れて。
そして、偶然なのであろう、近くで座っているステラの方へと揺れて、転がって。
どしゃぁ、と音がする。

「あいたぁ……っ。」

彼女の目の前で、荷物に押しつぶされるような形で転がる少年が一人。
疲労で力尽きているせいだろう、立ち上がれずに荷物の下でうごうごうごめくのであった。

ステラ >  
あっ。

(思わず声が出た。
 彼が木の根っこに引っかかる直前、危ないと声を掛けようとしたが間に合わない。
 そして案の定木の根に脚を取られた。
 思わず腰を浮かせて助けようとするも、今回も間に合わず。
 差し出した手は空を切り、ずしゃあと見事にすっ転ぶ少年。)

――大丈夫……?

(流石に目の前で盛大に転ばれては声を掛けないわけにもいかない。
 とりあえず大丈夫かと尋ねつつ、彼の上の荷物を持ち上げ立ち上がる手伝いを。)

スバル > 「いたたた……っ。」

転がった少年、重く感じる荷物の下で、うごうごと、動こうとするものの、荷物から抜け出せずにいる。
大人や普通の人から見れば大したことの無い分量であろうとも、それが小さな子供だという事であれば、仕方がないのかもしれない。
それに、人一倍弱い子供であれば、尚の事。

「――え?」

痛みと荷物の重さに余裕が無かったのだけれども、声を掛けられて驚く。
髪の毛の下に隠れている目は、声の主を探し、そして、目の前に向けられるのだった。
気が付かなかったのだけれども、其処に人がいて、自分の方を見て声をかけてくれているのが判る。
返答する前に、彼女が手を伸ばし、自分の荷物を持ち上げてくれたのだ。
バックパック故に、少年は彼女が持ち上げようとする動きに合わせて体が起こされて、慌てて立ち上がる。
立ち上がったなら、荷物の重さにふらり、としても、頑張って立つのだ。

「えと、あの、……その。」

年上の女性、銀色の髪の毛に、赤い瞳。綺麗な女性だな、そんな風に思えば思わずもごもご、としてしまうのだが。

「あの、ありがとう……ございます。」

助け起こしてくれたお礼はちゃんと言わないと。
少年は顔を赤くしながらお辞儀をして、又荷物の重さに潰されそうになるのだった。

ステラ >  
(歩いているところを見ていたが、かなり小さな子供。
 こんな子供にこの荷物は重いだろう。)

怪我とか、ない?

(彼のそばにしゃがみ込んで服に付いた砂や土埃などを払ってやる。
 膝や肘などをすりむいていたら痛いだろうから、そこは出来るだけ優しく。)

少し、休んだ方が。

(だいぶ疲れているようだ。
 無理もないだろう。
 今自分が座っていたベンチに座るように促してみる。)

スバル > 「えと……はい。」

特に、ケガなどは無かったし、受け身の訓練自体はしていたから、大丈夫ではあった、でも、近くに来た彼女が、埃を払ってくれたりしてくれて。
目の前に来る圧倒的なボリュームの肉体にどぎまぎしてしまうのだ、顔が、首元迄赤くなっていくのだった。
むしろケガよりも視覚に来る暴力的な肉体の方が問題として思えてしまうぐらいだった。

「はい……今、丁度、疲れて休む場所、探してました……。」

彼女の質問に答えて、ベンチを見ると、確かに丁度の大きさで。
彼女が座っていた場所、まだ座れる空きがあり、少年は慌てて荷物を地面に下ろすのだ。

「えと……。」

そして、彼女が座っていたので、良いのだろうか、と一度、二度、ちらり、ちらりと眺めて。

「失礼します……。」

ちょこんと、ベンチに座ることにする。
端っこの方に座り、ふぅ、と息を吐き出して。
そうだ、と、バックパックを開けて、水筒を取り出し、水を一口。

ステラ >  


(こちらの顔をチラ見する少年。
 どうしたのだろうか、と首を傾げる。)

どうぞ。

(どうぞも何もベンチは公共物だ。
 自分が独占する権利はないし、空いているのだから座ればいいのだ。
 彼が座った隣に腰かけて。)

――顔、赤いけど……?

(そうして彼の顔が赤いことに気が付いた。
 ちょっと身を寄せ、彼の額に手を当てる。)

スバル > 「わ、あ、あ……!?」

近い近い近い近い近い近い近い近い!
すぐ隣に座る彼女の様子に少年はどぎまぎを超えて、頭から湯気を出してしまいそうなぐらいに顔を赤くしてしまうのだ。
首を傾げる様子も凄くきれいだな、と思ってしまうのである。

「ぁ……だ……っ。」

ダメ、と言おうと思ったが、すでに彼女の手は少年の髪の毛を持ち上げてしまうのだろう。
少年の目はギラリとした三白眼で、周囲を威圧するような、そんな目であった。
どうしようとばかりに固まる少年。

「あ、あの……綺麗な人に見られると恥ずかしいので、顔は……っ」

顔じゃあなくて、目なのだけれども、あわあわとしながら少年は説明をしようと。
ただ、支離滅裂なので、思わず、思わず口から零れる、本心。

ステラ >  
(彼の顔を見ておや、と思う。
 なんだかどこかで見たことがあるようなないような。)

え。

(そんな思考は彼の反応に寸断される。
 綺麗な人、と言われてちょっとどきりとする。
 とは言え相手は子供だ。
 子供相手なら自分の人見知りもそこまで顔を出さない。)

そ、っか、ごめん。

(顔が赤かったのは恥ずかしいからだろう。
 気持ちは痛いほどわかるので、さっと手を離した。)

スバル > 「ありがとう……ございます。」

手を離してくれて、理解をしてくれた彼女に、少年は、素直にお礼を言う。
そして、恥ずかしそうにうつむきながらも、少年は彼女に問いかけるのである。

「あの、ボクの顔……笑わないで、ください。昔から、凶悪だって言われてて……。」

ぼそ、ぼそ、と小さく呟く少年、其れは、少年が、今の性格になった理由でもあるのだろう。
道行く他の子供皆から、犯罪者だとか、謂れのない事を言われて、こうなったのである。

「……ぼく、スバル、と言います。おねえさんは……?」

自分の事を、判ってくれそうな、何となく近しいシンパシーを感じたので、少年は自分の名前を言ってみた。

ステラ >  
そっか……つらかったね。
私は、かっこいいと思うよ。

(子供にそんなことを言うヤツがいるのか。
 ちょっと悲しくなるけれど、ココはそういう街だ。
 仕方ない、で済ませられることではないけれど。
 慰める様に何気なく頭を撫でる。)

ステラ。
よろしく、スバル。

(頭を撫でながら。)

スバル > 「………ぁ……。」

ふわり、と、した感触が少年の頭にかんじられた。
父親にも、母親にも、撫でられたことは無かった、自分の頭を撫でてくれる彼女の掌の感触に少年は安堵する。
撫でてくれる動き、その優しさに少年は肩の力が抜けていくのを感じる。

「ありがとう、御座います。ステラさん。」

凄く優しくて、凄く落ち着く気がする。
少年は彼女の頭を撫でてくれる動きに少し嬉しくなって。

「すみません、色々、と。もし、良かったら、助け起こしてくれたお礼に、ご飯とか、どうでしょう。
 僕の手作りになってしまうんですけれど……。」

大人の人のように、格好よくおごったりはできないけれど。
ご飯を作ってお礼として、食べさせるくらいなら、と。

ステラ >  
うん。

(彼の頭を繰り返し撫でる。
 子供特有の高い体温。)

え。
それは、――。

(ごはん。
 そこまでのことはしていないし、子供にご馳走になると言うのもなんだか情けない気がして。
 流石に断ろうとしたタイミングでお腹が鳴った。
 はずかしい。)

――いただき、ます。

(赤い顔で俯きながら消え入りそうな声。)

スバル > 「………あは。」

彼女が何かを逡巡しているので断られるのかな、と思って居たのだけれども、彼女のお腹から、凄く響く音。
少年は少し楽しくなって笑ってしまうのであった、可愛らしいな、と思ってしまうのである。

「この先、平民地区にぼくの家が有るんです。両親も、姉も、何時も出かけてばかりでいないので。
 ぼくの手料理ですけれど、許してくださいね。」

家族以外の誰かにごちそうするのはとても嬉しいけれど恥ずかしい。
それでも、彼女のやさしさに報いたいな、と思ったから。
カバンを背負って見せて。

疲れもそれなりにとれたから、ベンチから降りるのだ。

ステラ >  
うぅ。

(笑われた。
 別に馬鹿にされたわけではないのはわかるのだが、恥ずかしいものは恥ずかしい。
 両足を揃えて両手をその上に置いて背中を丸める。)

う、ん。
人のご飯食べるの、好きだから、大丈夫。
――荷物、持とうか?

(とりあえずこちらもベンチから立ち上がろう。
 先ほどのフラフラと歩いていた様子を思い出し、手を差し出してみて。)

スバル > 「ぁ……ごめんなさい……。」

頭を抱えてうずくまるような恰好をする彼女、言ってはいけないことを言ってしまったのだろうか。
少年は申し訳なさそうに、謝罪するのであった。

「……あ。……はい、では、お願い、出来ますか?」

少年は少しだけ考えた。荷物を持ってもらった方が、彼女に罪悪感を与えずにご飯を振舞えるのではないだろうか。
先程、最初は何か悩んでいる様子でもあったし、ご飯をもらうのが少しばかり心苦しいと思っていたかもと。
此処で、荷物をもって貰えば、そのお礼という事にもできるし。

「では……こっちです……。」

少年の荷物は、そんなに重くはない、少年がいかに非力か判るのだろう。
少年は、彼女をつれて、去っていくのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 噴水広場」からスバルさんが去りました。
ステラ >  
あ、ううん、なんでもない。

(ふるふると首を振って。
 彼から荷物を受け取り、)

、――。

(軽さに驚く。
 子供だと言うことを差し引いても軽すぎる、気がする。
 彼の身体がちょっと心配になりながら、荷物を担いで付いていこう)