2019/08/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 夜でも人通りの絶えない大通り。
その中央の広場に、のんびりと足を踏み入れる金髪の男が一人。
片手にはよく焼かれた肉と野菜を通した串を携え、あむ、とそれにかじりついては
もっしゃもっしゃと咀嚼していて。
やがて男は広場の片隅のベンチに腰を下ろし、ふぃー、と息を吐いて。
「──さて……今日の寝床どうすっかな」
ぬぅ、と唸りながらそんな言葉を漏らす。
男は普段利用している宿が満室のため泊まれず、現在宿無し状態だった。
■エレイ > やがて串に刺さっていた具も食べ終えると、その串を口の端に咥えながら
のそりと立ち上がり。
まあ適当に探すか、などと呟きながら歩き出して、また雑踏の中へと紛れていって──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセレーナさんが現れました。
■セレーナ > 「う~ん」
平民地区の通りで、一人の少女が唸っていた。
少女の視界には、二つのお店。
一つ。武器屋。冒険者たる少女にしてみれば、まぁ、縁深いお店。
一つ。酒場。というか、まぁ。どっちかといえばお酒の飲める大衆食堂に近いかも。
その二つの店の前で、うんうん唸る少女。理由は単純。
「……装備を優先すべきか。食事を優先すべきか」
所持金が潤沢と言えないが故の悩み。
装備の新調か。お腹を満たすか。
どちらにしようか、悩んでいるのだ。
「う~ん……」
かれこれ数十分悩んでいる。
このままでは営業妨害になりかねないが。
少女、本気で悩み中。
通りがかりの通行人の皆さんも興味深そうに見ている。
■セレーナ > 結局、少女は食事を優先し……。
まぁ、それなりの満足を得たのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセレーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」にシュバルトさんが現れました。
■シュバルト > 普段は平民地区の大通りで露店を出しているが、今夜は気紛れに幾つかある大通りのひとつ、その大通りの交わる位置にある広場で露店を開くことにした。
場所的には人気の場所ではあるが時間が時間なので、露店を開いているのは自分しかいない見たいな少し寂しい状況になっている。
何時のように、敷物を引いてその上に小さな腰掛を乗せて座り、前には木製のテーブルを乗せて其処に幾つかポーション瓶と軟膏入れの小さな小箱、それと各種商品の値札とお試しできますの札、自分の隣にお試し施術用の椅子も用意しして完璧な感じである。
「……無事王都に戻れたし、次はもう少しお財布に余裕のある行動が取れればなーって奴だな。まさか支払いは後日使いの者になんてパターンあるとは思わなかったよ……。」
溜息をいつも以上に深く吐き出すと、じっとりとした暑さに思わず白衣の袖を片方ずつ折り捲くり、後は時間との勝負、人気がない気がするが気にせずお客様が来ないかなーっと、暇を潰すのに購入してきた小説を肩掛けの革鞄から取り出して、読書の為のランタンを灯す。
ああ、忘れていたと商品が良く見えるように、値札などの文字が良く見えるようにと、広場は灯りで明るくはあるがもっと目立つようにの意味も含めて小さなランタンを敷物の四隅に乗せて、是も火を灯す……過剰かもしれない、が。
■シュバルト > 全くもって客はなし、冷やかしすら来ないとなると…うーん。
今夜の露店は失敗だろうか?と誰ぞかが書いた小説を片手でパタンと閉じて、慌てて開きなおして本の表紙に挟んでおいた栞をページに挟むとパタンを再び本を閉じて、その本を革鞄に放り込む。
「どうしようか、諦めて引き返すには少し時間が早い、かなぁ……と思うけども。」
両腕を背筋をぐーっと伸ばして、一番伸びたところで大きな欠伸を噛み締める。
噛み締めた口元で退屈そうな不満そうな、そんな笑みを浮べるとだらんっと勢い良く両腕を下ろして、大きめの溜息をは~っと吐き出すのであった。
商品は悪くない筈である。
幾つか並べてあるポーション瓶は香りのついたオイルでマッサージに使うものとヌッルンヌッルンと保湿剤、軟膏は肌荒れ用と媚薬混じりのクリーム状のサラサラの奴、そしてそれのどれも試せるように椅子も用意してあるし、一体何がダメなのか、あれかイケメンに限るという奴なのだろうか……それなら敗北である。