2018/10/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリルさんが現れました。
■リル > (今日は特に予定もなく。ただ部屋でごろ寝しているのも、回復にはなるけれど面白くはない。
なら顔なじみ達がいる場所にいよう。そう思い、自宅としているインスラからギルドへ。
ギルドの酒場で、果実酒を飲む。弱い。どちらかと言うと衛生的なジュースと言ったところか)
「ふぅむ。変な機械がどうのこうの以外には……あんましかわったことないんだね?」
(まあ、それがいいけれど。聞くにその機械はえらく強いらしい。
自分は仕事で冒険者をしている。基本的に、確実にやれるものしかやらない。
「冒険」はしない。長い寿命のエルフだと言うのに、なんとも枯れたものだと自分でも思う)
■リル > (軍事衝突が続く限り、脱走兵、敗走兵は出てくる。
そして、それらは徒党を組むこともある。
なんの心得もない民や商人からすれば十分過ぎる驚異だが
早期錬成の農民兵程度、心得のある冒険者からすれば、10人20人に囲まれない限り、なんてことはない)
「とはいえ、当分がんばる必要もないんだよね」
(この間の仕事で仕留めた一人に、えらく懸賞金がかかっていた。
別口で色々やらかしていたらしい。おかげで懐は重たい。
切り詰めれば半年は暮らせる。のんびり、のんびりやっていけばいい。
……とはいえ、困る人がふえるのも嫌なので、定期的に仕事に出るつもりだ。
そんなことを思いながら、ほぼりんごジュースな果実酒を、ちび、ちび。あまいなー。おいしい
のんびり……)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルルさんが現れました。
■ルル > 学院での野外活動も現地で出会った冒険者の人に助けてもらい上手くいき。
次は採取した薬草をギルドに運んでくるようにと言われてギルドへと。
冒険者はやさしい人からおっかない人まで様々居ると聞いているだけにどうしても近寄りにくく。
しかし行く必要があるのならと意を決してやってきた訳で。
いざギルドに入れば思ってたよりも呆気なく薬草を引き渡し、お小遣いまでもらえるお前付き。
職員に酒場も見ていくといいと言われて脚を運んでは見たが、その雰囲気にのまれて足がすくみ。
「どうし……よう……」
完全に困ったという顔で入り口に立ちすくんでしまう。
■リル > (ふうー、と一息。ナッツをぽりぽり。完全にリラックス休日モード。
酔っ払っていないから、他の冒険者と比べれば、なんというか、マシ?
人として? まだ午後に入ってすぐなのだし)
「んぇ?」
(誰かが入ってきた感覚。 しかも、すごく、馴染み深くて……深くて、深くて…………)
「ルルっ! ルルーっ!! きてみたんだねーっ!嬉しいーっ!! おいでおいでーーーっ!!」
(喜色満面。はしゃぐ子供。ぶんぶかぶんぶか、てを入り口の少女へ向かって。
周囲のシラフの冒険者は「ん?」と言ったふうにみるが、新入りも珍しいものじゃない。
リルが対応するなら良いだろう、と言った様子。
エルフ奥義・全力挨拶でぶんぶんぶんぶん手を振っている)
■ルル > やって来たまではよかったがお酒の匂いや独特の空気に完全に足がすくみ。
後ろからやって来た気配に慌てて脇に避けるといかにも荒くれという冒険者の一団が通りすぎる。
どうしよう、どうしようと思っていれば突然に名前を呼ばれて身体を震わせ。
誰かと思う声を主を探し…そこにいた少年の姿にほっと息を吐く。
「リル……よかった……」
ここは少年がいるギルドだった、その事が分かっただけでも恐怖が柔らぎ。
ぶんぶんと手を振っている少年のいる席に小走りで駆け寄っていく。
■リル > 「ルルっ、ルルっ、ここここー!!」
(はしゃぎすぎる子供そのもの。長命種の幼年なのだからしかたないといえばしかたない。
この少年はもうアルコールのにおいも、酒場の喧騒も、下卑たやりとりも
全部慣れっこになってしまっている。
故に、初心者を其処にひっぱりこもうとしていることが
結構……本来はハードル高いことだということにあんまりきづいていないのだった)
「はいはい、ここすわってー! おやじさーん! アルコール凄く弱い果実酒ちょうだい!今日のなかでいいやつ!」
「ギルド、きてくれたね。 やっぱり冒険者登録とかちゃんとするの?」
■ルル > 少年がいれば安心できるが、それでも怖いと思う気持ちは隠せず。
冒険者たちの座るテーブルの間を抜けて少年のいるテーブルにたどり着くと息を整えるように深呼吸。
それから周囲を見回し、少年の陰に隠れるように隣にと座って。
「うん……お邪魔…します……果実……?」
座れば矢次と注文する少年の姿に慣れてる?とその横顔を見つめて。
「その……学院……の……課題……。登録……した…方が……いい?」
楽し気な少年に来た理由を小さく告げ、やっぱり来たからには登録した方がいいのかと聞いてしまい。
■リル > (ルルが席にやってくるまで、座りながら踊るようなステップ。
あー、やっぱり強面いるよねー。でもしょうがないよ冒険者ギルドなんだから。
このあたり、ちょっとだけ気遣いがないというか……)
「はいっ、いらっしゃい! うん。飲み物ないのも寂しいでしょ?」
横顔を見つめられると、ぱっと振り向いて笑顔笑顔、また笑顔。
「そうだねえ。学院通してる、といっても、直接登録したほうが多分面倒はないよ。あと、お客さん扱いはあんまりしてくれないからねここ。ちょっと不親切ー」
(冒険者なのだから、色々なやり取りをするためにここに居る。
市井のなかでも「特別なんだ」という意識をもっているものも、いないではない。
だからいばるものも居る、不親切にするものもいる。
だから、同じランクにいることが一番の安全なのだ)
■ルル > 街中ですれ違うことはあるがこうして近くで見るという事がない厳つい人たち。
どうしても怖いと思ってしまうのだが、冒険者ギルドに来るからにはなれるしかなく。
少年も冒険者なんだと馴染んでいる姿に、知っている姿との違いを見てしまい。
「飲んだ事……ないけど……美味しい…?」
確かに飲み物がないと寂しい、少年の気遣いにありがとうと笑みを見せ。
こうして笑顔を向けられると嬉しくて安心できて。
「そう……なんだ……。だったら……登録…する……ね。
お客さん……して…くれないんだ……」
少年の言葉にそれだと登録した方が安全だと判り。
もしかすればまた来るかもしれない、その時に少年がいないかも。
それを思えば登録しておこうと決めて告げて。
そうしていると少年が頼んでくれた果実酒が運ばれてきて、早速一口飲んでみる。
■リル > (肩で風を切る。それは悪いことではない。ただ、それが傲慢なら。
だいたいはヤクザものだという自認。しかし、たまに英雄気取りがいる。
問題を起こすのはそういうタイプ。腕前にかかわらず、心持ちはどうしようもない。
ちなみに少年は「人の邪魔になっちゃってるのをお掃除する」と、清掃業者のような認識もある)
「うん。あ、うーん。お家ででるものよりはたぶん美味しくないけど……」
(なにせ生活水準が根っこから違う。経済力でいうなら「吹けば飛ぶ」と言っていいこちらだ。
ルルが自分のお金はあまり与えられていない、しっかりした親御さんのもとで育っているとはいえ
毎日の食事などにそれは入ってこないだろう)
「うん。無料だしね。もう学院からの色々があるなら、幾つも手続き飛ばせると思うし
あー。お客さんは「依頼主」だけだね。それ以外はほんっとにもー。もー。 もーっ」
(店主に向かってがおーっとジョッキを掲げてみる。
苦笑しながら皿を洗う店主。 こういう「無頼なで軽いやり取り」がメイン。
依頼主は当然のようにお客様だ。別室できっちりと諸手続きを丁寧にとる。
他の、このホールに居るような有象無象は、契約された従業員だけど、馬鹿の酔っ払い共がほとんど。
新規登録者も同じ扱いだ。
ルルの口にした果実酒からは、微かなアルコールと、ふわりと香る柑橘。あまずっぱい味だ)
■ルル > 冒険者の怖いというイメージは少年のお陰でかなり薄く。
しかしいかにもという風貌にはやはり怯えてしまう。
「……飲んだ事……ない……父様…お酒……早いって……」
そもそも飲むのが初めて、家でのものと言われても違いが判らないと首を振り。
少年に出会ってからは初めての経験が多いと嬉しそうな笑みを見せて。
いつも考える少年へのお礼、お酒がいいかなとふと考える。
「お金……いらない……?それなら……あとで……教えて……。
私も……出す側……?……そう……なんだ……」
店主へジョッキを掲げての様子にびくりと驚き。
それに苦笑をする店主の様子に怒らないのかとまた驚き。
その姿にここにいるのは冒険者とお仕事の人と直ぐに察して。
登録すると自分もそうなるのかな……と一度周囲を眺め。
初めて口にした果実酒は甘酸っぱい味と蜜柑の匂い。
飲みにくいなど思わず、むしろ美味しいとついつい飲んでしまう。
■リル > (この痩せてるちびっこと、そのへんにいる筋骨隆々のスキンヘッドin入れ墨。
同じ冒険者だといわれれば、まあ、詐欺だ。
眼の前の女の子が、あんまり怯えなければ良いなあ。でも無理かなあ。と)
「わお。15だったよね。 ……お父様、もうちょっとなれさせようよー……」
(あはは、と笑いながら。 でも、学院の授業で野営もしたということは
保存食のたぐいも食べ慣れてるかな? そうなら嬉しいけれど。
あんまり、こう、まずい方向でおどろかれたくはないというか。
この少年はここで結構のんでいる。解毒系の魔法でアルコールが結構抜けてくれるというのも理由だが……)
「うん。へっぽこさんはすぐにリタイヤしちゃうしね。
一々お金とってたら「あそこはがめつい」っていわれちゃう。
うんうん。一緒に書類かこー」
(自分たちのやり取りにちょっと目を白黒させているのも、また可愛い。
幸い、客扱いでちやほやしないだけで、店主の人柄は非常にいい。
色々と不器用に教えてもらったものだ。
ルルが登録すれば……僕とルルは同じ冒険者になる。それが、たまらなくうれしい。すごく、嬉しい。
あ。美味しそうに飲んでくれてる。気に入ってくれたかな。
嬉しくなる。あとは、度数が1,2%とはいえアルコールが入ってるので、そこだ)
■ルル > 少年と向かいの席の冒険者を同じと考えるのは難しい。
どちらが冒険者と聞かれれば確実に筋骨隆々を指してしまう。
怖いと思う事はあるが少年にだけはその気持ちはなく。
「うん……そうだよ……リル…も…そう……思う……?」
学院でも同じことを言われたと笑みを浮かべて楽しそうに呟き。
初めての野営はドキドキ、保存食は美味しくなかったこ事をつい話してしまう。
美味しくはなかったけど、遭遇した冒険者さんに美味しいご飯をご馳走になったことも。
「私も……そうなる……?
そう……なんだ……優しい……ね
うん……お願い……先輩……」
慣れた少年が一緒に行ってくれるなら安心。
さっきのやり取りで仲が良いのも判ってしまえば実は凄い先輩とも思い。
それに店主も見た目は怖いが良い人そう、ここで登録すれば少年と一緒、そう思うと嬉しく。
そんな楽しい気持ちからつい飲みなれない果実酒を飲み進め、気が付けばグラスは空。
ほんのり頬を赤く染め、潤んだ瞳で少年を見詰めて。
■リル > (さしずめ、この少年はその辺にいる商店手伝いや職人見習い。
いかついほうがまさに「冒険者」である。これはもう仕方ない。
リルがあっちこっち見る動作に「にゃは」と苦笑)
「そうだよねー。社交界みたいなのとかって、もうデビューしてるのかな。
ああいうところってパーティーだし、お酒も当然のようにでそうー」
(はじめての野営の話。そりゃあ保存食はほんっとに美味しくない。
料理でなんとかできる腕も自分にはない。獲物をシェアできればそれは本当に嬉しい。
食はやる気に直結するから、いいことがあったね、と笑いかける)
「……ルルがへっぽことはとても思えないけれど……
だって、色々なことに意欲的で、苦手も克服しようとして。
矢だって爆発だって、魔法がこの宿にいる誰よりも凄いのもわかったし。
…………ふふ。うん。一緒に、だ」
(さっきの動作も、店主に目を向けさせるためのオーバーアクション。
無口で、一見無愛想だけれど、実は世話焼きなおっちゃんだ。
本当、初心者の頃には世話になった。まあ、先輩ということは初心者時代のはずかしいあれこれもある……。
この店全部に慣れる必要はない。自分の周りになれてくれれば、それでいい)
「およ。グラスあいたね? どする? もういっぱいのむ?
ふらふらしてない?」
(じいっと、顔を覗き込む)
■ルル > 最初にあった時は少年の事をおせっかいな子と見ていて。
でも冒険者と判れば親切な人に代わり。
そして今は居てくれないと寂しいと思ってしまう人で。
周囲を見て視線を戻せば苦笑を浮かべているのに気が付きごめんなさいと。
「社交界……?まだ……20歳まで…待ちなさい……って。
それに…話すの……苦手…だから……困る…し……」
社交界と聞くと首を激しく左右に振り。
初めての野営の話を聞いてくれ、そして笑ってくれる事。
これからも合った事を色々と話したいと思い。
「魔法…だけ……だから……。
リルと…出会って……ないと……きっと…やってない…。
あれ……も……派手…だけど……細かな……制御…できない…誰かといると…使えない…から…。
一緒……嬉しい…」
少年とのやり取りを見て店主もいい人認識を持ち。
ここに登録すると色々と少年と店主にお世話になるのだと思えば恥ずかしく。
「美味しいから……飲みたい……駄目?
大丈夫……だから……」
顔を覗き込まれるとじっと見返し。
よくわかっていないが大丈夫だと静かに告げて。
■リル > (この子は最初はただ危なっかしいお嬢様で
でもとっても素直で、いい子なんだなって思えて。
……今は、会えない日が寂しい日になった人。
「いやいやいいのいいのー」と、片手で軽くひらひら。だってこればっかりはしょうがない。
果物と大剣、どっちが武器?と聞かれてるようなものだ)
「わあお、20まで。
……大事なんだね、ルルのことが。」
(優しい目で、ルルを見る。
たっぷり愛されて育ったこの子に、僕は先輩として何ができるだろう。
そして、この子が一人で成したことを、沢山きけるし、アドバイスもしたい)
「でも、出会ったもんね。
いっぱい、いっぱい、やってるもんね。凄いって、ほんとに思う。
うん!じゃあ先制攻撃で使っちゃおう!
ふふ……僕も嬉しい」
(ルルの瞳をみると、店主を見てくれて。慣れてくれると良いな、って。
僕と店主で、いっぱい、慣れないことを教えよう。
ああ。楽しみだ……)
「わ。えへへ。なんか嬉しいかも。 おやじさーん、さっきのもう一杯!!」
(もう用意していた、とテーブルに代えのグラスが置かれる。
……酔いが表にでないようなタイプじゃなきゃいいんだけどー……?)
■ルル > 会えないと寂しい、そして不安な時に会えれば寂しさよりも嬉しさが勝り。
片手を軽く振って気にしていないと言ってくれる優しさも大好きで。
「ん……厳しい……でも…好きな人…出来たら……飲んでいいって……。
過保護……皆…いう……けど……」
大事にされているが自由な恋愛を許す、そんな珍しい貴族である父。
過保護と言われてもそんな父が好きだと笑みを見せ。
優しい目つきで見つめられると恥ずかしい感じがして、それを誤魔化す様に少年の頬を突き。
「うん……頑張れてる…の……リルの…おかげ……。
その…使う……タイミング……教えて…ほしい……。
これからも……一緒……冒険…でも…」
最初は少年がいないと怖いかもしれない。
でも慣れてくれば一人でも大丈夫なはず。
少年と店主に色々と教わって冒険者も頑張ろうと、また一つ頑張ることが増えて。
「ん……ありがと……リル……好き」
替えのグラスが置かれると美味しそうに口をつけ。
先ほどよりも頬の赤きが増して少年を見詰め。
グラスを置くと急に抱き着いて耳元で囁く。
酔いには弱く気持ちが出やすくなるタイプのような少女だった。
■リル > (ずっと一緒にいたい。けど、それは……
単純に結婚でもしないと無理だろう。って頭の冷静な部分がズバッといってくる。
はい。)
「わ……。 えへへ……そっかぁ。好きな人ができたら、か……
……うれしいなあ」
(凄く、意外でもある。普通貴族は家柄を保ち、繁栄させるために、結婚は政治の大きな大きな1つであるはず。
それが、好きな人が外部に出来ることを認める。
家よりも、娘が大事なのだろう。種族間の差別意識も無いと言っていた。
……名君。そういっていいのかもしれない。
そうしていると、ほっぺをぷにんと突っつかれて。ぐにゅーん)
「うん……でも、頑張っているのはルル本人だから。だから、すごいよ、ルル。
うん。其処はもうバッチリ教えてあげるさ。相手が嫌がることは大体わかるからねっ。
……うん。 一緒だ。 冒険でも……」
(はじめての依頼は、どうなるだろうか。加減をしては、きっとこの子に失礼だ。
いつもどおりに、いつものように、やってみせよう。この子と一緒に)
「え? わっ あわ。え……。 あ……。ルル……好きだよ……」
(この酒場の中の喧騒では、男女が近づくなど日常茶飯事。だから気に留めるものは居ないが
少年の胸は早鐘を打って、顔は真っ赤になって。耳元に残る甘い音色……。
そしてこちらからも腰に手を回して。愛をささやく)
■ルル > 「だから……初めて…飲んだ……、お酒……美味しい……ね」
その言葉でどういう事かは少年に伝わるはずだが、普段は言わないような事を言うあたり酔いは回っているようで。
家名を保ち、コネを増やすという為の結婚は既に兄姉が行っていて。
それだけに最後の子となれば普通の幸せを、もしくはそういう結婚に向かないと考えられたのか。
ともあれ種族も身分も関係なく自由に恋愛を認められている珍しいパターン。
家名という縛りがないからそこ、のんびりとして夜に出歩き、課題とはいえギルドにやってくるような性格に育ったとも言え。
ごまかしと頬を突くと思いのほかの柔らかさに癖になりそうで。
「…でも……きっかけ……リル…だから…凄いの…やる気を……くれた…リル…。
ありが……とう……覚える…から……お願い……ね。
一緒の…冒険……楽しみ……」
どんな依頼を受けるかはまだ考えていない。
だが初めては無理をしない方がいいのかなと考える。
「嬉しい……リル……に会えて……よかった…」
突然の事にも周囲の様子は変わらず。
抱き着いた少年の鼓動が早くなったのを感じ、顔も真っ赤。
恥ずかしいのかな、と思ったが抱き返し言葉を返してくれた。
それがまた嬉しくて、今度は頬にキスをと酔いのせいで大胆になってしまう。
■リル > 「うん……。楽しく嬉しく飲むと、お酒はとっても美味しいんだよ」
(思ったよりも酔いが回っている。1,2%の、食品衛生状態を万全にするためのアルコールだが……
それでこんなに酔っちゃうとは、流石にびっくりだ。
そして、まだルルの実家の内情を知らない者として、ルルの家族がどういうことになっているかはわからず。
故に、ルルが、ただただ愛されているという印象で。
いや、事情をしっても、その事実が反転することはないのかもしれないが。
痩せっぽちのくせに、もちもちほっぺでぷよんぷよんである)
「うん……。ふふ。ルルのたくさんのやる気になれていたら、本当に嬉しい。
うん。一緒に、強くなっていこう。誰もかなわないペアになろう
そうだね……楽しみだ……」
いきなり殺し殺され、まずいかも知れない。街の中で調査や、希少な薬草の納品……依頼はやまほどある。
ルルにあわせていこうか……。
「僕もだよ。ルルにあえて良かった。会えてくれて、ありがとう
愛してる」
(最後は、本当にルルにしか聞こえない、耳元での一言。
頬に落とされるキス。顔は本当に真っ赤だけど、嫌だとかそういう気持ちは一切ない。
ああ。この事一緒にいられることに、どれだけ、誰に感謝すればいい。こちらからも、額にキスを返して)
■ルル > 「うん……美味しい……それに……楽しい…ね」
恥じてのアルコールに酔っているという意識はなく、少年と一緒で楽しいと思う気持ちが強く。
いつかは少年を連れて家にも行きたいと考えているが、それは何時かと。
ただ、紹介すればきっといろいろな意味で驚かれるかもしれず。
柔らかいなとついやめることが出来ずに頬に触れて。
「うん……やる気……いっぱい……。
リル…と…一緒に……私と……ペア……でいいの…?」
ペアで、その言葉に新人だよ?と見つめてしまい。
きっと自分が受けるとすれば採取や調査などがメインになるだろう。
少年がどういう仕事が得意なのかはわからないがいいのかなと。
「私たち……会える……運命……だった……?
愛してる……大好き……」
少年から告げられた言葉、それは家族から言われるとはまた違う意味。
酔いの少しは回る今でもはっきりと判り顔が真っ赤に染まり。
額にキスをされるとぎゅっと強く抱き着いて。
■リル > 「うん。美味しいしたのしいっ。ふふ。だから酒場は人気なの
仲良しと一緒に、楽しくなるからね」
(アルコールの弱さに関しては、後日、それとなーくいったほうがいいだろうか。
危険性もあるし……なにより、この子のこの姿は独占したい。
いつか、紹介する時はくるだろうか。飛び出してしまった実家に。
驚くだろうなあ。ご令嬢とだなんて。
もちっこもちっこ、ぽぷよんぽぷよん。パン生地よりも柔らかい。
いいのだ、これでルルが幸せならいいのだ、むにゃああ)
「ふふ。やる気が一番、だよ。
ん? え? ルルとペアとしか考えてなかったよ?
そりゃあ、すっごいのが来たーとかだと、色んな人と一緒とかあると思うけど」
(ペアだし、新人。とはいえ、この子は覚えがすごくいい。
その上、才に関しては傑出している。とんでもない。
じゃあ気軽にいって、さくさくっと経験を積めば、それで何の問題もない。
それに。二人でいる時間は、多いほうが良い)
「ふふ……あの夜が、運命の夜だったね。
愛してる。誰よりも……。 この世で一番……」
(誰に言う好意の言葉よりも違う。
この子にしか言わない言葉。気持ち。
強く抱きつかれると、自分も強く抱きつく。身長差で……首元に、口づけ)
■ルル > 「いつも……酒場……不思議だった……けど…今…分かった…よ。
こんなに……楽しくて……美味しい…から……なん…だ。
リル……いるから……こんなに……楽しい…んだ…」
少年がいるから、初めてのお酒も美味しい。
それに怖いと思っていたギルド、その酒場でこうしている事も楽しい。
やっぱり凄く物知りだと尊敬するように見つめ。
きっとお互いがお互いの家族に紹介すれば驚かれるだろうが、それも何故か楽しみに思えて。
ずっと触っていたい気持ちよさ。
でもそろそろやめないと、そう理性が働き名残惜し気に指を離し。
「リル……そういう……なら……。
そう…なの……えと…不束……もの……だけど‥‥お願い……。
ギルド……まだ…わからない…から……」
冒険者になって知らない人と組めばきっと委縮してしまう。
でも少年ならそれもなくて頑張れる。
驚きはしたがペアでという言葉は本当は嬉しく、足を引っ張らないようにしようと気合をいれ。
ふと一緒に冒険すると一緒時間も増えると気が付き。
「嬉しい……リル……と同じ……ん…」
少年の好意の言葉を聞くだけで溶けてしまいそうなほどの幸せ。
恥ずかしいと思える人前での抱擁も気にならず、首元へ口づけを受けては吐息を吐いて。
■リル > 「ただお酒が好きなだけじゃ、ここまで繁盛しないんだよ。
大好きな人。友達でも、恋人でも、夫婦でも……一緒が楽しいから。
一人も結構楽しいけれど、ね」
(きっと、いつか、未来……互いの家に挨拶に行くのかな。
僕で大丈夫なのかな。そういう気持ちはやっぱりある。
だって貴族じゃないもん。そういう根本的な所。
でも。ルルがここまでいってくれるんなら……きっと
あ。ほっぺが自由になった)
「ふふ。亭主関白できるほどのじゃないけどね?
いつもの通り、2人で歩こう?
うん。ギルドは僕が先輩だしね。なんでもきいてね」
(ぱっと笑顔をルルに向けて。
本当の本当は……「一緒にいられる」と、浮かれているのだ。
初恋が、実ったのだから)
「ね、ルル…… 僕の部屋、行こ……?」
(また、ルルにしか聞こえない声で、抱き合いながら……
少年なのに、凄く艶っぽい声で、恋人を誘う……)
■ルル > 「………違い……よく…わからない……。
そう……一人より……大事な人…友達……がいるから……
そういうのも……教えて……」
少年の家に挨拶に行くときはきっとらしくもなく慌ててしまう。
常に冷静ぼんやりとしてはいるが不意な事にはめっきり弱く。
もしダメと言われたり門前払いをされたり、そういう考えは全くなく祝福してくれると考えていて。
「うん……これから…も……お願い……。
沢山…聞くと……思う…から……」
少年の笑顔に酔ってはいるが輝くような笑みを返し。
一緒に入れる時間、心が温かくなる時間が増えると嬉しくて仕方なく。
大好きな少年と一緒、それだけが頭を埋めてしまって。
「……リルの……?うん……いい…よ」
抱き合いながら囁かれる誘いの言葉。
それが判らないほど鈍くはなく、本当に小さく頷いて。
■リル > 「うん。ルルも、お酒のんでよくなったんだから。ね」
(こうして、この子も少しずつ「大人の集まり」を知っていくのかな。
……僕も小僧っ子だけどさ。
うん……。いつか、この子のお屋敷の門をくぐるんだろう。
その先はわからないけれど、うん)
「うん……よかった。 一緒に、行こう」
(きっと酔いで足がふらついていると思い、腰を抱きながら立ち上がる。
代金をテーブルに置いて、そっと、酒場を出ていこうと)
■ルル > 「うん……お酒…飲める…ね」
今はまだお酒を知っただけ、これをきっかけに知ることもまた増えるはず。
ただその場にはきっと少年と連れて行こうとするはずで。
少年が家に来るときはきっと命一杯の歓迎をする、それは決まった事。
「うん……いこ…」
立ち上がればふらりとよろけるが、腰を支えられて倒れずに済み。
そのまま少年と共に酒場を後にする。