2018/12/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にラファルさんが現れました。
ラファル > わいわいがやがや、わいわいがやがや。
 冒険者たちは、美味しい仕事にありつこうと、情報交換をしたり、依頼のボードを眺めたり。
 中にはギルドのお偉いさんから依頼を直接受けたりしている。
 そんな中にちょこんと現れるのは、背中が隠れるぐらいに大きなバックパックを背負った女の子。
 まだ未成年である彼女は冒険者というよりも冒険者に依頼をしに来た少女に見えるだろう。
 でも、立派な冒険者なのである。
 師匠と一緒に来て、ちゃんと認めてもらってるし、依頼もひとつこなしている。
 しかし、師匠と一緒ばかりではない、師匠は師匠で依頼を受けたりしているのだ。
 少女も一人で依頼を受けたりしなければならないが――――。

 まあ、正直駆け出しの冒険者。
 独りきりとなれば、できる依頼も限られてこよう。
 認めてもらえたのも、師匠が一緒というところも大きいのである。
 なので、窓口で依頼ありますカート問いかけた。

 受付のお姉さんがすごく困った顔してる。
 冒険者初心者の幼女に、依頼を振っていいのかどうか困ってるというのがありありと。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にアシュトンさんが現れました。
ラファル > 「うー……初心者用の依頼とか、ダメ?」

 少女一人では、信用がないのだろう、ちょっと困っているようである。
 それにゴブリン退治としても……こんな幼い娘を送り出して死なれたら寝覚めも悪い。
 そして、ドラゴンということは秘密にしてるのである。
 だってドラゴンだとわかったら大騒ぎもいいところである、なんでそんなのが冒険者ギルドに登録してるんだよ、と。
 師匠もラファルが人間だとして登録してるので、師匠がいないと録に依頼を受けさせてくれなさそうである。
 困ったなあ、お小遣い欲しいのに、と、頬を膨らませて受付嬢を見る作戦。

 ―――――失敗の気配は濃厚である。

アシュトン > 「簡単な依頼でもまわしてやればいいんじゃね?
近郊での薬草採取なら、だいたい何時も余ってるだろ」

(声がしたのは、少女の頭上よりももうすこし上の辺りから。
受付のカウンターに片手を乗せれば体重を預けるように、よっこらせっと身を乗り出して。
軽く口の端を上げた笑みと共に、受付のお姉さんに向かって首をかしげる男が一人。
装いや雰囲気からして冒険者の一人であることは間違いなさそうであるし、ここでのやり取りも手慣れている風がある。
――王都の周囲ならば、基本的に危険は少ない。魔族なんか出たら交易に被害が出る訳で、商人やら王族やら貴族お抱えの騎士団が出張ってくる。
とはいえ野生動物なんかは出たりするため、一般人にはちと厳しい。
そんな訳で、冒険者の小銭稼ぎ、というかおこずかい稼ぎのようなものと化している訳である。
なお、ゴブリンの巣穴退治は、初心者にはお勧めできない)

ラファル > 「やくそーさいしゅ。」

 薬草……たしか、傷を治したり病気を治したりする薬になる葉っぱ。
 師匠もいろいろ混ぜて丸薬作ったり毒をねったりしているのを思い出す。
 そういったのもあるのかーという認識で上を見上げれば、そこには何やらあれやこれやといろいろゴテゴテ装備しているおにーさんがいた。
 彼も冒険者なのだろうか、カウンターに寄りかかりながら受付のおねーさんに何かを言っている。
 受付のおねーさんはまあ、それなら、的な雰囲気が少し出ているようだ。
 
 ゴブリン退治は、やはりこう、スレイヤーさんのように専門の人が引き受けてやるものなのだろうか。
 でも、やってみたいなぁという気もあるのだ。
 じーっと、眺めるのは、ゴブリン退治の依頼。
 その隣にあるのは、薬草採取の依頼。

「………ゴブリン退治したい。」

 しょうじょは、ぽつ、とわがままな一言。

アシュトン > 「やくそーさいしゅ。
野宿する覚悟があるなら、掛け持ちで受ければいい。手間の割に実入りは悪くないぞ」

(装備に関してはコートの内側なので外からパッと見では分かりにくいが、まぁ身の丈やらなにやらと比較して内側に色々仕込んでいそう感は確かにありそうだ。
単発では、本当にお小遣い程度なのだが。出す方も心得ているのは、比較的期間に余裕のあるモノは多い。
自生している地域が近い依頼を組み合わせて受ければ、短い日数でそれなり位の稼ぎにはなる。少なくとも、飢え死にはしない程度には。
駆け出し冒険者が受けるには、妥当な所だろう)

「ゴブリン……お嬢ちゃん、確かにゴブリンは村の力自慢が農具で追い払える位の力だけどな。
巣穴を潰すってなると、次元が違うんだよ。知力は人間の子供程度だが、ずるがしこさに於いては人並み以上だ。
調子乗った初心者パーティーが突っ込んで、戻ってこなかったなんてのも珍しくはない。
お嬢ちゃんがもしオーガを蹴り一発で倒せる位強いとしても、実績が無けりゃギルドもホイホイと仕事を任せる訳にはいかない。
どうしてもってんなら、誰か手練れでも捕まえて組む事だ」

(謎の血の気の多さに軽く肩を竦めつつ、ゆっくりと説得するような口調で言う。
この男、善人という訳ではないが。かといって、仕事外では別段非道という訳でも――無い事もある。
どうしてもってんなら暇そうな奴らいないかね、と視線を巡らしてみる訳で。
もっとも、少女のすぐ隣ににも暇を持て余している男が居たりはするが。子守りしながらゴブリンの巣穴、超メンドイ)

ラファル > じー……、彼の言葉を聞きながら金色の瞳は、じっと男の顔を見ている。
 装備に関しては、鉄の匂いもするし、コートが不自然に垂れている、重さに引っ張られているところから、いろいろな隠し武器や道具を隠しているのだろう。

「ふむふむ。
 ふむふむ。

 ………誰かてだれ。」

 視線を巡らせてみる。
 周囲の冒険者、流石にベテランが多いのか、なんでゴブリン退治をという雰囲気で少女の視線が近づくとぷいとそっぽを向いていく。
 説得するように言葉を放つ男も、多分押し付ける相手を探そうと視線を巡らせているのが見える。
 くるんと、周囲を見まわして、一周したあと。

 ぎゅ。

 隣にいる男のコートを掴む。

「おねーさん、つかまえたよ。」

 にこにこと笑いながら、少女は受付に宣言する。
 その手は、オーガなんて目じゃないぐらいにしっかりぎっちり握っている。
 ちなみに、並みの人間の力であれば引っ張っても少女はびくともしないが、さてどうだろう。

アシュトン > 「誰か。
その辺でぼんやりしてるゴクツブシでも、適当に捕まえてきたらいいんじゃないか?」

(まぁ、乗ってくれるかは別の話である。
手間の割に稼ぎが悪く、しかも子守り付きである。快く受けてくれるようなヤツは、そうそう居ないだろう。
冒険者は、慈善事業じゃない。そしてこの男も、例に漏れずそういう心算な訳なのだけど)

「……まぁ、そうなるよね」

(私は関係ないですよオーラを醸し出そうとしてはいたのだが、何となく、状況的に、こうなる予感はしていた。
一番手近にいたゴクツブシが標的になってしまった訳である。
捕まったコートをはがそうとぎゅうぎゅう引っ張ってみるも、妙に力強い、というか滅茶苦茶力強い。どうなってんのこの子。
若干酸っぱそうな顔をした後に、考えるように眉間をゆびで押さえる。
ゴブリン退治なんて依頼するのは、おおよそどこかのさびれた村だ。出せる金額もたかが知れてる。
二等分するとなれば、正直薬草採取より割が合わなくなる可能性は高い)

「分かった分かった。俺が依頼受けて、ゴブリン退治やらせてやるよ。しかしまぁ、お嬢ちゃんは代わりに何か出せるか?
正直ゴブリン退治をしてその半分、位なら俺は別にいらないんだ。割に合わん。長期の仕事済ませた所で、懐も温かいし
……ふむ、見た目は可愛らしいよな」

(ぶっちゃけた話。依頼の報酬以外で、俺を動かせる何かはあるか、という事だ。
と言っても、今のやりとりからしてそう財に余裕がある様には見えない訳で。
暫しと考えたのち、少女の姿を上から下までじーっと眺める)

ラファル > しっかり捕まえて離さない、だって一番近くにいたし実力はあるし。
 それに……捕まえろといったのは彼だし言い出しっぺの法則というものがある。
 にこにこにこにこ、とはなまる笑顔で少女は男のことを見上げる。
 すごく嫌そうだけれども、こう、彼に身代わりがいないのならばこの手は離れることはない。

「何が?
 お金以外がいいの?
 んー……。」

 もそり、背中のバックパックから取り出すのは、一本の瓶。
 魔族の国にある酒造で作られている、島国の酒を研究して作り出した酒。
 その名も、姫鶴左門 極楽秘蔵と言う。1000ゴルトから始まる超高級なお酒である。
 ゴブリンスレイヤーなどしなくても、これ売れば十分生活ができるのだ。

「それとも、ボクのこと抱く?」

 まだ、幼い体は凹凸が少なく、発展途上という感じの肉体。
 青い果実というか、ロ●●ンとか言われてしまいそうな、そんな肢体。
 少女はふふ、とわらい、ちろ、と舌なめずりをし、流すように男を眺める。

アシュトン > (ギルドになんとなく冷やかしに来ただけの男である、身代わりなんている筈だがない。
タスケテの視線を送ってみても、やはり皆、少女にしたのと同じようにそっぽを向いてしまう。
とはいえ、ギルド受付のお姉さん的に、この人なら大丈夫でしょうという判定ではある様だ。
実際、総合的な意味の実力で言えば、純人間の中では高い方と言ってもいい。流石に英雄やら勇者は桁が違うが)

「半額貰う位なら、モノか、何か他の方がありがたいな。
ん~酒かぁ……って、こっちじゃ見ない酒だな。正直ゴブリン退治するより、それ売った方が金になりそうなんだが」

(何故かバックパックの中から取り出される酒瓶。そんなモノを持ち歩いている理由も気になる所ではあるが。
銘やなにやらに、少なくとも見覚えはない。海外からの輸入品、辺りだろうか。好事家にでも売れば、それこそ初心者依頼をするより金になるのは間違いなさそうである)

「はは、なんだ。意外に話が早いじゃないか。そうだな、出るのは明日として。依頼期間中、君の身体を好きにさせてくれれば十分だ。
お姉さん、その依頼、俺が受けるからキープしておいてくれ。
あと、上の部屋の鍵一つ。俺払いで」

(少女の反応に、数度と瞬きをするものの。僅かの後には口の端をあげて。
妙に挑発的な視線を受け取れば、喉を小さく鳴らしていた。
さて受付のお姉さんといえば二人のやり取りに何とも言えない顔をしていたが、仕事を済ませてくれそうならまぁいいかと手続きを済ませはじめ。
机の中から鍵を取り出すと、カウンターの上に置いた。
こういうギルドというのは、簡易宿泊所を兼ねている場合も多い。懐のさびしい初心者向けだったり、冒険者たちの集会用だったり、用途は色々であるが)

ラファル > 「うん、陸文恫酒造で作ってるお酒。貴族に卸すようなお酒、だよ。
 お金よりも、実績が欲しいんだ。」

 一人前になるにはいろいろ経験しないといけない。
 経験するには、実際に行ってみないといけないが、そこで立ちはだかるのが、ギルドのルールである。
 お金払ってきてくれるなら、それに越したことはないが。
 お金がいらないというのならば、物。モノでダメなら……。

 今回に関しては、先に相手がそれを示してくれたようなものである。
 それなら、少女は願ったり叶ったりなのであった。

「うん、別に何度してもいいけど、本番の時に動けないというのはないようにしてよー?
 ボクのお守り、ちゃんとして?」

 彼の服を握っていた手を離して、するりと彼の体に己の体を押し付ける。
 スリスリ、と甘えるようにほおずりしながら見上げる少女。
 お願い、とかすかにうるんだ瞳で見上げておねだりする。

アシュトン > 「うぅん? 聞いたことがないな。まぁ珍しいってのは分かる。
そうさな、実力よりまずは実績だよ。どれだけ強くても、ギルドが信用してくれないと大きい仕事は回ってこないならな」

(正直、何処で作ってるかもちゃんと聞き取れなかった。異国の言葉の様だったが
自分も地道に乗り越えてきたのである、そりゃもう地道に。たまに変に強い英雄みたいな奴が現れてガンガン討伐していくのを横眼に見ながら、ちょっとずつ実力と信用をね……思い出して若干泣きたくなったから忘れる事とする。
そんな物思いにふけっていると、受付終了の言葉が聞こえてきて。
代わりに鍵を摘まみ上げれば、受付嬢にヒラヒラとてを振った)

「経験はこなしてるからな、必要な時の加減はちゃんとするさ。酔いすぎて仕事に響く、みたいなマネはしねーよ。
そりゃもちろん。夜寝てる時に何か有っても不味いからな、しっかりとお守りさせてもらうぜ?」

(声に合わせて、肩が微かに揺れた。
すり寄ってくる彼女の背中に掌を這わせると、軽く撫でるようにして。
ややと前屈みになると、此方を見上げる瞳を見下ろして、顔を近づけて。
小さな唇へと軽く口づけをするような仕草と共に、ひょいと下から両腕ですくい上げ。お姫様抱っこで持ち去ってしまおうとする)

ラファル > 「トゥルネソル商会で売ってるよ。
 だから実績のためにお守りをお願いします。」

 そう、師匠と一緒だと、報告しても身内なので身内の贔屓目とみられてしまうこともあろう。
 だからこそ、今日は野良なのだ、一人で行きたかったが無理であれば、誰かについて来て貰えばいい。
 そういう意味では、初めて出会った彼は適役とも言えるだろう。
 彼の常識によってはしまうが、贔屓目という見られ方はしないのだし。

「お酒も、ボクも両方取るの?貪欲だねー。」

 お酒か、夜伽か、と考えていたが、彼は両方のつもりだったらしい。
 まあ、いいかと執着のない考えで、少女はにっこり笑う。
 頭を撫でられて、近づく顔に対し、軽く唇を押し付けて、ちゅ、と音を立てて吸って。
 持ち上げられてしまえば、その体相応の軽さで、持ち上げられるがままに腕を伸ばして彼の首に腕を巻き付ける。
 そのまま、部屋に連れて行かれたのであろう―――――

アシュトン > 「あぁいやいや、報酬としては君で十分だ。二重取りは流石に多過ぎるだろう。
もっとも、仕事の合間か――成功した祝いにでも振る舞ってくれるってなら話は別だけどさ。
酔うってのは、君に酔わせてもらう、って意味だよ」

(我ながら妙にキザっぽい言い回しをしたのと、丁度酒が出ていたせいで誤解させてしまったらしい。
もっとも、珍しい酒に興味がない訳、ではない。
其方は報酬とは別として、彼女の判断に任せると言った感じである。
柔らかな感触を味わうように暫しと重ねつけ合わせた後、軽い少女の――背負った荷物も含めればそれなりになるだろうが、抱え上げたままに二階の部屋へと向かって歩いてゆくのだった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からラファルさんが去りました。