2019/10/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「♪フンフフーン フンフーン……っと」

夕暮れ時。
ヘタクソな鼻歌を奏でつつ、ふらりと冒険者ギルドのロビーに足を踏み入れる金髪の男が一人。
額に片手を添えて周囲を軽く見渡してみるが、人影はまばら。
現れた男に幾つか視線が向くも、特にこちらに用向きがある者もいないのか、
程なく各々の用事に戻ってゆく。
そんな光景にフンス、と小さく鼻を鳴らしながら、とりあえず依頼やパーティー募集等の張り出されている掲示板の方へと足を向けた。

「さーて……なんかおもろそうな依頼とかはありますかいのぅ……時間的に、時既にめぼしいところは持ってかれてそうだが……」

顎に手を当てて独りごちながら、掲示板の前に突っ立って張り紙を暇そうな顔をして眺めてゆく。

エレイ > 「……これと言ったものはなさそうだったな。しゃあねえ、まああこんな日もあるってことで……」

一通りチェックしてみたが、男の興味を引く依頼はなかったらしくやれやれ、と肩をすくめ。
掲示板から離れると、メシでも食うか、とつぶやきながら併設の酒場の方へと向かっていって──

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイヌ/ネコさんが現れました。
イヌ/ネコ > 「……平和だねぇ」
『そうだニャア……』

王都、平民地区のカフェにて。二人のメイドがのんびりとしていた。
犬と猫のミレー族。そんなメイドコンビ。本日は一日休暇であった。

「こうしてぼんやりしてると……」
『仕事する気も失せるにゃぁ……』

紅茶を味わいつつ、そんなダラダラとした会話をする二人。
明日からまたお仕事三昧。だったら今日くらいいいよね、と。
二人共にそう考え、ただ目的もなく買い物とか散歩とかをしていた。
そんな休暇ももうすぐ終わり。
そう考えると、二人共にちょっと憂鬱だったり。

「ネコちゃんは、借金返済は順調?」
『んな訳ねーっしょ。毎日毎日地獄みてぇな日々だっての』

イヌの切り出した会話に、ネコが苦虫噛み潰したような表情で言う。
二人は共に奴隷の身分であったが。イヌはとある人物に身請けされた身。
対してネコはとあるお店に多額の借金のある身である。
だが、いまや立場違えどお友達。こうして一緒に過ごすのも別段不思議でもない。

イヌ/ネコ > そうして、二人はのんびりと休日を過ごしていった。
明日への英気を養いつつ、かけがえの無い友人との時間を……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイヌ/ネコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリュシカさんが現れました。
リュシカ > 「ようやく着いた、ここがマグメールか…!」
日も暮れそうな頃に、乗り合い馬車から街に降り立つ少女が一人。
腰には剣を提げ、ドレス風の軽鎧を纏っている。
冒険者として名を売りに、あるいは稼ぎにきた剣士、と言った所だろう。

「すごい、賑やかだなぁ。」
通りを歩く人の多さにおのぼりさん全開の反応をしながら、
荷物を手にひとまず歩き始める。

「まずは宿を探して……あと、お腹空いたなぁ……」
とりあえず不慣れな地図を片手に、宿屋街らしき方向へと進んでいく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > 今日もそれなりな稼ぎを得ての仕事終わり。
ギルドを出れば普段よりも時間は早く日が暮れそうな時間。
少し早いが食事を取って次の日の仕事を先に探すのもいかもしれない。

そんな事を考えて歩いていれば丁度乗り合い馬車が付いたのか多くの人が歩いているのが目につく。

「……この時間にも……人が多い…」

どういう人が来たのかと気にしながら歩いていれば冒険者風な姿を認めてつい見てしまい。
他から移動してきたのかと思い丁度向かう方向も同じだったので歩けば聞こえた言葉に耳が動き。

「お前……宿を探してるのか?」

本当に本能的、つい声をかけてしまって。

リュシカ > 「あ、は、はい!?」
知らない街で、急に声を掛けられ驚いた顔に。

「は、はい、そうです!
 今日、王都に着いたばかりで……あはは。」
宿を探しているのかと聞かれれば、
元気そうな笑顔と共に素直に応える。

「あっちの方に行けば、良い宿ありますか?
 旅も初めてで、地図も見慣れなくって……。」
旅慣れていないというのは本当だろう。
詐欺師や強盗のいいカモになりそうな無防備さだ。

ミゲル > 「驚かせた……?」

いきなり声をかけたのだから当然の反応。
その姿に悪いというように小さく頭を下げてから顔を見つめ。

「さっきの馬車……?そう……なんだ。
大きい街……でしょ」

先ほどに見ていたのだから知ってはいるが少女の言葉に頷き。
疲れていない元気な様子の笑みに笑みを返して。

「あっち……行くと明日には奴隷になる……。
いい宿……教える?」

少女の言う方向に行けばまず無事な明日はないだろうからの一言。
気にせずに放置も出来るがその無防備さにそれも出来ずについてくる?
そう問いかけるように提案をして、少女の答え次第で案内を開始することに。

リュシカ > 「はい、ちょっとびっくりしました!」
と、これまた素直に応える。

「ええ、今まで故郷の村から出た事無かったので驚きました。
 こんなに人がいっぱいいるところは初めてです。」
言動の通り、田舎からのお上りさんなのだろう。

「え?え?
 なんでですかっ??」
宿に泊まると奴隷に……訳が分からない、といった顔つき。
単純に、そちらの方面は宿屋街では無く、治安の悪い下町なだけであった。