2019/02/23 のログ
テンペイ > 「ほほ、子供だからの。 あまり手荒な事はしないでほしいものじゃ…。」

いったところで止まる様子もない相手、相手の拳を握っていた手がゆるやかに動かせばふわりと舞い、木の床に巨体が落ちる。

周囲からは突如体が浮き、つま先が天井を向きそのまま落下する巨躯。
場にざわりとどよめきが起こり、そんな二人を自然と遠巻きに眺め始めればカウンターの内側で咳払いするスタッフによって、ざわめきは収まり、周囲へと再び散っていく。
投げられた男は体の痛みと混乱、そして羞恥によって体をプルプルと震わせ、滑ったようなことを呟きながら、少年に捨て台詞を吐き、ほとぼりを覚ましに行くのであった。

テンペイ > 少年はようやく薬草を納品し、報奨金を貰うとニコニコとギルドを後にしていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区「冒険者ギルド」」からテンペイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 夜の帳がもう少しで落ちる時間帯。
大通りでは仕事を終えて帰路に着く者や、これから街へと繰り出す者で溢れている。
その喧騒の一角、一人の男が周囲の人々に焦った調子で声をかけていた。

曰く、道案内をして欲しい、と。

それは何処ぞの商店か、孤児院か、或いは娼館かもしれない。
――尚、男が声をかけている対象は女性ばかりなのがある種違和感ではあるかもしれず。

キュリオ > そこから僅か離れた場所には一際目立つ豪奢な馬車が停車している。
その馬車の行者らしい男が必死に道案内を探しているその理由は、馬車の中。

立派な外装と、内装もこれまた立派な割に狭い車内で座る貴族の男は、苛立ち混じりに舌打ちを零していた。
その体を覆う服は無く、だらしのない肢体を曝け出し。
興奮作用を促す香が漂う中、目の前に跪かせたメイドに口奉仕を命じていた。

「ちっ、まぁだ見つからぬのか。」

苛立たし気にメイドの後頭部を掴み、股間へと深く押し付ける。
餌付く様な声を僅かに漏らすメイドであるが、それでも抵抗なく喉奥まで肉棒を受け入れ。

斯様な状況で機嫌を悪くしている主の状態を知っているが故に、生贄を探す行者の行動も必死だった。
女性にばかり声をかけ、何とか供物を用意すべく行者は道案内という名目で探しているのだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクーラグさんが現れました。
クーラグ > 深夜に差し掛かろうという時間帯に、調薬の材料を販売する店から大通りに入ってくる女。
人形のように無表情のまま大通りを歩き始める。店では特別目当ての物も見つかる事が
無かったようで、手には何も持たずに歩いている。

女が特に何も考え事をしている様子は無かったが、道行く人の様子を適当に眺めながら
今日も何処かで少し食べて帰ろうかと思っていた所に、妙に似つかわしくない馬車が
止まっているのが見えた。随分を不自然に豪華である為、何なのかと暫く眺めている。

そしてその周りでウロウロしている人がいる。変な光景で暫く見ていたが
特に自分には関係なさそうなのでそのまま大通りを歩き始めていた。

ソレでもそのおかしい様子には何となく横目で眺めながら
変わらず移動している。

キュリオ > 道行く人に声をかける行者であるが、その反応はいま一つ。
必死さが故に警戒を与えているのだけれども、焦りが故にその失態には気付けていない。

結局最後には、貴族の使いだ、という事で強引に。
目に留まった平民の女を馬車へと誘拐染みた動きで連れ去るのだった。
程なくして走り始めた馬車からは女の嬌声が漏れ聞こえ、今日もまた、貴族の蛮行を平民たちへと知らしめる事になったんだとか―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクーラグさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にボブさんが現れました。