2019/06/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい平民地区の繁華街の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に道行く人を眺めている男が一人、
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子の合間を縫って歩いていく。

「いつ来ても騒々しいよなあ、この辺り。
 ま、だからこそ飯の種に事かかないわけだが…っと!」

言葉の合間にスリを働こうとしてして商店の間を行き来する子供の頭に一発げんこつくれてやりながら、
一旦壁際に寄って周りを見回して様子をうかがう。今は雑踏だけが支配している状況だが、
いつ何が起きるかわかったものじゃない。

カイン > 暫くの間その近辺で起きる騒動を片付けまわった後、
ふと夕刻の日差しに気がつけば手を払って荷物を背中に背負い。

「よし、そろそろ刻限だな。…いつもこういう程度の面倒ならいいんだが」

普段根城にしている貧民地区と比べると随分と穏当な事件が多かったと、
しみじみ振り返って漏らしながら雑踏の中へと消えていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」にミユさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」にセイン=ディバンさんが現れました。
ミユ > ここは昼の平民地区の繁華街…
きょうも晴天…ちょっと暑いかな?
そんな日の中、一人のミレー族、ミユがお買い物。
妙にスカート丈の短い赤と白のメイド服、お買い物ポーチに切れ味の良いダガーなんてもの持ち歩いていて…
ある店の店主「お、ミユちゃん、今日も良い物揃ってるよ~?」
ミユ「ん~…そっかなぁ?いつもよりちょっと鮮度が悪そうですよ?」
ある店の店主「お、言ってくれるね? まあ、なんだ。安くしとくよ?」
ミユ「ミユは今日はいらないです~ じゃあまたね~」

ふむ、今日の買い出しは不調のよう…
何も買えずに繁華街をトボトボと歩むミユ…

セイン=ディバン > 「くあぁぁぁ……」

平民地区の繁華街で、あくびをする男が一人。
昼間から仕事をする気などせず。
まぁ、散歩という名のぶらぶら一人歩きであるが。
どうにも退屈だなぁ、と思っていたら、見知った人物の姿を見かけ。

「……おや、ミユちゃんじゃないか」

そう声をかけながら、片手を上げる男。
相手の姿を見て、買出し途中と判断するが。どうやら買出しは順調ではないよう。

「買い物に来たけど、目ぼしいものはなかった、って感じかな?」

口元押さえつつ、くすくすと笑う男。
仕入れた情報によると、相手はお店を任されているらしいから。
色々と入用なんだろうな、と思う。

ミユ > ほむほむ、と商品を取っては見つめ、戻していくミユ…
ん?そこから突然の声に、びっくりして振り向く…
少し先に、セイン様の影を見る…

「あ、セイン様~♪」

片手をブンブン振って笑顔で答え…セイン様の元に走っていく…


「はう~ そうなのです…」
未だに空のお買い物袋を恥ずかしそうに隠す…

居酒屋といっても、小料理も出すお店…でも鮮度の悪い食材を使ってまでは出していない…
実は貧民地区もとっくに周ってて、少しはマシな食材が無いか平民地区に来たものの成果なし…

クスクス笑うセイン様に釣られてクスクス笑うミユ…

「そういえば、今日はセイン様はなにかご用事でも?」

様子は特に今までと変わりないようだけども、お休みの日でもなさそうだし、
ミユは疑問に思って、問いかけてみる…

セイン=ディバン > 相手の買い物している姿は、なかなかに可愛らしかった。
とはいえ、いくら幼く可愛らしく見えても、同業者。
しかも、飲食関係の店の店長さん。しっかりしている相手だということは分かっている。

「まぁ、食料関係ってのは仕入れが骨だからなぁ」

相手の苦労、押して知るべし、である。
どうしたものかね、と考えていれば、相手に声をかけられ。

「俺かい? 俺ぁただ単にぶらぶらとしてただけだけどさ……。
 何せ冒険者が勤勉に昼間から働く、なんて。冗談でもねぇし」

少しバツが悪そうに宣言する男だったが、そこで腹が盛大に鳴る。
そういえば朝飯を抜いていたな、と思い。男はう~ん、と唸るが。
何かを思いついたのか、相手に笑顔向け。

「どうだいミユちゃん。俺が奢るから、一緒に昼飯でも。
 食事が終わる頃には、遅めに開店する店もあるから。
 買出しもはかどると思うぜ」

などと提案。その間も、男の腹はぐ~ぐ~自己主張中である。

ミユ > 声にふふっ♪と笑って答えながら…
「ほんと、毎日大変ですよ~ といっても、開店しない日もあるのですけどね~そういう日は楽です~♪
 食材ないから、今日は閉店しておこうかなんて…思ったりしてるくらいです…」

冒険者は気楽な職業なんですね~?なんて笑って見せて。

ほむ、何やら考えてるご様子…そして盛大に鳴るおなか…
なにも食べてないのかな?お金あるのかな?
と思いつつも…

あ、お金はあるんだな~なんて。
お誘いには、ミユもそういえば、朝は抜いてないけども、朝は少食なのでした…

「私も少しお腹すいてきた頃だから、奢っていただけるなら是非~♪」

と、腕にぎゅっと抱きつく…

セイン=ディバン > 「正直、ミユちゃんのそういうところはすげぇと思うよ」

そもそも冒険者とはいわゆる自由業。仕事するもしないも風の吹くまま。
連日仕事をすることもあれば、長期で休みになることもあるわけで。
そういう意味では、店主とか、そんな勤勉な仕事をしている人間は尊敬の対象たりえるわけである。

「よし、じゃあ決まりだ。
 この近くにちょっと良い店があるからさ」

相手が腕に抱きついてきたのなら、腰に手を回しつつ、歩き始める男。

「そういえば、ネコだけじゃなくて、以前にイヌとも会ってたんだって?
 なんていうか、縁が続くね」

以前荷物を届けさせたメイドからの報告を思い出し、そう尋ねる男。
そのまま、相手を連れてきたのは……。
外観立派な、平民地区の繁華街にあるにしては少し高級そうな店。
飲食店、というよりは、超巨大な酒場、といった風情だ。

ミユ > 「毎日、同じことしているだけの簡単なお職業なのですよ~?」

冒険者は、ミユと違って、いつどこで死ぬかも分からない職業だってきいてる…
そんなお仕事に身を投じているセイン様に少し尊敬の心を抱いていた…

「あは♪ うん!一緒にいく~♪」
相変わらずの能天気ぶりを発揮しながら、ミユは少の足の速いセイン様に、
腰を押される形で、連れられてゆく…

「あ、うん。温泉でね?出会ったの♪」

なんて、出会った経緯とか色々なえっちな事も話し始める。

「あの時は、ちょっとやり過ぎたかな~って反省してます~」

と、お伝えください。と言い。

「そうですね~。でも、続く縁は良いものです♪」
ニコッと笑って答える。

そうこうしてる間に、着いた場所で足を止められ、ちょっと前のめりになるミユ…
見上げた店は、この地区にしては大層立派な酒場のようであり…

「ほへ~」
とその巨大さに見とれてしまう…

セイン=ディバン > 「その、毎日仕事、ってのがイヤなんですよ」

自由に生き、自由に死にたい。そこだけ聞けばまぁ多少カッコイイのかもしれないが。
ぶっちゃけると毎日仕事したくない、っていうのが本音。
冒険者の全員がそうとは言わないが。ろくでもない仕事なのは間違いない。

「他所の店のメシを食うのも仕事の内、だろ?」

相手の明るさに笑いながら、そんなことを言う男。
そのまま、いつもよりはゆっくりと歩きながら相手との会話を楽しむ。

「なるほどね。……まぁ、なんだ。
 アイツにも恋人が居るから、あんまり無茶はしてほしくないけど。
 でもまぁ……アイツ、そういう『いけません私には大切な人があぁんおやめください』みたいな状況に弱いからなぁ……」

一応、メイドのことをフォローしようとも思うのだが。
イヌ耳メイドの方は、結構なド変態さんなので。
フォローのしようがなかった。

そうして、店にたどり着けば、男は相手の手を引き、何の構えもなく入店してしまう。
入ってすぐに、正装の従業員が近寄ってくるが。
二、三会話をすれば、あっさり入店を許可される、のだが。
従業員は、男にとある物を渡してくる。男は、それを相手にも渡す。
それは……まるで貴族のパーティで使うような。目元だけを隠す仮面であった。

「これ、付けておいて」

にこ、と笑いつつ相手にそう告げる男。

ミユ > 不貞腐れる様にいうセイン様に思わず笑いながら…

「安全で毎日か、危険で毎日じゃないか…難しい選択です…♪」
それほど悩む様に言っている様子ではなく、気楽な感じで答えるミユ。

「そうですね♪ こう見えても、それなりのお店は結構しってるのですよ?」
ちょっと踏ん反り帰って、偉そうにいうミユ…
でも、今日来たお店にはどうにも勝てる気がしない…

「なるほど~イヌ様にはそういう性癖が…次会ったらもっと虐めちゃおう♪」
なんて、軽口で答えて…

ほむほむと、他愛の無い会話を楽しみながら、店内へ…
正装で出てきた従業員に、ちょっとおっかなビックリ…
ミユは、ド緊張してしまう…

話しを交わすセイン様はよく通ってる様で…慣れてる感じ?
そうこうしてる内に渡されるは、奇妙な仮面。でも形から大体どの位置に付けるのか解った。

「う~ん、なんでこのようなものをつけるのですか?」
目元を隠してのお食事会…なんだか妙な気配を感じて、少し冷や汗を垂らす…

セイン=ディバン > 「危険な毎日を過ごしていると平穏を求め。
 平穏に生きていると危険が欲しくなる。人間ってのは欲張りだよね」

くくっ、と喉を鳴らす男。この手の問答は人間が生きる上では尽きない。
おそらくは、人が生きる間ずっとどこかで繰り返されるのだろう。

「そうなのか。さすが。情報収集は怠らないわけだ」

店を繁盛させるには、情報は不可欠である。
流行、需要。そういったものに敏感であるのは成功者への大事なステップなのだから。

「おいおい、ほどほどにしておいてやってくれ?
 ただでさえアイツ、最近ちょっとエロいんだから」

相手の楽しそうな口調に苦笑する男。
もしもイヌメイドが変な仕事に走ったら困ってしまう。

そうして入店を果たし、相手に仮面を渡せば。
相手が緊張している様子。男も仮面をつけつつ、ドアをくぐれば……。
そこは、まるで劇場のような風景。三階建てのフロアには、仮面をつけた客が大勢いる。
男はそんな風景も気にせず、空いていた席に座る。すぐさま店員が近づいてくるので、適当に注文を。

「ま、すぐに分かるって。
 ……ほら、まずはリラックスリラックス」

準備はできていたのか、すぐに豪華な食事が届くが。
同時に、フロア中央のステージに、人が現れる。
極端に布面積の少ない服装に身を包んだ数人の女性が。
一糸乱れぬ、見事なダンスを披露し、周りの客が歓声をあげ、拍手をする。
まるで富裕地区にある、高級な店。娯楽、食事、酒。そういったものが満ち溢れていた。

ミユ > 「ふふっ、そうですね♪」

でも、ミユは、明日があって欲しいと願うから、毎日を繰り返す…

「そうでしたら、殊更に満足させてあげないとですね♪」
さらに小悪魔的な言葉を漏らすミユ…


促されるままに…ミユは、未知なる仮面を付けて…後ろに付いて一緒にドアを潜る…
「ほむっ…」
ミユは知らない世界…一種の冒険心の様な…好奇心の様な…そんな感情が湧いてくる。
入った部屋に、ミユは目を丸くする…平民地区にこんな豪華な施設が…!
なんてまた焦りつつ…一緒に空いていた席に座る…

ミユは、平常心を装いながらも、キョロキョロと…明らかに挙動不審…
そうしてる内に出てくる豪華料理、そして扇情するようなステージ…
ミユは完全にその情景に心を奪われていた…

セイン=ディバン > 相手の笑顔は、何度見てもどこか、気持ちが穏やかになるもので。
こういった存在を護るのもまた、冒険者の仕事だっけなぁ、なんて。
のんびり考えてしまう男であった。

「まぁ、なんだ。お任せするけどさ」

もしもイヌメイドが本気で嫌がった場合、さすがに無理はしないだろう、と。
男はそう考えることにした。というか、そうであってほしかった。

相手を連れてきた店は、最近繁華街にできた店であり。
……なんと形容していいか分からない店である。
あえていうなら総合娯楽飲食施設、か?
もともとは富裕地区にあった店だったらしいが。
競合店が増えたので、場所を変えて商売中らしい。

相手が落ち着かない様子なのを見ながら、男は届いた酒を楽しむ。
ステージ上の女性のダンスが終われば、今度はローブに身を包んだ男が、手品を披露した。
魔術があるにも関わらず、手品に価値などあるのか。
ある。魔術を使っていないのに、魔術じみた催しを見せる。
その素晴らしさは、世界共通で受け入れられている。
そんな、絢爛豪華な世界にて。食事を楽しんでいると……。

『さて、ここでしばしの休憩の時間となりますが……。
 もしよろしければ。その休憩の間。
 この場を盛り上げてくださる方はいらっしゃいませんか?』

ステージでの催し事のスタッフが休憩に入るという瞬間。
場内にそんな声が響き、男が手を上げる。

「俺たちで良ければ。場を暖めたままにしておく力添えがしたいねぇ」

そんな声を発しながら、ちら、と相手を見る男。
明らかに悪巧みしている雰囲気だ。

ミユ > 「ふふっ♪」
お任せするという声に…
口では笑ってるけども、目は笑ってない…絶対なにか考えてる目である。

「とりあえずは~なんだか凄い施設だって事は解りましたケドも…
 って…こんなゼイタクなお店に来て大丈夫なのですか…?」
ミユは次はそっちに焦りながら問いかける…

でも、ミユは焦ってばかりじゃ楽しめないだろうって自分に言い聞かせて…
「ほふっ…素晴らしいです~♪」
手品というものを間近でみたのは始めてだけども、魔力なしでやってるのだから凄い…

ミユは自分はちょっと場違いかなーと…
そんなことを思いながら…

催しが区切りがついたようなアナウンス…
誰かが盛り上げてくれるんだーなんて他人事の様に思っていたら…

そんな中で手を上げるセイン様を見れば…
「え…」
ミユのスプーンがお皿の中に落ちる…
「えっ…!? ええっ…!? えええっ…!?」
マスクで見えないだろうが、目を白黒させて…殆ど言葉にならない声を上げるミユ…

チラッとセイン様が私を見れば…
「ん…そいうことね…」
ミユは少し大人染みた言葉使いで両手をヤレヤレと上げる…

まあ、セイン様のことだから、何か仕込んできてるのは粗方予想はできていたが…
…まさか…ここでとは…
ミユの背中に汗が一筋流れる…

セイン=ディバン > 「……時折思うけど、キミいい性格してるよね」

相手の楽しそうな様子に、引き攣り笑いをする男。
内心、イヌメイドの安らかな眠りを祈っておいたり。

「あぁ、大丈夫大丈夫。
 金なら心配しなくていいよ。俺、実は結構稼いでんだから」

相手の不安そうな様子に、胸をドン、と叩いて言う男。
事実、実力は二流だが、その稼ぎは一流冒険者のそれである。
仕事を選ばず、とにかく金を稼ぐその手腕は同業者の羨望と嫉妬の的である。

相手が食事やステージを楽しんでいるのを見ながら、男も微笑んでいたが。
いざ、男の狙いの時間が訪れれば、相手に断りなく勝手に行動開始。
しかし、男の狙いの意図が読めているのか。
相手も必要以上に焦った様子などは見せない。

「くくっ。この仮面の意味、わかったっしょ?」

そのまま、店員に促されステージに上がる男。
店員はもちろん、相手にもステージへと向かうように頭を下げるが。
男は一足先にステージ上で、店員と会話し、準備を進めている。

ミユ > 「へぇ…さすがに冒険者様…」

胸を張るセイン様に、口に手を当てて驚くミユ…
セイン様ってこういう所に来れる程に稼いでるんだ…
と、尊敬の眼差し…

セイン様が勝手に行動開始…
ミユは流石に焦る…
「ちょっと…セイン様~」
慌てて、裾を掴もうとするも叶わず…

セイン様はステージに登っていった…
セイン様の代わりに頭を下げてくる店員…

ミユは、ちょっと不機嫌そうに片手で頭を掻くも…
「あ~…もう…なんでも来るなら来いですよー!」

店員に誘われるがままに、ピョコピョコした足取りでステージに上がる…
「ぅっ…」
会場全体から浴びる興味の視線…それを一身に浴びるミユ…流石に怯む…
ミユはゴクッと唾を呑み…助けを求めるかのように、セイン様を横目で見る…

セイン=ディバン > 「つっても、稼げねぇときはマジ飢えるくらいに稼げないけどねー」

そうならないように適度に仕事はしているが。
冒険者稼業は稼げるも稼げないも運が絡むので。
その辺りは、やはりリスキーな生活である。

男は自分勝手にステージに上がり、店員と会話をしていたが。
相手がステージに上ってくれば、にこり、と微笑み。
周りの客達へとキレイな一礼をしてみせる。
そうしている間に、袖からバニースーツの女性が何人か出てきて。
いろいろと準備をし始める。机を置いたり、飲み物を置いたり。
そんな中。二人の女性が。

相手の両手と両足に、枷を嵌めた。

「……さて、ミユちゃん。俺としては別にキミがウチのメイドと何しようと構わないんだけどね。
 流石に、イタズラが過ぎないように……ここでちょっと、おしおきをしておくよ」

今後あまり無茶をしないように、ね。なんて囁きながら。
男はニヤニヤと笑みを浮かべる。
そうしている間に、女性スタッフは準備を進め……。
ステージに空いた穴から出る鎖と枷によって、相手の体は拘束されることになる。

「じゃあまぁ。ミユちゃんの色っぽい姿。
 お客さんたちにたっぷり見てもらおうか」

ミユ > 「あっ…えとっ…」
慌てて…両手を前に揃えて…セイン様の様にはいかないまでも、メイド的なそれなりな挨拶をする。
何やら後ろで準備が勧められてる物音がするが、この視線の前に釘付けとなってそれも叶わず…
ステージの上で固まるミユ… 静かに時が流れてゆくのを感じる…

ミユは、両手両足に掛けられた…何かの金属音で、我に帰る…
「えっ…ええっ!?」
両手両足を見る…確かに金属製の枷…

言葉を並べるセイン様に、焦る表情のミユ…
「えとっ…もう…しないから…ゆるして…」
ミユの焦りと懇願の声が、静かな場内に響く…

ミユの躰は仰向けに大の字で固定される…
必死で藻掻くミユ…

さらに追い詰める様に浴びせられるセイン様の言葉…
この状況は観客から見れば、まるで罰を受けるご主人様のメイドである…

「うーっ…!うーっ…!」
ミユはさらに抵抗を試みるも叶わず…額には大粒の汗…
このままセイン様のされるがままになっていくのだろうか…

セイン=ディバン > バトラーコートということもあり、男の礼は正しく。
執事がするような完璧なものであった。
男の素性を知らない人間が見たら、冒険者とは思うまい。
その間に、見事に相手が拘束されれば。

「いやぁ、別に怒ってはいないんだけども。
 ほら。やっぱり筋は通さないと」

相手にサービスするように命じたネコメイドはともかく。
イヌメイドまで味見されては。雇用主としては捨て置けなかった。

「それに、痛いことするってわけじゃないから。
 まぁ、落ち着いて落ち着いて」

大の字になった相手を見て、笑う男。
そのまま、相手の胸を衣服の上から軽くもみ始め。
まさしく、このまま衆人監視の中で性交へと至るつもりらしい。

「さてさて、こっちのほうは……?」

もみもみと胸をもみつつ、スカートを下ろしていく男。
男は気付いていなかったが。スカートを下ろした瞬間、客の男たちから歓声が上がる。
ん? と思い視線を向ければ……。なんと、相手はショーツを履いておらず。

「……しまった。いきなりサービスしすぎたか」

ミユ > 「と…いっても…こんな大衆のなかで―――――。」
と、やっぱり、抵抗し続けるが、ミユの中で強い被虐心、そして羞恥心が快感となりてミユの心を蝕む…
ミユの耳にも、興奮するオトコ、薄ら笑いでくすくす笑う女の声が聞こえる…
ミユは耳まで真っ赤にして、イヤイヤと首を振るも…

「はううっ…!はぅぅ…!」
胸を揉まれると…直ぐに起立する乳首…次第に声が艶やかになっていくのが解るだろうか…

いきなり下半身を顕にされると…あまりの恥ずかしさに大衆から目を逸らしてしまう…
しかし、その大衆の視線が一気に下半身に突き刺さるのが解る…
ミユは躰に火照りを覚え…ミユ自身も濡れ始めていることを自覚する…

セイン=ディバン > 「まだマシなほうだぞ俺なんか呪われてフタナリ女になった時にアケローン闘技場で凄まじい人数に見られながらしかもその数百人以上の客と擬似乱交されたぞ!?」

ちなみにその事態を引き起こしてくれた大敵とは随分会っていない。
いや、会いたいとも思わないが。会って復讐せねば、とも思うのであった。

「ん? ミユちゃん。こんなに反応良かったっけ?」

相手の胸を愛撫すれば、その反応のよさに首を傾げる男。
もしかしたら、男と出会って以来様々な経験を積んできたのかもしれない。
そうして、下半身を露出させてしまえば。思わぬ事態に男も頭を掻く。
まさか下着がないとは思っていなかったので。
とはいっても、することの為には逆にラッキーだったか? と思いつつ。
男は相手のその穢れなき秘裂に指を這わせていく。

「ん……もう濡れてるね。
 結構、楽しんでたり?」

添えた右手の中指を、つぷっ、と侵入させ。浅い位置で、くにくにと曲げ、内部を刺激していく。
触れる膣肉を解すようにしながら、相手の耳元へ顔を近づけ。

「……そういやさ。噂だけど。
 ミユちゃんって良い人いるんじゃなかったっけ?」

楽しそうに言いながらも、これは情報収集の一環であった。
もしも相手に深い関係の相手がいるのなら。
そして、相手にこうして問うことによりどんな反応をするか。
それ次第では、行為を手抜きするつもりであるのだが。

ミユ > 「そんなのっ…ミユ…知らないもん…」
ミユは声を細めながら云う…

その間にも、拘束から逃れようとしてるのか…それとも感じているからか…躰を揺らし悶えるミユ…

―――――ミユのエッチなところ、みんなにみられてる!
それだけで、ミユには十分な程の快楽を与えていた…

「あっ…はあっ…あううっ…ミユ…しらないっ…はあっ!」
ミユは頭を振って大粒の涙を零しながらも…躰をどんどん火照らせて…股間は濡れ濡ってゆく…

「ご主人様以外にはっ!いませんっ!はうっ!」
ギュッと両手が強く握られる…ミユが快感に躰を捻ると…
赤い首輪の鑑札がチャリンと金属音を響かせる。

刻まれてるご主人様の名前はセイン様とは違うが、
大衆にはその首輪はセイン様が付けてる様にみえるかもしれない…

セイン=ディバン > 「……うん。そうだな、スマン」

そこで冷静になる男。
確かに、男が経験した不幸は、この相手にとってはなんら関係のない話であった。

そんな中、相手に愛撫をしていく男。
胸の先端の硬さや、指で感じる湿り気。
少なくとも、相手が感じているのは明らかであり。

「そう言っても、どんどん反応しちゃってるみたいだけど……」

相手の頬に口付けし、涙を舌で舐め取る男。
触れる肌は熱を持ち、それがまた男を興奮させた。

「ふ、む。なるほどねぇ。
 そのご主人様、っての。ミユちゃんにとってよっぽど大切なんだなぁ」

相手の言葉の勢いの強さに、そんなことを暢気に口にする男。
気付いていなかったが、首輪は普通のそれではなく。札がついていた。
うむ? つまりこの子もウチのメイドみたいな存在なのか? と考えつつ。
男は、相手の中に入れた指を、更に奥まで勧めていく。
根元まで入った中指を、ぐにぐにと曲げたり、出し入れしたり。
その様子に、観客が更に興奮し、声を上げていく。

ミユ > 「ふうっ!ふああっ…!ミユかんじて…なんかぁ…あうっ!」
続けられる愛撫と衆人環視の中で、ミユは心の砦を侵襲されてゆく…
まるで、輪姦されてるような体験に…ミユの心はその高鳴りを増してゆく…

指が出し入れされる度に、指をキツキツに締め上げ、そして溢れかえる愛液…
次第にポタポタと床にシミを作ってゆきながら、ミユの膣内は快感を求めてさらにうねり…
肉襞を指に絡めてゆく…

「う…うんっ!大切だけどっ!みゆはぁぁ…だけどおっ!」
既に言の葉の羅列が乱れ、震える腰も次第に次第に前後左右に揺れ始めて…

次第にこみ上げてくる絶頂感…それにミユは躰をガクガクと震わせて抗っていて…

ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」からセイン=ディバンさんが去りました。
ミユ > 【次回継続】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」からミユさんが去りました。