2018/12/24 のログ
■タピオカ > 「それでも、聞いてみたいよ。
ブレイドが小さな時、どんな子だったかな、とか。まわりにどんな人がいて、毎日何してたかな、とか。
ブレイドと親しくしたいもの……!」
何気ない子供時代の彼が知りたい、とそう伝える。
彼が自分にお話をしてくれる、そのこと自体に価値があるよと笑みを深めて。
「あはっ、ごめん!
――ひゃぅ!……わあーっ!僕、このままブレイドに馬でさらわれちゃうよー!」
彼の手付きに伝うのは、ポンチョの分厚い生地ごしの褐色肌の柔らかさ。
強く抱かれての抗議に、逆に声音は高くなるばかりで。
馬に乗った彼に連れ去られていく、みたいな冗句を言って楽しむと、やがて回転木馬が静かに動きを止めていく。
「んーっ……!楽しかった……っ!
いつか本物の馬で、ブレイドと一緒に旅に出たいな。へへ。
えっと、次は……」
やがて世話役にお礼を言ってから、2人で木馬を降りて。
ぐーっ、と伸びをするなり、振り返って微笑んだ。
次はどうしよう、と悩むフリをしてから……。
「ね……。ブレイド。良かったら、このまま……。
お祭りの夜を、ずっと僕と過ごさない?
その……。宿の部屋で……、ふたりっきりで……」
回転木馬を楽しみながら、その後半で感じていた彼の熱。
それとなく自分の背後に手をやって、少し残っている硬い熱を思い出しながら。恥ずかしそうな上目遣いで誘ってみる。
冬至の祭りの続きを、彼ともっと楽しみたい、とばかり。
■ブレイド > 「わーったよ、つまんなかったらちゃんと言えよ?
そんな話しなくても、仲良くしてくれんならオレだって嬉しいもんだしな」
そんなことを言われたら、強く断ることなどできるはずもない。
自分の話を聞きたいと言ってくれる少女が向ける笑み…
その唇に触れるようにキスを。
「はは、馬に乗ったことねーっていってるだろ?
攫うなら、抱いてか手を引いて…だ」
抱きしめる少女の体…ポンチョと自身のマントのせいで体温はわからないが
その柔らかさは伝わる。
鼓動を早くさせたままに、木馬は止まるが、顔の熱はまだ冷めていない。
「馬ねぇ…そんときは乗り方教えてくれよ?
っと?」
木馬から降りた少女は、少し照れながらも誘ってくれた。
それが何を意味するのかわからないほど鈍くはない。
「……財布役、ってわけじゃねーよな?
断る理由はねーよ」
■タピオカ > 「それを聞いたら、僕も嬉しい……。
……ん……っ……。……ふふっ!……おかえし。」
そっと撫でるよなキスをもらうと、気持ちよさそうに呻いて。楽しげに笑えば、お返しと呟いて。ちょん。啄むように、彼の小鼻に尖らせて唇を寄せて。
――やがて、回転木馬から降りて。
「任せてよ!乗れるようになったら、徒歩よりも遠出できるし!」
とん、と張った胸を片手の拳で叩いてみせて。
「えへ……。ブレイドと過ごせるの、嬉しいな……!
……じゃあ、向こうの宿に、行こ……?」
やっぱり、気恥ずかしい。誘いを受けてもらえたら嬉しそうに腰を少し動かすけれど、うつむき加減で頬はそっと赤味を帯びていた。
さっきとは違ったしおらしげな動きで相手の腕をとると、賑わいの中、2人で歩きはじめて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に魔王レヴィアタンさんが現れました。
■魔王レヴィアタン > すっかり海に出ずっぱりだった為、こうして王都にやってくるのは久しぶりだった。
上半身を覆うコートに身を包み、いつものように一人気ままにぶらついている。
小さく鼻唄を歌いながら、平民地区の人気の無い通りに足を踏み入れた。
「……こんなところあったっけ?…ま、様変わりしててもおかしくないかァ」
見慣れない光景に首を傾ぎつつも、長らく留守にしていたのだ変化することもあろう…と適当に考えて終わる。
ぶらぶら、ふらふらと端から見れば夜遊びしている人間の娘にしか見えないが…
これでも一領地を治める魔王である。
暴漢に襲われたとて、軽くあしらう程度の力は十分に持っている。
■魔王レヴィアタン > 「……そろそろ、目新しい酒が欲しいなと思ったんだけど…」
王都に今日やってきた理由は、酒の調達だった。
部下の士気を上げる為には、大好きな酒を振舞ってやるのが手っ取り早い。
というわけで懐具合に気を配りつつ、どこかで買い付けようと思いやってきたわけで。
しかし行き当たりばったりで来たからか、大した店も見つかっていない。
そのまま夜を迎えて今に至る…というわけである。
主の放浪癖はいつものこと。一日二日いなくなろうと部下達は気にも留めない為、特に心配せずとも大丈夫なのだが。
■魔王レヴィアタン > 「……とはいえ、そろそろ帰らないと煩いかねェ」
そう呟くと夜空を見上げ、片手を持ち上げて。
ぱちん、と指を鳴らせば、魔王の姿はその場から瞬く間に消え去った…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から魔王レヴィアタンさんが去りました。