2019/07/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地」にカインさんが現れました。
カイン > 人気のない路地を一人の男がゆっくりとした足取りで歩く。
通りをまたいだ先は繁華街なのか、この遅い時間帯でも囁かな喧騒を運んでくるものの、
他に響く物と言えば男の足音くらいの静かな空間である。

「…何かこれはこれで落ち着かないな。
 貧民地区のあの路地の危険地帯具合のほうがおかしいのは判るんだが」

いつも何処かに誰かが潜んでいる気配のする貧民地区とは異なり、
比較的治安がいいからだろうかいつもの癖で路地の気配を探ろうとしても、
空振りに終わることばかりで逆に何処か落ち着かない様子。
自然とその考えが口から滑り落ちて苦笑いに変わり。

カイン > 「仕事上がりに普段行かない場所を通るかと言う欲何か出すもんじゃなかったかね。
 貧民地区と違って歩き回っていれば何処かに突き当たる筈だが」

仕事終わりに興が乗り、普段とは違う道筋で根城を目指す散歩の最中である。
半ば迷子のようなものだが、貧民地区での迷子とは異なり区画の整理された平民地区なら迷った所でそう困りはしない。
一度足を止めて自分の歩いてきた繁華街の方へと視線を向け。

「最悪回り回ってあっちに戻ったら、普段どおりの道筋で帰るとするかね」

そこまで自分に方向感覚がないとは思いたくないがと独りごちて肩をすくめる。

カイン > 「ま、たまには少し遠回りになるのもあ悪くはないか」

そう急ぐような話でもないと気を取り直すように漏らして、
繁華街とは逆の方へとゆっくりと歩いていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 お昼間」にマリアージュさんが現れました。
マリアージュ >  
白い日傘の絵を両手の指でゆっくりと回しながら、とてもゆっくりとおっとりとした足取り。平民地区では珍しい軽く薄い生地のワンピース姿で、通りに面したお店の前で足を止めてゆっくりと覗いてみます。

「‥‥このお店、なんのお店なのかしら?」

興味津々という様子で、扉の外から中を覗いてみます。
ふわりと揺れるワンピースの裾と無邪気な雰囲気。
時間があったので、新しいお店を探してみようとしてみている、既に自分が富裕地区から出て平民地区に入っているのも気付いていないのです。

マリアージュ >  
店の軒先の日陰で寝そべっている猫を見掛けますと。

「‥‥にゃぁご」

鏡ながら指先を振って挨拶をしまして。こっちを見た猫が立ち上がり指先を嗅いでから、また寝そべると。そのお腹を撫でてあげたりとご満悦です。
少し猫の毛並みを堪能してから、また遊んでくださいませ、と手を振って挨拶をしてから。立ち上がって足をまた進めます。
きょろ、きょろっとする様子はこの辺りに慣れていないことが丸わかりでしょうか。
小さい歩幅にゆったりした足取りは、同じ年恰好の同性代の者から見ても遅すぎるほどなのです。

マリアージュ >  
ゆったりとした動きでも、流れる風でも。日の光に煌く柔らかな銀の髪がふわりと揺れまして楽し気に流れます。
お隣のお店は何かしら?、と横を向きながら歩く様子を、別れた猫がお顔をあげて見てましたが、とくになにをするのでもなくごろりんとまた寝そべりお昼寝します。

「‥‥お洋服屋さん‥‥かしら?」

軒先にもカートを出して服を山積みにしているのに、興味津々。自分が身に付けるには生地が厚くて動くのも苦労しそうな頑丈なもの。古着屋さんの服を目を瞬かせてみるのです。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 お昼間」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 本日は冒険者仕事も無く、お手伝いさせてもらっている酒場でも人手が足りているとのことで急遽お休みとなった。予めそれがわかっていたのなら同棲中の旦那様(♀)に仕事を休む様におねだりして、一日中いちゃいちゃごろごろぐちゅぐちゅぬぽぬぽ爛れた行為に沈溺していたかも知れない。
しかし、残念ながら彼女は既に仕事に出てしまっていたので、何をするでもなく街歩きをしていたのだけれど。

「――――――………あっ♪」

とある洋服店の前に佇む少女の姿を見つけて小さな喜声を漏らした。
随分と久しぶりにはなるが、彼女とは以前共に冒険者依頼をこなした仲。その時の事は赤面無しでは語れぬ物の、それでも彼女との友誼自体はゼナにとって喜ばしい記憶として刻まれている。
それ故か、小麦色の頬に浮かび上がったのはこの戦士娘には少し珍しいいたずらっぽい笑み。
気配を消してこそこそ近付き、古着の山を興味深げに覗き込む少女の真後ろへと迫ると、くるっと軽やかに身を翻し――――

「ど――――んっ❤」

スピンターンの締めくくりに突き出した大尻が、白色のホットパンツの生地を突き破らんばかりの肉感でもって彼女のお尻に追突した。

マリアージュ >  
とほとほ。
ちょっと横に動いて日陰の下に。ほとんど焼けたことがない白い肌ですけれど、暑いものは暑いのです。
日傘を折り畳みまして、目の前にあるズボンを手に取ってみます‥‥自分だと2人は入れそうなほど大きいのです。頑張れば3人一緒に入れるかもしれませんわ、なんて考えてるのですけど。

「——きゃ、きゃあっ!?」

お尻をどーんとされますと、軽い身体が浮くように、そのままカートにお顔をつっこませてお尻を突き出すのです。

「わっ、きゃっ、えっ?、な、なんですの?」

古着に溺れるようにぱたぱたするのです。なんとか手をついてぷはぁっとお顔を上げます。お尻は上がって裾が少し捲れまして下着がちらりとみえ、暴れたときに服の金具がホルターネックのリボンに引っかかり、起き上がるとともにしゅるりと軽やかにほどかれてしまってますけれど。

ゼナ > 「きゃぁあっ!? ちょ、だ、大丈夫ですかっ!?」

小柄で華奢な少女の体躯は、最近ますます肉付きが良くなっているゼナのヒップアタックにいとも容易く弾き飛ばされた。幸いにして古着のカートに突っ込んだ細身は怪我などしていないだろうけれど、薄手のスカートに可愛らしい丸みを浮かせたお尻を突き出す格好は、育ちの良さそうなお嬢様にとってはたまった物ではないだろう。
セーラーカラーも涼し気なノースリーブから露出した小麦の腕を慌ててそちらに向かわせて、古着に埋もれた細身を助け出そうとするものの

「――――あっ❤」

一足早くそこから脱した彼女のお尻が可愛らしい下着をちらりと見せる様子に思わず色欲の注視を向けてしまう百合娘。その際に響いた『しゅるるっ』なんて衣擦れの音にも気付いてはいたが、それが可憐な騎士少女にさらなる羞恥を強要する危機の予兆であるとまではわかっていない。

「……あ、あはははははっ。ご、ごめんなさい、ちょっと勢いが強すぎましたよね。 えっと、久しぶりですね、マリアージュちゃん♪ 元気にしていましたか?」

それ故彼女に向けるのは、ちょっとバツの悪そうな、それでも再会の喜びに綻んだ照れ笑い。そうこうする内に、解けたリボンが風に流され彼女の上体を包み込む薄衣が滑り落ちてしまったりすれば、ゼナの蒼瞳は先刻のパンチラ以上に素敵なものを目撃する事になるのではないだろうか。

マリアージュ >  
全然成長していない小さな、まだ脂がないですが丸い若いお尻ですけど。ふにょっとした柔らかい小尻の少女なのです。思った以上に勢いよく前につっこんでしまい。
上げたお顔をぷるぷると横に振って振り向きますと。

「あっ‥‥ゼナお姉様」

目を大きくした後に嬉しそうに目を細めると花がほころぶような微笑みを見せるのです。‥‥古着の金具に引っかかったリボンが解け、するりと自然に下がり、白く華奢な上半身や胸の膨らみ、桜色の蕾などを見せてしまっているのですけれど。
驚きと嬉しさに、そんな恰好になってしまっているのにも気付かずに、上半身を捻った姿で両腕を前にと差し出しながらハグをしようとするのですが‥‥引っかかったままのリボンに止められ、カートから前に落ちそうになるのでした。

ゼナ > ―――きゅんっ❤
『ゼナお姉様』
銀の長髪と可憐な顔立ちを有し、小柄で華奢な体躯でありながらも騎士を生業としている少女からの呼び名に、セーラー服の胸元を張り詰めさせる豊乳の内側でトキメキの音が響いた。
思わずぎゅーっと抱きしめて、小麦と純白、色違いの頬をすりすりと擦り寄せてしまいそうになったのを必死で押し留めていたせいもあるのだろう

「――――へぁ……? っっっふわぁぁあぁああぁあ!?」

控えめなサイズなればこそ品の良さと可憐さの際立つ膨らみ、夏の陽光を眩しいくらいに跳ね返す純白肌の中に小さく色づく桜色。再会の喜びに綻んでいた笑顔がそのまま硬直しつつも眼光鋭い蒼瞳がガッツリ彼女の乳房を観察した後、ハッと正気に返った戦士娘は思わず彼女に抱きつく事で周囲の視線から彼女の胸元を守ろうとしてしまった。
少女の可愛らしい膨らみとは異なる、下品なまでのボリューム感を有する豊乳が、その柔らかさと弾力性を十二分に発揮して倒れそうになる細身を抱きとめた。
南国の風情を漂わせる小麦肌が、高めの体温と柑橘の体臭で少女の肢体を包み込む。

マリアージュ >  
心から嬉しそうな無邪気な表情を浮かべまして、久しぶりに逢えましたからと懐く子猫のような雰囲気を無防備にまきちらすのですけれど。

「――?。ど、どうしましたの‥‥?」

リボンが解けて往来に白いお胸を晒してしまっているのに気付いてない子は。突然の大きな声にびっくりした表情を見せますけれど。お相手さんも抱きしめてくれるのに嬉しそうに、頬を相手の頬にすりすりとしようとすます。
柔らかいですけれど、小ぶりな「膨らみ」という表現が似合う慎まし気なお胸が、豊満なお胸に押し当てられます。

「暑いですけれど、お元気かしら?」

花の蜜を思わせる匂いを漂わせながら、耳をくすぐるような小鳥の声が嬉し気に、ゼナ様の耳元で紡がれます--ほとんど服が脱げた様な格好になってしまっておりますけれど。

ゼナ > 「い、いやいやいやっ、そんな平然としてる場合じゃないですよぅっ!? み、見えちゃった。見えちゃってましたからっ! は、早く、こ、ここはわたしに任せて、今のうちに早く衣服を整えてくださいぃいっ!」

期せずして彼女との抱擁という目的を果たしたゼナではあったが、素のままの少女とは異なる大慌て。
小柄な少女を正面から抱きすくめたまま、銀の長髪が掛かる首筋に埋めた顔が、その耳元で慌てながらも声量を抑えた言葉を注ぎ込む。これまでの一連の騒ぎに衆目の何人かが気付き、タイプの異なる美少女の、豊乳をむぎゅぅううっと拉げさせる程の抱擁に好奇と色欲の注視を向けはじめていた。
彼らに目を向けぬまま背筋を嬲る無数の気配でそれに気付いたゼナは、小麦の頬に羞恥の赤色を昇らせる。しかし、抱擁を解くわけにはいかない。そんな事をすれば先程ゼナが目にした可憐な膨らみの全容が、見知らぬ他者の劣情に晒されてしまうのだから。
その間にも肺腑に満ちる花香と、耳孔を擽る可愛らしい声音。
そんな彼女の上体は、ワンピースをすっかり滑り落としてしまって素っ裸。ゼナ体躯が密着しているおかげで薄衣は彼女の腰の辺りにわだかまっている。そのため下肢はワンピスカートに包み込まれたままなのだけど、それさえストーンと滑り落ちてしまいそうな不安定な状況だろう。

マリアージュ >  
「――何か見えますの‥‥?。お洋服‥‥?」

きょとんとしたお顔を見せましてから、通りの方に顔を向けてこてり。目があった通り掛った人に微笑むを浮かべ少し頭を下げてご挨拶となんとも呑気なのです。そして、衣服と聞いてお店の方を見ましてから、やっと自分の服に気が向きまして見下ろすのです。

「――‥‥——きゃっ、きゃあっ!?」

随分遅れてから恥じらいのお声、ゆっくりお顔を桜色に染めていきますと。ぎゅっとゼナ様に抱き着くのです。

「わ、わたくし。きちんと着ておりましたのよ‥‥。いつの間に‥‥えと‥‥」

片手でワンピースを探ります。ぺた、ぺたと手の知らで探り、自分の腰からはだけているワンピースを辿って引っ張りますと‥‥金具が引っかかっていたズボンがカートからずるりと地面に。
‥‥それに引きずられて、ワンピースがストーンと地面に落ちて‥‥。

「‥‥。‥‥ゼナお姉様、わたくし、きちんとお洋服、来ておりましたの‥‥」

お顔を上げて目を合わせると、真面目な様子でこくんっと頷いて見せるのです。

ゼナ > 余程の箱入り娘なのか、彼女は相当に浮世離れしてしまっている。
ぽややぁんとした人畜無害そうな表情のまま、悪い輩に騙されて、あれこれ酷い目に合わされてしまいそう。そんな彼女だからこそ、ゼナも庇護欲を煽られて、なんだか偉そうな先輩面をしてしまったりするのだろう。
そして彼女の無知を良いことに、ちょっと間違った性知識を教え込んでしまったりもするのだ。

「だ、大丈夫ですっ、最初はちゃんと着てましたからっ! た、多分そこのカートから顔を上げた時にどこかに引っかかっちゃってたんだと思いますし……っ」

そんな彼女でも、裸のままお外に出てはいけないという最低限の常識くらいはあったらしい。ようやく己の格好に気付いた彼女が抱擁の密着の中で可愛らしい悲鳴を上げて頬を染め、もそもそと着衣を引っ張り上げようとしているのが感じられた。
これでひとまずは大丈夫ですね!
なんて思っていたのもつかの間、足元に落ちる布地の感触。
小麦色の頬に一筋の汗を伝わせて無言のままに視線を落とせば、そこには可愛らしい下着に包まれた小ぶりなお尻の丸みばかりが目に入った。
そして背後からジリジリと近付いてくる衆目の包囲網の気配を感じ取れば

「―――――わぁぁぁぁぁあぁぁあっ!」

半ばやけくそな咆哮を轟かせて色欲に塗れた観衆を一瞬たじろがせると、がばっと腰を折り曲げ彼女の足元に蟠るワンピースを掴み上げ、それを彼女の腰付近まで引き上げると小柄な細身を横抱きにして駆け出した。
ぎゅっと強く己の胸元に彼女の上体を密着させての全力ダッシュである。
純白の背筋や儚げな風情の脇腹なんかは隠せぬだろうが、それでも薄胸だけはどうにか隠す事が出来るだろう。
そのまま人一人抱えているとは到底思えぬ速度にて、幾度も角を曲がって人気の少ない裏路地へと疾風のごとく駆けていく。

マリアージュ >  
本人は迷子とかならないしっかりもので、もうオトナと言い張るのですけれど。多分に世間知らずで街知らずなまま。
後から見てしまえば髪で背中は隠れますけれど、下着だけの姿になってしまっています。

「そ、そうみたいですわ。あの、さっきまであったのに。なんかするって落ちてって‥‥」

真面目な表情でこくこくっと小さく頷きます。脱げ落ちたにしては落ち着いていると見えるかもしれませんけれど、単に状況に追いついていけてないだけなのです。

「――ひゃっ!、ど、どうしましたの‥‥ふにゃぁっ!?」

周囲の雰囲気に気付けていない隙だらけな子は、急に大きな声を出されしゃがまれたゼナ様に目をしろくろさせましてて。横抱きにされますと、条件反射的に自然とゼナ様の首に両手を回してしまうのです。

「‥‥皆様、こっちの方見てますわ‥‥?」

離れていくお店の前。人がなんか集まって来ていた様子にびっくりしたような声で小さく囁くのでした。

ゼナ > 本人の世間知らずぶりも十分に危ういが、それを助長する様な運命の悪戯というのが彼女には与えられているのかも知れない。それでもやはり一番の問題は、妙に危機意識の薄い彼女の気質の方だろう。
何やら真面目な顔をしてしきりに頷いて見せる少女はとても可愛らしいのだけれど、この状況でその可愛らしさはあだにしかならない。近付く男達がゴクリと生唾を呑み込んだのは、お嬢様の世間知らずな風情に嗜虐の興奮を煽られたがためだろう。

「そんな格好のマリアージュちゃんがいたら、みんなが見てしまうのも当たりまえですっ! ほらっ、舌を噛んじゃいますから、わたしにぎゅっとしがみついて大人しくしていてくださいっ!」

純白の肢体を抱えた小麦肌の娘は、子供の首根っこを口に咥えて外敵から逃げる野生生物の様にも見えるだろう。街の景色がとんでもない勢いで後方へと流れ、半裸の少女を嬲る風の勢いがワンピースのスカートを棚引かせる。
そんな2人の姿は、程なくして高い建物に挟まれた路地裏へと移動していた。
他者とすれ違う事すら苦労しそうな狭路地の放置されて久しいと思しき木箱の影に彼女を下ろしたゼナは

「―――はぁっ、はぁっ、はぁ…っ、はぁ…っ、ふぅぅうぅう…っ」

壁に背を預けて天を仰ぎ、乱れた呼吸でたたわな乳肉を上下させつつ小麦の肢体に珠汗を伝わせる。
普通の町娘と比べて少しばかり肉付きがいいかなといった程度の外見でありながら、オーガとタメを張れる膂力を有する戦士娘である。見た目以上に軽い少女を抱えて走る程度はそれほど苦でもない。それでも、流石に真夏の気温の中での全力疾走はそれなりに堪えたらしい。

マリアージュ >  
なんかこっち見ている人たちがおりますので、つい、優し気なふんわり微笑みを浮かべまして、ほっそりしたお手てをひらひら。騎士と言い張るのに剣だこ一つできる様子もない、重いものなど持てそうにないお手てです。

「あ、そうだったのですの?。でもわたくし、今日は何も持っておりませんわよ‥‥?。
 あっ、はいっ。ぎゅぅ~~ですっ」

不思議そうな表情でゼナ様を見上げるのですけれど、言われて、口に出して一杯にぎゅっと首に抱き着いてみせるのですけれど。声の軽さ以上に軽くしがみ付いてるようにしか感じないかもしれません。

「ゼナ様、凄く速いですのねっ!。――走るの、終りですの?」

降ろされて、見上げながら首を傾げさせます。 息を荒くされている様子に、どうしましょう、と少しおろおろとして周囲を見ましてから。
ワンピースの裾を引っ張り上げて、ゼナ様の流れる汗をぽんぽんとして軽く染みとります。
下着はまた丸見えになってしまいますけれど、ハンカチとかは日傘と一緒に置いてきてしまったようなのです。

ゼナ > 不意を付かれ、その上凄まじい勢いで遠ざかっていく様子に追いかけること諦めた男達。そんな彼らに手を振る少女には、やはり危機意識という物が欠片もない。
(この子、絶対あちこちですごいエッチな目に合わされてますよね……)
なんて思いが自然と浮かんでくる。木目細かな純白肌も清楚な少女が傍若無人な悪漢の手で散々に汚される。それは、想像するだけでゾクリとする程の倒錯的な興奮を呼び起こした。二人一緒に無数の共信者に陵辱された一件が思い起こされて子宮に妖しい疼きが生じる。そして同時に、知人の少女の安否を気遣わずにはいられない。
左右の建物の合間に見える青空を仰いでいたゼナは、そんな思いから改めて彼女にキッと強めの視線を浴びせる物の、厳しい口調で注意しようとしていた決意が

「――――……っぷ、く……、あ、はっ、あははははははははっ」

思わず笑い声に変じてしまった。
ホルターネックの肩紐を結び直してもいないワンピースは、当然純白の裸身を晒したまま。それを隠しもせぬまま薄絹の布地でこちらの汗を拭く甲斐甲斐しさと、善性に、どうしようもなく絆されて気が抜けてしまったのだ。
ひとしきり快活な笑い声を響かせた後、未だに汗を拭き続ける彼女の手指を優しく包んで

「全くもう、マリアージュちゃんってば、本当に危なっかしいんですから❤」

そんな言葉を投げながら華奢な細身を改めてぎゅーっと抱きしめて、額に、鼻先に、そして可憐な唇に、3度続けてのバードキスを落とした。
そうして改め、彼女の手からワンピースの布地を取り上げて、正面から抱きすくめる様な格好で解けてしまった肩紐のリボンを細首の後ろに結び直す。
その所作は傍から見ていれば実の姉妹の様に仲睦まじい物に見えただろう。

マリアージュ >  
日差しも随分ときつくなってくる季節、白い肌が見える服装なのに日に焼けた様子がまったくないままの肌。
エッチな目にあわされていても、それがエッチなことだとも知らず、大きくなるものを小さくするための治療だと思っている子は、酷い事をされているという意識さえ持てていないのでした。

「――どうしましたの‥‥?。‥‥くすくすくすっ」

ゼナ様の汗を拭きながら、その視線に首をかくりと傾げさせて。そして笑い声に釣られてしまい、片手で口元を隠しながら小さく楽しそうに笑い声を零します。

「そうなのですの?。わたくし、しっかりしてますわ‥‥?」

ちょっとすねたように唇を尖らして見せますが、すぐに楽しそうな笑顔になってしまいます。抱きしめられてされる軽いキス、王都の挨拶を受け入れまして。
こちらからもお返しの触れるだけの可愛い接吻をゼナ様に1度返します。
ワンピースで胸元が隠れて、ちょっとひと心地もします。騙されたりすれば恥ずかしがりながらも言われるままに人前でも脱いでしまうのですけど。恥ずかしいという気持ちを少し持っただけでも成長したのでしょうか。

ゼナ > 「はいはい、本当にしっかりしてる子は、自分の事をしっかりしてるなんて言いませんー」

可憐な顔が拗ねた様に唇を尖らせるなら、こちらはクスクス笑いながらその唇を啄んで、下唇に咎める様な甘噛みを加えてみせた。無論、彼女からのお返しのキスも軽く膝を曲げて受け入れる。
そうして改めて彼女の着衣を正せば、そこにいるのは儚げで可愛らしいお嬢様。
「ふふっ、これでよしっと。それじゃあマリアージュちゃん、この後は改めてわたしとデートしましょう❤ マリアージュちゃんが最近何をしてたか聞きたいですし、あ、そうそう、この間美味しいケーキを出してくれるお店を見つけたので、一緒に行ってみましょう❤」

後で置いてきてしまった日傘を回収しに行かないといけませんけど、ちゃんと残ってるかなぁ…。なんて独り言に頬をかきつつ、改めてひまわりのような笑みを少女に向けて小麦色の手を差し出した。
こちらも無骨な剣ダコなどの見られない、女の子そのものの柔な手指。
それでも小柄な華奢な少女の繊手に比べれば、余程に頼りがいのある物に見えるだろう。
そうして彼女がこちらの誘いに乗って手をとってくれたのならば、その後は仲良く街を見て回る事になるだろう。
ふたなりの特徴を持つ竜娘と結婚してすっかり百合性癖に目覚めてしまったゼナと、屈託というもののまるでない少女とのデートは過剰なスキンシップで周囲の目を引きつけてしまっただろうけど、それでもとても楽しいひと時を過ごせたはず。

マリアージュ >  
「そんなことありませんのっ。だって、ひとりで騎士団のおつかいもできる時もありますのよ?」

どれだけしっかりしているのか、ちょっと声を高くして主張するのです。でも、「できる」ではなくて「できる時もある」なのですけれど。
服装を直してもらう姿も、人にされるのに慣れている様子です。

「ありがとうございます‥‥ご一緒していただけますの?」

少し弾んだ嬉しそうな声。両手を胸の前で軽く合わせます。
差し出された手の上に、躊躇う様子もなくそっと細い柔らかいお手てを乗せまして。

「最近ですか?。わたくし、たいちょーさんというのになりましたの!。それからですわね‥‥」

楽し気にお話をする少女は、木陰で寝る猫や犬に付いて行く事無く、ゼナ様とご一緒に街を見て回るのでしょう。
屈託なく無邪気に、パーソナルスペースも凄く狭い少女は、ゼナ様に懐くように身を摺り寄せて楽しそうにお話するのでした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 お昼間」からゼナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 お昼間」からマリアージュさんが去りました。