2019/08/31 のログ
■マコ > 夕方も日が傾いてきたころ。
マコは、お金を払い自分の宿へと満足そうに戻っていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキュリオさんが現れました。
■キュリオ > 夜の帳がもう少しで落ちる時間帯。
大通りでは仕事を終えて帰路に着く者や、これから街へと繰り出す者で溢れている。
その喧騒の一角、一人の男が周囲の人々に焦った調子で声をかけていた。
曰く、道案内をして欲しい。
曰く、具合の悪い方が居るので少し世話を頼みたい。
曰く、主人に平民地区の話をしてやって欲しい。
内容は様々で一貫性は無いものの、共通している部分が一つだけある。
それは、どこかへと連れ込もうとしている事だ。
対象になるのは女性ばかりで、ミレー族だとしても下手に出る丁寧な願い方。
酷く困っている、という印象を持たせるには充分な程、その男は焦っていた。
そこから僅か離れた場所には一際目立つ豪奢な馬車が停車している。
その馬車の行者らしい男が必死に女を探している理由は、主にある。
立派な外装と、内装もこれまた立派な割に狭い車内で座る貴族の男は、苛立ち混じりに舌打ちを零していた。
その体を覆う服は無く、だらしのない肢体を曝け出し。
興奮作用を促す香が漂う中、目の前に跪かせたメイドに口奉仕を命じていた。
「ちっ、まぁだ見つからぬのか。」
苛立たし気にメイドの後頭部を掴み、股間へと深く押し付ける。
餌付く様な声を僅かに漏らすメイドであるが、それでも抵抗なく喉奥まで肉棒を受け入れ。
用事のある施設――と言っても碌な用事では無いだろうが――へと赴くまでの手慰みにと女を求めたのが事の始まりだ。
馬車の中での手慰みにと、命じた女が中々用意されないその事態に、苛立ち塗れに舌打ちを零す。
その主の苛立ちを理解しているからこそ、その生贄にもなるようにと。
女性にばかり声をかけ、何とか供物を用意すべく必死に行者は道行く女に声をかけ続けていた。
■キュリオ > 時間が経てば経つ程に、男の苛立ちは募っていく。
やがて連れてこられる女へとぶつけられるだろう猛りは果たしてどれほどのものになるのだろう―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーミスさんが現れました。
■ルーミス > 高い塀に囲まれた細い路地は、突き当たりに小さな冒険者ギルドがある。
その道を逆方向に歩く女の姿。
呆れたような表情で、ぱたぱた、と片手を振って顔を扇ぐ仕草。
「やれやれ。……骨が折れるな、全く」
仕事だ何だと伸びてくる誘いの手を振りきり、ギルドの扉を開けて出てきたのがついさっきのこと。
商売に来ただけなんだと説明するのにも疲れ、どこかで酒でも引っ掛けて帰ろうかと思っている。
とはいえ、店を探すのは一旦この路地を抜けてからだと、少々足を速めて。
■ルーミス > 大通りに出ると、ようやくと酒場を探して歩き出す。
そのまま夜の闇に消えていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーミスさんが去りました。