2020/01/04 のログ
スバル > 角を曲がり、見えてくるのは、大きな図書館で、夜中でもやっている珍しい場所である。
何故、夜中でもやっているのか……は、少年は知らないけれど、夜営業してくれるのはとてもうれしい事である。
扉を開き、図書館に入ってみる、図書館の中はしんと静まり返っていて、少年は心地よさを感じるのだ。
とことこ、と、静かに這って見せる、書架に並ぶ本の群れ。
本の匂いもなんか落ち着くのだ、良い場所だなぁ、と小さく笑いなが書架の中を進んでいくのだ。

矢張り、最初は料理のレパートリーが良い。
その次には……。

「あ。」

そういえば、武術の本とかそういうのもあったような気がするのだ。
そういうのを見て学んでみるのも良いかもしれない。
よし、じゃあ、その順番で本を読もうと思い、少年は料理の本のある場所へと。

スバル > 少年は、静かに本を一冊手に取る。
其れは、親の生まれ故郷らしい東方の食事を書き綴ったものである。
それを確認してから本を読み始めるのである。

「ふむふむ……ふむふむ。」

少年は静かに本を読んで、レシピやレパートリーを増やすように。
そんな風に、時間は過ぎていくのだった―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からスバルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジギタリスさんが現れました。
ジギタリス > 平民地区、その大衆酒場の一つで過ごす女。シードルを一杯だけで部屋の隅に座っている。
その姿以外は普通であった。白い均衡の取れたボディに身体の側面の殆どを隠さない露出度の高い
扇情的な衣服を見に纏っている女はいくつかの酔っ払いの視線を集めている。

「いやーーーーーー、楽しかったな…」
ソレも気にする事無く、女は少し前の楽しみを思い出していた。久々に、王国に来てから
アレだけ話が弾むというのもしばらくは経験していなかった。ついでに別の楽しみまで
女はベタに人気者そうな店員の娘から有難くシードルを貰うと、端正な顔立ちに見合う
優しい笑顔で返した。店員の娘は顔を赤くしつつ困ったように厨房に戻っていった。
自分の顔について自信がある訳ではないが、自分の顔立ちを良いと思ってくれたからなのか
この【普段着】のせいなのかは分からない。店員の小柄な後ろ姿を両手で頬杖をついてただ静かに
見守っていた。

「……多分ああいうのは好きなタイプだな…彼女は」
つい最近出会って深く意気投合した友人がこの王国にいる、女性だが…
きっとああいう初心な娘が好きなのだろうと、自分の趣味上初心な小娘を取り込んで穢そうという
事はしないが、また会う機会があるなら教えてやろうかと考える程だった。

「…っていうか、やっぱり皆ああいうのが好きなんだな」
酔っ払いの視線は全く気にする事も無く、内容に反して物憂げに考える女は
運ばれてきたシードルに口を付けた

ジギタリス > 「っふーーーーーーーーー…」
思わず声になる程の深いため息をつきながらシードルを再び口にするが、違和感にふと眉間のシワが強まる
「んっ…なんだぬるいシードルだなっ…」

もっと冷えているのを想像していたのだが、出されたシードルは存外ぬるく、飲めなくはないが
正直美味いという訳ではなかった。別の店にすればよかったと思いながら食べ物の到着を
このぬるいシードルと待たなければならなかった。

「冬場だぞ、もっと冷えていてくれても良かろうもんを……」
ただ来てしまった物をぼやいていても仕方がない。次の機会に恵まれる時間はまだたっぷりある。
仕方なく飲みながら、店内で静かに過ごす事にした

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフィアランさんが現れました。
フィアラン > 「うー……寒い寒い……」

背を丸めて少し小さくなった姿勢で、女は酒場の入り口を潜った。
冬場らしく厚手のコートに身を包んでいる。かっちり前で留めている為か、中はよく見えない。

「あ、店員さん。エールを一杯、頼むね」

通りがかった店員に軽い口調で声をかけると、すとんと適当な席に腰を下ろした。
コートの前を寛げ、するりと細腕を抜いて脱ぎ落とす。
露わになった露出度の高い服装に注がれる視線も気にしていないのか、頬杖をつきながら女は周囲を見渡した。

「…………おっ」

部屋の隅に、人のことは言えないがとても扇情的な格好をした色白の女性を見つけ、思わず声が出てしまう。
ふーん…と興味津々で、不躾にもじろじろと眺めてしまう女。勿論怒られたら止めるつもりだ。
とはいえ、中々に美味しそうだと思ったことは確かだ。そうこうしている内にエールのグラスが届いたので、意識をそっちに向ける。

ジギタリス > 「ふぁーぁ……」
料理がやっと届いた、腸詰を中心にした肉料理の盛り合わせだった。飲みきる前に頼んでおいたシードルも
追加で届き、女をソレを飲みながら食事を始める。夜に食べるにはなかなかがっつりとしたものだった。

「…………んぁ???」
腸詰を口に運ぶ途中でふと視線を感じる。といっても視線は既に何人かからは感じていたが
外の冷気がまだ拭いきれない客に目をやると、何だか自分と似たような姿をした女性がこちらを見ている。

「……………」
似た恰好の人物に王国に来てから良く出会う。自分も大して珍しくは無いのだなと思うと
視線は気にせず食事を再開する。

フィアラン > エールを一杯飲んで、ふぅ、と一息つく。
基本どこで飲んでも変わらないとは思っていたが、穏やかな部屋の温みの中で口にするとまた違う味わいに思えてくる。

それはさておき、視線は再び彼女の元へ。
先程感じたこととは別に、ちょっと気になることが出来た。ので、その食事が一段落したところを見計らってグラス片手に寄っていく。

「ねぇねぇ、ちょっと話でも。いいかな?」

まるで野次馬のような好奇心を露わにした瞳で問いかけると、席一つ分空けて腰を下ろす。グラスも下ろす。
酔客から視線がいくつか此方に向けられているのは感じていたが、それはどうでも良いのか無視したまま口を開いた。

「急な質問で悪いんだけど、君って王都生まれ?それとも別の所の生まれ?」

不躾で唐突な質問であることに若干の申し訳なさを滲ませつつ、しかし言葉の勢いに遠慮は無い。じっと問いへの答えを待つ。

ジギタリス > 普通に食事をしていると、話しかける声が聞こえる。多分自分の事だと思った女は
口をあけたまま相手の女性の方に目線を向ける。そして腸詰が刺さったままのフォークを皿の上に置いた

「本当に急じゃないか、行き成り人の出自を聞くなんて。国勢調査でもしているのかな?」
「だとしたら王国の生まれじゃないから対象じゃないよ。」

途中の腸詰を食べるとそれをシードルで流し込んだ。

「そして初めて見るだろう私に出自を聞くという事は同郷の覚えがあっての問いかな?」
「まさか行き成り人の出自を聞いて自分の出自を濁すなんて事は無い筈さ」

女はやっとぬるいシードルを片付けると新しい杯に口を付ける
「あれ、今度は冷えているな」

フィアラン > 食事を邪魔したことは少しばかり申し訳なく思ったが表情には出さず、回答を受けて成る程、と頷いた。
そしてまた一口、酒を飲み干すと口を開く。

「同郷の覚えか。まぁ確かに、急に見知らぬ人に質問するのは正気の沙汰とも思えないよね。全く全く」
「まぁ私も、ここの生まれではない…とだけ言っておこうかなぁ。王都にはつい最近来たクチでね」

冷えているらしいシードルの入れ物に何となく視線を注ぎながら、頬杖をつく。

「ま、気にしないでくれ。気を悪くしたなら謝るよ」
「償いというわけでもないけど、この一杯は私が奢ろう」

片手をひらひらと振って、緩い口ぶりで謝罪する。

ジギタリス > 「そうなんだ、それなら私と同じだ。其処だけは言えるよ。」

自分に興味が湧いたようではあるが、女は食事の手を止める事は無い。
少し食休みを挟むと、女も彼女の姿を見てみた。近くにはコート、そしてその下は
自分と大差ない扇情的な衣服と言う出で立ち。服の趣味は合いそうだが寒さは感じているようだったので
人間なのだろうかとは思いつつ口には出さない。

「あぁ、そうだぞ。信じられないぐらい気を悪くした。戦争が起きそうなぐらいだね」
「だからお酒はもらおうではないか、有難う」

実に淡々とした冗談を述べ、ただ酒をおごってもらいたいだけである。
その為に冷えていたシードルはさっと飲み干した。

フィアラン > 「この国に住む連中はそんな人ばかりなんだろうね。ま、詳しいことなんて全然知らないけど」

食事後に向けられる視線も意に介さず、頬杖をつきながら片手でグラスを揺らしている。
探られている一方、彼女が人間か否かは特にこっちは気にしていなかった。
どんな種族であれ、気儘な女の興味が向くのは自分の好みというだけである。

「それは大変だ。こんな酒場で戦争が起きてしまえば、随分ちっぽけなもんだと後世の人に笑われてしまうね」
「というわけで何でも好きなものを頼みなよ、姉さん」

女はそのまま手に持ったグラスを干し、店員に追加の酒を注文した。

「一方的に肩をぶつけに行ったようなもんだけど、一応自己紹介しとこうか。私はフィアラン」

ジギタリス > 「じゃぁもう一杯シードルください」
速攻で自らの要望を述べた。焼いた厚切りの肉も半分近くになり

「フィアランっていうのか、一応宜しく。因みにジギタリスって名前だよ」
食休みも終わりムッシャムシャと健啖に肉を食べ続けている。厚切りの肉に腸詰、ベーコン等
かなりのボリュームの肉類を黙々と食べていた。

「それにしても、何故出自を理由に私に話を?恰好はお互い様だとしてもそれなら他の酔っ払いと
同じように見ているだけで済んでいるハズだね」

フィアラン > 店員は丁寧に一礼して厨房の方へ去っていく。
それを尻目に女は、淡々と肉を食べ進めていく姿を頬杖をつきながら見つめていた。
焼いた厚切りの肉、腸詰、ベーコン…肉ばっかりだな、と小さく思う。

「ん?…あぁ、理由か。まぁ出自を異にするなら、酒のつまみに話を聞きたかったのさ。
私、結構色んな所をふらふらしてるんで他の国の話に目がないんだ」

そんな理由を述べた後、新しく届いた酒を一口。
料理なんかは今の所、特に欲しいというわけではないらしい。

「あとは正直言えば、君が気になったからかなぁ。私、綺麗な人に目が無くて」

冗談めかすように言って飄々と笑う。

ジギタリス > 「成る程成る程………であれば見ない顔だが旅人なのかと問うてくれれば…」
「私の知っている限りで話したのに……まぁ魔族の国の話なんて冒険者か研究者ぐらいしか聞きたがらないけど」
「アナタはそのどっちにも見えないからね、客を取ってきた帰りに見えるよ、人の事は言えないけど」

シードルが届くと、さっそく飲み始めながら、また肉を食い続ける。途中で揚げたジャガイモも到着し
それもつまみながら食べ続けていた。

「私が気になった?…私はアナタの中では綺麗の部類に入れてくれたわけだね?」
「でも今日は残念ながら上も下も腹いっぱいなんだ、話か、肌を触れ合うぐらいなら出来るよ」

揚げたジャガイモを齧りながら再び肉を頬張っている。
ワインかエールでも良かったかもしれないと考えつつ

フィアラン > 「成る程。そういう訊き方もあったわけか。いやぁうっかりしてたね」

ぺち、と自分の額を軽くたたく仕草とともに呟く。本当に気づいていなかった。

「ん、魔族の国?魔族の国か。それは聞きたいなー。
……というのも私、魔族の国にはまだ足を運んだことがないもんだからさ」
「客を取った帰りか。ふふ、言い得て妙だね。褒め言葉で取っておこう」

朗らかに笑いながら、エールを一杯飲む。なぜか少々上機嫌だ。

「勿論!綺麗の部類どころか、私の好みだよ」
「……あらら、残念。それじゃ、今日は話に留めて。またの機会としようかな」

そっと肩を落とすような仕草の後、気を取り直したように笑ってグラスを握る。

ジギタリス > 「んー、まぁ…あんまり楽しい物もないよ。私の生まれは特に田舎の方だし」
「最近は魔族の国からの魔王位もジャンジャカ王国にやって来て、今となっては下っ端よりも魔王が多いぐらいさ」
「王国が魔王が好きなのか魔王が王国が好きなのか…分からないもんだね」

アレだけあった肉料理は完食し、シードルをゆっくり飲み始める。

「私も自分を好みと言ってくれる人を見過ごすのは至極残念なんだけどね」
「つい数時間前まで最近できた友人とタップリ楽しんできてしまったんだ。」

女はシードルを取ると、彼女の隣へと移り、腰かけ。今度は女が衣服をまじまじと眺める。
ハイレグの衣服、胸や尻部分をしげしげと眺める。

「私も行き成り出自を聞いてくる以外はアナタは好みだよ」
冗談めかして言うと、口元だけを上げて微笑みかけた。