2019/04/10 のログ
エレオノール > 「そうですの、ならしかたありませんわね」

笑みを崩さないまま……とはいえ、少し苦笑するような笑いになって、そのまま受け取った商品を鞄にしまう。

「蝋燭の使い心地や香りは火をつけてみなければわかりませんけれど……ふふっ、これはきっといいものなのでしょうね。今夜が楽しみだわ」

もう一度彼に改めて笑みを向けてから、小さく頭を下げる。それが単に別れを告げる意味なのか、それとも非礼を詫びているのかはとにかく。
ともあれ、狼とて狩りに失敗することもある。というより、それすら狩りの醍醐味のうちなのだろう、と心の内で思っていた。

シュバルト > 「是非お試しください。きっと心地良い夢を見る事が出来るかと……。」

最後はちょっとかっこいいことを言った心算である。
がちょっとドヤってした表情になってしまうのご愛嬌。
小さく頭を下げるお客様に対して、こちらこそ購入頂きありがとうございますと深く頭を下げ返す。

露店第一号のお客様に礼を尽くさない理由なんてひとつも無いのだから。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレオノールさんが去りました。
シュバルト > さて売れた売れた!初めて売れた!と露店で始めての売り上げにふにゃっと鼻の下を伸ばした笑み浮べると、今宵は是までにしておく心算で……商品を片付けて鞄にしまい始める。

商品を広げるよりも片付けは簡単で直ぐに済むなら、よいしょっと立ち上がり座っていた椅子を肩に担いでほっこり気分で安宿に帰るのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシュバルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド・エデン」にシュンさんが現れました。
シュン > 春が近づきつつあるとある日の夕方。
段々と夕食や宴を求めて酒場に人が集まってくる。
そんな中で自分はというとひとり暇そうに、ぼーっと窓から夕焼けを眺めている。

……募集を貼り始めてから既に1週間近く。未だに誰からも声をかけられない。
討伐などの依頼をこなすため、パーティーメンバーを探してはいるものの、そもそも得体の知れない少年に近づいてくるという物好きな冒険者が少ない。条件は駆け出しからでもOKとしているので、当てはまる一人きりの冒険者も居るはずなのだが……。

「……やっぱり、こっちにもアピールポイントがないときつい、かな」

あるにはあるが、それを自分から晒す訳にも行かず……。もし本当に本当の意味で仲間になってくれる人がいたら、自分はある意味『掘り出し物』に近い感じではあるのだが……。

誰か興味を持って話しかけては来ないかと、酒場の掲示板……自分のパーティー募集の張り紙がある場所あたりに視線を向けてみる。

ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド・エデン」にザイヴァーさんが現れました。
ザイヴァー > ザイヴァー・グランフォード・カイゼル。マグメール王国軍の将軍である彼だが、
将軍職とは、案外事務仕事も多く、戦場に出られないことも多い。
とりわけ最近は帝国との融和ムードや、内戦の警戒などで事務仕事が恐ろしいことになり……
少し、体が鈍ってしまった。
全ての事務仕事を気合で終わらせたザイヴァーは、久々に体を動かすため、冒険者「グランフォード」として、
冒険者ギルド、エデンにやってきた。

「ふむ……とは言ったものの……」

久方ぶりに冒険者ギルドに顔を出したが、知り合いはみな、他のパーティを組んでいて、
ソロ活動になりそうである。だが、冒険者のソロ活動は……正直、危ない。
いや、自分の実力なら大丈夫かもしれないが、あくまで「中級冒険者 グランフォード」
であって、中級冒険者のソロ活動は、ギルドが了承しないだろう……

『まあ、たまには新しい出会いも探せよ。グランフォード』
「……そうだな」

そして、仲間募集の張り紙を見て……まあ、そんなに深く考えずに、一つの張り紙を読み。

「失礼、君がシュンかな?俺はグランフォードという。パーティメンバー募集の張り紙を見たんだが……」

と、声を掛けようか……

シュン > ふと目に止まった、自分より年上の若い男の人。
自分の募集が貼ってある掲示板に近づいて、しばらくしてからこちらに歩いてくる。……正直少し諦めていたので少し驚く。
とりあえずローブのフードを外して、席から立って挨拶。

「あ、はい、そうです……。
えーっと、シュンです。武器は短剣を使ってて基本は近接戦闘が得意、です。今まで誰かと組んだことは無いので、本当に雑魚しかまともに相手したことは無いですけど……。
…あ、何か飲み物頼みますね。座ってください」

自分のアピールをするつもりで、むしろ下げていることに気づいていなかった。ハードルは下がっているだろうが。
とりあえず相手を対面の席に座るよう促して、店員にこの酒場の1番人気(ただしアルコールを除く)を2つ注文しようとする。

ザイヴァー > 「ふむ、そうか」

この少年は短剣使いで、経験は薄いようだ。
まあ、経験について言えば、誰しも初期のころは薄いので、そんなに気にしない。

「はは、君くらいの年の冒険者で、オーガやらドラゴンやら狩ってたら驚きだよ。
……っと、こっちも自己紹介しなければな。俺はグランフォード。剣士だな」
『おい、グランフォード。俺様も紹介しやがれ』
「で、この口喧しいのが、俺の剣だ」
『ヴレイカーってんだ。よろしくな』

そう、一人と一振りは自己紹介。バスカードも有名剣なので、ヴレイカーと偽名を使う。
そして、飲み物を相手が頼めば……

「ああ、ありがとう。
とりあえず、シュンは何か、受けたい依頼はあるのかい?ま、中級者なりにフォローするぜ?」

と言って、飲み物が置かれるのを待ちつつ、お互いを知ろうと…

シュン >
シュン > 「はい、グランフォードさんと……魔剣、ですか?ヴレイカーさん。
よろしくお願いします。それで依頼は、ええっと……」

喋る魔剣に驚きつつ、1度立ち上がって依頼が貼られている掲示板へと近づく。
そして少し考えてから依頼を1枚掲示板から剥がして持って帰ってくる。

「これはどうですか?明日の朝からで、目標はゴブリンの小さめの巣窟の制圧」

詳細が書かれた依頼書には、『人数2人以上、ゴブリンの巣窟の制圧で達成、メグメール草原地帯外れの洞窟』と書かれている。地理に詳しい者なら度々住み着いては退治され、永続的に管理するには遠い場所、しかし周辺住民への被害が発生する程度には近い場所……ということが分かるだろう。

「報酬もほとんど相場通りなので、いいかなって思うんですけど……どうですか?」

ザイヴァー > 「ああ、よろしく……ほぅ、ゴブリン討伐か……」

ゴブリンの討伐は、冒険者の基本のようなものかもしれない。
まあ、明日の朝からなら、ささっと終わらせられる、此方としてもちょうどいい依頼だ。

「良いね。俺も久々に活動するから、肩慣らしにちょうどいいし、
君にとってもちょうどいい難易度そうだからね」

そう言って、ノンアル飲料のはいったコップを掲げ。

「じゃあ、明日の冒険がいいものになるよう。乾杯でもしようか?」

そう言って、景気づけの乾杯をしようと……

「そういえば、明日の朝までどうする?準備でもしておくか?」

シュン > 「はい、もしかしたらすぐに終わっちゃうかもですけど……。えっと、乾杯」

自分もグラスを掲げて、ゆっくりと口をつける。
珍しく少し緊張していた気もするが、段々慣れてきた気がする。するだけかもしれないが、こういうのは思うだけで十分だ。

「んー、良かったら宿取りませんか?まだ取ってないので、よければ同じ部屋で。お互いのこととか、出来ることとか知るって意味でもいいと思うんです」

ザイヴァー > 「はは、さっと終わらせられることに越したことはないさ。
下手に長引く依頼を受けて、困るよりはね」

と言いつつ、宿をとると言われれば。

「ん、そうだな。お互いの親睦も深め合わないとな……
じゃ、宿代は俺が出すよ。先輩らしく、奢らないとね」

なんて、軽く笑いつつ、飲み物を飲み干そうか……

シュン > 「えっと……じゃあ甘えようかな。よろしくお願いします。
近場に宿があるのでそっちに行きましょうか」

そう言ってグラスの中身を飲み干し、立ち上がればここに来た時よりも比べ物にならないぐらい生き生きとした表情で酒場の出口へと一緒に向かおうと。

【時間を改めて継続予定】

ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド・エデン」からシュンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド・エデン」からザイヴァーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 青々とした芝生の上。
なだらかな坂の半ばあたり。フードを深くかぶった男が自身の腕を枕にし
足を組んで寝息を立てている。
坂の下には齧りかけの林檎が落ちており、食べてる間に意識を失うようにねてしまったことが伺える。
別に毒が塗ってあったとか、そんな訳はない。
というか、公園で居眠りだなんて、そんな不用心なことは普段はあまりしないのだが…
つい陽気に誘われて。つい市場で美味しそうなりんごを買って。つい自然公園まで来てしまって。ついいい具合の芝生を見つけてしまって。
つい横になって。ついうとうとしてしまって。つい目を閉じてしまった…

それだけのことだ。

吹き抜ける風も暖かさと爽やかさをそなえ、頬をくすぐっていく。
それもまた心地いいのだった。

「ふが…んふー……」

すっかり眠りこけてしまっている。

ブレイド > フードを深めにかぶっているお蔭で日がてっていても眩しくないし
覗き込まれても耳を認識することはできないだろう。
無防備には見えるが、そこは冒険者。
なにか害意が迫ればとっさに起き上がれる…かもしれない。
起き上がれないかもしれない。

風と日差しと芝が心地よすぎて思いの外深く寝入ってしまっている様子。
腕がしびれてきたのか少し寝返りをうつ。
今度は横向き。
無理のない体勢になったおかげか、寝息も少しばかり穏やかなものになった。

「くひゅー…」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 夜の公園」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 夜の自然公園の一角に、手入れも管理も滞っていた一角の土地が、
雑草さえ生えぬ荒れた土の広場と化してしまっていた。

この土地を癒やしてくれという、土地の所有者からの依頼で、薬師の少年は夜…人気のなくなった自然公園に赴き、その悪質な土を踏んだり、指で触って確認して

「うん……これなら、なんとか生き返ってくれるかも」

と、懐から粉薬を取り出し、フッと息を吹きかければ、それは細かい粒子となって半径50mほどに渦を巻いて霧散していく。
そこに、1リットルほどの薬瓶を取り出して、腕を勢いよく振り抜き、撒き散らしていく。

粉薬の滋養と、水気と時間を促進させる薬液が、荒れ果てた土地に染み込んで見る間に土地を蘇らせ…
徐々に、その黄土色の土から、芝や、植物の芽が湧いて出てくる。

「それっ…それ! ふふ、なんか、ちょっと、たのしくなってきた!」

踊るように、遊ぶように粉と水を振りまいて、
土地に自然の息吹を戻す薬師の姿は、一見すると木々や土地を操る魔法使いのようにも見える。