2019/01/23 のログ
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…そうなのか?ならば一つだけ忠告しておこう。私は特段気にする事は無いが、依頼人が貴族の場合は多少言葉遣いや態度には気を遣った方が良い。何を言われるか分からぬ故な」
此処でようやく、少女の言葉遣いや態度は貴族に慣れているからではなく、接する機会が少ないからかと思い至る。
僅かに肩を竦めつつ、子供を嗜める様な口調で言葉を返すだろう。
己の知るだけでも、無礼を働いたという言いがかりの様な理由で貴族達の慰め者になった冒険者はそれなりの数がいることだし。
「正直で宜しい。私も、此処で小難しい話をする気分ではないしな」
クスリと面白そうに笑みを零して、手を振る少女に言葉を返す――
「別に構わぬ。未来ある冒険者への先行投資、というものだ。宿代くらいにしかならぬかも知れんが…」
慌てた様子の少女を可笑しそうに眺めながら小さく頷く。
青田買い、という訳では無いが、下らない舞踏会や賭博、賄賂に使うよりは余程有意義だと思う事だし。
尤も、己にとっては小銭も良いところなので、そんなに慌てる事かと若干不思議そうに少女の瞳を見つめるのだが。
■リーザ > 「え…あ、うん。気をつけるようにするね。でも私ぐらいだとそんな機会はないと思うけど」
嗜めるような口調での忠告に、自分がいかに危険な事をしているか気が付き顔を青くして。
時折に見る街の中央での貴族が女性を慰み者にして弄び、それに住人が参加するという悪夢の宴を思い出してしまえば身震いをしてしまい。
「難しい話よりも簡単で分かりやすいのでいいよ、本当に」
面白そうに笑う少年とは逆に完全に困ったという顔を見せて。
「そ、それならありがたく貰うけど…後で身体を寄越せとかなしだからね!
これだけあったら1週間は暮らせるよ」
持った事も内容な大金に慌ててしまい、後でそう言うのは無しと念を押し。
しかしこれだけあれば少しは余裕が出来ると頬が緩んでしまい。
貴族とはやはり金銭感覚が違うのだとはっきりと感じ取って。
「あ……ごめん。そろそろギルドも閉めるみたいだし私も帰るよ。
えっと…怒るかもしれないけど話せて楽しかったよ。
もし私が受けれそうな依頼があったらよろしくね、それじゃ」
貴族は兎も角自分のような駆け出し冒険者はいつまでも居座れば嫌な顔をされる。
それを避ける為に残念そうに少年にと告げるとスカートを靡かせて入り口を向き、一度振り返って頭を下げるとギルドを去っていく事に。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリーザさんが去りました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「……どうだろうな。案外、そういう機会が無いとは言い切れぬぞ」
呟く様に答えた声は、少女の耳に届いただろうか。
右も左も分からない冒険者を好む貴族や商人も多い時勢ではあるが――こればかりは、口に出すのは憚られた。
「…安心しろ。金貨一枚程度で褥を共にする者を買おうとは思わん。だがまあ、多少なりとも懐を暖められたのなら僥倖。良き物を食べ、依頼に備えると良い」
念を押されれば、幾分呆れた様な視線と共に肩を竦める。
尤も、否定するその言葉は微妙にニュアンスが違っているのだが。
「ふむ、もうそんな時間か。此方こそ、引き留めてすまなかったな。ではなリーザ。良き冒険者になれる様、応援しているよ」
頭を下げて立ち去る彼女をひらひらと手を振って見送った後、随分話し込んだなと小さく苦笑いを浮かべる。
そして、少女が立ち去ったのを見計らったかの様に現れたギルドの職員に声をかけられれば、先程までとは全く違う、貴族としての表情と態度でギルドの奥へと歩みを進めていった――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区酒場『連れ込み酔漢亭』」にセイン=ディバンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区酒場『連れ込み酔漢亭』」にハーティリアさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「……ん~」
平民地区の酒場、連れ込み酔漢亭。
王都の店にしては珍しく、客席が完全に個室になっている店。
その特殊性から、逢引、密会、取引などに利用されることが多い店なのだが。
「……店員さん、オレ、麦酒。あと、ピピ豆のスパイス炒めに、タルキー鳥のフライ。
……お前はどうする? ハーティ」
注文を聞きに来た店員に、そう告げた後、男は目の前の相手にそう尋ねる。
男は本日、夕食をこの店で楽しもうと、最近パートナーになった相手をこの店に招待していたのだ。
なお、この店の料理や酒のレベルは、まぁまぁそこそこ、という具合。
■ハーティリア > 「へぇ……。」
中が個室になっている酒場、というのも珍しく、少しばかりキョロキョロと室内を見渡しながら。
注文を聞きにきた店員に注文をする彼を頬杖をついて眺めて。
「ん~……じゃあ蜂蜜酒と、白身魚のムニエルで。あ、あと水。」
こちらに注文を振られると少しばかり考えてから、注文したのは男一人が食べるにしてはいささか少ない量。
そしてついでのように水を頼んで、ひらりと手を振り。
「しっかし、こっちはあれだな……この間戦場覗きに行ったけど、よくも飽きずにまあドンパチやるもんだねぇ。」
ひとごとのように呟いた男はくぁ……と欠伸に似た仕草をして。
■セイン=ディバン > 「そういうことで、店員さん。よろしく」
二人分の注文を終え、店員が去っていった後。
男は相手の言葉に耳を傾ける。
「そうな。……まぁ、それは人間だけでもねーと思うけど。
魔物側、魔族側にも好戦的なやつがいるし」
冒険者としては、稼げていいがねぇ、などと笑いつつ。
男は、相手の姿を見る。
あくびをしている姿は、酷く人間っぽいが。
相手は人間では無い存在だ。
だというのに、食事に付き合ってくれるとは、マメなやつだな、なんて思いつつ。
「しかし、注文少なくないか?
お前、小食だっけか?」
そこで相手の注文の量に気付き、尋ねる。
誘ったのは男なので、当然奢るつもり。
金の心配ならいらないぞ? と宣言し、自分の胸をどん、と叩く。
■ハーティリア > 「あー、なるほど……何か妙だと思ったら、こっちの魔族って血の気多いもんなぁ。いやまあ、俺のとこも人それぞれだけど……こっちは魔界貴族の三大ルールないのか。」
そもそも、種としての成り立ち自体違いそうだしなぁ……と傍から聞いてれば意味の分からない単語を納得したような顔で呟き。
グッ、と伸びをすれば、背筋をパキパキと鳴らすように伸ばす野暮ったい仕草も、微妙に艶めかしいのは体付きのせいか生まれ持った所作のせいか。
「ん?あれ、言ってなかったっけ? そもそも俺、本来は飲食も睡眠も呼吸も必要ないから。
不死者(アンデッド)だからねぃ、酒や食べ物は味を楽しむだけで十分、そもそも酔えないしなぁ……あ、良かったらそっちの一口ちょーだい?」
ケラケラと、笑い混じりに冗談めかすノリでそういえば話してなかったっけと生物学的には死体と大差ない、というより「動く死体」である己の正体を暴露して。
■セイン=ディバン > 「好戦的なのばっか、ではねーけどな……。
まぁ、今は、交戦派が人間も魔物もめちゃくちゃ過激だからな……。
ん。なんだ? その魔界貴族のなんちゃらって」
相手の言葉に、のんびりと答えているが。気になる単語を聞けば、つい質問してしまう。
「……いや、聞いたか、聞いてないか……。どっちだったか。
だったら、メシ以外に誘うべきだったかぁ?」
相手の告白に、男はあちゃー、としくじった、というような仕草を見せるが。
丁度届いた食事と酒をちら、と見て。
男は、麦酒の入ったグラスを相手に掲げてみせる。
「うっし。かんぱーい。
まぁ、味が分かるなら。楽しもうぜ」
■ハーティリア > 「あぁ、まあタカ派が過激なのは、しゃあないんじゃね?うん、あるある。
魔界貴族の三大ルール。要は人の世界に来る魔族の三つの護らなきゃいけない掟だな。別に破っても死ぬとかじゃないけど、守ってる魔族から『何あの恥知らず』って総スカンくらって人の世界に出入り禁止にされたりする。
ひとつ、人より強き我らを知らしめるため、人は生かさず殺さず絶望させるべし。
ひとつ、人より賢き我らと示すため、人を真実のみで翻弄すべし。
ひとつ、人より優れたる我らに対等をもって挑むものには敬意を払え。
まあ、もっと簡単に言うと……
『人間を理由なく虐殺するような野蛮な真似はするな。』
『虚言を用いないと人を騙せないなんてクソダサいから禁止。』
『わざわざ対等なルールでゲームを持ちかけた人間を邪険にするとか器が知れるからちゃんと受けてやれ。』みたいな?」
自分達の地方……というより世界で魔族に蔓延していたルールを三つ、口にして。
「いや、別に俺は食べるの好きよ? ただ、必要がないのにバカスカ食ってもねぇ、ってだけだから。……ん、乾杯。」
掲げられたグラスにこちらも蜂蜜酒の入ったグラスを軽く掲げて、くい……と喉に傾ける。
■セイン=ディバン > 「たか、派? なんじゃそら。
……なるほど。貴族の不文律、みてぇなもんか?
……へぇ。おもしれぇな。
こっちの貴族や王族も、そんぐらい気風がよけりゃあいいのに」
相手の語った言葉に、男は笑いながら頷く。
なるほど、聞けば。心地よい掟である。
粗暴でありながら気品があり。
単純でありながら深みがある。
面白いなぁ、と笑う男だったが。
「あいよ~。別に、オレの奢りなんだから。
オレの注文したのも適当につまんでくれや。
……ん。うめぇ……」
ぐいっ、と麦酒を一気に流し込む男。
そのまま、鳥のフライをがぶっ、と食し、麦酒を一気。
揚げ物の風味と、麦酒の苦味が。互いが互いを引き立て、男を幸せにする。
「……そういやぁよ。聞きたかったことあるんだけど。
質問いいか?」
がぶがぶ、と胃袋に酒と食い物を流し込みつつ、相手にそう尋ねる。
視線は、相手の顔から、体へと。
■ハーティリア > 「あぁ、過激派の別の呼び方。ちなみに穏健派はハト派とか呼んだりすんな。
まあ、『魔界貴族』の……だからオークやゴブリンとかの妖魔には適用されねぇけどなー。」
まあ、そもそも種族としては別物だし、自分も魔界貴族とは出自が違うので守る義理はないのだけども、まあこの掟はさほど嫌いではない。
「ん、サンキュー。お前さんもまあ、気が向いたらムニエルも食べろなー。」
と、食べ物の皿を共有できるように真ん中に集めつつ、向かい合うように腰かけたまま酒と料理をちまちまと愉しみつつ……ムニエルをひとかけフォークで口に運ぶ。
「……ん?なぁに?」
こちらに視線を向けるセインに微笑みを浮かべ、テーブルに頬杖をつくとかくんと、首を傾げて聞き返し。
体に沿う視線が見るのは、肉感的な肢体を薄手のローブが包んだ、どこか悩ましいライン。
■セイン=ディバン > 「ふぅん。覚えておくか。
……なるほど。そういう縛りもあるか」
自身の知らぬ言葉を学び、愉快そうにする男。
掟を守るオークやゴブリン。
……想像したら、ちょっと愉快な光景だった。
「あぁ、そうさせてもらうさ」
とりあえずは、とばかりに。食事と酒を楽しむ男。
酒がなくなれば、すぐに店員に麦酒のお代わりを頼み。
胃袋満たし、酔っ払おう、という感じだが。
「……あのよぉ。お前のさ。
……お前の、下腹部、っていうか。
アレって、どうなってんの?」
男がした質問は、随分と直接的に下品な言葉であった。
だが、男の表情は真剣そのものだ。
決して、悪ふざけではない。
「いや、お前のこと、何度も抱いてるけどよ。
考えてみりゃあ、まじまじとお前の下半身を見たことないっつーか。
姿勢とか、服装のせいで。良く見えねぇっつーか」
質問の意図を補足説明する男。
見ようによっては、慌てているように見えるかもしれない。
■ハーティリア > 「そもそも、俺のとこでは魔族と妖魔は別モンだからなぁ。ちなみに俺は一応妖魔の括り。魔界貴族はなんていうか、存在的にもひとつランクが上だから。」
盛大に飲み食いする彼をぼんやりと愉しげに眺めながら、少しずつおつまみを堪能するように食事を食べる男。
そもそも酔いも空腹もないのだから、味を楽しむのが一番だというように。
「え?……あぁ、どうなってるって、今はあるけど。なんなら消せるし、尻の奥に子宮つくったり、とか割と融通聞くぜ?一応、ほっといたら6時間くらいでデフォルトの肉体に戻るけど。」
自分達の間では「性転換」と「肉体操作」と呼ばれる技術だ。
身長や肉体構造などを細かく弄るなら多少集中しないといけないが、性別を変えるだけなら片手間で可能である。
「なぁに改まって……どうせだから、じっくり観察でもしたいのかい?」
クックッ……と真剣な顔と訂正をからかうように、喉を鳴らすような仕草で笑みを零して。
■セイン=ディバン > 「そうなのか? こっちの世界じゃ、ハーティくらいのランクなら……。
それこそ、上位魔族以上、超越者級なんだがな」
まさかの告白に、目を白黒させる男。
世界変われば呼び名も変わる、だな、と。
相手の元の世界では、人間なんてザコザコのザコなのでは? と思ってしまう。
「……あったっけか~……いや、お前のそこ、見てないから気付かなかったけど……。
良く考えれば、基本バックからしてたような気もするし……」
相手が、肉体を女性よりにできる、ということまでは知っていたが。
付いてたか? 本当に? と記憶を辿るようにする男。
届いたお代わりの麦酒を一気に飲み干せば、店員にすぐさま、もう一杯、と注文し。
「……ここで色っぽくストリップして~、なんて頼んだら。
見せてくれるわけか?」
相手が笑えば、男も笑いながら言う。
さて、相手は気付くだろうか。
この店内の個室の数箇所から、艶っぽい声が聞こえ始めていることに。
まさしく。個室の有効利用をしているお客様、がぼちぼち出てきたようだ。
■ハーティリア > 「あー……なんていうか、そうだな。
たとえばの話だけど……ロシアンルーレットで勝負だ~って言ってリボルバー渡したら、持った時点で重さのズレとかで弾倉のどこに弾があるかわかるのかわかって、そこから弾倉をジャラッてルーレットさせたら好きな場所に止めるのが『できて当たり前』の連中だから。
種族としてのスペックが根本的に違う、もちろん魔力もだけど……。」
そもそもあいつら本体この世界にないから文字通りこっちでの生死なんて「お遊び」だし……と肩を竦めて。
そもそも、人間なんて訓練しないとゴブリンにも勝てない時点でいち種族としてのスペックはザコザコのザコではなかろうか。
成長の度合いと幅はもの凄いけど、ゴブリンも竜も、訓練や鍛錬なんてしないのだから。
「あるぞー、まあ邪魔な時は消したりしてなくもないけどな、戦う時とか、蹴られたら溜まったもんじゃねぇし。
……ん?別に良いけど……ちゃんと、おねだりできたら、な?」
壁越しに聞こえる艶っぽい声になるほどなぁ、なぞと呑気に思いつつも、笑うながら帰って来た言葉に、少しばかり……声に甘さを滲ませて。
■セイン=ディバン > 「……? まぁ、なるほどなんだが。言いたいことは分かるんだが。
……それくらいなら、オレもできるぞ?」
その例え方は、分かりやすくはあるが。その芸当、オレできるよ? と笑う男。
「オレの感覚で言うなら、目を瞑って上空に投げたリボルバーに、目を閉じたまま弾丸を投げて入れて、んでキャッチと同時に六人撃ちぬく、とか。
そういうランクってことかな?」
クスクス笑いつつ懐から愛用の銃を取り出し、弾丸が入っているのを見せる。
よそ見しつつ。
「弾、好きな所から抜いてみ?」
なんていいつつ、視線を横に向けたまま、壁に貼ってあったメニューを見て。
次は魚介が食いてぇ、なんて笑う男。
「分かるわ~! オレも昔良く玉ぁ蹴られたりしてたもん!
……ん~? おねだりねぇ。
……ハーティの。ちょっとエロいとこ。見ってみったい」
ゲタゲタ笑いつつ、男はそんな事を口走る。
なんでも、貧民地区で微妙に流行っている煽り文句らしいが。
なんとも間の抜けた掛け声だと男は思う。
■ハーティリア > 「ほぅ、それは凄ぇ。俺は無理だわ……でも、銃を初めてとか、1回2回手に持った時から出来たわけじゃねぇだろ? あいつら出来るんだよ。」
笑う男の言葉を素直に賞賛しつつ、苦笑いで言葉を続ける。
「あー……そうだな、あとは……特殊な投げ方しなくても、サイコロを掌から落とす動作だけで好きな出目出したりとか、そういうレベル。」
もちろん、人間ができない道理はないだろう。出来るようになるまでに慣れや訓練がどれだけ必要かわからないが。
そんなことを言いながらも差し出されたリボルバーを受け取り……彼の視界から隠すようにテーブルの下でそっと、弾を1発……そしてもう1発こっそりと抜き取って、彼に拳銃を返し。
「ほい、抜いたぜ。
はっは、ちょっとで良いのかい?まあ、いいか。」
笑いながら口走るおねだりというよりは煽り文句にケラケラと此方も笑いながらも……椅子から立ち上がると。
するりと……体のラインを想起させるように指が体をなぞり、ゆっくりと、まずはローブを脱ぎ落せば……
冷え冷えとした白い肌むっちりとした肉付きがわかるピッタリとした黒いスパッツのよな下着と、股間の膨らみが露わになって。
そのままそっと、下着に手をかけて下ろしていく。といっても、ついているのは別段何の変哲もない、平均的なサイズの……強いていえばやわらかそうな逸物だけども。
■セイン=ディバン > 「なるほど、そういうことか。流石にそのレベルでの、ってのは無理だ。
オレだって、銃を使い始めたのはここ二年ほどからだからな」
なるほど、そういうスケールか、と笑う男。
続いてのダイスの話にも苦笑し。
「それもオレ微妙にできるわぁ。
ただ、やりすぎるとカジノから出禁喰らうけど」
実際、それで小銭を稼いだりはしたが。
それで儲けると、楽しくないんだよな、などと笑ってみせ。
相手がリボルバーを返してくれば。男はそれをよそ見したまま受け取り。
シリンダーを戻したかと思えば、流れるような手つきでシリンダーを回転させる。
決して銃を見ぬまま。男はこめかみに銃を当て。撃鉄を起こし……引き金を引くが。
弾丸は発射されず。かちり、という音だけが鳴る。
「なんでわざわざ、二発も抜いたんだ?
……お、なんだかんだやってくれんだ。嬉しいね」
銃を縦にし、シリンダーをブレイクさせ、弾丸四発を抜き取る男。
ここまで、一切銃を見てはいないあたり、だいぶ、銃という武器を扱い慣れて来た様子。
そのまま、相手のストリップショーが始まれば。
男は、にやにやと笑いつつそれを鑑賞する。
そうして、現れたソレを見れば。
「……付いてますね」
と、ぽそっ、と呟くのであった。
■ハーティリア > 「魔界貴族や竜族は、基本的に生物としてのスペックが段違いだからなぁ。
それこそ鍛えぬいた人間なら届くだろうけど、なんていうか平均値の差がでかい感じ?」
だから相手にするとめんどくさいんだよなぁ、とボヤき一つ。まあ、こっちの魔族とは色々違うみたいだし、こっちには居ないから単なる世間話以上のネタにはならないが。
「あー、あるある。まあ俺はあんまりギャンブルしねぇけどなぁ。
どうせ金使うなら魔術研究にぶっこむわぁ。」
そんな言葉と共に、彼のやることをボンヤリと眺めている。
弾倉を回し……こめかみに当て……引き金を引く、カチャリ、と鳴るまでを頬杖をついて眺めていれば。
「お、やっぱバレてたか。なんとなくよ、なんとなく。」
はいこれ、と抜いた弾丸をポイと投げ返してから……じれったく、見せつけるように始めたストリップショー。
一枚、二枚と脱ぐものが少なければ、それはすぐに終わってしまうが。
「だから言ったじゃねぇかよ、付いてるって。……で、こうすれば。」
彼の視界を一瞬遮るように、薄く茂みをまとい、玉も竿も垂れ下がった股間を手で隠してはずせば……すでに、そこには何もなくツルリとした股間があるだけで。
「ほい、なくなりました……なんて、な? 服、着ていーい?それとも……シたい?」
■セイン=ディバン > 「そうさなぁ。龍種はオレも痛感してる。
結局、人間ってのは肉体的には弱い生物だからな」
勝てないわけでもないが。毎日毎日戦いたいとも思わない。
そもそも超越者クラスとは、できるかぎり戦いたくはないくらいなのだから。
「たまにはいいぞ? 息抜きできるし。
あと、カジノは出会いの場だし」
色っぽいねーちゃん引っ掛けるのにいいんだよ、なんて笑いつつ。
見事、ロシアンルーレットを成功させて見せる男。
確率、三分の一のセーフを当ててみせるあたり、慣れている。
「なんとなく、ねぇ。もしかして。
オレがしくじるかもしれねぇから一発じゃなくて二発抜いたのか?」
ケタケタ笑いつつ、弾丸を戻す男。
相手が衣服を脱ぎ、体を見せれば、男はまじまじと観察していたが。
「……おぉ~。手品みてぇだな。
……どうすっかねぇ。したくねぇと言えばウソになるが。
お前、オレに抱かれてるとき、チンコ消してたのか?」
相手に対して、手招きし。こっちの席こいよ、と言う男。
相手のストリップを見ている間に、男の股間もすっかり硬くなっていた。
■ハーティリア > 「そうそう。まあ、竜巻をうちわ代わりに涼むのに使うとかそういう頭おかしいくら次元の違う奴に限って、大抵どっかに引きこもってくれてるから、それは楽だけど。俺も最初はまあそんな感じだったし。」
これでも故郷帰ったら船1隻と城と図書館あるんだぜ、はっはっは、とちょっと自慢してみたり。
「ん~、俺ハマったら割と際限なしに突っ込むタイプだからなぁ。たまーに景品付きのくじとかやるくらいでいいわぁ。」
そんな本格的なギャンブルはやめとく、と手をひらひら振り。あぁでも、後ろから彼がやるのを眺めているのは、割と楽しいかもしれない。
「いや、ほんとになんとなく。そも、しくじったら別に蘇生処置くらいできるし俺。」
ウィッチドクターなめんなよー、と裸体のまま文句を口にして……こっちに来いと手招く彼に小さく笑い、隣の席に腰かけるように、そっと手が彼の太ももをするりと撫でて。
「あー、消してた時も、あるかも?その日の気分で。ほら……俺も脱いだんだからよ、セインも……な?」
するにしろ、しないにしろ……俺だけ裸はナシだろう、とのたまうのだ。
■セイン=ディバン > 「ホント。その手のやつらがアクティブな性格してたら。
マジでこの世は地獄だぜ」
そうでなくてよかった、と呟きながら。相手の言葉に眉をくっ、と上げる。
城はともかく、船と図書館はいいなぁ。オレも買おうかな、なんて考えている。
「ん。その辺自覚してんならまぁ、無理にオススメはしないけどな」
向く向かないもあるしなー、と笑う男。
ちなみに男はこう言いつつも、別段ギャンブルに強いわけではない。
「そうかい。まぁ、もう終ったことだからいいけどさ」
当然、しくじるつもりもなかったけどな、と笑う男。
相手が隣に座り、太ももをなでてくれば。
「ふむ。そんなもんか。
そうさなぁ。じゃあ……へ……へぶっしっ!」
相手の気まぐれっぷりに笑いつつ、男も服を脱ぐのだが。
瞬間、男はくしゃみを披露し、鼻水をたらす。
ソレをぬぐうと、男は服を着込み、相手の脱いだ服を手繰り寄せ。
相手にいそいそと着せる。
「……寒いから。着たまましましょう」
提案であった。そもそも中年オヤジには昨今の寒さは堪えるのだ。
■ハーティリア > 「そういう奴は大抵、アクティブな時期通り過ぎてなんていうか、プライドと退屈だけ持て余して自分の領域で生きてるタイプになるらしいから。ま、今は領域なんて街の片隅くらいしかねぇけど。」
俺もあと何千年かしたらそうなるのかねぇ、とか思うが、自分は飽いたら滅べばいいから、まあいいか。と目を細め。
「俺、割とコレクター気質で凝り性だからギャンブルやめとけって言われたし。
まあ、集めたものはほとんど故郷に置いてきちまったけど。……ぷっ、はは!大丈夫か?」
脱いだ途端、くしゃみをした彼に小さく笑みを零し、そっと服を着、着せられた衣服に目を細め……冷えた指先で頬をツッ、と撫でる。
「……シないって選択肢がないのは褒めてやろう。」
意外と敬語似合うなぁ、と笑えば……そっと、唇を寄せる。甘い香りと魔力が漂う唇で、彼の唇にチュ、と吸い付いて。
■セイン=ディバン > 「ははははは、確かにそうかもな」
言われてみれば、そうかもしれない。
男は笑いながら肯定するが。中にはアクティブな超越者も居るので。
あまり笑い話にもできなかったり。
「ふむ。そっか。……その忠言を口にしてくれたのは、仲の良い知り合いか?」
ふと。疑問に思ったので、相手に尋ねてみるのだが。
いくら店の中とはいえ、やはり寒かった。
思わず出たクシャミに関して、かっこ悪い、と思いつつ。
相手とキスを交わしつつ、器用にズボンから勃起したペニスを取り出し。
「お前さんは……風邪とかはひきそうにないな。
……ん。ハーティ。そのままオレの上に乗っかりな」
服を着たままでその姿勢なら。
仲の良い客が、膝の上に座ってるようにしか見えないだろう。
これなら、急に店員が来ても安心だろ? などと言いつつ。
相手と、何度も何度もキスをする。
■ハーティリア > 「ん~……まあ、そうだな、そんなとこ。あとはまあ、師匠とかだなぁ。」
魔術師は、逆にこう、元から研究打のなんだので引きこもるのが目的で不死になったりとかだから、結局は同じだとか、なんとか。
そっと、彼の膝にのっかり、自分のまたの間からギン、とそそり立つように取り出された肉棒を、軽くむっちりとした太腿でキュッとはさんだりして。
「そもそも、風邪も毒も、体が生きてなきゃ意味がねぇだろう?ん、ぅ……。」
ちゅ、ちゅっ……とキスを繰り返し乍ら、舌を絡め、甘い唾液と魔力がねっとりと、舌と一緒に彼に忍び込む。
■セイン=ディバン > 「師匠、ね。なんの師匠なんだ?」
相手の素性から考えると、師匠、なんて言葉は新鮮だった。
やはり、魔術系統の師匠なのだろうか。
「お、っとと」
相手が膝の上に乗るのをサポートし。抱っこするような姿勢に。
相手の太ももにペニスを挟まれれば、じわり、と快楽が広がる。
「ま、そりゃそうだ……。
ハーティ。自分で入れてみな……」
濃厚なキスを味わいながら、そう命じる男。
相手が転んだりしないように、受け止められる準備はしつつ。
男は、自分から挿入などはしない。
■ハーティリア > 「まあ、魔術と医術の師匠ってところだぁね。師匠っていうかどっちかというと先生って感じだけど。」
多分まだ生きてんじゃね?なんて言いながら、膝の上に乗せられた体を支えるように軽く抱かれ、太腿でギュ、と肉棒を挟んだまま……彼の命令に目を細め。
「それも良いけどさ、その前に……ほら、脚で挟んでてやるからさ……このまま、腰振ってみてよ。」
ぐりゅ、と肉感的な淫魔の太腿で挟みこんだ肉棒は、軽く腿を擦り合わせればグニグニと擦り付けただけでイけそうな肌質に挟まれたもみくちゃにされる快感を彼に注いで。
■セイン=ディバン > 「ふ~ん……。なんていうか、お前さんに師匠や先生がいる、ってのも。
不思議な気分だわ」
てっきり、完全に独学で技術を身につけた物かと思っていたので。
相手が何かを人から教わる、というのは。ちょっと想像できなかった。
「……いいけどよ。射精する前には、中に入れさせろよ?」
店のイスやら床やら、汚すわけにはいかんぞ? と言いつつ。
男は、ゆっくりと腰を動かしていく。
普段しない動きなので、多少ぎこちなくはあるが。
男の肉槍は、相手の太ももの間をにゅるにゅると往復していく。
すぐさま、先端からは先走り溢れ。
びくびくと痙攣をし始めるのが、相手には直接伝わっていくだろう。
呼吸は乱れ、ペニスも更に硬度を増していく。
■ハーティリア > 「そんなわけねぇだろ、天才じゃあるまいし。祖母ちゃんに呪術習ったり、魔術師の学校だって通ってたっつーの。一応教師の資格もあるんだぜ?俺……ってか、あれこれ習った相手ならそれこそ一杯居るって。」
独学なんて、基礎を習った先でするもんだろ。と苦笑しながら反論する。それこそ東の忍者に房中術や人形操りを習いにいったことだってあるのだ。
「ははっ、わぁったわぁった。」
確かに、それは仕方ないな……と納得しながらも、動き出した腰……ぬぷ、にゅぷっと先走りで音を立てながら、挟んだ太腿からまるで生えるように出入りする野太い肉棒を、愉しげに眺めて……。
ズッ、ズッと幹だけが擦れて寂しそうな亀頭にニチャリと、先走りを塗り広げるように片手を添えると、ビクビクとしゃくりあげる振動を手に感じて、ほぅ……と甘い吐息を漏らし。
ぐちゅっ、にちゅっ、ぐりゅぅっ♥と……軽く手で覆った亀頭を、ドアノブを磨くように先走りを使って、吸い付くような滑らかな掌が左右に擦り上げていく。
■セイン=ディバン > 「なんともまぁ。お前さんは、不思議なヤツだなぁ」
イメージと実像がだいぶ違うな、なんて考えつつも。
相手がそんな、生徒、だった頃を思い、ついつい笑ってしまう。
やっぱり、どこか想像できない。
「この店、結構気に入ってるからな。
出入り禁止、なんてなったら困る」
そう言いつつも、少しずつ動きを早くしていく男。
ただ太ももで刺激されているだけだというのに。
ヘタなセックスよりも、確実に気持ちが良い。
ついつい男は腰の動きを早めてしまうが、太ももからはみ出していた亀頭を、手で刺激されてしまえば。刺激の強さに、腰が引けてしまい。
思わず、精が漏れてしまいそうになるのを、呼吸と忍耐力で我慢。
「……っぶ、ねぇ~……!
ちょっかいだすなら、先に言えって……!」
相手にそう文句を言うものの。男の股間は、既にはち切れんほど。
相手の太ももの中で、びくびくと跳ね回り。
更なる行為を期待しているのは筒抜けだろう。
男はそのまま、相手にキスをしながら、相手の腰を、とんとん、と指で軽く叩く。
どうやら、もう我慢できない様子。