2019/11/08 のログ
スバル > 「………よし。」

 買い物かごの中を覗いて、買い忘れなどはない事を確認してから少年はふんす、と軽く息を吐き出す。
 あとはこれを使って料理をするだけである。
 美味しい物を作ろう、髪の毛の下に隠れた三白眼はぎろり、と先を見せるのだが、其れは決意の光に満ちていた。
 少年は、少しばかり急ぎ足で、大通りを歩いていき。

 そして、居なくなった―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からスバルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフィリオソリスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキルド・ニッヒトさんが現れました。
フィリオソリス >  
街の上空を黒い影が横切る
影は勢いをそのままに時計塔へと至り、鐘があらぬ時刻の訪れを告げた

空をまっすぐに飛来し鐘に向かって横向きに衝突(ちゃくち)
ごおぉぉぉんという激しい音に住民が空を仰ぐが、気のせいかなにかとすぐに変わらぬ日常へと戻っていく

「よーし。我の着地もうまくなったものじゃ」

轟音の原因がなにか愉快そうに笑う

それから人一人を抱え、鐘から塔へと重力にひかれるままにぺたりと着地した

キルド・ニッヒト >  
「お見事です」

知っている龍は彼女だけだが。
彼女がうまくなったというのだから、見事なのだろうと。
お世辞でもなんでもなく、ほほえみながらされるがまま――

「まずはなにから買いに行きましょう……?」

フィリオソリス >  
あまり手加減せずに飛んだにも関わらずけろっとしているニッヒトになにやら満足気にうなずく

さすが旦那様じゃうむ うむ

「ん。あー家具じゃったな
 しかし、なにぶん我も人の生活には疎い
 ぬし様が必要だと思うものを見繕うのがよいと思うのじゃが
 どうじゃろう?」

思い返せば彼女の部屋にはいつも机と椅子とベッド(あと冷蔵庫)ぐらいしかなかっただろう

キルド・ニッヒト >  
――実際は。だいぶからだにきているものではあるが――
龍の加護か、それとも血をもらったからか。そのきしみもすぐに消えたのである

「とりあえず、ご飯を食べるお皿と、机椅子、寝るベッドくらいは用意しましょうか。おやつを食べる時間は、美味しくしたいですし」

手を差し出し。つないでいこうと、示しながら

フィリオソリス >  
「うむ」

差し出された手をうれしそうに握る
心なしか手がだいぶ温かい。いやけっこう熱い。

手をにぎにぎしながら時計塔の階段を降りていく

途中、管理人らしきものがぎょっとした目でこちらを見ていたが知ったことではなかった

むふふー

キルド・ニッヒト >  
「フィリオソリス?」

握りながら降りていく最中。

「手、熱くありませんか? 熱とか無いです? 大丈夫ですか?」

表情は変えないが、心配したような声がけをしながら。
そっと、寄り添い歩いていく

フィリオソリス >  
「!? 大丈夫じゃよ!?」

ばーんと照れ隠しからか扉が勢いよく開け放たれ、そしてどこかへ飛んでいった

それでも握った手は離さずに

「それで、家具屋はどっちじゃ?どちらにいけばよい?」

なんだかさっきより手が熱い気がする

キルド・ニッヒト >  
「ほんとですか?」

額を合わして、熱を測る。
あつい、気がする

「ほんとですか?」

と言いながら、足は家具やに向かって歩いていく

フィリオソリス >  
「ほら、元気じゃし」

手をつないだまま、むんっとちからこぶをつくるような感じでマッスルポーズをしてみせる

見た目はどう見てもただの細腕ではあるが……

そうこうしているうちにすぐに家具屋に着くだろう