2019/10/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 外での取引を終えた帰り、近道になるからと静かな公園を通り抜けていた途中、年下の男の子たちに呼び止められた。そのうちの何人かは知っている顔だったから、足を止め、用件を話を聞いてみる。
彼らはどうやら、遊んでいる最中にボールをなくしてしまったらしい。探しているけれど見つからないから手伝ってほしいと頼みこまれて、すこしだけ悩んだ。
本当なら、これからお店に戻って仕事の続きをする予定。けれど、このまま帰ったしまうと、後ろ髪を引かれるような気持ちのままになるだろう。自分の性格はよくわかっているから、考えこんでいる時間は短く、少年たちに頷いて。
「…それじゃあ、わたしは向こうの方を探してみるから……」
いくら小柄であっても、年下の男の子よりは身長が高い。遊具はすくないけれど、そこそこ広い公園。固まって動くよりも手分けした方が早いだろうと考えて、自分一人、茂みになった隅の方へ歩き始める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にランバルディアさんが現れました。
■ランバルディア > 今日はこれからギルドへと依頼した薬草などなどの引き取りに街へ出てきた男。昼下がり、昼飯兼おやつの甘い香りをさせた紙袋を片腕に抱え公園を通り抜けようとした。
目的は、此方も単に近道と思ってのこと。急ぎでも無いのだけれど、わざわざ遠回りをする理由もない。
一応約束の時間はあるのだが、それに縛られて焦るような男でもない。
甘い蜜を塗りたくりカリカリに焼かれたパンを齧りながら、遊ぶでもなく走り回る少年たちに視線を向けて。
何かを探しているようだったから、わざわざ知らぬ顔、それも男の子なぞにに声を掛けはしなくとも。それとなく更に視界を広げて、気にかけてはみる。
みた、目端に引っかかったのはなくされたボールなどではなく、茂みに隠れていく桜色の髪だった。
「……何やってんだ、こんなトコで」
人目の少ない場所に自ら足を踏み入れている、襲ってくださいと言わんばかりの俯き加減な小さな背中。
かつてその雰囲気に誘われるままに連れ去った自身が言えた口では無いとは思いつつも。肩から向こうを覗き込むようにして、その背後から声を掛けた。
■ミンティ > ボール遊びをしていたのなら、投げるなり蹴るなりした方向くらい、自分たちでわかりそうなもの。どうして見つかっていないのか。ふとそんな疑問がわいたけれど、散り散りになった子どもたちの姿は遠くなっていた。きっと、探しているうちに野良犬が咥えて運んだりしたのかもしれないと結論づけて、なるべく通りやすいところから茂みをかきわける。
冬でも少量の葉をつけている植物をかさかさと鳴らしていると、背後から声がして、臆病さからつい身を震わせてしまった。おそるおそる振り返り、知った顔が立っている事を確認してから、ほっと息を吐き。
「こんにちは。……子どもたちが、ボールをなくしたようなので、一緒に探しています」
軽く頭を下げてから言葉にしてみると、仕事に戻らないでなにをしているんだろうと思ってしまう。とはいえ引き受けてしまったのだから、今さら手伝いを放棄するのも気が引けた。
■ランバルディア > ただでさえ小柄な身体が声を掛けた瞬間に一際小さくなるのも、もう、見慣れた光景だ。
声は続けず振り向くのを待ち、また一口ザクリとパンを頬張る。どうやら、一安心してもらえたらしい。
少女からの頭を下げての丁寧な挨拶を受け止め、空いた手をひらつかせて応える。
「よう、こんな茂みにまで入り込んじまって……相変わらずみたいだな。
……おせっかいも良いが程々にしとけよ、いろーんな意味で危ねぇぞ?」
散り散りになるだけの人数が居て、見つからないということには違和感を覚える。
少女と同じように野良犬が持ち去ったという可能性も浮かび上がるが、……もしかしたら子供が少女を嵌める為に一計案じたのではとまで、男は邪推してしまう。
それでなくとも、野良犬が出てくるような茂みであれば少女一人で踏み込むのは少々危ないのではないか。
以前の自分でも、人目を避けてその場に組み伏せていよう。今日はそんな気分でもない。ため息混じりに男も改めて辺りを見回す、探す仕草。
■ミンティ > 背が低い茂みを越えた先は、芝生の地面が広がっていた。あまり手入れもされないような場所だから、靴が取られそうな感覚はあるけれど、歩くのが難しいほど荒れてもいない。
季節のせいか、すこし乾いた草を踏む感覚を確かめながら、どこかにボールが埋もれていないかを探す。色は、淡く土色が混ざったような白いものだと聞いていたから、こんな場所にあれば目立つだろうと、流し見るように視線を動かして。
「……知らない子たちでは、ありませんし、それに困っているようでしたから。
……あの、…どこかへ行かれる途中では……ないのですか?」
うっかり見落として、踏みつけて転んだりしないように、足の運びは慎重に。人目につきづらい場所だとは理解しているけれど、平民地区の中だし、まだ明るい時間。そうそう危ない事にはならないだろうと考えてしまうのは甘いだろうか。
それでも男の子たちの頼みを引き受けた理由を、小さな声で男性に伝えつつ。その相手も同じようにボールを探すような素振りを見せていたから、驚いたようにまばたきをする。
■ランバルディア > 遊んでいたボールだというのなら、踏みしめる草を被っているということはないだろう。
上背のある自分なら、それこそ見回すだけで探すには事足りるはず。
少女とは被らないように視線を動かしながら、後を追うよう歩く。片手は塞がっているが、すっ転んだ時には腕を伸ばせる距離で。
「……ん?まあ、用事が無いわけじゃないが……。
コレで俺がどっか行った後にミンティがココで野良犬にでも襲われたら、目覚めが悪いじゃねぇか」
ある程度少女の人となりを知ったからこそ危ういのではないか、と思ってしまうのは毒され過ぎか。
そしてもし野良犬の類が吠えて迫って来たなら、逃げるよりも竦んで動けなくなるのではないか。そうしたら食うも犯すも好き放題に違いない。
男がこの場に立ち止まって視線を巡らせる理由を告げる。それは、少女が男子たちを手伝うと決めたのと似たような理由。
そんなに意外か、と。草の折り重なった小山を足先で払ってボールが隠れて居ないか探る動きを続けながら、少々不満げな顔して、瞬く緑の瞳を見つめる。
■ミンティ > 同じようにボールを探しはじめた理由を聞いて、もう一度まばたきをした。自分がいたせいで足を止めさせてしまったかと思うと、もう皺kなさそうに眉が下がる。かといって、手伝いは無用だとも言い出しづらい。
反射的に謝罪が出かけた口を、あわてて手で押さえる。
「…え…と、……ありがとうございます。…すみません。
……だいじょうぶです、あの子たちも、声の届くところにはいますから…」
手伝いをしてくれた男性に感謝を伝えたけれど、結局いつもの癖で謝罪を続けてしまった。ぺこりと頭を下げて、ぶっきらぼうな物言いに対して、離れたところにいる子どもたちを見る。外で元気に遊び回る男の子だから、野良犬くらいなら追い払ってくれるだろうし、なにかあれば助けを呼んでくれるだろう。
心配されるような事はないと視線を戻して、あたりを見回し、ぁ、と小さい声をこぼした。
木の根元に隠されるようにして落ちていたボールを見つけて手を伸ばす。牙で噛んだような浅い凹みがあり、すこし湿った感触になっている状態。やっぱり、男の子たちが見つけるより先に、野良犬が咥えて、ここまで持ってきてしまったのだろう。
そう時間がかからずに見つかったから、ほっとして、持ち主である彼らに知らせようと声をかけた。けれど、こちらに気がつく様子がない。
いざとなれば助けを呼べるから問題ないと、先ほど言ったばかり。それなのに、もともと小さい声が届かなかったのだから、すこしばつが悪かった。
■ランバルディア > 開いた口が手で押さえられて、続けて出てきたのが感謝で今度は男が驚きのまばたきを見せる。
しかし、直ぐにいつもの一言が続いて、やっぱり相変わらずかと笑う呼気が零れてしまう。貶す訳ではない、思わず。
だからといって踵を返して去るようなら、そもそも声を掛けて居ないわけで。
「……万一がなくって良かったな」
自分が気の済むまでは勝手な付添をさせて貰おうと、男も視線を周囲に戻した矢先。
見つけたボールを拾い上げ、……少女の高い声なら、男の低い声よりずっと通りは良いはずだが。直ぐ傍の男でさえ小さい声だと思うのだから、届かないのも無理はない。
少女自ら、男が保険として居座った価値はあったと証明してくれた。空いている手で軽く背を叩き、少し細めた得意げな視線を流す。
若干べっとりとした状態のボールを掴むのは憚られたが、ひょい、と少女の手から拾い上げて。
掲げて、振る仕草と合わせて声を掛ける。
「おい、其処の坊主――!」
男子の視線が自身を確かめるのを見てから、更に片腕振りかぶって、ひらけた方へとボールを放ってやろう。
■ミンティ > 早く見つけて遊ぼうと話している子どもたちの声は、ここにも辛うじて届いている。あちらが賑やかだから、自分の声が届かないのか。そう思っておきたいけれど、彼らが黙々と探していても結果は同じだったかもしれない。
仕方なく、近くまで行って直接手渡そうと考えた。しかし歩きはじめるより先に、手からボールを取り上げられて。
「…………ありがとうございます。
おかげさまで、助かりました……」
男性の大きな声に気づいた少年たちが駆け寄ってくるのを見ると、なんとなく複雑な気持ちになる。簡単なお礼だけを言って、また遊びに戻っていく彼らの代わりに、丁寧に頭を下げて感謝を示し、その場を立ち去ろうとする。
大きな声も出せないわけではないけれど、どうして普段の話し方ではそれができないのか考えてみても、多分まわりを気にしすぎる性格のせいかもしれないという以上の答えは出てこない。
こぼれそうになった溜息を飲みこみながら、伸び放題になった芝生の向こうに移動する。男性もその場に残りはしないだろうから、茂みをかきわけた手はそのままにして。その姿も、しばらくあとには公園から消えていたはず…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からランバルディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にスバルさんが現れました。
■スバル > 王都マグメール、平民地区にある商店街。此処にはいろいろな店があり、品物もたくさん売っている。
まだ年若い少年は買い物かごを片手に、八百屋の前で足を止めていた。
その視線の先には、野菜があり、その前に或る値札を眺めているのだ。
「うー……ん。
今日の献立、どうしたものだろ。」
まだ子供な少年だが、両親も姉も家事と言うものに興味がない……と言うよりも、基本家に居ない。
食事時にひょろっと帰ってきて食事して出ていくみたいな生活ばかりである。
なので、基本少年が家事のすべてを担っていたのだ。
故に、献立を考えるのも少年の仕事であり、首を傾いでみる。
野菜は今のところ安く、これでいいかなぁ、と思うのだ。
野菜を使ったスープとか、どうだろうか。
少年はでも、お肉も食べたいけどなぁ、と考えてみた。
■スバル > 「……そうだ、肉と、野菜にしよう。」
髪の毛の下、少年の視線はどこかを見ているようで見ていない、思考をしている時に上の空になるあの現象。
とは言え、三白眼外野で髪の毛を伸ばし、目を隠しているから、少年がどこを見ているかなど、誰も分からないだろう、下からのぞき込まない限り。
そして、一度メニューを決めてしまえば、少年はまず手近な野菜を二つ三つ。
顔なじみになっているおっちゃんに手渡して代金を支払う。
それを手にして、籠の中に入れて、次はお肉を。
なんの肉にしようかな、と少しうきうきした足取りで、店の間をとことこと歩いていくのだ。
その間も、間の店の売り物を眺めて、安い物とか、興味を引くようなもの、在るだろうか、と。
凄く主婦時見てる気がしなくもないけれど気にしない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にサーシャ・ゼロさんが現れました。
■サーシャ・ゼロ > いつものようにふらふらと家を出かけたのは一昨日の朝。
そこから暫くあちこちで遊んだりしながらいい加減家に帰らないと弟に怒られると気が付いたのが少し前。
そこからテクテクと家に向かって歩いていれば通りかかった商店街で見慣れた髪型が視界に入り。
どうやら今日の献立を考えているらしい弟の元にそっと近づけば後ろから軽く肩を叩き。
「やっほ、スバル!久しぶりー」
正確には二日ぶりくらいになるのだが、悪びれた様子を見せずに軽く手上げて明るい調子で話しかけて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にスバルさんが現れました。
■スバル > それでは失礼します…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からスバルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からサーシャ・ゼロさんが去りました。
ご案内:「」にスバルさんが現れました。
ご案内:「」にスバルさんが現れました。