2019/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 「いらっしゃいませー!何名様ですか?
――奥のテーブル席へどうぞ!」
平民地区の大通り、その一番端になる酒場で声音を弾ませているのは褐色肌の少女だった。
普段は腰に帯びている曲刀を外し、冒険者家業はいったん休み。
討伐や荒事の依頼が無く、ギルドの紹介でしばらくウエイトレスとして酒場で働く事になったのだ。
「お客さんに注文聞いたり食事を出したりするの、あんまりしたことないけど結構楽しいかも……!
――ちょっと制服の丈が短いのが、恥ずかしいけど……」
初日ながら、なんとなく接客ができるようになった気がして。空のジョッキを下げながらそっと笑みを浮かべてる。
しかし、褐色の少女は知らないのだった。
その店は飲食店としてだけではなく、風俗店としての側面を持つということを。ウエイトレスは客から求められたら性的なサービスをするのだ。
店主からも客からもそれを知らされないまま、お尻が見えそうなワンピースの後ろを引っ張って。
■タピオカ > 性奉仕というサービスが存在する事を知ったのは、手がいくつあっても足りないような夕食時をいくらか過ぎた後だった。
食後にビールと穀物を口にしながらテーブル席で寛いでいる男性客が、妙な表情をしていた。うっとりしているような、薄く瞳を閉じてため息をつくような。
「……?
……あの、お客様……。
――ッわ……ぁ……っ!?」
不審に思って近づいてみれば、テーブルの天板の下に同僚のウエイトレスが跪いている。その口に頬張って、その手で撫で回しているのは男の人の立派な場所だった。
驚きに立ちすくむ遊牧民を、同僚の女の子が目だけ向け、その瞳を細めて微笑む。
客はそんな褐色のウエイトレスを見て、くいくいと指を曲げる。
その指を、自分の股間へ。2人して奉仕しろという意味がなんとなく知れた。
今更ながらも、お店でこういう行為をするのは恥ずかしい。
しかし、お仕事。紹介してくれたギルドの顔も立てなければ。
――こくんと頷くと、おそるおそる。同僚と顔を突き合わせて、突き出されたモノへと舌を伸ばしていくのだった――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイスラさんが現れました。
■イスラ > 「ふむ……ふむ、なるほど。そぅだね。此奴は、良ぃ物が手に入りそぅだ。」
(未だ未だ続く、外つ国の流行り。この市場にも当然、流行り廃りは影響する。
左右に並んだ屋台、出店に目を向けたなら。彼方此方に点在するのは、帝国由来の品物達だ。
少し前まではご禁制だったような代物も、大っぴらに。
お目こぼしされていたか、普通に受け容れられていた物ならば、大量に。
その中から娘が目を止め、手に取ったのは。彼方で作られている茶葉だった。
大容量の袋詰め、これ一袋でかなりの間、異国の味を愉しむ事が出来るだろう。
良い品物を見付けたと、ほくほく顔…は、内心だけに留めておいて。行き交う人々の視線が有る以上、務めて表情は抑えるが。
屋台の店主が、茶葉を包装してくれている間。どことなく落ち着かない、そわそわとした身動ぎが。上機嫌さを、隠し切れていない証拠)