2019/01/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にピングさんが現れました。
ピング > 昼も過ぎ、賑わいを見せる大通りから一本外れた場所にある古びた雑貨屋。
アルバイト募集の紙とは別に”本日、本が特価”という貼り紙が入り口にあった。

店内では相変わらず雑多な様子ではあるものの、奥まった部分にある棚に”お勧め”と言うポップが飾られており。
急ぎ本だけを固めたのだろうその棚は、内容は専門書から娯楽物まで順不同で並べられており。
けれども開いてみれば判るが、その本の3冊に1冊は官能本だった。
中身は文字だけのものから、挿絵の入ったものまでと様々で。
性質の悪いことに表紙と内容を入れ替えている物もあり、さながら本を探す客を陥れるトラップ。
或いは、人によっては宝の山と言えるかもしれないが。

既に何度か、恥ずかしそうに本を閉じる客や、逆に周囲を気にしながらも読み耽る客を見て楽しんでいたものだった。

「何だかんだ言いながら皆好きものってことだぁな。」

カウンターに頬杖をつき、その事を思い出しては悪戯が成功した時の様に笑いを零し。
今日も今日とて酷く適当に、店の運営は行われていた。

ピング > その後もやってくる客を見ては、その反応を見て楽しむ一日。
特に女性が来た時は、序に魔法を使って悪戯までしている始末で。

面白かったのでまた後日にもやってみよう、等と思いつつ。
こうして雑貨屋の一日は過ぎていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > お世話になった孤児院へ新年のお祝いを届けた帰り道。あまり高価なものは買ってあげられなかったけれど、新しいおもちゃや服を喜んでくれた子どもたちの顔を思い浮かべながら、賑やかな商店街を上機嫌で歩いている。
屋台から出張してきたと思われる人から貰った小さなコップを両手で持ちながら、中の飲み物にときどき口をつけて、はーっと白い息を吐く。遠いところで取れる果物を搾ったものだと説明された飲み物は、まだ湯気が立つくらいに温かくて。

「…もっと詳しく聞けばよかった」

サービス品だといって渡された飲み物がおいしくて独り言。どんな果物か聞いておけば、後日自分でも作れたかもしれないと思うと惜しい事をした気がする。
いい事が二つも重なった夜。このまま何事もなく家まで戻れたなら、どんなによかったか。
不意にとくんと胸が高鳴る違和感に、小首をかしげる。ちょうど寒い風が頬を撫でたから、それに驚いたせいかと思った。しかし体内から温めるために飲み物を口にしていると、鼓動がとくとくと、すこし早足になってきた気がして。

ミンティ > 前にも知らない人からもらったお菓子で身体に違和感をおぼえた事がある。それ以来、こういった事には気をつけていたつもりだけれど、嬉しい事があって浮かれていたからだろうか、頬や額が熱っぽくなってくるにつれ、まさか、と思いはじめる。
眉を寄せて困り顔。なんとなく、早く家に戻った方がいい気がして早足になりかけた時、すれ違った男性二人組の会話が、聞くつもりはなかったけれど耳に入った。

「…」

飲み物におかしな薬を混入している愉快犯的な人がいるらしい。もちろんそれが、自分が飲み物を渡された人だという確証はなかったけれど、じっとコップの中を見つめている間にも、吐息が熱っぽくなってきて。
今の自分はきっと情けない表情をしているだろう。そう思うと、誰かに顔を見られたくなくて、うつむきがちに。先を急ぐ足は、人の多い場所を無意識に避けて、賑やかな大通りから脇道へ逸れてしまう。
こんな状態では人のすくない方へと進んでしまうのは不用心だと考える余裕はなくて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ミンティ > 屋台が客引きのために吊るしたランタンがいくつも並んでいて、遅い時間でも表通りは明るかったけれど、すこし脇道に逸れたとたん、いつもの夜の雰囲気となった。
それを危険と思うより、顔が見えづらくなったと安心してしまったから、本当に迂闊だった。冷静な判断を欠いたまま、小さな背中は路地の影へと紛れていって…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
ピング > 昼も過ぎ、賑わいを見せる大通りから一本外れた場所にある古びた雑貨屋。
先日に引き続き”本日、本が特価”という貼り紙が入り口にあった。

店内では相変わらず雑多な様子ではあるものの、奥まった部分にある棚に”お勧め”と言うポップが飾られており。
急ぎ本だけを固めたのだろうその棚は、内容は専門書から娯楽物まで順不同で並べられており。
けれども開いてみれば判るが、その本の3冊に1冊は官能本だった。
中身は文字だけのものから、挿絵の入ったものまでと様々で。
性質の悪いことに表紙と内容を入れ替えている物もあり、さながら本を探す客を陥れるトラップ。
或いは、人によっては宝の山と言えるかもしれないが。

客の要望というよりは、此方の趣味で集め、それを見た反応を楽しんでいた。
時折、視線に魔力を込めて痴漢めいた行為を働いてるのはご愛敬だ。

さて、元より客の入りが決して多いとは言えぬこの雑貨店。
先ほど来た客を最後に誰が現れる事も無く、無人の店内は静かな空間が広がっていた。

ピング > こうして今日もだらだらとした店の一日が過ぎていく。
客が訪れるかどうかは、さて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい平民地区の繁華街の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に道行く人を眺めている男が一人。
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子を何処か他人事のように眺めていた。

「そろそろこの騒がしさも落ち着いてくるかと思ったら…そんなことはないな。
 新年早々元気なもんだ、仕事で来る分にはこの騒々しさが面倒ごとだがオフなら気楽なもんだな」

どこか上機嫌に漏らしながらもどこかで騒動が起きたのだろう、
聞こえてくる怒声の方に視線を向けてヤジを飛ばす始末。
仕事らしい仕事もなくたまには休みと位置付けての散歩の最中だけに、
普段用心棒をしてる時の飯のタネも気楽に楽しめる余裕がある。
三が日は休みと決め込んでの散策中となれば浮かれもしようもの。

カイン > 「ん。とりあえずまずは酒飲める場所を探しに行くか。」

何を飲むかなと居並ぶ酒場を一瞥してから雑踏に紛れていく。
軽い足取りを隠すことなく酒の勘定をしながら去っていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/繁華街」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシュミーさんが現れました。
シュミー > 踊りを生業とする女は、だからといって常に専属の酒場に詰めているわけではない
踊りを休む日もある。
そんな日、彼女が何をするかと言えば…軽く酒を呑むことがほとんどだ。
自分が居る店で呑んでもいいのだが、ただ余計な騒ぎを生むことを懸念した彼女はいつも違う酒場で盃を傾ける

「は、ふ。」

酒気を口から漂わせながら一人で席に座り。
いつもの派手、かつ布の少ない踊り子服ではなく、多少布が増えた普段着で
しかし、腰から自慢の脚にかけては見せつける様にスリットが入っており、ちらちらと酒場の目を集めている

「…ふふ…♪」

その軽い視線たちに軽く身体を震わせながら、休日を楽しんでいる様子。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテリスさんが現れました。
テリス > そんな踊り子へ視線を奪われている少年が一人。
裏口からカウンター側へ入り、荷物を抱えたまま店内を見ている。
性に疎い少年には少しだけ刺激の強い姿。
誘うような色香に無防備にあてられてしまっているわけで…。

「……おっちゃん、あんな綺麗な人ここに来てたか?」

興味あんのか?だの、お前にゃ早ぇよだの、と荷物を受け取りながら笑う店主。
勿論酒場なのだから誰がいつ来るかなんてのはわからないものだ。
ぐしぐし、とフードで覆った髪をかくと、いつものようにカウンター席へと腰を落ち着ける。
情報が無い時、売れない時はこうして軽い手伝いをしつつ食事を得ているという所だ。

少し待っていろ、と食事を待つ間。
気づけば視線を奪われていたりしているわけで…。

シュミー > 「…?」

ゆったりと…賑わう酒場には似つかわしくなく誰とも話さずのんでいると…
大人とは違う、少し幼い視線を感じて
酒場とは大人が集う場所であり、そこでこんな視線を浴びるなんて、と少し自分も視線を巡らせる

そうすれば、自ずとぱちり、と視線が合うだろうか。
相手を見つけた女はにこり、と笑って

「……」

ゆっくり席を立ち、杯を持ったまま少年が座るカウンター席へと近づいてくるだろう
丁度一つ、横の席が空いており…寒そうな服に包まれた体を席へと落とす。

「ね、どうしたの?じっとこっち見てたみたいだけど」

聞きようによっては咎めるような口調
けれど彼女の表情はどこかからかうような笑みを浮かべており
見せつける様に足を組みなおし、少年を見つめるだろうか

テリス > 意識せずとも思わずといった様子でちらちらと女性を見ていた少年。
あるタイミングでばっちりと目が合ってしまう。
にっこりと微笑う女性に一瞬見惚れて……。
はっ、と慌てて視線を逸らしてカウンターの中へと顔を向けるが。

すとん、という静かな音と共にすぐ隣へと女性が座っていた。

「え!?……な、なんでもないよ。」

勿論なんでもなくない。バレバレな様子で視線を合わせる事はなく。
パンとスープを持って来た店主になんだいっちょ前に照れてんのか!と豪快に笑い飛ばされる始末。
童貞のガキなんざ相手にすんなよ、と言う言葉に黙ってろよぉ!と噛みつくが…。

「ちぇっ。」

相手にされずに笑われる様子に、唇を尖らせる。
…ちらり、と踊り子を横目で盗み見て…照れを隠すように黒パンを口へと詰め込んでいく。
スリットから覗く褐色の脚が気にならないわけはない。
見せつけるようにされて視線も奪われていた。が、それを認めれる程素直ではない少年であった。