2018/10/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテオドールさんが現れました。
テオドール > メイドを引き連れブティックに赴いたテオドール。
しかしメイドは仕事着ではなく、町娘風の装い。
見た目だけではメイドとは分かるまい。
デザインは地味ながら仕立てはいいのでテオドールと並んでいてもおかしくはない出で立ちをしている。
そしてあえて懇意にしている店ではなく、平民地区で庶民向けの店にやってきたのにも当然理由がある。

「やあ、いいかな?
この子に合うブラを選んであげてほしいんだけれど」

店に入るなり店員に話しかけるテオドール。
メイドの方はといえばもじもじとしていて小さな声で「よろしく……」と口にするのみ。
そんなメイドを店員に任せ、成り行きを見守る。
メイドはどこか恨みがましい視線を主人に送りながら、店員に案内され下着コーナーを物色している。
主人はその間特に助け舟も出さず、楽しげにその様子を眺めているのであった。

テオドール > 手持ち無沙汰に見えるのか、テオドールにも店員が話しかけて来る。
自分用の買い物をする気はないので適当に相手をするが、お連れは妹さんですか?という問いかけにはいたずらっぽく反応し。

「血の繋がりはないけどね。
それにまだちょっと素直になれてないみたいで」

明確な否定を含まない返答。
素直に解釈すれば義理の妹と思われるのであろうが、実際はただのメイドである。
だが嘘も言っていない。
そのメイドは今度は正確な採寸をするかどうかで少し揉めているようだ。

「いいよ、気にせず測ってあげて。
こういうのは体に合った物を身につけないとね」

主人の鶴の一声で本人の意向を置き去りに、メイドは店員と共に更衣室へと消えていく事に。
更衣室の中からはメイドの困惑するような声が漏れ聞こえてくる。