2019/08/11 のログ
タマモ > それなりに涼しい、確かにそうだ。
だが、それは暑くない訳でもない。
着物の襟元を摘み、ぱたぱたさせて。

「むむむ…もうちょっと…こう、もうちょっと風が吹いてくれれば…」

ちら、と視線が通りから続く路地に向けられる。
そして、奥へと続く反対側へにも。

そこかしらに、箱やら、よく分からない道具っぽいものが置かれている。
己が隠れているのは、その内の一つだが、それらが風の通りを少し遮っているか。
かと言って、風を通そうと退かせば、隠れる場所が無くなる。
扇ぐ物でも取り出し、扇ぎたいところだが、それもまた見付かり易くなってしまう。

「結局は、耐えるしかないのか…!」

唸りながら、ぽつりと漏らす。
なら、さっさと諦めて帰れば良いじゃない?なんて意見もありそうだが、却下だ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」に織機セラフィナさんが現れました。
織機セラフィナ >  
(悲鳴が聞こえた。
 仕事はとうに終わっている身ではあるが、そこは頭にクソが付くクソ真面目、一も二もなく駆けつけて、路地裏から転がるように逃げてきた人からお化けがいる、と言う話を聞いた。
 話をよく聞けば誰かの悪戯と言う可能性に至りそうなものではあるが、)

 こんな街中で悪鬼悪霊の類が……!?

(クソほど真面目に考えてしまう。
 悪霊に自身の剣がどれほど通じるのかもわからないが、放置しておくわけにはいかない、と路地裏へ踏み込む。
 腰の剣に手を添え、いつでも抜けるように――ここで初めから抜いておかない辺りが実戦経験の薄さ故だ――身構えつつ、あたりを見回しながら慎重に歩を進めていく。)

タマモ > ぴくり、隠している少女の耳が揺れる。
驚かし、逃げて行った者の居たのがつい先刻。
待ちたくはないが、次に来るのは、もう少し経ってからだろう…少女は、なんだかんだで、そう考えていた。
だが、意外な程に早い次なる登場に、ふむ、と軽く考える。

可能性は二つ、知らずに来たか、知って来たか。
高いのは、間違いなく後者。
となれば、その目的は、大体の想像が付く。
現に、その者の歩みは、慎重そのもの、ただ通り抜けるだけにしては、遅過ぎる。

「………さて、まぁ、誰であろうが…やる事は一つじゃろう」

感覚で、相手の動きを感じ取る。
その警戒心ゆえに、少女にとっては位置が丸分かりなのだ。
じっと待つ、その相手が、己の横をすり抜ける瞬間を。

少女は白い衣裳、普通に考えれば、簡単に見付け易い。
だが…ゆらり、その姿が揺れ、周囲の色に同化する。

織機セラフィナ >  
(一見したところ路地裏に怪しい気配はない。
 全くいつも通りの路地裏だ。
 特に何か悪鬼妖魔の類が潜んでいる気配は感じない。)

――どこかへ去ったか、もしくは潜んでいるか、ですかね……。

(そのどちらでもない。
 ただの悪戯好きなお狐様が潜んでいるだけなのだが、完全に人に害をなす悪霊的なモノがいると決めつけてしまっている自身には、そんなことは一切思いつかない。
 最大限に周囲を警戒しつつ、じりじりと進む。
 その位置はやがて、隠れている彼女に最接近――)

タマモ > 近付けば、目視範囲内へとやって来る。
見た感じから、騎士団の関係者、とも理解するか。
あ、後、なんかでかい、何とは言わないが。
しかし、だからと言って、その手を緩める少女ではない。

ふわりと、周囲の空気が変わる。
侵された相手は、身体からじわじわと熱を起こし、万全の力を発揮できなくするもの。
一般人なら、ばーっと現れ驚かす、で良いだろう。
だが、相手が相手だ、そんな事をしたら…まぁ、うん。
だからこうする、漂い流れる力は、最接近した相手には、実に効果的…かもしれないが、相手次第だ。

織機セラフィナ >  
(周囲の空気が変わったことに気付く。
 が、気付いた時にはもう遅い。
 身体が妙に熱っぽく、力が入らない。)

っ、これ、は……!

(罠だったか。
 まるで風邪を引いたときのように思考がフワフワする、ような気がする。
 経験豊富な者であれば、そうなった瞬間に距離を取るだろう。
 だがその判断を下せるほど場数を踏んでいない。
 故にその場で立ち尽くしたまま、定まらない思考であたりを見回すだけだ。
 カモである。)

タマモ > あ、もしかして、ちょろい騎士様だった?
相手…騎士の、少女であったか、その反応を見れば、そう感じる以外になかった。
ちくしょう、警戒して力まで使った労力返せ。

「うらめしやぁ…なのじゃ」

立ち尽くす少女、白い影は、その背後にゆらりと現れた。
その耳元に唇を寄せ、吐息を吹き掛けながら、そんな定番の台詞を囁いて。
ちなみに、片手は少女が剣に添えている手の上に、重ねるように置かれている。
鞘から抜けぬよう、上から抑え込むように。

織機セラフィナ >  
……っひ、――

(背後から聞こえた言葉。
 その言葉の意味は分からないが、その意味は分かる。
 背後を取られた。
 しかも武器まで抑えられた。
 どちらも自身の対応が悪かったからなのだが、気付かない。
 妙に熱っぽい身体で、耳元に息を吹きかけられ、背中にゾクリと冷たいものが走る。
 振り払おうと思えば出来るはずなのに、体が動かない。
 それが恐怖からなのか、それとももっと別の感覚なのか。)

タマモ > 本来の悪戯とした成功、それはしていない。
しかし、まぁ、せっかくなので別の悪戯で挽回しよう。
そんな思惑もしらぬ少女の背後のまま、ぬらり、と這わす舌が少女の耳を舐める。

あえて、最初に発した以上の言葉、それは与えない。
一声が過ぎ、後に続く沈黙の中で動きを見せる。

触れた手から、力はそれなりに削ぎ落とした、と分かる。
ならばと、空いた手で、ぷつ、と己の髪を一本抜く。
しゅる、とそれを剣の柄と鞘を結ぶように通し、きゅ、と結んでしまう。
妖力を持つものだ、一本とは言え、並程度の力では切れない。
つまり…少女の剣は、それ以上の力を取り戻せねば、抜けもしなくなった、となるだろう。

ちゃんと剣を封じれたかは置いておき、手を離せば、ゆらっと流れるような動きで、少女の前に。
白衣裳の、血塗れの少女の姿、が見える事だろう。
その表情に生気は無く、無感情の瞳が少女を射抜く。
………と言うのは変化で見せる偽りだが、さてはて、少女の反応は?

織機セラフィナ >  
(剣の柄に添えた右腕、そこにくすぐったいような感触。
 目線をそちらへ落とせば、剣の鞘へ細い紐のようなものが絡まっていた。
 ゴミが風で飛んできたのだろうか?)

っ、ひ、ぁ。

(そこへ現れる血塗れの少女。
 思わず一歩あとずさり、殆ど反射的に剣を――)

――え、なん……。

(抜けない。
 まるで何かに縫い留められたようにビクともしない。
 それが先ほど見えた紐――彼女の力の籠った髪が原因だとは気付かない。
 がちゃがちゃと抜けない剣を抜こうと何度も必死に動かすが、どうやっても抜けない。)

なんで、なん、どうして――!

タマモ > おぉ、驚いておる驚いておる、良い表情じゃ。
掠れる声を上げ、必死に剣を抜こうとする少女を見詰めながら、口には出さずそう思う。
少女が一歩後退れば、己は一歩進み、恐怖をより煽る。

そこへと、見えぬように隠したままの尻尾が、背後へと向かう。
とんっ、まるで後ろから、誰かに突き飛ばされたような感触。
抵抗出来ねば、己の元に、逆に身を寄せる形となるだろう。

それが叶えば、両手を広げ、その体を抱き寄せる。
正面から身を密着させ、片手は上から下へと背筋を這い、もう片手は尻肉を掴んでみよう。
膝を軽く立て、少女の股間にも押し当てようと。

熱に浮かされる体、そこへと触れ、少女の反応の強そうな部分を探る狙いだ。
狙うのは、性の刺激を受け易いだろう、そう思える場所だが。

織機セラフィナ >  
――えっ。

(唐突に後ろから押された。
 僅かな間に視線を背後へ送り、肩越しに確認するも、誰もいない。
 血の気が引く。
 直後、どさりと少女へと飛び込み、あっという間に抱き留められた。)

や、やだ、離し――ふ、ぁあっ。

(その腕から逃れようと暴れるも、妙に身体に力が入らない。
 半ば錯乱しつつもがいていたが、その腕を身体が這い回り、思わず甘い声が漏れた。)

っ、や、なん、やめ……っふ、ぅ……っ!

(顔を赤くして思わず口を抑える。
 何故この状況でそんな声が漏れたのか。
 きっとさっきのアレのせいなのだろうけれど、今はそんなことどうでもいい。
 少女の責めから逃れようともがくのだが、それが尚更刺激を強くし、そのたびに身体が跳ねる。)

タマモ > 錯乱しつつも逃げられず、己の腕の中で、刺激に身を跳ねさせる少女。
乳房を擦り、背筋を指が這い続け、舌が頬を舐め、尻肉は揉まれ、その指が尻の谷間を滑る。
それを繰り返すように行い、それが刺激となり続ければ、少女を侵す力はより効果を現わすだろう。

少女自身が、そこが性の快楽を受ける場所、そう理解している場所。
それらが、その自覚の強さに比例して、一気に跳ね上がる、そんな力が。

少女から漏れる甘い声に、すぅっと瞳を細める。
ちょろいが、楽しめそうな少女だ。
これは少しばかり、本腰を入れてみてもよいか?と。

そんな行為を続けているも、少女が見せる己の姿は、変わらず変化のない無表情なもの。
恐怖と快楽の間を揺らぐ、その姿を、ただただ眺めているだけのように。

織機セラフィナ >  
っふ、くぅ、ん、っは、ぁ。

(両手で口を抑えるが、その僅かな隙間から喘ぎ声が漏れる。
 もはや逃れようと暴れることすら忘れ、ただただ襲ってくる快楽に耐えることしかできない。
 それでも耐えることは出来る。
 いつかの媚薬風呂で受けた津波のようなそれや、友人から叩き込まれた暴力的なそれに比べれば。)

――ひぃあぁ!?

(しかし、少女の指が尻の谷間に潜り込んだ瞬間。
 電流のような快感が背骨を走り、目を見開いて大声が出てしまう
 反射的に腕を後ろへ伸ばし、尻をまさぐる少女の腕を掴もうと。)

タマモ > うん、この必死に耐える様と言うのは、悪くない。
相変わらず無言のまま、少女の反応を探り続けているのだが…

少女が見せた、一際強い反応。
その場所に気付けば、心の中で、よし、と拳を握る。
ならば、そこをたっぷりと、弄んでやろう。
その行為に耐え続け、救助を得られるのか。
それとも、耐え切れずに堕ちるのか。
その結果は…

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から織機セラフィナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
ピング > 暑い日差しが降り注ぐ、昼下がり。
その暑さの所為か、いつもよりも外の人通りが少なくなっている気がする。
当然、店に関しては客の入りは無かった。

そんな店の中、カウンターの周囲には革張りの立派な椅子や、四足歩行の動物を模した適当な感覚で並んでいた。

”ご自由にお試し下さい”

と表示されたそれら。
先ず椅子は、所謂マッサージチェア。
革張りの内側から複数の突起が盛り上がり、座る相手の体を揉み解す逸品だ。
その動力や、何を以てして揉んでいるかは謎試用。魔導の力だったり、或いはそういう生物でも潜んでいるのかもしれない。

そして複数並ぶ、動物を模した乗り物めいた遊具。
リアルさとはかけ離れ、どこか愛嬌のある姿をした、馬やライオン、ウサギと言った彫像に跨れるようになっている。
地面に固定された軸は如何な素材か、硬さと弾力を持った不可思議なもの。
試しに跨ってみれば、ぎこん、ぎっこん、と揺れながらも確りと体重を支えてくれる。
子供向けの遊具、というのが正しいのだが――無論、色々と仕込みがあるのは此処だけのお話。

相変わらず、方向性の見えぬカオスっぷりな店内の光景を見やると、満足言ったように店主が頷き。
大きく白い、クマの様な外観を持つその遊具に跨ると軽く体を前後に揺らしてぎっこんぎっこん。

―――耐久性を試しているだけである。いや、少しばかり楽しそうな雰囲気であるのは否定しないが。

ピング > 今日もこうして、のんびりとした時間が過ぎていく。
客の訪れぬ、悲しい日常の光景だ。
しかしてそれを全く気にしない、呑気な店主なのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。