2019/03/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「はぁ!?」

夕方も近い頃、冒険者ギルドで怒声が上がった。
それも当然、こなした以来の報酬が支払われないのである。
なんでも、ギルドの受付が言うにはこちらが先方の指示を聞かず独断で依頼をこなしたことが不興を買ったらしい。

「なんだそりゃ?ふざっけんなよ!」

受けた依頼は簡単な害獣駆除。年若い管理者と数人の冒険者と使用人での仕事だった。
確かに、依頼人である管理者が立てた玄人ぶって非効率な上に成功率も低い作戦を真っ向から否定したが…
それがだめだったのか?
仕事自体は成功したはずなのだが…。
同行者の中に若い女が数人いたのがまずかったのだろうか?
面目を潰してしまったのは悪いと思うが、失敗したら元も子もなかった気がするのだが…。

「ギルドとしてそれはいいのかよ!」

ブレイド > 無駄がギルドはただの仕事の仲介者でしかなく
双方の間のトラブルは当人同士で解決しろとのこと。
ギルドに文句を言ったところで、依頼者が報酬を払わなければ金は出てこないのだ。

「ふっざ…くっ…そ!」

カウンターに蹴りを一発いれて、ギルドから立ち去る。
もういい。
これ以上はなしても無駄だし、依頼者に直接抗議したところで
おそらく状況は悪化しかしない。
今日の仕事はここまで。どこかでこの苛立ちを解消したいところだ。

ブレイド > 日はすっかり傾いて、飲食店の立ち並ぶ通りは賑やかになってきている。
不機嫌さをため息とともに吐き出してあるき出せば
さてどうしようか。
やけ食い、やけ酒…それくらいしか解消法もないか。
そんな理由で女を買うというのは気がすすまないし。

「あー、ちっくしょぉ…」

なにもないにしたって、散歩でも気を紛らわせなければ
話にもならない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい平民地区の繁華街の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に道行く人を眺めている男が一人。
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子を何処か他人事のように眺めていた。

「そろそろこの騒がしさも落ち着いてくるかと思ったら…そんなことはないな。
 真っ昼間からみんな元気なこった、仕事で来る分にはこの騒々しさが面倒ごとだがオフなら気楽なもんだな」

どこか上機嫌に漏らしながらもどこかで騒動が起きたのだろう、
聞こえてくる怒声の方に視線を向けてヤジを飛ばす始末。
仕事らしい仕事もなくたまには休みと位置付けての散歩の最中だけに、
普段用心棒をしてる時の飯のタネも気楽に楽しめる余裕がある。

カイン > 「ん。とりあえずまずは酒飲める場所を探しに行くか。」

何を飲むかなと居並ぶ酒場を一瞥してから雑踏に紛れていく。
軽い足取りを隠すことなく酒の勘定をしながら去っていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水公園」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > 今夜はとある事情により昨晩と少し違う場所、広場ではなく噴水公園の方にやってきた、そんな時の事である。

噴水が吹き上がり、落ちてはまた吹き上がる音、寒い夜には少しだけ耳に痛いけども心地良い事には変わりない音を聞きながら、噴水公園の中央にある巨大な噴水の前にあるベンチに腰をかけて、白衣姿の寒々しい姿など気に止めず、膝に乗せた革製の仕事かばんの中から幾つかものを取り出して、ベンチの上に並べてみている。

ひとつ、透明な三角形の水晶細工。
掌サイズである、魔力が掛かっている、見た目より丈夫そうである、是は簡易的に結界を張る優れもので張られた結界は外気と結界の中の空気を遮断し、外から結界の中を見れなくする簡易的な四角い部屋を作り出す……アイテム自体は三角形だけど。

もうひとつは薄手の袋に入れられたシャツと白いビキニ。
これは無論男性用ではなく顧客用、普段はほぼほぼ全裸にタオルをかけて、その上からマッサージを施していたが、出来れば……という要望に基づき使い捨てで丈夫なものを幾つかサイズを適当に買い集めたものだ。

もちろん、是でまた貯蓄はすっからかんであるが、何時でも何処でも何度でもその場でマッサージが行えると言う事はお試しマッサージを何処でもお客様候補となる相手に施して、魔力を調律する気持ちよさを快適さを知ってもらえるのである。

「ふふふひ……ふひひひ………。」

思わず零した笑い声はちょっと気持ち悪い、浮べた笑顔もまた頬が弛みきっている素敵と言う言葉からかけ離れただらしない表情である。

人気もまばらな噴水公園。

変な笑い声と笑みを浮べているのは一人しか居ない

シュバルト > 「………コホン。」

口元に手を添えてわざとらしい咳払い一つ。
表情も出来うる限り引き締めつつ、白ビキニに簡易テントに近しい結界に後は買ったばかりの香水とマッサージ用の薬液と、幾つか並べて、指先で突いて、満足げに笑って……。

暫くはそうやって過ごした後に、丁寧に慎重ひとつひとつ革のカバンにしまいこむと、両腕を伸ばして背筋をぴんと伸ばして、止めに大欠伸を零してからベンチから立ち上がり、帰路へとつくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水公園」からシュバルトさんが去りました。